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!警告!壊れキャラ有り

「妙神山のただおくん24(GS)」

のりまさ (2005-10-30 11:22/2005-10-30 12:01)
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<六道>
「それで〜、生徒会長としてはどうしたいの〜? まさか問答無用で追い出すなんて〜しないでしょう〜?」


「まあ、さすがにそれはしません。ですから勝負してはいかかがですか? 私たちと新入生男子で。わざわざ校則を変えてまで引き入れるぐらいだから、私たちなんて楽勝でしょう?」


 いきなり男子拒否宣言をした生徒会長と〜、立ち上がってそれに賛同し始めた他の女子生徒たちを宥めながら〜、私は聞いたわ〜。それにしても〜やはりそうきたわね〜。思ったとおりだわ〜。


「いいわよ〜。でもどうせなら〜、うちの高等部の生徒とやってみましょうか〜? そのほうがあなたたちも納得するでしょう〜?」


 そう言うと〜、生徒会長は驚いた顔をして〜、その後怒った顔をしたわ〜。きっと忠夫くんたちが〜自分たちよりも勝っていると見られて〜、侮辱されたと思っているのね〜。


「い、いいでしょう。それならどうです? どうせなら我が校のトップ2にやってもらうというのは? 六道冥子先輩はあちら側のお知り合いのようですから、もう一人の方がいいと思いますが」


 ふふんと、生徒会長は余裕の笑みを浮かべたわ〜。してやったりという表情ね〜。でもそれも予想済みよ〜。


「分かったわ〜。それじゃあ、勝負方法はどうしましょうか〜?」


 今回は〜、とにかく女生徒たちを納得させなきゃならないわ〜。今私が取り成しても〜、結局それはしこりとなって不満はふくらみ〜、やがて大きくなって爆発するわ〜。そうならない内に〜、今の内にしこりは取っとかないね〜。


「その辺は理事長に任せます。勿論公平な勝負というのが前提ですが」


「それじゃ〜、新入生に学校の中を覚えてもらうということも考えて〜、


校内式神鬼ごっこで決着をつけます〜」


 私は賭け事は嫌いじゃないけど〜、勝てる勝負しかしないのよ〜。


妙神山のただおくん〜バトル・オブ・鬼ごっこ! 前編〜


<令子>
 私が六道に入ったのはほんの偶然だった。中学生の頃、ママが突然失踪して、親父もほとんど音信不通。世界全てからから捨てられたような感じがして、私はやけになって遊び放題していた。ママ譲りの霊能力もあったから喧嘩をしても負けることはなかったし、喧嘩に勝てば自然と友人もできていった。
私は馬鹿だった。

 それは偶然だった。雨が降ったので無人らしきの屋敷に雨宿りしたが、そこは幽霊屋敷だった。怖くはなかった。自分がママの霊能力を引きついでいる自信はあったし、実際雑魚霊ならなんどか祓ったことがあった。だから私は取り巻きに自分の力を見せるためにそこの霊たちを祓ってやるつもりだった。
私は馬鹿だった。

 そこにいたのは雑魚霊を吸収して強大化した悪霊だった。当時は分からなかったが、それなりの強さを持った悪霊だった。当然、力以外は素人と大して変わらない私が敵うはずがなく、私は死に掛けた。友人と思っていた取り巻きたちはとっくに逃げていた。
私は馬鹿だった。

 だけど、私は幸運だった。そこには六道冥子がいたのだから。彼女は強力な式神を軽々と操ると、私がダメージすら与えられなかった悪霊をやすやすと退治してしまった。ぽやっとした、私よりも年下に見える女の子がいとも簡単に倒してしまったのだ。正直ショックだった(後から聞いたことだが、そこは六道女学院が決めた徐霊実践場だったらしい)。

 その日、私は六道女学院に入ることを決めた。悔しかったし、勝ちたかった。六道冥子に。そしてママのようなGSになりたかった。元々GSになりたくないわけじゃなかった。ただ、その時はむしゃくしゃを晴らすことが優先だっただけで。でも今は最優先の目標が出来た。


 六道冥子を越えること。


 美神家の女に負けは許されないのだから。

 六道女学院に入学して分かったことは、私には冥子ほどの霊力を持ち合わせていないこと。それでも他の子たちよりはかなりの霊力を誇っていたが、さすが六道家の一人娘の霊力は強大だった。それに加えて十二神将まで持っているのだから、ただの霊力の力比べで勝てるはずがない。だから私は知識と技術でそれを補うことにした。そういう意味では六道女学院ほど私に適した学校はなかった。やがて私は学年は違うものの、冥子とならぶ学院のトップ2と称されるまでになった。


 今日の放課後は図書室に篭り、神話時代の文献を読むはずだった。今日は入学式で早めに授業は終わるし、普通この時期から始まる部活勧誘も帰宅部の私には関係なかった。

 そのはずだったが……。


「じゃあ〜、令子ちゃん〜。準備はいい〜?」


 なんで私は中等部の新入生と鬼ごっこしなければならないのだろう? 他の生徒はどうか知らないが、正直私には男子の受け入れがどうのこうのは興味ない。


「ルールを説明するわね〜。新入生代表の横島忠夫くんと〜、在校生代表の美神令子ちゃんの一対一で〜勝負をします〜。まず最初に練習用の式神を校内に放しますから〜先にそれを見つけて倒したほうが勝ちです〜。あ〜でも式神は練習用とはいえレベルマックスなのでそう簡単には倒せませんから〜」


 おばさまが笑顔でとんでもないことを言う。レベルマックスといえば、高等部でも数人しか相手に出来ないレベルではないか。私でも倒したのはつい最近だ。おばさまはこの子達を六道に入れたがっているのじゃないのかしら?

