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▽レス始

「旅の途中 700年編 第9話 (GS)」

義王 (2005-05-31 15:16/2005-05-31 15:19)
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逆天号:改

それはカオスが逆天号という悪魔の乗り物を様々に、好き勝手に、前世が悪魔だった女(ルシオラ)と一緒に改造して出来上がった兵鬼である。
その逆天号:改は、ただ今スイス・イタリア国境付近から地中海に向けて移動中。
その速度は・・・普通の飛行機ぐらいである。(異空間に飛べば別)

「津波をこの逆天号:改の断末魔「今は『大霊砲』(だいれいほう)という名があるんですけど『By ルシオラ』」・・・大霊砲を打ち込んで吹っ飛ばすわ!」

これが美神達の考えた案。
っというより他に方法が無いのだ。


「これが通用しなかったら・・・」
「忠夫さんに掛けるしかないんですね?」
「そうなんだけど、ヨコシマって既に結構霊力使ってるのよね。」
「そんな状態のヨコシマに掛けるなんて分が悪いわ・・・それにヨコシマの身も危険だし・・・」
「で、でも通用すればなんの問題もないでござろう!?」
「そ、そうだけど・・・でも、あの津波は・・・」


あまりにも巨大すぎるのだ。
勢いもある、時間も無い、計算によると残り3分で港へ津波は押し寄せる、しかもこの計算はこれ以上津波の速度が上がらなければの話。

その間に津波を吹き飛ばすぐらいの霊力を溜める・・・・まず無理である。
だが、彼女達には他に方法が無い。

個々の霊力が・・・言ってはなんだが弱すぎるのだ。
確かに美神はGS界でトップクラス、シロとタマモ・・・あとカニとキラも妖怪だし、人間よりかは霊力はある。

だが、それでも足りない。

「・・・・・・」

不安と焦りで沈黙するコクピット内。
空気は重く、酸素は足りているはずなのに、どこか息苦しさを感じてしまう。


こんな時・・・横島がいれば・・・


彼ならこの空気を絶対に和らげてくれるだろう。

だが・・・彼は前線で津波と戦っている。

それにこれ以上頼るわけにもいかない・・・いや、頼りたくない・・・。

守られてばっかり・・それもいいかもしれないが、好きな男の負担になる、守られてばっかり、彼が頑張っている時に手助けできない。

そんな状態に甘んじれる女は・・・此処には一人もいない。


空気なんて考えてる場合じゃないわ

少しでも・・・横島さんの負担を軽くしなくちゃ

ほんの少しでも多くの霊力を・・・忠夫さんのために・・・・

これはヨコシマのための霊力、だったらいくらでも、いえ、少々キツくても・・・いえ・・

・・・キツくないでござるよ・・・先生のためなら・・・どんな事でも・・・

ヨコシマ・・・アンタのために・・・私は霊力を・・・・



((((((籠める!!))))))


カニとキラは感じた。

彼女達の霊力が上がるのを。

カニとキラは見た。

彼女達の顔から不安と焦りが消えゆくところを。

その表情は、ただ想う・・・あの人の役に・・・少しでも役に立つよう想う真剣な表情。
ただ願う・・・今、自分たちが溜めている霊力が・・・少しでも彼から危険を減らすことを。

一心に・・・彼の身をあんじ・・・彼の負担を少しでも・・・ほんの少しでも軽く・・・そう願う。

ひたむきに・・・邪念無く・・・・金欲も性欲も無く・・・仲間として、愛する人として・・・女として・・・・

霊力を・・・もうこの時だけは、イタリアに住む人達を忘れ、イタリアに住む生き物全てを忘れ、いつしかたった一人の男のために・・・


旅の途中 700年編   「意思を持つ霊力」



どうすればいい?

「考えている暇はない・・・」

じゃあ、どっちかを見捨てるのか?

「それは嫌だ!」

・・・・なんのために強くなった?

「・・・守るため・・・」

だったら・・・選択は必要無いんじゃないのか?


「ああ・・・そうだ・・・そうなんだよ・・・」


自問自答

俺は悩んだ時には、「落ち着いて自分に聞け」と猿に教わった。
最初は意味わからんかったけど・・・今ならなんとなく意味がわかる。


「俺が強くなったのは守るためだ・・・全てを・・・」

不可能?

