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!警告!壊れキャラ有り

「ママレード・GSボーイ&ガール3(GS)」

義王 (2005-10-14 23:42)
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デジャブーランド

そこはお客様に完璧なる夢を与え続ける娯楽施設
その中にあるアトラクション

GS美神令子監修
GS体験ミステリーツアー

それは夢は夢でも悪夢を見せるで有名なお化け屋敷である(最後にメダルを買わされるとか)
このアトラクションには実際の霊をお札や結界を屈指して雇っており、定期的に検査をしなければ何が起こるかわかったもんじゃない

下手したらロボットに乗り移って暴れたり、結界から抜け出して悪戯したりとするかもしれない
それに場所は遊園地
様々な気が流れるこの場所は、よくボガード(性悪な妖精)などが発生しやすい

っとまあそんなわけで、今日この2人
横島と美神が此処に来たのは、定期検査のためである

結果

古くなった札の交換  4枚
ボガード         0匹
結界の張り直し     1つ

「よし、これで半年は持つわね」
「これで数千万・・・ボロい商売やな〜ほんま」

使った札の値段は100万もしない安い札
・・・確かにボロ儲けの仕事である

「そんじゃあ・・・」

キラーン

「とっとと帰るわよ・・・いつまでもいたってお金になんないんだからね」

お約束
期待に満ち満ちた横島の瞳が、どんよりと、『がっかり・・・』の効果音と共に曇る
その落差と来たら、さすがの美神でも罪悪感を感じるぐらいだ!

「あー・・・もう!なに世界滅亡みたいな顔してんのよアンタは!?」
「だって〜〜・・・前も、その前も、全然遊べなかったんっスよ俺」

前はロボットと間違われ、その前は小鳩とのデートだったのだが、お金が無くアトラクションで遊べずじまい
しかも何処からか殺気を感じ、最後の花火さえ楽しむ余裕はなかった

遊園地に数度来てるのに楽しめず、恐怖しか味わった事の無い男横島忠夫

あまりにも不憫だ

「たくっ・・・ほら此処に社長から貰った『VIPチケット』があるからアンタ遊んできなさいよ」

そう言って横島にチケットを渡す美神

が、いったい何が悲しゅうて漢1人で遊園地のアトラクション巡りをせにゃならんのだ!


想像してください

遊園地に・・・漢1人

想像してください

観覧車内・・・漢1人

想像してください

自分の分しか頼めないアイスクリーム



「嫌じゃーーーー!!!あ、あまりにも痛い寂しすぎる!!!!!!一緒に周りましょうよ美神さーーーん!!」

駄目元で頼んでみる横島君
もしこれで駄目なら駄々をこねるか、潔く引き下がるかの2択

絶対に一緒してくれないと確信している横島は、次の美神の言葉に耳を疑った


「し、仕方ないわね・・・さ、さっさと行くわよ」

「へ?」


そっぽを向いてるので表情はわからない
それに馬鹿ですから、頭の上から煙が出てるのも気付かない
ポカーンとした表情で呆ける横島の、言葉を背を見せ待つ美神

「・・・・」
「な、なによ!?行かないの!?」
「い、行きます行きます!!ベットの中だろうがトイレだろうが風呂だろうが!!」


ボカ!!


「いい加減にしないと帰るわよ私?」
「う、ウッス・・・そんじゃ、行きましょうか美神さん」

案外誘ってもらいたいが為に、チケットを渡したのかもしれないが、美神自身もその辺りを、自分の心情を分かっておらず
こうして横島と美神は、初デートInデジャブーランドに繰り出した

もっとも美神は、

「デートじゃない!!」

と言い張りますけどね?


ママレードGSボーイ&ガール3 「デート?」


ジェットコースターに観覧車
ゲーセンに屋台ゲームにバンジージャンプ
ミステリーツアー以外のお化け屋敷に、鏡の部屋

それ以外にも沢山のアトラクションがあるこのデジャブーランド!
さて、美神が喜びそうなアトラクションは?