 まあ、私には関係ないわ。別にこの子たちに恨みはないけど、勝負するからには私も負けるわけにはいかないの。なんていったって、私は美神令子なんだから!


 ……それにおばさまには逆らえないし。


「よろしくお願いします、美神さん」


 私の相手が挨拶してくる。……なかなか素直じゃない。特待生で入ったっていうからどんなに小生意気な奴かと思ったけど、顔も可愛いし、中等部の生徒会長もそこまでして追い出そうとしなくても……いや、駄目よ美神令子。勝負に情けは禁物よ!


「悪いけど手加減はしなわよ。私には負けられない理由があるんだから」


「僕にだってありますから、簡単には負けません!」


 あら、可愛い顔して中々言うじゃない。いいわ、その方が燃えるってもんよ!


「今式神を放しました〜。一分後に二人に出発してもらいます。ただ新入生の横島くんは学校のことをまったく知らないので〜ガイドを一人連れて行ってもらいます〜。ただしガイドは基本的に場所案内だけで〜、捜索にも戦闘にも参加しませんから〜」


 まあ、妥当なところね。学校を知り尽くしている私と何も知らないあの子じゃ、実力以外のところで私にあまりにも有利すぎるもの。

 ……ガイドは冥子か。確かに小等部からいる冥子にとってここは庭みたいなものだし、適任でしょうね。知り合いみたいだったし、敵になるならこれほどの脅威はないけど、戦わないなら別に問題はないしね。


「それでは〜、よ〜〜〜〜い、ど〜ん!」


 空砲が鳴り、私と横島忠夫は歓声を背に走り出した。


<忠夫>
「久しぶりだね、冥子ちゃん」


「そうよ〜、冥子会いたかったんだから〜」


 冥子ちゃんは頬をぷくーと膨らませる。こんな仕種をしても嫌味に見えないんだから、冥子ちゃんは本当に僕より年上か疑わしくなるよ。まあ、初めて会った時は中学生二年生を小学二年生と間違えたんだけど。


「横島くんのお蔭で〜、お友達はいっぱいできたけど〜、それでも会いたかったんだからね〜」


 そこまで言ってくれると純粋に嬉しいな。でも小学生と中学生じゃ生活の時間帯が結構違うからね。仕方なかったんだよ。


「僕も久しぶりに会いたかったよ。でもこれからも会いたいから、この勝負には絶対勝たなきゃね。雪乃丞たちの入学も掛かってることだし」


「そうね〜。私は直接的な援助はしちゃ駄目ーって言われてるけど〜、それ以外なら大丈夫って言われているから〜、なんでも聞いてね〜」


「それじゃあ、冥子ちゃん。この校舎で一番霊力の濃い場所は知ってる?」


「うん〜。知ってるけど〜、どうして〜?」


「式神は普通維持するのに霊力がいるでしょ? でも術者から離されたらその霊力の供給がなくなる。だからある程度自律能力を持つ式神なら少しでも霊力を補給するために、霊力の濃い場所に向かうと思ってね」


「へ〜、そうなんだ〜。一番霊力の高い場所は〜、怪我しちゃった人の回復を早めるために〜、保健室がもっとも霊力の濃い場所になってるわ〜。保健室は〜、こっちに行って〜、突き当たりの階段を下ったところにあるわ〜」


「よし、行こう。あの美神さんって人、腕が立つようだし早く行かなきゃ負けちゃうよ」


「私は〜、横島くんも令子ちゃんも大事なお友達だから〜、両方に勝って欲しいんだけど〜。でも横島くんが負けちゃったら一緒に遊べないから〜、今日は横島くんを応援するわ〜」


<女生徒たち>
「あれ、ここ工事中って書いてあるよ?」


「あら〜、本当ね〜。おかしいわ〜、昨日はこんなのなかったのに〜」


「仕方ないよ。別の道から行こうか」


「そうね〜。遠回りになるけど〜、仕方ないわ〜」


 二人は少し相談し合うと、道を引き返していった。六道お姉様を騙すのは少々心苦しいけど、これも野蛮な男たちを学院から追い出すため、そして六道お姉様の目を覚まさせるため。仕方ないのよ。


「生徒会長の言うとおり、下手な霊的トラップを使わず正解だったわね」


「ええ、あれでも霊能力者。もしかしたら察知されるかもしれませんからね」


「さあ、後は物理的トラップを仕掛けたあの場所へ上手く誘導して六道お姉様と引き離した後は、ドカン!よ」


「これで横島忠夫も男子たちも終りね」


「そうね。じゃあ早速行き……」


「待てい!」


「だ、誰!?」


 しゅたしゅたしゅたっと、人影が天井から降って来た。みんなマスクで顔を隠しているからよく分からないが、角を生やしている者、浮いている者、髪が九つに分かれている者、目玉が耳からぶら下がっている者、触角が生えている者までいる


なにこれ?