「今まで何回も不可能を可能にしてきたじゃねーか!」

自分が一番氏信じれない?

「そ、それはそうだけど・・・でも最終的には自分の力を信じてきたぞ!!」

無理?


「無理じゃねえーーー!!俺は横島 忠夫!!普通の19歳とは違うんじゃ!!まだ見ぬ美人のお姉さんが波に飲まれて死ぬかもしれんのに無視できるか!!」


じゃあ・・・マリアを?


「マリアも俺の女じゃ!!自分の女は絶対守る!!
他人の女は奪って守る!!」

・・・・最後のは余計だったな

「・・・・・・」



まあいいや。

「俺らしいしな・・・」


自分自身を元気付ける。
・・・はたから見たら痛い人だけど・・・今は海の上、見てるのはお日様とカモメさんだけさ。
戦闘においては大事な事だし、恥ずかしくないぞ!うん!!

「よっしゃ!!」

俺はどっちかを選ぶなんてできやしない。

選んだ後の後悔を・・・嫌というほど知っている。

なら・・・

「両方助ける!!」

だけどこの身は一つ。
じゃあどうするかというと・・・


「・・・・出てこい・・・俺の分身・・・もう一人の俺・・・・」


こいつを出す・・・・


『影』『法』『師』


「俺の分身・・・俺自身・・・・」



ボン♪


「はい〜〜!おまっとーさんです〜〜♪」

ペシ!

出てきたのは二頭身で陰陽師と道化師が混ざったような俺のシャドウ。
ペシ!っと頭に扇子で叩いて、胡散臭い大阪弁を・・・って!?

「ちょっと待てやコラ!?普通は俺が強くなったんだから、お前の姿が変わるとか大きくなっているとかないんかい!?」
「んなことワイに言われても・・・あ、背が伸びだで?」
「あ、本当だ・・・・って、そんだけかよオイ!?」

背が伸びたって言っても、パッと見わかんないし・・・。
変わってねえ!?変わってねえよコイツ!!

「こ、コイツに賭けるしかないのか俺は・・・」
「えらい言いようやなあんさん?ワイはあんさんの影法師やで?あんさんかて強くなったけど姿変わっとりませんやん?ワイかて強くなってますよちゃんと!」

胸はってそう言う影法師。
本当に大丈夫かコイツ?

つーても文句言ってる場合じゃないし、既に残っている霊力を半分コイツに与えている。
・・・・はあ、コイツに賭けるしかないんだよなもう。

「自分で出しときながら・・えらい言いようやでホンマ。」
「あ〜もういい、わかった悪かった・・・もう時間が無いからさっさと行け。」
「たく、しゃあないなあ・・・・ほな、ワイがマリアはんの所へ♪」

俺の影法師はそう言って、海に向かって下降しようとするが、俺は帽子を掴んでそれを阻止!!

「な、なにすんねん!?」
「じゃかましい!!俺がそっちに行くからお前は津波を止めろ!!」
「えーーーーー!?」

自分の本体に文句つけるは、逆らうは・・・どうなっとんねん俺のシャドウ!?

「いいからさっさと行け!!」
「そんな横暴や!!ズルや!!セコイで!!悪魔!!お「横島シューーーーート!!」 んぎゃーーーーー!?」

ガタガタ文句を抜かすシャドウを、思いっきり津波に向けて蹴っ飛ばす。
うっ!?少しお尻が痛い・・・

「自分で自分のケツを蹴っ飛ばすはめになるとは・・・」

実はアレは俺のシャドウじゃないんじゃないか!?って望んでたんだけど、どうやらその望みはたたられたっぽい。
ううう・・認めたくないけど認めるしかないのか俺は・・・アレが自分のシャドウという事を・・。

「俺のシャドウならちゃんと頑張れよちくしょう!!」

俺は尻をさすりながら海へと下降した。



「・・・・蹴っ飛ばされて、やってきました津波の前ってか?」

あのアホ!人のこと蹴っ飛ばしくさって!!
絶対後で泣かしたる!!

