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▽レス始

「旅の途中 700年編 第10話 (GS)」

義王 (2005-06-05 23:31)
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ララ・・・

私の娘

リアス・・・

私の息子

マール・・・

私の娘

マリオ・・・・

私の息子



光の無い暗い闇

一人の女は、我が子達を探し求めて・・・見つからない事を知っているから、泣いていた。


人間・・・・人間の所為


そして怨む。
それはけして人間の所為ではないが、今まで自分達に酷い事をしてきた人間を怨む。

・・・一人殺した

だけど気は晴れない。
光は見えない、感じない。

・・・・見覚えがある?
何かある・・・あの刺した・・・殺した老人に・・・?

・・・・・

もう既にワケがわからない.。
怨みと悲しみの所為で、自分の中の心の整理がついてない。

沢山の糸

リアス、マール、マリオ、ララ

自分・・・そしてあの人

人間

怨み

幸せだった時間

奪われた

悲しみ

沢山の想い・・・思い・・・記憶・・・感情

それら全てが、絡まり、広まり、解そうとしても解れず、受け継いだのは想いだけ。
刺した相手が誰であるかも覚えて・・・いや、知らない。
だけど想いは反応し・・・。


これが暴走


狂っていると言ってもおかしくない。


「・・・・ちと、厄介じゃぞ?」
「ええ、ですが・・・」
「わかっとる・・・いえ、わかっていますマリア・・・姫。」

意識の海と言えば確かだろう。
暗く、冷たさも暖かさも、数センチ、いや、数ミリ先も見えない海の海底に佇むカオスとマリア。
闇の所為で隣にちゃんといるのかどうかすら見えやしないが、2人はちゃんと、自分の相方の存在を感じ会話していた。


「こんな場所でも・・・いや、失言じゃったかな?」
「・・・・心はいつも貴方と共に・・・それは貴方が地獄に行けば私の心も地獄に・・・天国に行けば天国に・・・いつまでも、貴方のそばに・・・」

見えない筈・・・だけど彼女は笑顔だと確信する。

(少し照れるのう・・・)

「それに怖い事など何もありません・・・此処は私と貴方の子供の中・・・・」
「・・・・」


見えない筈なのに、マリアは確実にカオスの手を握り、

「・・・・さあ、あの子を助けに行きましょうカオス様・・・」

カオスをディーネへ導いた。

「ああ・・・行きましょうマリア姫・・・」



旅の途中 700年編 「晴れたイタリアの海に降る雪・・・700年ぶりに再会する親子」


「まずは・・・昔を思い出して・・・」

マリア姫が優しく、何かを探そうと必死になっているディーネの体を抱きしめた。
攻撃・・・は無い。

もう・・・する気力も無いのだろう。

探し疲れ・・・それでも探す・・・でも見つからない・・・。

泣きたい?

私はあの子達の親・・・見つけるまで泣かない

そう・・・強いわ・・・


此処はディーネの精神世界。
外ではあんだけ暴れまわっているディーネの心は、こんなにも暗く、疲れきっていた。


昔・・・覚えている?

・・・・いや、覚えて・・・ない・・・

そう、でも思い出すわ・・・私が思い出させてあげる

・・・・必要?

