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「妙神山のただおくん 番外編2(GS)」

のりまさ (2005-10-16 11:45/2005-10-16 20:09)
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<アシュタロス>
「ボス! 魂の結晶はどうするのですか!?」


 デミアンが血相変えてやってきた。何を焦っているのかね?


「ははっ、そんなもの私にはもう必要ないよ。私は気付いたのだよ。我々が目指す者はデタント! まずは神族、そして次には人間と仲良くなっていくことが魔族にとっての幸せだと!」


「それじゃあ、コスモプロセッサは?」


 なぜそれを知っているのかね? 今となってはもういいが。


「ああ、あれかね。もう用はないから先週の粗大ゴミの日に出しておいたよ」


「じゃ、じゃあ宇宙の卵は!?」


「それなら昨日全て目玉焼きにして食ったよ。中々複雑濃厚な味で美味かったよ。やはり塩胡椒が一番だね」


「く、食ったって……。では究極の魔体は!? 何年もかけて作ったのでしょう!?」


「あれは場所とるからねぇ。粗大ゴミでも引き取ってくれなかったし、正直処分に困っていたんだ。欲しけりゃ君にあげるよ


 そう、そんなものはもはやどうでもいい。私の新たなる計画の前にはな!


「な、な、納得いかーん!」


 少し涙目になりながら、デミアンは走り去って行った。ふむ、見た目は子供だから少し萌えたな。まあ、忠夫君の足元にも及ばんが。おやもうこんな時間か。さあ、娘たちを起こして今日の教育を始めなければな。

 私は娘たちの部屋に入ると、一人ずつ起こしていく。


 貧乳一直線長女 ルシオラ


「ふわ〜、おはようございまーす、アシュ様」


 爆乳ツンデレ次女 べスパ


「あっ、おはようございます! アシュ様」


 元気爆発妹属性三女 パピリオ


「ふみゅ……おはようございまちゅ アシュ様」


 私の可愛い娘たちよ。さあ、今日も計画の下準備を始めようか。


 そう、『忠夫君陥落計画』の準備を!


妙神山のただおくん〜魔神と三姉妹と教育と〜


<ルシオラ>
 私ルシオラ。ピチピチの一歳三ヶ月よ♪ ……冗談じゃないわよ。でも身体は十歳くらいだし、知能もそれ相応のものがあるわ。それにまだまだ成長するし。これからは二十代の人間くらいまでは人間と同じような成長するんだって。

 初め、人間の嫁になるために産まれたって聞かされた時は怒り狂ってつい土偶羅様をネジ一本まで解体しちゃったけど、今は納得してるわ。だってヨコシマって可愛いんですもの! それに可愛いだけじゃなくって時々とても男らしい顔するし。そんなギャップに弱いのよね、私。それに魂がとっても優しい輝きをしてて、見ていてほっとするの。


「さあ、では昨日の復習から始めようか」


「……はい」


 妹のベスパは不機嫌顔。もちろんアシュ様の前だから露骨には顔に出さないけど、やっぱり不機嫌。ベスパは私のような想いをヨコシマにあまり抱いてないらしい。ヨコシマのことが決して嫌いではないらしいけど、ベスパには他に好きな人がいるのを知っている。どうもアシュ様らしい。人間では親子の恋愛は禁断らしいけど、私たちは魔族だからあまり気にしない。私としてもライバルは少ない方がいいしね。でもアシュ様はヨコシマのことばっかり気にしているから、ヨコシマに焼きもちを焼いているみたい。
 ……それにしても、使わないなら寄こしなさいよ。その胸!


「はいでちゅ!」


 もう一人の妹のパピリオは嬉しそう。というよりもいつも元気。私たちより少し幼めに作られたんだって。だから私たちが十歳くらいの外見なのに対して、パピリオは六、七歳ぐらい。中身も口調も結構私たちより幼めに設定されている。ヨコシマは近所のお兄ちゃんの様に思っているらしい。いや、まだ会ったことないんだけどさ。でもアシュ様が毎日見せてくれるビデオや写真、そしてその魅力について延々と解説させられれば、どうしたって好意を持っちゃうわよねえ。まあ、私はそんなこと抜きでも好きになっちゃたんだけど!