「つーてもワイの主人やしな・・・」

あのアホは強くなったし(アホなのはかわらんけど)・・・逆らえへんのんよ実際。

「ワイ結構、アイツに操られとるもんな。」

ワイの行動はアイツの思い。
アイツが本気で助けたい思うたらワイはそう動くさかい。

「ワイが今、こんだけやる気になっとるのも、アイツの所為なんやな〜。」

口が悪いのは生まれつき。
ワイは道化師と陰陽師が混ざったようなものやさかい。

やる気があれば無いふりして、やる気が無ければ有るふりをする。
泣きたい時に笑い、笑いたい時には泣くのが道化。

「さあ・・・やるかいな?」

前に迫ってくる大きな津波。
またけったいなもん止めようとしとるであのアホ。

「・・・頭悪いのは治ってへんなあんさん?」

確かにあの猿は『自然の力は気をつけーよ?』なんて言ったで?
せやけど別に勝てへん事はないんよ、ワイ・・・つまりあのアホなら。

「だって・・・あのアホは自分が自然を操ってる事を、すっかりと忘れとるさかい。」

『雨』

これってどう考えても自然の力やん?

「まあアイツはアホやからな・・・」

ワイはアイツの影法師。
アイツに出来る事はワイでも出来て・・・・ワイが出来る事はアイツにも出来る。

そしてワイは影法師。
アホの霊力をそのままに、自分が出来る事は完璧に理解しとる。


「繋がってるんやろどうせ?せやったらワイの戦いしっかり感じいやアホ?」

ん?「アホだのなんだのぬかすな!!」って叫んだなあのアホ?
よっしゃよっしゃ、ちゃんとつながっとるな♪

「よし!ほな始めますか・・・・『シャドウ!!いっきまーーーーす!!』


どんな時にもボケる!!
それ基本やで!!


と、言うものの、ワイはあのアホの霊力を半分貰ってこうしているわけで、元々あのアホは『治』とか、『天獄壁』とかで霊力が半分以下になっとった。

つまり・・・横島の霊力半分以下÷2=今のワイの霊力。


「・・・足りんやんけ・・・」

あのアホーーーー!!どないせい言うんじゃこの状態で!?
今からワイがかっこよく決めたろう思うたのに、こんなチンケな霊力じゃできへんわ!!

「ああ!どないしよう、どないしよう!!」

一生懸命回りを見回しても、ワイの霊力をアップさせそうな物(エロ本 女 AV )は落ちてない。

「ま、当たり前だのクラッカー、此処は海の上さかい。」

・・・ちなみに上のギャグがわからん人は、お父さんかお母さんに聞いてみい?多分しっとるで。

って言ってる場合ちゃうな。

「あーーーもう!!どないすればええんや!?」


大体あのアホ霊力使いすぎなんじゃ!!
何をポンポンと野郎なんかに使ってけつかるねん!?

使うんやったら ボン! キュ!! ボン!! のグラマ〜な姉ちゃんに使わんかい!!

「あのアホーーーーーーーーー!!」



そこは暗い海の底。
俺は・・・一つの名画を見ているような、そんな錯覚に落ちた。


(・・・・綺麗だ・・・・)


海の中なのにはっきりわかる。
姿は元に戻ったのだろう・・・ディーネはマリア姫そっくりで・・・。
そのディーネの顔を優しく両手で挟み、額と額を当てているマリアは少し浮かんでいる。

両方とも目を閉じ・・・海の中なのに2人は泣いているように見え・・・そしてとても綺麗だった。


「・・・魂を・・・シンクロさせておるのじゃろうて・・・」
「か、カオス!?どうやって此処に!?」
「ふん、ワシはヨーロッパの魔王、ドクターカオスじゃ、不可能は無い!」

いつの間にか俺の隣に現れたカオス。
潜水服も着らずに・・・どうやってんだこの爺さん?

「さて・・・ワシも行くからのう・・・お主は此処で待っておれ。」
「はあ!?」
「・・・・マリア姫だけじゃあ、ちと荷が重かろうて・・・それにワシはあやつらの父じゃからのう。」

マリア・・・じゃなくてマリア姫?