ええ、必要よ・・・あの子達のためにも・・・

そうか・・・なら、思い出そうと思う・・・


疲れきっているのに、なおも頑張ろうとする姿はまさに母そのものだろう。



「あの野郎・・・いったいどうすればいいんだよこんなの!?」

超上空に吹き飛ばされた津波。
いや、すでに水の塊である・・・かなりの大きさだが。

下からその水の塊を追い、たまに降ってくる魚を避け、いまだ上昇する水の塊を追う。

「どんだけ強い風を起こしたんだアイツ?」

今や雲よりも高く、太陽が眩しい。

「・・・・雲にしたら・・・・雨が酷い事になりそうだし・・・・」

理科かなんかの勉強しとけばよかった!!と、いまさら思う横島。

「・・・・水は・・・燃やす?蒸発?消す?・・・・どっかに流す・・・飲む?」

考えても考えても良い案が浮かばない。
頭は悪くないのだが・・・知識が・・・学が無い。

「どっか別の場所に移すか?・・・・いや、でもなあ、こんだけ多い海水、何処に?」

そうこうしているうちに水は上昇を止め・・・


「げ・・・・落ちてくる!?」


横島目掛けて落ちてきた。


「ど、どうする!?どうす・・・(静かに下ろす?・・・このままの状態じゃヤバイから・・・・バラバラにして・・・・)・・・」

水をバラバラ・・・


ゆっくりと・・・落ちれば被害は・・・・無い?・・・と思う


・・・・・ちょっと下の人に悪いし時期じゃないけど・・・・・・ま、その辺は勘弁ってことで・・・・


ゆきげしき
『雪下指揮』



パアーーーーーン・・・

横島がその能力を使った瞬間、落ちてくる海水は発光し、その景色はまで奇跡。
そしてその海水は雪に変わり、なのに降ってはこらず、落ちてきもせず、ただ指揮者の指示を待つだけであった。


あいつは物凄い自然を操って見せた。


じゃあ俺だって・・・操れるはず・・・


雪に変え、それを下に、俺が指揮って・・・つまり操ってだな。

ゆっくりと下ろすも、馬鹿みたいに落とすも俺の自由。


「さあ、これで音楽でもあれば最高なんだが・・・・」


俺は霊波刀を棒状にし、指揮者のように腕を振るう。

演奏はない。

だけど、俺がゆっくりと振れば雪はゆっくりと・・・早く振れば早く・・・まるで音楽にあわせて踊るかのように降って行く。

「・・・ベートーベン交響曲第5番『運命』」


頭の中ではあの有名な交響曲が流れ、俺の目の前では、


ビューーーーー!!


雪が荒れていた。


「・・・・選曲ミスだ・・・」


(で、でも俺ってそれ以外知らんぞ交響曲とか、なんか有名っぽいの!?指揮者がバーンっとやって、楽器がバーーン!となって・・・)

学が無いのが、ここでも出てくる。
勉強はしとくもんだ(By作者義王より)


「歌・・・じゃ駄目か?」

誰に尋ねるわけでもないが、そう口から出た瞬間、一匹の魚が俺の横を掠めて・・・

「いいんじゃない?」

喋った・・・ってはいーーーーーーーー!?

「な、なんで魚が喋るんや!?」

と言うものの魚は遥か下へ・・・海に落ちるけど・・・大丈夫か?

「た、多分俺の霊気を浴びたから・・・だな?そうだよな?そうだとも・・・そう思う?」


予断だが、今回海水と共に上空へ飛び、横島の霊力を浴び生命力&知力の上がった魚達は半分妖怪化し、イタリアの海は喋る魚が出現し大騒ぎとなるのだが・・・それはまたいつか。

「と、とりあえず・・・いいのか?いいんだな?歌には自信があるぞ俺?」


指揮をしながら歌い始める横島。
雪はその歌が嬉しいのか・・・優しく、ゆっくりと地中海に、そしてイタリアの海へと降って行く。
晴れ時々雪・・・たまに歌声

(・・・天候むちゃくちゃ・・・)



聞こえてくるはずもないのに、何故か横島の歌声が聞こえてくる深海。
マリアは・・・いや、マリア姫はディーネに語りかけている。
その側でそっと見守るカオス。


「・・・・ワシは・・・」

どうすればいいのだ?
何をすればいい?

1000年以上の知識を持つも、父として、この場で行う事がわからない。
計算も、錬金術も、全てが無意味。
逆天号:改で見守るだけでは駄目だと思った。
が、父に出来る事は見守るだけ。

「父・・・そう名乗るのも、おこがましいかもしれんのう。」


だが、それはカオスが知らないだけ。
世間一般でも・・・こういう時、父は見守るしかない。

悩む娘に話しかける・・・それが出来るのは母で、父は見守るだけなのだが、(一部例外の父有り)カオスはそれを知らず、ただ焦り悔やんでいた。

「すまん・・・マリア姫・・・ディーネ・・・」




昔を思い出す・・・父さんと母さんを・・・


横島の歌はこの2人にも届き、ディーネが記憶を・・・昔を思い出すのを手伝う。

「・・・私の・・・母・・・・?」
「そう、私は貴女の母・・・マリア・・・私は貴女に話かけた・・・沢山と・・・」

母さんは僕に笑顔を向け・・・父さんはいつも仏頂面で・・・


何か液体とガラスを通して見える自分。
そして顔はぼやけて見えないが・・・その側に立つ老人と思える男性。

「これは・・・いつの記憶?」
「これは・・・貴女の生まれる前・・・」

自分・・・そう思っていた女性を老人はマリア姫と呼び、自分と思っていた女性は老人をカオス様と呼ぶ。
その顔は幸せ・・・恋・・・愛・・・・すべてが混ざって・・・幸福の顔。