「ぎゃあああああああああああああああああ・・・!!!」ドップラー効果
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・!!!」ドップラー効果

絶叫系
───なんと分かりやすい奴

恐怖の混じった男の声と、楽しげな女の声が、ジェットコースター最前列で響き渡る

・・・10回も


「ぜえ〜ぜえ〜ぜえ・・・」

顔面蒼白の彼氏に、顔がスッキリ照かってる彼女
この2人が過去連続ジェットコースター記録を塗り替えた2人である

「だらしないわねアンタって、ほんと貧弱ボウヤ」
「ひ、貧弱って・・・10回以上も乗りゃあ誰でもバテますって」

貧弱ボウヤと言われた男は横島忠夫
・・・彼が貧弱なら世界中の男が貧弱だろう

「アレぐらいでバテてるようじゃあGSは勤まらないわ。それにアンタ、前に魔法の箒で音速超えた事があるでしょうに・・・」
「アレとコレとは別ですって・・・ううう、気持ち悪い」

両手で口を押さえる辺り、本当にいっぱいいっぱいらしい横島
首に井桁マークが出ている所から、もすでに首の辺りまで来ているようだ

「たくっ情け無い・・・あそこにトイレがあるから、此処でしたら置いて帰 ダダダダダダダダダダダ!! ・・・この私が言い終わる前に

余裕が無いのか、話そこらでダッシュする横島
美神は近くに設置されてるベンチに座り、横島の帰りを待つ事にした


汚い効果音は割合させてもらう
とりあえずスッキリした横島は、待ってるかどうか分からない美神の元へ急ぐ

何分『待つ』というか、我慢が苦手であり嫌いな相手
出せるだけのスピードで美神の元へ移動しているその時、

「ぐう!?」

急に首を絞められる感触
どうやら誰かが後ろ襟を掴んだらしい

「ゴホゴッホ!!だ、誰や!?」

咽ながらも振り向く横島
今は1分1秒でも急がねばならぬ状態

知り合いだったら無視してやろう

知らん奴なら適当に合わせてさっさと逃げよう

ヤンキーだったら・・・美神さんのほうが怖いわボケえええ!!ぶっ倒したら!!

と意味もなく覚悟を決める
が、振り向いた先にいたのは、

 T160 B90 W59 H85

髪   茶色かかった黒 少し長めのストレート
顔   美人というより可愛い系 ちょっと気が強そう
服装  デジャブーランドのシャツに、Gパン

・・・・綺麗なおねえさーーん!!というより、お・じょ・う・さーーーん!!とナンパしたくなる相手である

一瞬にて相手の戦闘データを見抜く横島の邪眼(よこしまアイ)

その眼に狂いなし!!
が、相手に見覚えもなし!!

っとなれば逆ナン!?

「僕に何か御用ですかお嬢さん?」

逆ナンならこれで逆逆ナンか?
横島は横島であって横島でない顔で、謎の少女に必要以上に詰め寄った

「・・・・横島、相変わらずやな〜」
「へ?」

だが相手は冷めた表情で呆れながら、横島の意表をつく台詞を言った
『よこしま』と

「わからんか?夏子や夏子!!ほら、アンタと小学校の時同級生やった!!」

夏子

小学校の時に同じクラスだった女子
初恋の相手


初恋

初めて恋する事
俺の場合は小学校の時の同じクラスの女子 夏子 『横島忠夫記憶内辞書』


「・・・お、おおおおおおおおおおおお!!夏子ってあの夏子か!?夏の子って書いての!?」
「苗字出とらんからな〜て、んなのは置いといて・・・久しぶりやで横島!!」

抱き♪

「おわっ!?お、お前その癖まだ治ってないんか!?」

───コイツはすぐ人に抱きつく癖があるからな〜

「ええやん別に・・・今まで嫌がられた事ないでコレ?」

───そりゃ今まで抱きついたんは友達の女の子か・・・それかアンタだけやからやけど

「ひ、人前では止めたほうがいいぞ?」

───む、胸があああああ!!胸があたって・・・さ、さくらんぼ!?