「どっちがマリア姫なんだ?」
「・・・・マリア姫はどんな時でもワシの味方に・・・心はいつもワシと共にあったのじゃ・・・」
「・・・・なるほど。」

それだけ聞けば十分だ。

「・・・ワシとマリア姫は、結婚こそしなかったが家族じゃった・・・これはワシとマリア姫・・・そしてディーネとマリアの問題じゃ。」
「家庭内問題・・・こんだけ人を巻き込みやがって・・・」
「・・・悪かったのう小僧・・・お主に止めてくれなどと、ディーネを止めるのはこのワシじゃなきゃいかんのに・・・」

別にいいさ・・・俺は結局止めれなかったんだ。

「さっさと気張ってこいカオス。じゃねえと俺がマリアとデート出来ない。」
「・・・ふん、言われんでもわかっとるわい。マリアとデートさせてやるから、小僧はさっさと津波を止めてこんか。」

減らず口の減らない爺さんだ。
そんな事を思いながら、俺はマリアとディーネに歩むカオスの背中を見た。

1000年生き、途中でマリア姫に出会い、別れ、マリアを作り、マリアと共にそこから700年・・・こんだけ時間をかけなければコイツは男の・・・父親の背中というのを出せなかった。

(アホだな・・・本当に・・・)

それでも・・・爺の癖に・・・1000歳のボケ老人の癖に・・・美姫の前じゃあ孫を可愛がる孫ボケ爺の癖に・・・・カオスの背中は・・・かっこよかったんだ。


「・・・・おえ!」

や、やばい・・・男の・・・しかもカオスの背中にカッコいいなんて・・・吐き気してきた。

「さ、さっさと津波を止めに行くか・・・」

さっきのは気の迷いだな!
シリアスやってるとそういう気分になるもんだ!!

「大体似合わないってーの・・・」

ギャクをかましながら、いつの間にか敵を倒しているってのが俺の売り!!
あ、そうか・・・影法師の奴にその辺を持っていかれたのかな?


「・・・・って、そうだよ影法師!!」


アイツちゃんと津波を止めてっかな?



「な、なんでアンタがいるのよ!!」
「んな事、あの糞ボンに聞けや姉ちゃん!!」
「ま、まあまあ・・・」

逆天号:改を飛ばしてたどり着いた津波の近く。
そこにいたのは・・・二頭身でピエロみたいな顔して、陰陽師みたいな服を着てて・・・だれ?美神さんの知り合い?
美神さんはマイクで思いっきり叫んでいます。

「美神さんの友達?」
「昔の男だったりして?」

・・・・それは無いと思うわよ蛍。

「シロちゃん達は知ってるの?」
「知らないでござる。」
「私も・・・」
「美姫も知らないです。」

シロちゃん、タマモちゃん、美姫ちゃんに聞いても分からない。
いったい何なんでしょうかあの生き物は?

「おキヌちゃんは知ってるの?」
「あ、あれは・・・その・・・・」

なぜか私の質問に答えずらそうにしているおキヌちゃん。
あ、これは何かあるわきっと・・・。

「昔逃した妖怪か悪霊?」
「それにしては弱そうじゃないアリス?」
「すけべそうな顔をしているでござる・・・美神殿の下着か何かを盗んだ事がある奴ではござらんか?」
「あ〜それはありそうね確かに・・・」

私達がコソコソと話している間にも、美神さんは「邪魔よ!!」とか「横島クンは!?」とか叫んでます。
忠夫さんと何か関係があるんでしょうか?

私がそう思っていると・・・おキヌちゃんがとても言いずらそうに・・・遠慮がちに・・・少し怒っているように・・・私達にとんでもない一言を発しました。


「あれ・・・・横島さんの・・・影法師さんなんです・・・・つまり横島さんの分身みたいな人?ですよ・・・」


「・・・・何処と無く可愛いわね。」

あ、ずるい蛍!!
なに顔色変えずに意見変えてるのよ!!

「せ、拙者、強そうに見えるでござる!!」

し、シロちゃんも!?

「強そうじゃなくて、実際強いわね。」

タマモちゃんまで・・・じゃあ私も・・

「何処と無く気品が「「「それは無い(でござる)」」」・・・あううう・・」

酷いよ皆、私の意見だけ速攻で潰すなんて・・・

「安心してくださいアリスさん・・・今の会話、全部人口幽霊一号さんが記録してますから♪」

私の肩にポン♪と手を置いてそう告げるはおキヌちゃん・・・って、それって私も駄目じゃん!?

