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「新たなる時が廻る 第三話(GS+オリジナル)」

鬼の刀 (2006-03-14 18:57)
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   ひか・・り?


【な・・・なんだ!?どこだここは!?】


 首を動かそうとするが


【目がよく見えんし体も思うよーに動かね――!?】


必死に状況把握しようとするが分からない・・・あのあと・・・


【どーなったんだ・・・?】


――第3話 闇の中に


 何故か見る見る涙があふれてくる。


【あれ何たか不安に・・・】
びぇぇぇぇぇっ


「あらあら、どうしたのタダオちゃん。」


涙で益々ぼやける視界の中、光をさえぎり射す影。


母親がなだめるも泣き止む気配はない。


昼下がりの団地の一角にある公園・・・その中にあるベンチに駆け寄る幼子


「ねぇおばちゃ―ん!赤ちゃんにさやってもいい?」


「かやいー。」


そう言って幼子が赤ん坊をなでるが泣き止む気配はない


「泣いてたやめーでしょ!いい子だかや・・・
泣きやみなちゃい!(男の子でしょしっかりしなさいよ)」


【み・・・美神さん!?】


赤ん坊に可愛くキスをするとたちまち泣き止んだ。


「あのー私もいいですかー?」


その後ろから赤毛のボブカットの少女が聞いてきた。


左眼が赤、右眼が黒のオッドアイの少女は、
そのすじの性癖でなくともさらいたくなるほどの可愛さだった。


ランドセルをかるっているところを見ると学校帰りのようだ。


「カワイイー!」


少女が頭を何度もなでているうちに幼女は母親が来たのか元気に挨拶すると去っていった。


やがて少女も満足したのか挨拶をして去っていった・・・


―――真っ暗な闇の中


先程美神さん・・・レイコちゃんにキスされた瞬間視界がクリアになり後ろに引
っ張られる感覚がするとここにいた。

あの時美神さんの声がした気がするけど…


目の前にある(なぜか見ることのできる)大画面のテレビのようなものに先程からの映像が流れている。


すると突然闇の中から気配がした。


無意識に構えるが現れたのは(やはりなぜか見える)ミーちゃんだった。


「み「はじまして」え?」


知ってる人に声をかけようとしたら初対面・・・もしかしたら人違い?


でもそっくりだよな…双子?


「双子じゃないよ。私は刹那。多重人格みたいなものね。よろしくね。」


声に出てたらしい…まあいつものことだ。それよりも


「たじゅうじんかく?えーとそれはあれか一つの体に複数の人格があるって言う…」


(と言うか本人がそう言うとなんかうそ臭いな)とか考えながらいった。


「そうそれ。まあよろしくおねがい。」


微笑みながらかえした。


「あーそれでここどこ?それに何のよう?…
ハッもしかして俺の愛にこたえるために!!」


服を脱ぎ飛び掛ろうとするが見えない壁に阻まれる。


そんな横島に冷めた視線を向け溜め息をついて


「そんなんだら先に進まないのよ」


と、やれやれと首を振りながらいいそして


「ここはあなたの深層心理…そして貴方が貴方でいられる所…今の所はだけどね。」


と、意味ありげに微笑みながら言った。


「それってどういうことスか?」


その意味ありげな微笑みにビビりながら聞き返した。


何かこう…背筋が寒くなるようないやーな予感が…


「あなたは今から小学校に上がるくらいまでは霊能を使うことも鍛えることも無理なの
それどころか今はまだ存在が確立されてないからあなたがおもてに出るといろいろ危険なのよ。
まあ使えるようになったら解かるからあといくつか予防もするし

うつむきかげんなため
顔が半分影になってはっきり言って怖い。


「キ、危険ってどんな風に?」


その表情に腰が引けてはいたがどうにか聞き返した。(後半は聞こえなかったようだ)


そうねと考え込むようにあごに手を当てて、


「たとえばー・・・・全身不随・・とかほかにはー・・・魂が木っ端微塵に砕ける・・とかいろいろね
ああそれとあれがたたなくなる・・とかもあるわね」


と満面の笑みをこめていった、いいやがった。


「じゃがんばってね横島くん」


俺がどう返せばいいのか迷っているうちに俺の視界が暗くなってきて何も見えなくなった。


「さっきの壁ありがとう。あなたたちも今度は幸せにね」


刹那は闇に頭を下げると雪のように消えてしまった。


あとがき
今年は受験なのに書いてしまう今日この頃。
遅くなりましたが続きます。

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