「東京じゃあこれぐらい当たり前やろーに?」

───おーしっかりと筋肉ついて、成長したんやな〜よこっち


こうして横島は初恋の相手と出会い、
久しぶりの再会と夏子の胸の感触・・ついでに言えばサクランボの感触に、横島は美神の事を一時忘れていたとさ



「おそーーーい!!!」

一方こちらは待ちぼうけの美神
額ピクピク血管プックリ♪

5分も経ってないのだが、これが彼女の限界

「人を誘っておいて先に潰れて、しかもその後待たせるなんて・・・

この5分間の間にも、誘ってきた狼の数は数知れず
そしてその狼達は、『外見と中身は別』を人生の教訓として、一族の家訓として去っていった


───5分でいったい何をした?


んな説明してる間にも美神の我慢はとうに臨界点突破!
マヨネーズの蓋より小さい器

もう待てない我慢できない!!

来ないなら 乗り込んでやる 男子便

何故か心の中でそんな俳句を読みながら、横島の向かったトイレに向かう美神

そして横島発見
トイレ内じゃなく、トイレの外で

───女と抱き合って



「この私を待たせておきながら、何やっとるか貴様ーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

超加速並みのスピードで繰り出される美神の拳
言い訳すら出来ないコンマの世界

待たされた5分×なのに他の女とイチャついてた×元々の美神のパンチ力=破壊力!!(グラップラーバキ風)

ズドンッ!!

重々しい効果音

なんとか夏子に被害が及ばぬよう庇ったが、横島ダウン
派手に吹っ飛ばず、殴られた顔面から地に落ちる

派手に吹っ飛ばなかった、即ち、力を全て顔面で吸収したという事
これには流石の横島でも気絶してしまった

「よ、横島!?あ、アンタいきなりなにさらすねん!?」

知らないって事は時に命を危険にさらします
皆さん覚えておきましょう

あの美神相手に食って掛かる夏子
美神を知る者なら、たとえ神族でも魔族でもしないその行動

「あん!?アンタこそ人の連れに何してんのよ!?」

食って掛かってくる夏子に、メンチをかます
その視線は死者も蘇るし生人も自分で自分を埋めるでしょう
実際回りにいる野次馬の何人かは卒倒、痙攣、心臓麻痺とうの様々な症状を出し、髪の毛が真っ白になってしまう人も少なくはない

「私は唯久しぶりに会ったから声かけただけや!!」

そんな美神のメンチをものともしない夏子
どうやら彼女もそのレベルの女性らしく・・・

レベル

ある一定以上のレベルの女性は横島に惚れるという
それ以下は横島を無碍に扱う

なお、このレベルは横島と長い間付き合いがあると上がる模様
それは人としてのレベルなのか?それとも物の怪としてのレベルなのか?はたまた戦闘力なのか?それは定かではない

ちなみに、元々物の怪である者は別である

「じゃあなんで抱きついていたのよ!?」
「スキンシップやスキンシップ!!ハグしらんのかおばさん!?」
「だ、誰がおばさんよこの糞ガキ!!大体此処は日本よ!?ハグなんてアメリカでやってろ色気無し!!」
「今はインターナショナルの時代じゃ時代遅れのおばはんが!!大体アンタの出し取る色気なんてそこら辺の売女が出し取るの変わらへんやないか!!」
「な、なんですってこの似非関西弁娘!!」
「それは作者が関西弁知らんからじゃ!!うちには関係あらへん!!」

───すんません

「大体アンタノーブラじゃないの!?はは〜んさてはそうやって男引っ掛けて回って誰とでも寝るんでしょこのヤリ○ン娘が!!」
「これはよこっち見かけたから態と外したんや!!そっちこそなんやねんその時代遅れのボディコン服は!?アンタが今言った事そのまま返したるわ牛乳(うしちち)おばはん!!」