「お、おキヌちゃん!?」
「なんですかアリスさん・・・ふふふふふ♪」

な、なんかめちゃめちゃ怖い笑みを浮かべるおキヌちゃん。
私はどうしたらいいの!?

「ああ、忠夫さん・・・私を助けて・・・」


って、そうだ忠夫さん!?

「今はそんな事言っている場合じゃないですよ!!忠夫さんが!!」
「そ、そうだったわ!!」
「すっかり忘れてたでござる!!」
「黒キヌ化!?に戸惑ってる場合じゃなかったわね。」
「タマモちゃん?・・・うふふふふふ♪」


・・・・本当に皆さん、忠夫さんの事好きなんですか?(←突っ込みどうぞ)



「ええからさっさと撃ちいや姉さん!!」
『で、でもそんな事したらアンタに当たるでしょうが!!そしたら横島クンが・・・』
「ええから!!さっさとせな間にあわへんねん!!」

後からでっかい霊気を感じるかと思えば、なんや姉さん達の乗っているヘラクレスオオカブトやった。
どうやらあの虫ん中にはかなりの大量の霊力が溜まっとると見たワイは、『ワイごと津波を撃て!!』っといっとんのに・・・

『アンタは横島クンの影法師で、アンタが死んだら横島クンまで死んじゃうのよ!?』
「せやからワイがええって言ってるのは、あの小僧がええって言っとるのと同じや!ってさっきから言ってるでしょうが!!」
『アイツはすぐに自分の命かけるから信じられないのよこういう時は!!』

さっきからずーーーとこの調子で、いっちょん撃ちゃあせんねん。
ま、気持ちはわかるで?
おおかたその霊力はワイ・・じゃなかった、あのボンのために溜めた霊力なんやろ?
その霊力を使ってボンの分身であるワイに撃つ!

・・・まあ、良い気分じゃないなあ。

せやけどもうちょっと信じてくれてもええんちゃうん?
確かにあのボンは一度死んどる・・・しかも姉さんを守ってのう。

せやけどボンに自殺願望があるわけやないんさかい、信じてくれてもええやん?

「はよせな皆死んでまうで!!」
『だ、だけど・・・』
「大丈夫やって!!ワイを信じれへんならあのボン・・・横島を信じいや!!」
『それができへんって言っとるやろうが・・・・ってが移ったじゃない!?』

はあ・・・頑固やなホンマに・・・

「ええか!?あのボンが姉さん達が自分のために溜めた霊力をそんな使い道すると思うか!?」
『・・・』
「わいの行動はあのボンの思いや!!で、あのボンの今の思いは・・・」
『・・・思いは?』


「はよ終わらしてマリアとデートじゃあああああああああああ!!」


『・・・KILL!!』



ごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!


・・・・素直な人やでホンマ。

『ちょ、ちょっと美神さん!?あれって忠夫さんの分身で・・・』
『いいのよアリス♪』
『で、でもアレが死んだら・・』
『いいのよルシオラ♪』
『な!?あんだけ溜めた霊力を放ったら、さすがの先生の分身でも・・』
『いいのよシロ♪』
『アンタ、ヨコシマ殺す気!?』
『そうよタマモ♪』
『そうよって・・・きゃーー美神さんが黒くなってる!?』
『黒美神!?』
『亜麻色の髪の乙女じゃなくなってるでござる!!』


ええ具合にぐちゃぐちゃやな虫ん中。
ま、あの処理はボンに任せて・・・

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!


来た来た来たーーー!来たでーーーデッカイ霊力が!!
これを使ってあの波を止めたる!!

まずは!!


『吸』『収』

ゴオオオオオオオオオ・・・オオ・・・オオ・・・ォ・・・ォ・・・

虫から放たれた霊力をワイの中に・・・うおおおおおお!!かなりの量やで!!しかもあのボンの事を想って溜めた霊力や!!ええ感じに相乗しとるでえ!!


「よっしゃ!!霊力は完璧!!」


乙女の想いってのはごっういなあホンマに!!
おかげでワイの霊力満タン!!っと、気を抜いたら霊力が多すぎて爆発しそうや!!

