インデックスに戻る(フレーム有り無し

「新たなる時が廻る(GS+オリジナル)」

鬼の刀 (2005-11-15 01:13)
BACK< >NEXT


「おめでとうございます。横島さん」
―オキヌちゃん
「よく進級できたわね。」
―美神さん
「先生!!おめでとうでござる!!!」
―シロ
「ふーん。よかったじゃない。」
―タマモ

みんな・・・そうか夢だったんだ・・・
あの苦しかったのは夢だったんだ・・・
でも・・・あいつは・・・

あのー・・・大丈夫ですかー?・・・死んで・・・ませんよねー?・・・
 と言うか起きてくださーい!」
あれ声が・・・

―第2話状況確認・逆行・そして・・・

目を開くと目の前に心配そうに覗き込んでる
美少女が・・・・・

「生まれる前から愛してましたー!!!!」
さすが横島
ブランクを感じさせない完璧なルパンダイブを決行するが

バキ

ア・・パーカ・・・ト

どんピシャナタイミングでのアッパーに再び意識を刈り取られた。

「いきなり何するんですかー!!!」

彼女―ミコトというらしい―にいきなり抱きつこうとして、
返り討ちにあった横島はさすがに1000年のブランクは大きかったか
人外の再生力(最ももうヒトじゃあないが)をもってしても回復までかなりの時間をかけたようだ。

「あのー一体全体どうしたものですかねー」
持っているトランクに座って考える人のポーズしてうなった。

横島には無反応でさっさと進めている。
言葉は普通の早さだが語尾を伸ばす癖を持っているようだ。

「ひとまず自己紹介としましょうかー」

(完全に場を仕切られとる)

そんな横島は置いといて彼女の言ったことと容姿をまとめてみよう。

ショートカットの赤毛に黒と赤のオッドアイだが顔つきは日本人ぽい
背は160cmぐらいでそれに合わさるぐらいのすらりと長い手足、胸はでかいがおしりは小さい。
仕種や言動でどうも幼い感じを・・・かわいらしい感じを受ける。
臙脂色の服を着ている。
容姿は端麗中身はお子様な宇宙意思・・・

「宇宙意思ねー・・・・・宇宙意思!?
そのまま流しかけたが聞き捨てなら無い単語を聞いて思わず聞き返した。

「はーい。そうですー。最も正確にはあなた方が宇宙意思と呼ぶものの一つでーす。」
と明るく元気な声で(今時では小学生でもしないような)答えた。


「一つ?」
怪訝そうな顔をして横島は再び聞き返した。

「はーい。世界にはたくさんの宇宙がありますそれの数だけ私たちがいるのですー。」
最も何人いるのか分からないですけどね。と続けた。
「つまりミコトちゃんは「ミーちゃんで呼んで下さい!」ミーちゃんはそんななかの一人なんだね」
はい。と答えるミーちゃん
「じゃあ何でここに来たの?」
純粋な疑問だった・・・
この反転した世界・・・
高校三年の始業式の日に取り込まれて以来延々と歩き出口を探し続けている世界・・・
俺以外の生物のいない元の世界と似通った世界・・・
けして生きたモノが来てはいけない筈の世界・・・
異形の世界・・・
そんな所に宇宙意思たる(なぜかウソだとは思えなかった)ミーちゃんが来る必要が無い・・・

「それは長くなりますね・・・ちょっと場所を変えませんかどこか落ち着いて話せる場所に・・・」
寂しそうに、申し訳なさそうに言うとミーちゃんは町の残骸に向かって歩き出した。

町はほとんどが原形をとどめてなく崩れ崩れの状態だった。
そんな中唯一崩れていない家を見つけ中に入った。

とはいっても家の中はフローリングが傷み所々穴が開いていたりしていたり
畳が腐り波をうっていたりしていた。
「ここが一番損傷が少ないようです。」
今だ沈んだままの様子で床の間に入っていった。
沈んだ静かなミーちゃんは理知的で冷たい感じがする。

中は多少マシとはいえやはり酷い状態には違いなかった。
直接座ろうとするミーちゃんを止めて
文珠―陰陽文珠―で『敷・物』といれ使う。
そうすると座布団が現れた。
「ありがとうございます。それで貴方の容姿もどうにかできないのですか?」
どうやら先程から疑問に思っていたようだ。

横島は自分の格好を思い出したのか慌てて服装を『整』えた。
文珠が発動し
横島は自分が囲われた時のままの格好で・・・容姿で立っていた。
1000年前と寸分違わぬ姿で・・・