どんどんどんどん言葉が汚くなってくる2人の馬罵り合い
通報を受けた係員が止めようと来るが、止めれる筈もなく近づく前に瘴気にやられぶっ倒れる始末

もうこの2人を止めれる者は、この場には彼しかいない!
ギャラリーは彼の復活を神に祈り

(OK♪おきいやよこっち♪)

何故か魔王が願いを叶えた

「っつうう・・・うう、いてててえ・・・ん?」

「「「うおーーーーーーーーーーー!!!!」」」

救世主の復活!
周りにいる被害者の方々から歓喜の叫び
神に感謝を捧げるギャラリー達

これで俺達は救われますっと
受け取るのは魔王だけど


───途中からしか見てないためこの男が原因だと知らずに


「な、なに!?」

起きた途端に期待の眼差しを周囲から感じ、目の前からは殺気
竜虎は額と額をぶつけ合い、数センチって所で罵り合っていた

「・・・・!おお、美女2人が俺のために争ってる!?」
「「「いっぺん死ね貴様!!さっさと2人を止めろやボケ!!」」」

横島のボケ?(本人はマジかもしれん)に突っ込むは被害者の方々
救世主扱いからボケ扱い・・・すごい落差だ

とりあえず2人の間に割って入ろう・・・と思ったが、人一人分の隙間など無く

「あ、あの〜2人とも・・・美人は仲良くしてくださいと・・・僕は願うんですけど・・・」

正直2人の放つ殺気と狂気は横島でも怖い
腰が引けて当然だ
自分が何を言ってるかも分からなくなってくるぐらいに、横島ビビッていた

「「あん!!」」
「ひ、ヒィ!?」

眉を八の字にしてメンチ切りする美神と夏子
そこに美人という言葉は当てはまらない・・・

ヤンキーとかレディースとかがぴったりだ

「大体アンタが人を誘っておきながらこの小娘とイチャついてたのが悪いんじゃない!!」
「い、いやイチャついてなどは・・・」
「イチャついて何が悪いねん!!オンドレみたいな性悪で暴力的なんはなー!よこっちとて付き合いきれへんのじゃ!!」
「い、いやそれが既に3桁近く殴られとるけど、もう数年の付き合いになんねん・・」

とりあえず標的が横島になっただけ良しとしよう
周りにばら撒かれていた瘴気も、大分横島に集中し薄らいできている
これでようやく救助隊があたりに倒れている被害者を連れて行けるってもんだ

さて、被害者達の救助が行われている間にも、横島を交えて・・・つーか横島犠牲に罵り合いは続く
だが、まだ肝心な事を聞いてない2人

これを聞かねば先には進めない

「大体なあ・・・」
「大体ねえ・・・」

「「この(小娘)(年増)誰よ!?」」

声がハモってる辺り、出会いが別であれば気があう強敵(とも)になれたかもしれないと、横島は思った


場所はデジャブーランド内の出店付近に設置されているパラソル付き丸テーブル
いわば休憩所となる筈のこの場所は、只今某サイヤ人の王子が地球の科学者に作らせた修行場と化していた


「か、彼女は俺が小学生の時の同級生っスよ」
「・・・・」
「で、こちらは俺のバイト場の上司の美神さん」
「・・・・」

白くて丸いテーブルに、対極に美神と夏子
その2人の隣に横島が座り、交互に紹介をしていく

「「で?」」

お互い眼もあわさず、それぞれ頼んだジュースを飲みながら横島に相槌を打つ
ちなみに美神はコーラ 夏子はオレンジジュース

「い、いや『で?』って言われても・・・あ〜美神さんとは仕事で此処に来たついでに遊んで・・・夏子とは懐かしくて話こんでしまって・・・」
「ふ〜〜ん、それで懐かしく抱き合っていたと?」
「あ、いやそれは・・・ホラ!アメリカでやるハグみたいなもんで・・・」
「え〜、うちそんなつもりないで〜・・・もっと純粋やけど?」

ピシッ!