「よし、まずは忠夫君を狙うライバルのチェックだ。今日は危険度の高い者から主にいってみよう。まずは危険度C−の神族調査官ヒャクメ」


 スクリーンにはヒャクメの全体像が映し出される。ちょっと風変わりな格好だけど、十分美人の範囲に入ると思う。


コードネーム:ヒャクメ 

種族:神族 

性別:女性

属性:お姉さん ドジっ子(弱)

スキル:千里眼 影薄い

総合:C−


「彼女は危険度SSの妙神山管理人小竜姫の友人で、忠夫君の姉代わりの一人でもある。確かに忠夫君を弟のように大事に思っているし可愛くも思っているようだが、完全にそれだけなのでライバルにはならないだろう。だが、こいつの能力が厄介だ。他のライバルと協力した場合、その能力で常に先手を取られることになりかねん。とはいえそれもまあ、あまり気にする必要はない」


「どうしてですか?」


 私が手を挙げてアシュ様に聞く。確かに単独としてはライバルにはならないが、誰かと組まれると敵としては厄介だ。危険度SSの小竜姫は彼女の友人らしいし。


「簡単だ。彼女は出番が少ない


 納得。
「納得しないで欲しいのねー!」


「次はこっちだ」


 今度はヨコシマと同年代と思われる男の子が映し出される。整った顔立ちは人間ではカッコいい部類に入るのだろう。


コードネーム:銀一 

種族:人間 

性別:男性

属性:幼馴染 

スキル:二刀流(潜在的)

総合:C


「彼は忠夫君の幼馴染で親友だ。外見がいいため女子にももてる。だが、忠夫君の側にいすぎて最近徐々にあっち方面に目覚めかけているらしい。彼自身はまだその事実を認めていないし、忠夫君にもその気はないようだから当面は安心だが、気は抜けん」


 まあ、つまりはアシュ様と同類ってことかしら?


「では次」


 次に映し出されたのはどこかのんびりした女の子。ヨコシマより少しは年上かしら? 髪形はどことなく私に似ている気がする。


コードネーム:冥子 

種族:人間 

性別:女性

属性:ドジっ子(中) 天然(強)

スキル:式神 ぷっつん 金持ち

総合:B


「彼女は人間界では有名なとある霊能家の跡取りだ。昔はすぐに式神を暴走させていたらしいが、忠夫君の訓練によって最近は収まってきたらしい。くっ、羨ましい……。だが天然なためまだ忠夫君への想いに気付いてなく、速攻で決めれば大したライバルにはならないだろう。だが彼女の家は超金持ちだ。忠夫君が金で動くとは思えんが、もし彼女がその想いに気付けば家のあらゆる力を使って獲得に動くかもしれん。彼女の母親も忠夫君を相当評価しているみたいだし。まあ、当たり前だがな」


 確かに、顔は可愛いしスタイルも悪くないわ。危険度Bなだけあるわね。


「では次だ。そろそろ強力なのが来るぞ」


 今度もさっきと同じような少しぽけぽけしたロングの黒髪が可愛い女の子。年齢も冥子と同じくらいかな。


コードネーム:おキヌ

種族:幽霊 

性別:女性

属性:ドジっ子(強) 天然(強) 清純派 癒し系 巫女

スキル:通り抜け 料理 洗濯 掃除

総合:A+


「彼女は三百年生きた(?)幽霊だ。忠夫君と小竜姫のおかげで自縛から解き放たれたらしい。とてもぽけぽけした天然娘だが、ここが厄介だ。こういった娘はあまり憎めないため、ライバルからもあまりきつい牽制は受けていない。苛めるとこちらにとても罪悪感が湧いてしまうからな。だがそこが彼女の強みだ。あまり牽制できず他のライバルに集中している間に横からするりと良いところを掠め取られてしまうかもしれん。要注意だ。その上数多くの属性を備えてもいる。あまり積極的でないというのが唯一の救いだな」


 確かに時代は癒し系を求めているっていうし、この娘は危険ね! 要チェックだわ!


「そして次。この子はかなり危険だ。忠夫君ガーディアンズの片割れとも呼ばれている」


 スクリーンにはヨコシマや私たちと同年齢と思われる、少し勝気な少女が映っている。将来かなりの美人になるであろうと思わせる顔立ちをしている。


コードネーム:夏子

種族:人間(多分) 

性別:女性

属性:幼馴染 強気 

スキル:正義感 勝負師 怪力 

総合:S+


「この少女は危険だ、あまりにも。あらゆる手を使い周りのライバルを排除していっている。そのおかげで彼女のクラスには忠夫君に告白するような猛者はいないのは唯一の救いだが……。彼女は頭もいい。正面からでは小竜姫に太刀打ちできないと気付き、最近では小竜姫を上手く使って立ち回ることを覚えた。成長すれば成長するほど厄介な相手だろう。また未確認情報だが小竜姫と互角に戦い、後一歩まで追い詰めたらしい。人間とは思えんほどのスペックだ」


 小竜姫と互角ですって!? 私たちだって小竜姫とは互角に戦うのも難しいというのに。本当に人間なのかしら?