「・・・・貴女は私とカオス様の語らいを横で聞いていた・・・私の想いを貴女は受け継いだ・・・」

この子達に・・・幸せになってほしい・・・
あの時父さんと母さんは・・・そう思ってくれたんだ・・・
今なら・・・わかる・・・


「だから貴女は・・・姉としてではなく、母として皆を・・・子供達を幸せにしようとしてくれた・・・」
「・・・・私は・・・あの子達の・・・姉だった?」
「ええ・・・ほら、貴女とあの子達の出会いの記憶・・・」


何があったかはわからない。
城の地下にある場所で、私は目覚め、部屋の隅で寄り添っていたあの子達と出会い、よくわからないけど城を出て、私はあの子達と共に過ごす事にした。
何故・・・私はあの時あの子達は自分の子だと思ったのだろう?

この子達は・・・あの人と私の子だと・・・信じて疑わなかった・・・

「・・・・そうだった・・・私は・・・・・・でも!」
「そう・・・今の貴女には、それはほんの些細な事・・・」

どんな親でも、子には幸せを願うんだ・・・
そのために頑張るんだ・・・


「子供だった・・・受け継がれた気持ちだったとしても・・・私には関係無い!!」

強く言い放つディーネ。
その所為で、カオスには闇が一層暗く、深くなるように感じる。

だが、心配は無い。

「そう・・わかっている・・・だから私は・・貴女に記憶を・・・昔を思い出してほしい。」
「・・・・」
「私の想いを受け継いだ貴女だから・・・」



幸せだった・・・・


死ぬまで・・・


子は出来ない・・・そう思っていたのに・・・・私のカオス様の間には子供がいた・・・・


「だけど・・・私は子供達より・・・カオス様よりも・・・早くに死ぬ・・・」


死が2人を別つまで・・・・


でも、あの人は・・・死が2人を離れ離れにしても・・・私を想い・・・私は・・・・私の心は・・・・一緒・・・

死んでも・・・幸せ・・・


ここ最近は小さな女の子に夢中だけどね?


だから君にも幸せになってほしい・・・
そう願って話しかけた・・・愛する人の中にいる君に・・・

「私は話かけた・・・貴女に私を知ってほしくて・・・私という幸せを願う母親がいる事を知ってほしくて・・・あの人と一緒に・・・」
「あの・・・人・・・私があの人と思っていた人は、私の父だった人で・・・」
「そう・・・あの人の名は・・・カオス・・・ドクター・カオス・・・」

そう言ってマリアは顔をカオスに向ける。
つられて顔を同じ方向に向けるディーネ。

段々と記憶の霞みが晴れ・・・思い出しながらも顔を向けた先にいたのは・・・・自分が刺し、殺したと思った男・・・。

「あ・・・あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、!?」

「・・・・気にするなディーネ・・・ワシは別に構わない・・・」

驚き、更に闇に飲まれそうになるディーネに、そうなる前に早く口でそう答え、ディーネを抱きしめるカオス。

「わ、私は・・・私は・・・・」
「落ち着けディーネ・・・わが娘よ・・・ワシは死んでおらんし、怪我もしとらん・・・」

怪我もしとらんというのは嘘
だが、嘘も方便。

ディーネは抱きしめられ、段々と落ち着いて・・・闇は少しずつ・・・まるで夜明け前の・・・朝日が昇るかのように光りが満ちてゆく。

今なら・・・カオスの言葉もディーネに届くだろう。
マリア姫は、カオスに頷き、カオスもまた、マリア姫に頷き返した。

「すまんかったディーネよ・・・ワシの所為で・・・親として何もせずにいて・・・」
「・・・・・」
「じゃから・・・ワシはなんとしてもお主に償おう・・・」

これからカオスがすべき事。
それは・・・

「お主の・・・そしてワシとマリア姫の子供達・・・あの子達をワシがなんとか生き返らす・・・」
「で、でも・・・あれは人間の・・・」
「違うんじゃディーネ・・・あれは・・・その、説明したら話は長くなるが、人間の所為じゃないんじゃ・・・」