重力が数倍跳ね上がる
美神の額に青筋が走り、レンガの敷き詰められた地には沢山のヒビが走った

酸素濃度も薄くなってきた気がする
そろそろスーパーにならねばキツイ重力だ

「純粋ねえ・・・純粋に再会を喜び抱きついたと
「んにゃあ純粋に横島との再会を喜んで抱きついたんや、誰でも抱きつけるってわけあらへん♪」

ビシリッ!!

地に走ったヒビが更に細かく入る
美神の青筋も、そろそろ皮膚を突き破って血が飛び出すだろう

(あ、あかん!!話題変えなあかんでしかし!!)

関西伝説の漫才師が横島の脳内で警告する
関西人なら逆らってはいけないお告げだ

横島は話題変更を実行

「し、しかしなんだ・・・なんで夏子此処に?1人なんか?」
「いや〜家の用事でな、東京に引越してんねんうち。で、大阪のハリマール・ステレオ・ジャパンのライバルランドを見学にな」

ハリマール・ステレオ・ジャパン

大阪に出来た、ハリマットをモデルにした遊園地
アホゲの鈍感女とグラサン髭のヤンキーがマスコットキャラ

「そ、そうなんか〜って・・・東京に引っ越してきた!?」
「せや、今おかん達は別のアトラクション行っとんで?」
「あ〜おばちゃんとおっちゃんか・・・懐かしいなあ」

昔を思い出し懐かしむ横島
・・・が、それを良しとしない女を1人忘れてませんか?
彼女そっちのけで・・・それって彼女じゃなくても怒りますよきっと

「・・・そんなに懐かしいなら会ってくれば?私帰るから」
「え!?ちょ、美神さん!?」
「せやなあ!!うちのおかん達も横島に会いたいやろうし!!」

───面白くない

冷淡な喋り方でそう言い残し、美神はクールを装いながらもその場を離れてしまう
意地とは違う、この場に留まる居心地の悪さに耐えれない

───イライラする

さっきまでは2人で楽しんでたのに・・・
幼馴染かなんだかしらないが、邪魔者が入ってきて・・・

と、いう心情なのだが、美神はそこまで自分内のモヤモヤが理解出来ない
・・・しないのかもしれないが

ただ、イライラする場から離れたかった



残された横島の選択は2つ

美神を追うか?

夏子といるか?

制限時間は短い

「ってきまっとるやろ!!」
「!?」
「す、すまん夏子!!こ、これ連絡先や!」

そう言って横島は、デジャブーランド館長から貰った頭にマスコットキャラのついているボールペンで、テーブルの真ん中に備え付けてあるペーパーに自分の携帯番号を書き殴って夏子に渡した

「よ、横島!?」
「絶対連絡せえよ!!そんじゃ!!」

シュタッと手を上げ、いまや米粒程度にしか見えない美神の後を追う横島
そんな横島を夏子は、

「はあ〜・・・ま、ええか・・・」

ため息一つこぼしながら見送った

「・・・連絡先・・・ゲーーット・ヴァッカーーズ♪・・・・相変わらず字汚いな」



「・・・さーーん!!」
「?」
「美神さーーん!!待ってくださいよーーー!!」

呼ばれた声に振り向いたら、其処にいたのは横島
昔みたいに名を叫びながら、自分の後を追っかけてくる横島

嬉しい

けど、それを顔に出す事はなく

嬉しいけど・・・許してやらん!!

怒りの表情を無理やり顔に出す
まるで『私は不機嫌です』って顔で

「なによ?」
「い、いや・・美神さん帰るなら俺も帰りますよ!!」

・・・・その言葉が嬉しい

でも、我慢だ・・・台無しにしたのはコイツなのだから

「あの幼馴染はいいの?」
「え、ああ、いいっスよ別に・・・」
「あっそ・・


可愛い子だっ「美神さんと一緒に周りたかったんっスから俺・・・美神さんいなくなったら意味無いっスよ」


・・・そう」


・・・・反則だ
アンタの所為でイライラしてるのに・・・なんで此処でそんな台詞が出てくるの?