「ごめんなさい。」
座って向き合うといきなり頭を下げた。

「いっ・・一体どうしたんだよミーちゃん?」
頭を下げることには慣れていても下げられることには慣れていない横島は動揺した。

「貴方がこの世界に来る原因になったのは私のせいなのです。」
抑揚の無い静かな声で言った。
「アシュタロスによる世界への干渉はあなた方の思っている以上に世界に影響を与えました。
それにより多数の他の世界えと通じる穴が開くことになり多数のモノが吸い込まれていきました。
貴方もその中の一人です。しかし他の人たちは他の修復者・・・宇宙意思がいる世界に落ちたのですが貴方だけは、私たちが把握できない世界【狭間】つまり異界に取り込まれました。」
そう言って一息ついて
「ごめんなさい。貴方のもといた世界はもう存在しません・・・いや今だ存在しているでしょうが
もう虫の息です。あなた方の界の消滅より前にあなた方が呼ぶ神魔精界は消滅してまっています。
・・・・最ももう土地しかありませんけどね・・・・唐突ですが貴方には私達修復者から頼みがあります。
過去に戻りアシュタロスを停めて欲しいそれが私たちの願いです。」
ごめんなさいと、言い続ける少女をしり目に横島はボケッとしていた。
自分がこうなったのは目の前の少女のせいだといわれても理解がおよばなかった。
しかしそれより前にすることがあった
「顔を上げてよ、ミーちゃん」
横島は優しく言った。
気の遠くなるような時間の中たった一人で放浪しつづけた横島は、
かつてもあった優しさがさらに強くなっていた・・・孤独を知ったことにより広い心をもつにいたった。
アシュタロスの記憶を持つ横島は、この長い放浪の最中に何度もアシュタロスの記憶を覗いた。
いろいろな負の感情・・・古い知識や超絶した兵鬼の設計図などいろいろなモノを知った。
それでも孤独には耐えれそうになかった。
しかしでも
「美少女は笑顔が一番!それに戻れるんだろ?そしたら今度はルシオラだって助けれる。
俺の好みは両手に花・・・いやハーレムじゃー!!!」
女の子が泣くのはだめだ。

横島の言うことを聞いているうちにミーちゃんは涙が流れていた。
1000年の月日は人にとっては広大なものだ。
その年月を一人でいることなんて神魔でもない。
それでもなお横島忠夫は優しかった。

ミーちゃんは涙を拭くと
「それじゃー説明するねー」
と先程の明るい太陽のような笑顔で説明を続けた。
「世界はもう崩れる寸前だからーこれをどうにかしてもとに戻すにはー
他の世界の影響を受けさせるという方法をとるよー。だからもとの世界とほとんど同じになるけどー、
違う場所も出てくるのーそれを念頭において行動してねー。目標はアシュタロスを殺さず捕らえることだからー忘れないでねー」
といった所でミーちゃんの鞄から電子音が鳴り出した。
急いで鞄から取り出したのは四角い無骨な通信機だった。
「はーいこちら伊の十六番ミコトことミーちゃんで―す。・・・あ閃様はいはい準備万端なんですねー。こちらももう直ぐいいでーす。・・・はいじゃああと5分後にお願いしますー。」
通信機をしまいこちらに向き
「ひとまず外に出るよー。」
と言ってとことこ駆け出した。

急いで後を追って玄関から出るとヤツラがいた。
わずかばかり人の形を残した異形
この世界の住人が

ミーちゃんは既にどうやったか知らないが
この文字道理肉の壁を突破してヤツラの意思のつかめる範囲から抜け出してなお走っていた。
空を飛び(魔族である今なら楽勝だ)脱兎のごとく逃げるミーちゃんに追いつき肩を叩くと
キャ…と悲鳴お挙げて逃げ出そうとするが
そこに
プーープーープーー
と言う音が鳴るすると
「時間です。」
今までの恐怖に彩られた顔が消えて捲し立てた。
「それじゃあ準備はいーい?あーあそれと私も手伝うからねー」
「は?ちょ・・ちょっとま」
言葉の途中で光の奔流にまきこまれた。


どこかにある世界にて

「・…以上報告を終えます。」
広い・…何処までも広い部屋に之でもかと言うほど人がいる中で
20代も半ばの女性が目の前の一段たかい所にいるものに
あきらかに脅えを含んだ表情で喋っていた。
「御苦労…休んで言いよ」
報告を受けたものの労いの言葉を聞くと
令もそこそこに去っていった。
「さてどうなる事かね」
机に置いてあった湯飲みに急須からお茶を入れる。
もう随分前に入れたものだから冷えて冷たくなっている。
机の上にバラけた資料にふと、目をやる。
そこには横島忠夫の文字が……


あとがき
時間がかかちゃいましたけど
第2話です。
いちお伏線を張ったりして見たのですけれどもむずかしいですね
というかなっているのかな?

このぐらいの長さでよろしいでしょうか?

次回は
目を開くとそこには・・・
です。

BACK< >NEXT
▲記事頭

G|Cg|C@Amazon Yahoo yV

z[y[W yVoC[UNLIMIT1~] COiq COsI