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!警告!壊れキャラ有り

「妙神山のただおくん21・5(GS)」

のりまさ (2005-10-24 22:18/2005-10-24 23:33)
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<アシュタロス>
ぐわー!


ぼん! 私の付けていた装置が煙を吹き、そしてすぐに爆発した。


 く、あと少しというところで小竜姫にやられてしまった。もう少しで念願の生忠夫くんでハアハアできるところだったというのに……。


む、何がなんだか分からないというった顔だな? 説明しよう!
 私が今頭につけているのはルシオラが作ってくれた『電波くん』だ。自分の精神を僅かな力と共に飛ばし、少しの間だけだが他人の身体を支配できるという代物だ。

 凄い機械に思えるかもしれないが結構欠点もある。まず目標の身体と精神構造が近くなければいかん。私の場合忠夫くんの周りでは彼が一番私と同じ匂いがしていたので彼を使わせてもらった。普通に降臨してもよいのだがそれではデタントに関わるし、なにより私ほどの魔神が降臨すれば普通の人間程度の肉体では持たないからな。
 次にその身体と精神がある程度同調しなければならない。今回の場合銀一と私の目的(忠夫くん)が一致したために彼の体を支配できたのだ。まあ、万能の機械ではないということだ。


「しかし……小竜姫の力があれほどとは思わなかった。もう少し評価を改める必要があるな」


 彼女だけではない。危険度A以上の夏子とタマモも予想以上の能力だった。銀一の身体も予想以上に馴染んだし……。
 というか彼の周りは凄いな。着実に人界最凶メンバーが揃っているぞ。しかも神、妖、人となんでもござれだ。すごいカリスマ、いやフェロモンか?
もしかすると忠夫くんがいれば人類の戦争の半分は無くなるんじゃないだろうか? いや、逆に彼を巡って戦争が活発かするかもしれん。

 しかもそれは神魔族でも同じことだ。小竜姫が管理人をしているHP、『ただおくんのお部屋』での会員数はもはや留まるところを知らない。数千人を越える会員数の中で約六割が神魔族だ。ちなみに其の内の半分が反デタント派で、さらにその半分が私のように反デタントからデタント賛成派に寝返った。


 ……もしかして彼が人類だけでなく神魔族、いや世界そのものの運命を握っているのではないだろうか? 


 さすが私の将来の義息子だ!


「アシュ様―! 『電波くん』を壊しましたねー!」


 むっ、全速力でとてとてと走ってくるのはルシオラだ。しかもあれは相当おかんむりのようだ。額に十字マークが出来ている。


「む、すまないルシオラ。まさか小竜姫の力があれほど強いとは思わなかったのだ」


「は〜、もう仕方ないですねえ。せっかく次は私が小竜姫で試してみようと思ったのに……」


 確かに同じ貧乳同士なら、憑依しやすいだろうな。


「壊れたものは仕方ありません。それより、ヨコシマの生写真はどうなりました? 神魔の最高指導者しか持っていない初代版の無修正仕様が取り寄せできなかったから、わざわざ人間の身体を借りて写真を撮りに行ったのでしょう?」


あっ


「? どうしたんですかアシュ様? 写真を現像しますから早くフィルムを出してくださいよ。それがあれば、まあ『電波くん』を壊したのは許してあげますから」


 固まった私にルシオラが怪訝な顔をしているが、やがて何かを理解したのか顔が険しくなっていく。


「ア・シュ・さ・ま〜? まさか忘れたなんて言いませんよね〜?」


「……忘れちゃった♪ てへっ♪」


 私は出来る限り可愛く言ったつもりだ。だがルシオラはとっても素敵な答えを返してくれた。


「パピリオ、断末魔砲試作型の用意して。出力は5000万マイトぐらいでいいわ。それだけあればアシュ様の十人や二十人や簡単に消し飛ぶから」


 待ってくれ。
 
 それじゃあ、私が吹き飛ぶばかりか今まで必死に集めてきた忠夫くんグッズも消し飛ぶぞ!? 私が滅ぶだけならまだいい、いやそれもよくないけど、せっかく集めたグッズが消えるのは忍びない。ゴールドカードまであと少しだし。


「ま、待てルシオラ! 実はデタント派の上層部からいい案が来てな。それの代表にルシオラを選出するつもりだったんだ! 今私を消し飛ばしたらその案はパアになるぞ!?」


「……案ってなんです?」


 うむ、少しは話を聞いてくれるのか。それならお願いだから銃口は下ろしてくれ。お前の指が痙攣でもしてスイッチが入れば私とその後ろ十万キロは何も残らなくなるぞ?


 一応これはまだ機密事項なので私はルシオラに耳打ちする。


「実はな……人界の……テストケー……忠夫くんの中……入が……」


「えっ!? ということは……ヨコシマのそ……妙神……同じクラ……堂々と……」


「さあ、アシュ様! 喧嘩なんて不毛なことはやめて、その準備をしましょう!」


「うむ、その通りだ。分かってくれたか我が娘よ! 忠夫くんはもはや我らの手の内にある! さあ、限りない未来という名の明日に向かってレッツ・ゴーだ!」


「はい! アシュ様! 私頑張ります!」


 私とルシオラは肩を抱き合って高らかに宣言した。


 それを見て次女が泣いていたが見なかったことにしよう。


<忠夫>
ぶるっ! 突然悪寒を感じ、僕は電車の中で身振るいした。隣のなっちゃんが不思議そうに見ている。


「ん、どうしたんやよこっち?」


「いや、なんかとても良いのか悪いのかよく分からない予感がして……」


「ふーん。まあ、昨日あんなことがあったばかりやしなあ。東京までもう少しあるから寝といたら?」


「うん、そうするよ」


 その後、夢の中で竜と狐が蛍と喧嘩している夢を見た。それも怪獣大決戦みたいな感じの。


 所詮夢だから、深く考える必要なし! うん、きっとそうだ! なっちゃんやキヌ姉ちゃん、タマモと会う前も同じような夢を見た気がするけど、それもきっと気のせいさ! そうに決まっている!


 いや、そうであってくれ。


 続く


あとがき
 ちょっと前回急いでたせいか、かなり説明していない部分があっていたので、このような感じになりました。卒業は次回に持ち越しになります。楽しみにしてくださった方には申し訳ございません。今回ちょっと少なめですが、これもご容赦を。
 今から急いでレポート書いて明日の予習しなきゃならんので、今日はこれまでで。

 ではこの辺で。

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