『美神さんと一緒に・・・』


「・・・そう」
「そんじゃ帰るっスよね?」
「え・・ああ・・・うん・・・もう、帰るわよ」

少し勿体無い気がするけど・・
また出くわすよりマシよね?

なんか気に食わないしあの女
関西の女って皆ああなのかしら?(ごめんなさい関西女性。作者はそんな事思ってませんです)

ゆっくりと歩幅を合わせて共に駐車場まで・・・
まるでその歩みは2人の時間を出来るだけ伸ばしてるかのように

無意識にはであるが・・・無意識であるからこそ、横島と2人で長くいたいと本音が見える
機嫌はもう治った・・・いや、通り越して既に機嫌が良い美神

横島は・・・自分を選んだんだと・・・そう思わずにはいられないさっきの台詞

「ど、どうかしたんっすか?」
「な、なんでもないわよ、はやく乗りなさい!!私はさっさと帰って休みたいのよ!!」
「?・・・へいへい」

内容と口調が合って無い
上機嫌な美神の声、それでいて不機嫌な内容に横島は首を傾げる

なんか今日の自分は変だと思いながらも、それは悪くないと感じる自分がいて・・・
美神に有るまじき、危なっかしくアクセルを踏む

横島が隣にいなければ、鼻歌でも歌っていただろうぐらいに、美神は機嫌が良かった


この馬鹿の次の言葉さえなければ!だが・・・


「いや〜俺って電車賃無いんっスよね!先に美神さんに帰られたらどうしようかと思いましたよ!!」
「え゛?」
「しっかし夏子の奴・・・美人になっとったな〜、ちゃんと連絡くれるかなアイツ」


時として

女心を理解して傷つけるよりも

女心を理解できずに傷つけるほうが残酷である

                      『By 義王』


よってこの馬鹿には相応の制裁が行われた


横島・・・車上からほおり出された後、数回轢かれ、放置プレイ(つまり徒歩で帰宅)
その後数日間美神の機嫌が悪く、ほぼ毎日サンドバックの刑

事務所メンバーもグレートマザーも美神を止める事は出来なかったという

「どうせあの馬鹿息子がなんかしたんでしょ?」
「押し倒して失敗したのかしら?それとも・・・初めてなのに乱暴にシちゃったとか?」

───いい加減其処から頭離してください


{あとがき}

・・・甘さ控えめかな今回・・・義王です
前回のキスは今回引っ張りません
次回に引っ張ります・・・即ち次回は甘い!!です(多分ね)

昔の女役に夏子登場!!
・・・原作読んでてわかったけど、夏子って『よこっち』と呼ばず『横島』って呼んでるんっすよね

って、なんか段々と共同生活の意味が無くなってきてる気がする・・・(汗)
ちょっと気をつけます

それではレス返し!!


>黒覆面(赤)様

マジでしましたよシリーズに!!
糖尿病・・・あ〜なるかもしれませんな〜
なんか最近思ったんですけど、自分って案外甘いの好きで・・・

今思ったんですけど、黒覆面なのに赤なんっすね?

>や様

崩す・・・んーどうでしょ?(長嶋風)
壊れマークは出ます!これは確実に!!
・・・アシュか・・・出すの厳しいなこの話は・・・

>masa様

今回はそんなに砂糖出す必要無いでしょうきっと!!
甘さ控えめっていうか、たんに夏子VS美神でしたし(笑)


>ジェミナス様

糖死って糖尿病!?(マテコラ)
実際元ネタのママレード・ボーイって甘甘な話じゃないんですよね
シリアス多いですし・・・

糖死するかな最終的に・・・なんか最後は少女漫画的に終わりそうだ
・・・・壊すかキラーン☆

>アイギス様

孫の手があれば装備してください!
俺も装備しながら書いてますよコレ!


さて次回は・・・

西条か?
それとも夏子?
・・・黒キヌもありだな〜

未定!!
ママレード読み直してきーめよっと♪

そんじゃあシーユー♪

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