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「GS横島!!極楽トンボ大作戦!! 第ニ話(GS)」

球道 (2005-12-09 10:23)
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世界崩壊のターニングポイント。

世界はそう言った。

そこから少し選択肢を変えるだけで、世界の変化は始まるのだ。

そう、バタフライ効果のように。


さて、ここで問題です。

俺、横島忠夫はターニングポイントとして何処まで戻されたでしょうか?

これを変えれば崩壊は起こらないんじゃない?ランキング!

ナンバー1は?


正解は……。


GS横島!!

極楽トンボ大作戦!!


第二話


と、あるビルの前。

そこに俺はいる。

旧美神除霊事務所前。


事務所の前ではボディコンシャスな衣服のネーちゃんが広告のポスターを貼っている。

はて?何処かで見たことが……、ああ、理解したくない。

そもそもの原因が。

世界崩壊のきっかけが。


色香に迷って始めたバイトのせいだったとは……!


「なんてこった」


俺の口からは溜息と共にそんな言葉が漏れ出ていた。


さて、美神除霊事務所前を後にした俺は今後のことについて考えを巡らせていた。


俺の記憶が正しければ、今日は四月八日、高校二年の始業式だ。


おかんに仕送りを切り詰められて、生活費を稼ぐためにバイトを探してて……。

それで美神さんに会ったんだ、……、まあ、いきなり飛びついたんだが……。


……つまり、今、貧乏?

学生服のズボンに申し訳なく入っている財布を開けてみる。


………にひゃくにえん。


……何処かこれからに都合の良いところ探さないと!餓死の危険性もある。

美神さんの所が無理……、神父の所は?

……、却下だな。

あの人は優しすぎる、行けば話しを聞いてくれるだろうが……。


……まともな食事がしたい!!

貧しい生活から裕福な生活はできても、裕福な生活から貧しい生活はできん!!


エミさんは?冥子ちゃんは?


「あ」


いい所を思いついた。

何故、すぐに思いつかなかったのか……。

さっきまで、この世界に飛ばされるまで住んでいた所だったのに。

やはり少しばかり混乱していたようだ、落ち着かねば。

「小竜姫様」

そう、妙神山である。

人界と神界をつなぐ、人界最高の修行場!

管理人は麗しい美貌、愛くるしい笑顔!そして音に聞こえた神剣の使い手!うなじと耳と臍が弱点(横島調べ)の小竜姫様!!


あそこなら、修行もできて、小竜姫様からの依頼だった天竜童子の事件や、資格試験の事件にも怪しまれること無くかかわれる。

それ以上に、小竜姫様の美味しい手料理も味わうことができたり、露天風呂でドッキリエッチなハプニングとか……!!


「ぐふ、ぐふふ、ぐえっへっへ!!」

笑いが止まらない。

小竜姫様と情を交わした経験は多々あるが、初めてで純な反応をする小竜姫様も……。

「あれは良かった、うん、凄かった、最高」

まあ、情事の際に逆鱗に触れなければ、であるが。

実際、初めての時、最中にうっかり触れてしまい修行場もろとも吹っ飛んだ記憶がある。

しかし、それを差し引いても、

「桜色に頬を染めた小竜姫様萌え〜!!」


「ままー、あのおにいちゃん「駄目!見ちゃ駄目よ!」」


と、言うわけで。


「俺は妙神山に来ている、否、来ていた」

どうやらいろいろと考えている間に着いていたらしい。


今からスクール水着の小竜姫様とゴニョゴニョ、だったのに……。


[この門をくぐる者、汝一切の望みを捨てよ 管理人]

そう門には書かれていた。


「じゃあ、さっさと話をつけるかな、ぐふふ」


「「待てぃ!」」


ああ、忘れてたよ、コイツ等。


「「我らはこの門を守る鬼、許可なき者、我らをくぐることまかりならん!!」」


「この右の鬼門!」

「そして左の鬼門あるかぎり!」


「「お主のような未熟者には決してこの門、開きはせん!!」」

そんな事いってもなあ。


ぎーーーーーーっ


「あら、お客様?」

ほら、開いた。


「しょ…小竜姫様ぁぁぁっ!!」


「不用意に扉を開かれては困ります!我らにも役目というものが……!!」

たしかに、これで俺が正体を隠した魔族だったらどうするつもりなのだろうか?

