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「Legend of Devil Vol.9 Training その1(GS)」

鱧天 (2005-07-11 00:12)
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 「攻撃は最大の防御なり!!」


 Legend of Devil Vol.9 Training その1


 「良いな? 始めるぞ」
 「はい」

 青空が広がる細長い塔のような裸山の山頂に立つ横島。同じような山が辺り一面に幾つもそびえ立っている。上空から見ればまるで剣山のように見えるそこは中国にある重慶を思わせる。

 「これから一年気の休まる事はないぞ」
 「わしらを倒し続ける事が御主に与えられた修行じゃ」
 「御主には手を抜いてやるほど時間が無くなってしまった」
 「おかしな言い方じゃが死にとう無ければ死ぬ気でこい!」

 横島の立つ裸山を囲むように隣接する6つの裸山の頂上に立つ6人の斉天大聖“達”は言葉とともに構えを取る。

 「武器は何を使ってもかまわぬ」
 「行くぞ!!」

 1人の斉天大聖の言葉とともに6人の斉天大聖“達”は一斉に横島の立っている場所に詰め寄り“棍”による攻撃を6方向から仕掛けた。

 “飛”“翔”

 横島は斉天大聖の攻撃に対し“飛”“翔”の文殊を使い、空中へと駆け上がりその攻撃を回避した。

 「ほう、限りある文殊をこんな事で使って良いのか?」
 「この空間では御主の霊力は極端に減少するのじゃぞ」

 (んなこた分かってるよ! ・・・・・・・・・さてどうすっかな)

 横島がそんな事を考えていると、斉天大聖の1人が横島目掛けて霊波砲を放つ。

 「!!!!?」

 咄嗟にサイキックソーサーを展開して霊波砲に対して斜めに受け霊波砲の軌道をずらした。

 「ほう、流したか」
 「俺の霊力じゃ師匠の霊波砲を相殺するなんてまだ無理ッスから」
 「じゃがこれはどうじゃ?」

 4人の斉天大聖が一斉に霊波砲を横島に向かって連射した。1人十数発、4人合わせて数十発。全てにサイキックそうソーサーを投げつけ僅かに軌道をずらしていく。

 「ほう、随分と上達したのう。 じゃが・・・・・・・・・」
 「気を取られ過ぎじゃ」
 「!!!!?」

 ごす!

 いつの間にか横島の後方に回り込んだ斉天大聖の1人が横島の背中から袈裟懸けに打撃を与え、その衝撃により横島は5人の斉天大聖が佇む裸山の頂上へと落ちていった。

 ズド〜ン!!

 打撃の衝撃、衝突の激痛により横島の体の所々から軋む音が聞こえてきた。

 「ぐ、ぐぅっ・・・・・・・・・」

 すでに意識を保つだけで精一杯と言った感じの横島だがこの修行に終わりはない。

 「休んでいる暇はないぞ?」

 そう言いながら斉天大聖の1人が棍を大きく振りかぶると躊躇無く振りおろした。間一髪で横に転がり攻撃を避けた横島だったが攻撃跡を見て絶句した。斉天大聖の攻撃で地面が2メートルほど陥没していたのだ。

 (こ、このままじゃ間違いなく死んじまう! 1年どころか今日1日保つかわかんねぇぞ!)

 そんな事を考えている間にもあらゆる角度から斉天大聖“達”の攻撃は続いていた。

 「逃げるばかりでは死が待っているだけじゃぞ?」
 「くっ!!」
 「このまま諦めて死ぬつもりか?」

 (死ねる訳ねぇじゃねぇか! ルシオラを復活させるまで死ねねぇよ!!)

 「攻撃は最大の防御なり!!」

 “剣”“爆”

 斬!!

 ドガ〜ン!

 横島が文殊で作った剣で切り裂かれた岩肌はもの凄い“爆”発とともに砕け散った。

 「ほう・・・」
 「なかなか面白い物を作ったのう」

 横島の斬撃をかわす為に空中へと浮かび上がった斉天大聖“達”の目には“爆”の文殊が刀身の中心部に埋め込まれたように張り付いている文殊によって造り出された“剣”だった。先程の“爆”発は“剣”に埋め込まれた“爆”の文殊の効果のようだ。

 「“剣”を通して霊力を注ぎ文殊の効果を持続させるか・・・・・・」
 「なかなか楽しませてくれそうじゃの」


 続く

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