「そして最後。危険度SSの最強にして最凶、最大にして最悪な相手、妙神山管理人小竜姫だ」


 角の生えた赤毛で、私たちよりも結構年上に見える美少女が映し出される。これが小竜姫……。私が貧乳になった原因!


コードネーム:小竜姫

種別:神族(であってくれ) 

性別:女性

属性:お姉さん 管理人さん ドジっ子(小) 天然(小) 角娘

スキル:超加速 剣技 トリップ 暴走 姉弟愛連結システム 


「彼女は……強すぎる。お姉さん属性に加えて少々古いが管理人さん属性も持っている。忠夫君をああも純粋に育て上げたのも彼女だ。だが最近は忠夫君に少々邪な気持ちを抱き始めているらしい。神族としては中級だが、忠夫君のこととなると猿神こと斉天大聖老師に匹敵する霊力を放つらしい。忠夫君が泣くと超加速をも上回る速度で駆け付くというし、もはや神族かどうかも分からん。こいつだけは絶対に正面から相手にするな。小竜姫とはできるだけ共闘するんだ。幸い神魔族は一夫多妻制も珍しくない。今は無理だがデタントが進めばそれも可能だろう。もし戦う時は忠夫君の側にいろ。そうすれば少なくとも物理的に消される確率はかなり低くなる」


 ……本当に神族? っていうかこの世の生物!? でも負けないわ! 相手が強ければ強いほど女心は萌える燃えるのよ!


「でもアシュ様? 私たちで本当に勝てるんでしょうか?」


 ベスパが不安そうに聞いてくる。確かにこのライバルたちは強い。というか人界で明らかに最凶なメンバーが集中している。


 だがアシュ様は不適に笑い、ビッとサムズアップ。


「ふっふっふ。そのために三人姉妹にしたのだ。よく見ろ彼女たちの属性を! 多種多様な属性があうるが、妹属性とツンデレ属性がないだろう!」


「おおっ!」


「だが我々にはある。つまりツンデレのベスパと妹のパピリオで他のライバルとの新鮮さを際立たせ、その隙に本命のルシオラが決める! これが主な作戦だ。もちろん状況に応じて役割は変化していくがな」


 さすがアシュ様! 完璧な作戦だわ! 特に私が決めるというところが。
それにしてもライバルが本当にたくさんいるわ。でも負けないんだから! ルシオラ、ファイト!


「では各自、来週までに想定されうる状況での対策を練ること。それでは今日は「アシュ様ー、大変です!」……なんだ土偶羅、騒々しい」


 血相を変えてやってきた土偶羅様がアシュ様になにやらレポート用紙のようなものを渡す。アシュ様は怪訝な顔でそれを見ていたが、やがて顔色を変えた。


「な、なんだとー! しまった、ベスパ、パピリオと被るではないか! くっ、彼のフラグ立ての上手さを侮っていたというのか!? いや待て、落ち着け私。よく考えれば彼女はクールビューティーでロリ。元気っ子のパピリオとナイスバディのベスパとは微妙にタイプが違う。そこに狙いをつければ……。土偶羅、私は新たな対策を練ってくる! この娘のデータを三人に配っておけ!」


 アシュ様はそう言うと全速力で自分の部屋に帰ってしまった。


「土偶羅様、一体なにがあったんですか?」


「うむ、忠夫様にどうやら新たなフラグがお立ちになられたようでな。これがデータだ」


 私はそのデータを貰い、さっそくチェックする。


コードネーム:タマモ

種族:妖怪 

性別:女性

属性:妹 ツンデレ 獣娘 ナインテール クール

スキル:変化 狐火 幻術 お揚げ好き 将来性大

総合:S−


 写真では金髪を九つに分けたパピリオと同年齢ぐらいの美少女が不適そうに笑っている。


 また増えたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?


 続く


あとがき
 番外編その2です。基本的に番外編は忠夫君が出てきません。主にアシュタロス側、もしくはデミアン側が出てきます。さて、今回は初めてルシオラが出てきました。ヒロインが小竜姫なので誤解しているかもしれませんが、私はルシオラーです。まあ、その次に小竜姫が好きですけど。
 三姉妹はいつごろ本編に登場させましょうか。個人的にはそろそろ魔鈴さんを出したいんですが、彼女イギリスにいるんですよねえ。そうですね、中学生ぐらいになったら登場させましょうか。ちなみに魔鈴が出たら西条もおまけで出ると思います。西条が堕ちるかどうか……まだ考えてません。

 ちょっとバイトの時間が増えそうです。少し更新ペースが遅くなるかもしれませんが、できるだけ頑張るのでこれからも応援してください。

 ではこの辺で。

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