もっとも、小竜姫様がそんなことでやられるなんて事は万に一つも無いだろうが。


「カタい事ばかり申すな!ちょうど私も退屈していた所です」

そう言うと、小竜姫様はこちらを向いた。


「貴方の名前は?紹介状はお持ちですか?」

眩しい程の小竜姫様の笑顔。

「横島忠夫といいます、紹介状は持っていませんがそれなりに力はあるつもりです」

笑顔に笑顔で返す、これぞ必殺!笑顔カウンター!!


「そ、そうですか、普通は紹介状がないといけないのですが……、特別に認めましょう」

おお!効いたみたいだ!


「ありがとうございます!」

そう言って俺は小竜姫様の手を取った。


「小竜姫様気安く触るな!無礼者!」

ばきっ!!

鬼門の一撃が後頭部に入る、俺は小竜姫様の手を取っていて、真後ろからの攻撃。

つまり衝撃のベクトルは小竜姫様の方向に俺の体を持っていくわけで……。

「たっ……!!」

「きゃっ!」

よろめいた俺は小竜姫様に覆いかぶさってしまったわけで……。

むみゅ。

顔に柔らかい感触。

つまり、俺は小竜姫様の胸に顔を埋めている訳だ。


天国である。


「「ぬおぉぉぉぉぉ!!!きさまぁぁぁ!!」」


「いてて……、あ、大丈夫ですか?えーと……」

「……小竜姫です」

「小竜姫様、その、すいませんでした」

とりあえず謝る、原因は後ろで騒いでいる鬼門なのだが、ここは確実に俺が謝ったほうがいい。経験からそう思った。


「いえ!わ、悪いのは鬼門達ですから!」

「「えぇっ!?」」


「そ、それより頭は大丈夫ですか?瘤とかになっていないかしら?」

ああ、小竜姫様がやさしい、素行が違うとこんなにも世界は変わるのか……!?


「ああ、大丈夫です、とっさに霊力でガードしましたから、衝撃が逃がせなかっただけです」


「それは、よかったです」

ホッとした様な小竜姫様。


「じゃあ、早速中に「「小竜姫様!!」」


「なんですか?」

少し棘がある気がする。

うん、少しだけ、微量に。


「「規則通りこの者を試すべ「横島さん、どうぞ、こちらです。」小竜姫様ぁ!!?」」


鬼門'sよ、強く生きろ。


歩きがてら、修行の目的を小竜姫様に話す。


基礎体力と、剣術、そして、霊力の底上げ、長期的に滞在したいことを伝える。

今の俺は言うなればスペースシャトルのエンジンを組み込んだ、原動機付き自転車。


身体能力の向上は言わずもがな、チャクラの強化は必須だった。

チャクラ、と、言うよりはチャクラと直結する、霊力の通り道の強化である。

今のままでは文殊はもちろん、ハンズ・オブ・グローリーの維持すらも危うい。

前のときは美神さんの霊撃的折檻を受け続けていたため、不幸中の幸いか強化されていたのだが、

今のままでは、蛇口にゴムホースの変わりに豚の腸をはめて、水を撒くようなものなのだ。


小竜姫様の返事は、もちろん了解を示すものだった。

そしてなんと、長期滞在をする気ならば、と小竜姫様から。

「正式に私の弟子になりませんか?お嫌でなければ、ですけど……」

と、頬を染めながら上目遣いでお願いをされてしまった。


もちろん、正式に弟子入りを志願したのだが、一つ問題がある。

もともと、小竜姫様直伝の剣術を使う俺。


さて、どうやって誤魔化すか?


まあ、そんなこんなで俺と小竜姫様との同棲生活(鬼門's &老師は含まず)がスタートしたのだった。


同時刻、と、ある民家。


ガタガタと中々に騒がしい、どうやら引越しのようだ。


「ママ!食器はどうするの?」

小柄な少女が声を上げる。

少女は[食器]と書かれたダンボール箱を軽々と持ち上げて立ち上がる。


少女の身長はおよそ150cm程、如何考えても小学生にしか見えない。

しかし、少女を小学生と見るものはいないだろう。


実物を御見せ出来ないのが実に残念だ!


なんと!


一見、小学生にしか見えない彼女の体は、黄金率、つまり完璧なプロポーションで出来ていたのだ。
自己主張するたわわに実った二つの果実、キュッと音がする様にくびれた腰、安産確定!見事に女性らしい桃、誰もが羨むその御御足!!

もちろん彼女の場合顔も文句無しで世界ランキング入りである。


ある人は言う、彼女は神が創った芸術品だ!

