令子気絶後、ルッシーとアシュはメイド技能の粋を発揮。 玄関から事務室、事務室からキッチン。 と済ませ、これでもかと溜まった洗濯物に取り掛かった。
だが、幾分スキルの高いルッシーが獣っ子の為に腕を振るう。
では、洗濯は・・・
「ふん、化繊も木綿もシルクも分けておらぬ。 ぬぉっ! 黴が発生しておるではないか!!」
アシュ、大激怒。
メイドガイアイは透視力。
部屋の隅に隠れた綿埃まで見逃さない、その力を無駄に使って洗濯物の山脈を透視する。
「まぁよい、手始めに選別。 その後選別ごとに洗濯だ」
そのフランクフルトの様な指で器用に一枚一枚選別してゆく。
「ガハハハハハハハハハハハハハハハハハ 我輩に綺麗さっぱり洗われるが良いわ!!」
意味不明な笑い声とともに・・・
数々な汚れ物が、アシュの手にかかり瞬く間に新品同様に仕上がっていく、屋上にたなびく洗濯物は勝利の証のようだ。
「さて、技術の要るシルクと行くか」
初めのうちに磨き倒したバスルームに響く野太いアシュの声。
温い目のお湯が張ったバスタブに沈められたシルクの下着類、色物はシロ・タマ用の盥で洗われる出番を待ち構えている。
慎重に一枚取り出し、薄い洗剤液が満たされた手桶の中でゆっくりと揉み押しながら洗ってゆく。
一枚二枚と洗っていくうちにある方程式にアシュは気がついた。
メイドガイアイに逃れる汚れ無し!!
「ほう、ご主人も女をまだ捨てきって居なかったのだな」
そう、豪奢な下着に限ってストレッチの部分が微妙に汚れがきついのだ。
アシュはその、メイドガイブレインで思考する。
− 横島が事務所に連絡を入れる
− 美神一同あわてる
− 中に入られるとまずいので外で食事
− そろって食事
− 食事中。 シロ・タマを煙に捲いて、某別の意味での高級(ニャン♪)で横島と(わふぅ〜ン♪)を企む
− 思考するゆえ汚れる
チ〜ンッ♪
「フッ・・・」
思わず笑ってしまうアシュ。
思考を止め、重点的に揉み洗いを・・・
「(ふっ、ブラザーよ。 娘を幸せにしてもらえるのなら2号・3号ドンとこいだぞ) ヌハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
いきなり戸が開き亜麻色と漆黒の疾風が飛び込んでくる。
「お父様!! 思考を言葉に出すとただのセクハラ!!!!!!」
「乙女の純情粉々にするんじゃないっ!!!!!!!!!!!」
亜麻色と漆黒のエクスタシー
二人のロケット・キックを顔面に喰らい、壁を突き抜け落ちてゆくアシュ。
某主人公を彷彿するダイナミックな落ち方であった。
姐さン・ポシェ・プチロリも書かずに今日も電波・・・
とうとう私にも壊れアシュの呪いが掛かったようです
つづく?
メイドガイのひ・み・つ♪
メイドガイアイ : どんな汚れも見逃さない、しかもソナーのように立体的に見える。 ご主人の着衣もオーダー無しにぴったりと合ったものを買ってくるぞ。
メイドガイブレイン : ポアロもマープルもホームズも真っ青な推理力から、MIT卒業生にも負けない学力でご主人の知識をサポートだ。
メイドガイハンド : 某大陸の華の国の名人のように、米粒に水墨画を書くことから、アフリカゾウを叩き壊す事も出来るナイスナ手だ。
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