「我らは影にして影にあらず」


「全ては我らの愛する横島忠夫の笑顔のために」


「我らが命、萌え尽きるまで」


「この拳を振るおう」


「彼を害する全ての者に!」


「あ、あなたたちは一体!?」


「ミョージンレェェェェェェェェェッド! 悪しき空間を断ち、変身と共に邪なるものを燃やし尽くす力を持つ正義の戦士です!」


「ミョージンブルゥゥゥゥゥゥゥー! どんなに高い空でも飛び、いかなる場所にも潜り込む愛の戦士です〜!」


「ミョージンイエロォォォォォォォォー! どんな相手の心も支配し、ヨコシマには礼で、悪なる者には悪夢で返す妖の戦士!」


「ミョージングリィィィィィィィィーン! 全てを見通す目を持ち、あらゆる悪事を見逃さない影の(薄い)戦士なのね〜!」


「ミョージンブラァァァァァァァァァック! この中では一番の新入りだけど、ヨコシマを思う気持ちでは誰にも負けない、儚い光を操る恋の戦士よ!」


 ビシッ、バシッ、シャキーン! 五人は昔ジャ○プで読んだとある漫画にでた特戦隊のようなポーズを取った。


「「「「「横島忠夫を守るため、自分の(萌え)心に従って、神魔人妖戦隊ミョージンジャー! ただ今、降・臨!」」」」」


 ドッカーン!


なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁ!?


 続く


あとがき
 はっちゃけました。ええ、はっちゃけましたとも。元々は最後の二人は夏子と銀ちゃんにしようかなあと思ってたんですけど、一度退場してすぐに出てくるのはなんかなあと思い、止めました。

 で、土日ですので偶には、というか初めてレス返しをしようかと思います。

>ジェミナス様

 確かに生徒会長程度にそんな権限ありませんから、理事長なら軽く押し通せますが、今回はそれも予想してのことです。ちなみにPTAを力で通したこともわざと反発を生ませるためです。
 そして、色んな方の逆鱗に触れました。


>ト小様

 雪乃丞はほぼ原作に近い扱いになりそうですが、勘九朗、陰念はかなり変わると思います。個人的には燃えキャラにしたいかなあと。


>黒覆面(赤)様

 あまりに忠夫くんマンセーだと飽きるかなあと思ったので。でも最終的にはマンセーになりますが。
 生徒会長はオリキャラというか、まあ生徒たちの心情の代弁者とでも思ってください。でも確かに千穂ちゃんにしたほうが話に広がりがあったかも。
 あと今回バトルではなくなりました。ごめんなさい。次回こそは必ず……


>tomo様

 ご心配かけて申し訳ございません。まあ、ちょっと気分が悪くなっただけなのでもう大丈夫ですし、作風も変えようとは思いませんからご安心ください。


>ジェネ様

 忠夫くんは緊張して顔が強張ってますし、顔はあまりよく見えていないんです。それに偏見が強いですのでさすがに顔見ただけでは堕ちないことにしました。まあ、顔見ただけで毎回堕ちたらバトルが無くなりそうなんで(笑


>スレイブ様

 後一人は考え中です。後でどうとにでも出来るよう、あえて書きませんでした。虎は……まあ追々。


>ゆん様

 サラダくんはまだまだ増えるかも!? ピートとか西条とか。まあ、このサラダたちはあくまでギャグですけどね。


>nacky様

 神を敵に回した者たちの末路は、次回にお楽しみください。まあ、相手は女の子なのであんま酷いことはしませんけど。


>秋津巌様

 ええ、小竜姫様はしっかりと出てますよ。そして覚醒されました。


>弧枝様

 ええ、大変なことになりました。


>貝柱様

 まあ、忠夫くんはある意味すでに女性恐怖症になりかねないような毎日を過ごしていらっしゃるので、これぐらいは屁でもないです。


>シヴァやん様

 陰念はどうだったか忘れましたが、勘九朗は確か鎌田だったと思います。よりによってカマ田です……。


>masa様

 心眼はフラグ防止のために産まれましたが、心眼自体がフラグになるかも? まあ予定としてはどちらかというと過保護な母親みたいな感じになると思いますが。


>柳野雫様

 陰念は初期段階からこうなることは決定済みでした。むしろその派生で銀ちゃんが生まれましたしね。心眼活躍はそろそろ……。


 毎回レス返しが出来るわけではありませんが、時間があるときはできるだけしていこうと思います。

 ではこの辺で。

 

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