またある人は、彼女は世界に愛されて生まれてきた!


そう!彼女は絶世の美少女なのだ。


「そうね、お夕飯に使う分だけ出しておけばいいわ。」

「了解、ママ」


「雪乃」

「何?ママ」

「明日から、新しい高校だけど、平気?」

「別に不安はないよ、全然平気」

「そう?そうそう、雪乃の部屋に制服掛けておいたから、後で着て見せてね」

「は〜い」


俺、否、私、伊達雪乃は皆に秘密にしていることがある。


それは忘れもしない、いつか。


数年前のことだ。


その頃私、否、俺は、伊達雪之丞だった。

その日、俺は二日ぶりに仕事から開放され、彼女(同棲中)の待つ、自宅に帰っていた。


そして、二日ぶりに彼女の手料理を……。


〜〜〜中略〜〜〜


で、気が付いてみたら。


「なんじゃこりゃ〜!!」


悪霊がまるで嵐のように襲い掛かる。

俺は誰かに覆いかぶさられていた。

暖かい、良い匂い、古い、懐かしい記憶。


「ママ!?」


誰か、は、十五年前に死に別れたママだった。


「くっ!!」

フラッシュバックする記憶。

そうだ、ママはこの時、俺を庇って死んだんだ……、ママ!!

守りたい、その一心で、俺は霊力を解放した。


気が付いたときは、病院で、ママに抱きしめられていた。

どうやら、開放した霊力で悪霊たちは吹き飛んだらしい。


〜〜〜中略その二〜〜〜


で、体は縮んでるし性別が変わっていて、あら、大変。

原因はともかく、解決方法が解らないので、諦めて二十数年親しんだ性別とおさらばして、新たな人生を歩んでいるわけである。

性別は最初、少し戸惑ったけれど、体の性別に魂の性別が引っ張られたのか、もしかしてソッチ系の素養が合ったのか、

まったく問題無く馴染んでしまった(涙)


原因は十中八九、あの時会った[世界]とか言う奇天烈君の仕業だと思うけど……。


あの野郎、今度会ったら、ぶっちKill。


あ、明日から新しい学校だし早く寝ないと……。


……、横島と同じ学校、か。

ちょっと、楽しみ、かな??


横島忠夫 16歳(25歳)


世界からのたっての願いで、世界の使者となる。

約八年前に起こったアシュタロスの世界改竄大作戦(横島命名)の時に世界を守った中の一人。

何が起こったかはコミックス等を読もう!


アシュタロスの事件から少しして、美神除霊事務所を辞め、妙神山へと入山し、己を磨く。

妙神山では斉天大聖に師事、小竜姫様とは姉弟子、弟弟子の関係(それだけでは無さそうだが)。

斉天大聖の造る加速空間で数十年の修行により、体術、霊術、陰陽術、等を体得する。

加速空間で数十年経ち、落ち着いたかと思えば、表面上に出さないだけで、やはり相変わらずの横島忠夫である。


ルシオラの霊基構造を取り込んだ事により既にヒトというカテゴリーから外れており、言うなれば新たに転生した。

神族、魔族という線引きは魂の色によって決まるので、人間から外れて間もない横島が妙神山に滞在していた結果、神族側の色が強い。


横島に言わせると「小竜姫様との壁を乗り越えた」らしい。


伊達雪乃(雪之丞) 16歳(25歳)


世界の使者に、と、スカウトされるが。

虫の居所が悪く、世界に対して暴行を働いたため、強制的に平行世界へ。

雪之丞に腹を立てた世界の御仕置きのため、性別が転換。

母の死ぬ原因となった事件の時に戻ってきており、雪之丞(雪乃)の力で事件は解決。

母が死ぬことは無く、健在である。

自らの女性化については、既に諦めモード。

本人曰く「ママが生きてるならいいわ」だそうで、女性化から数年経っているため、女としての自覚も持っている。


長い黒髪を後ろで束ねポニーテールにしている。

絶世の美女、黄金率の体型。(作者には描写出来ず)

どうやら世界からの嫌がらせ的お仕置きは魂レベルでこびりついており、と、ある条件を満たすと発動する。


あとがき。

うちの雪乃は、ツンデレです。

と、言いますか、「ツンデレレレレレレレピキ」ぐらい。

ツンツン怒った伊達君が好きな人はゴメンナサイ。
ツンツンデレデレな伊達さんが好きな方は、バッチコ〜イ!!

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