今日は朝から日本晴れで、我輩の心もそよ風が吹くように澄み切っております。
「やぁー とぉー」
「チビメドさん、もう少し腰を落として そう、そこで打ち抜くように」
今日は、裏庭でチビメドちゃんと小龍姫殿が武芸の練習を行っています。
心身を鍛え、明日に繋がる練武。 我輩、感動しております。
小龍姫殿は何時もの胴着ですが、チビメドちゃんの胴着は・・・
なんと言いますか・・・
胴着は胴着です・・・
ですが、白い生地に銀龍の刺繍。
母親としての小龍姫殿の愛情が目に見えるぐらい銀糸がふんだんに使われています。
それを着ているチビメドちゃんもまんざらじゃなさそうな顔をしています。 動きやすそうにゆったりと作ってあり、袖口は親指の付け根まで。 暗器も隠せそうなぐらいです。
しかし、だぶだぶのカッターシャツを連想するのは、やはり横島殿の秘蔵書のせいでしょうか？？？
胴着に合わせた膝下までのブーツも良しとしましょう。 脛を守る為に硬い何かが入っているようですし。
しかし、しかしですよ。
その、凶悪なまでの
裾ゆるゆるの
半ズボンはいかがな者でしょうか！！！！！
我輩も一応『漢』です。 家族同様といえども女性としての慎みを忘れてはいけないと思うのです！
我輩の心内を知らずに、小龍姫殿の指導が続けられます。
「チビメドさん、さぁ 気合を入れて、最後の型を」
「はいなの、
銀河！
昇龍の型！！！」
具ハッ！！！！！！
そ、それは、伝説の。
我輩の口から流れ出る『なにか』 縮対炉が不安定に・・・ と、止まりそうです。
「しょ、小龍姫殿・・・ そ、それは禁断の・・・」
「そうですか？ 普通の型ですが？？？」
頬に人差し指をそえ、首を傾ける小龍姫殿。 人妻と思えない行動ですが、何かを思い出したように『ぽんっ』と手を打ち。
「そうそう、かなり昔。 『破○拳竜』という漫画家に教えました。 横島さんと違った強さを示したので、人で使える型を教えたのがこれです」
冷汗・・・
そ、そうか。 だから、横島殿も知らず知らずのうちに買い揃えていたのですね。
ヒロインの『李燕雲』が、小龍姫殿をモデルにしいた事を感じて・・・
横島殿・・・ だから、美神殿に手を出さなかったのですね。
知りたくなかった事実にぃぃぃぃ
にゃふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんっ！！ ＜空中３回転半ひねり吐『なにか』＞
ねくすと ねこポシェ ヒント
：檸檬の民達の単行本
たしか、始めて買った教典がこれ・・・ _|￣|○
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