カオスの台詞・・・間違った子を正すよう優しく・・・父として力強く・・・


「そ、そんな・・・人間の所為じゃ・・・ない?」
「安心せいディーネ・・・お主の起こした事で、人はまだ誰も死んではおらん、ワシの仲間がなんとかしとるからのう・・・それに人間にもいい薬じゃて・・・・」

ディーネを安心させ・・・落ち着かせ・・・

闇を払う・・・


「・・・ありがとう・・・父上・・・」
「父上か・・少してれるのう・・・」
「ふふふ・・・」


そして、親子は700年ぶりに再会した。


{あとがき}

・・・作者に壊れマーク必要・・・義王です。

は、話が纏まらない・・・もう・・・ああ・・・ボン!

あんまし突っ込まないで・・・本当に・・・作者最近精神状態よくないから・・・


それではレス返し・・・とりあえず逆行物語のやつも含めてどうぞ♪

以下逆行物語

>秋斗様

ども気にっていただけて何よりッす♪


>MAGIふぁ様

はい軽いッス♪
実は・・・これMAGIふぁ様の『これも一つの魂の牢獄 外伝』読んでておもいたったとです・・・どもども♪

>アンスリウム様

この横島が起きた後・・・それはもう菜!な発言やR指定が必要な展開に・・・

横島 「ふざけんな!!」
タイガー 「絶対いやですケン!!」

>casa様

いちをダーク指定入ってます・・沢山死ぬし、いるかな〜なんて思ったんですけど。
電波・・・活用して何か1つ作ってくれたら嬉しいッス♪

>柳野雫様

小鳩 「え?横島さんが!・・・あ、でも・・・それでも・・・いや、それはそれで・・・」

・・・なんか企んでます。

>tomo様

横島が死んで・・・それも考えたんッスけど、電波が俺に(マテ)
なんかこう・・・逆行物ってシリアス多いし長編ばっかりだから、短め(短すぎ)で、ギャグを書きたかったんっす♪

>筆名様

オカルトらしく・・・

・・・すんません、無理でした。
原作でもラストのほうはオカルト関係なくなってましたし・・・許して!


はい、それでは次は本編のほうのレス返し♪


>アンスリウム様


え〜雪に変えて降らせました・・・どうでしょう?
影法師(シャドウ)って強くなってもあんまし姿変わらないと思うんっすよ。
美神の影法師も鎧が付いたり、武器がパワーアップしたりしただけで、根本的には変わってませんでしたしね♪

シャドウ 「なんか文句あんのかいワレ!?」

・・・いや、ないですから・・・その扇子下ろして・・・

>ORACLE様

ちょ、ちょっと待った・・・差し出がましい(のかな?)かもしれませんが・・・できれば作品に対して・・・何かこう、コメントを・・・

>ジョースター様

<どうせ地球温暖化で氷が溶け始めてるし・・・・
海水消しちゃっても氷溶かせばダイジョウブ!

って大丈夫じゃないっすから!!何親指立てていい顔してるんっすか!?

横島 「あ、そうか・・・」

テメーも納得すんなボケ!!

横島 「・・・・『滅』」

・・・・

>柳野雫様

横島が成長すれば影法師も成長します。
渋い影法師・・・書きたかったんっすよ♪

カオスは・・・・父っぽく伝えられたでしょうか?(今回自信全然無し)

>煌鬼様

美姫 「は〜い、特別ゲストの美姫です・・・ってあれ?キラお兄ちゃんは?」
義王 「い、いや・・・今大量の霊団が現れて・・・逃げてった。」
美姫 「た、大変!おキヌお姉ちゃん呼ばないと!!」
義王 「・・・・キラさん・・・逃げて!!本人を美姫ちゃんが呼ぶ前に!!」


はい、レス返し終了・・・

今回自信無い・・・


とりあえずイタリアネタ・・・あと2つ考えてます。
どうかお付き合いを・・・。

あ、あと、旅の終了ネタは考えているんっすけど、途中は少ないんっす。
そんなわけで・・・・横島達を行かせたい国、場所、ありましたら是非レスを♪
終了まで受付中っすので・・・気軽に・・・つーかお願い?
(国の場合は、その情報があるHPとか教えていただけると助かります)


それではまた次回に♪

シーユー♪

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