「想われとんやなあの小僧!!」

ほんまににくい奴やであんちくしょう!!
っと、そんな事言ってる間にようやく津波がワイの前に・・・後には港が・・・

「これ以上先にはいかさへんで!!」

ええか小僧!!
ワイが100%霊力使う力の使い方、しっかりと教えたるさかいよう感じいやあ!!


「いっくでーーー!!」



全てを吹き飛ばす大きな・・・・力・・・



『大』



形を持たず・・・自由に流れる・・・力・・・



『風』



その力を上に・・・



『上』



上に放つ!!



『放』


「これで津波を超上空に吹っ飛ばす!!」



たいふうじょうほう
『大風上放』


大きく、自分の何倍にも大きく変化した扇子。
一度扇げば山をも、いや、全てを吹き飛ばす風を生む!!

ごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

その風を・・・簡単に言えばアッパーやな、風のアッパーカットで超上空へ津波を吹っ飛ばす!!
ああなれば後は津波やない、ただの海水が空に飛んでるだけや。

ピストルの弾と同じ。
アレはものごっついスピードで襲ってくるから怖いんや。

動いてない・・・勢いの無い弾なんて全然こわないやろ?

あの津波も同じ。
今は勢いの無い、重力に逆らえないでそのうち落ちてくる水の塊や。

「ほら、ワイはこれで力使い切ったから・・・あんさん行けや。」
「ざけんな!!どないせい言うんじゃあんなの!!」
「あのままやとえらい雨が降りよるで?海に落ちたらその振動でまた津波が起きるし、町に落ちたらクレーターが出来るで?」

落ちる前になんとかせい!!
津波より簡単なハズや!

「くそ!!」
「そう悪態つくなや・・・ワイ頑張ったんやさかい、後頼むで・・・」


ホンマ・・・苦労かける主人やで

ワイはアイツの影法師
力使い切れば消えるだけ。

せやけどワイは死ぬわけじゃない。
ワイはアイツの影法師やから・・・。

「次の出番・・・お待ちしておりまッス♪」



ホナ・・・またな?


シュン


{あとがき}


・・・・どえらい事になっとる!?・・・義王です。

津波をどうするか?
で、かなりのレスを頂きました。
本当にありがとうございます皆様!!

そんなわけで皆様に、感謝感激雨あられのレス返し♪
番外編の時に来たレスも含めてレス返し・・・・スタート♪


>煌鬼様

とりあえず横島はどっちもという選択をとりました。
第3の選択ってやつですね。

横島 「じゃないと修行の意味がないからな。」
義王 「うんうん・・お前は頑張ったよ・・・」

>アンスリウム様

霊力、魔力、神力を使えるってのは、原作見てたら思いついたわけですよ。
エミとハゲ神父が32巻で神と魔の力使ってたし・・・100%コントロールできるなら、できんことないかな〜と。

義王 「・・・そのうちベジ○タと戦うか?」
横島 「・・・声かぶるやん?」

>神堕ろし様

<あと一つ気になったんですけど、津波に津波をぶつけても相殺されないんスよね?

この一言から全てが・・・ま、まあこっちの知識不足だったんですけどね。

横島 「そうだ!お前が悪い!!」
マリア 「撃ちますか・」
横島 「逝ってよし!!」
義王 「ぎゃあああああああ!!」

>かま〜す様

まあ横島はほら、学力0ですし・・・頭悪いわけじゃないんですけど、知識的な事はちょっと・・・。

横島 「・・・『滅』」

バシュ!!

・・・・・・・・

>柳野雫様

実は既に体張ってるんです・・・わからないでしょうけど。
その辺の種明かし(って言うのかな?)は次回にしますんで、カオス体張って無いじゃん!!みたいなレスは勘弁してください。・・・あ、魂かな張ってるって言うのかな?

>カニ五郎様

横島 「なりたくないわい!!ワイは突かれるより突くほうが・・・」ゴス!!

・・・とりあえずR指定してないから殴っとこう。
自然の力ていうのは『神が起こした物』ってなんかで読んだ事があって、他の本では『神すら超える力』って読んで・・・まず横島では簡単に勝てんだろうと・・。


>なまけもの様

すんません!!前回レス返しで書いた???の台詞、間違ってました!!
本当はこっち↓

??? 「え?私の出番?ピートさんは!?」

・・・・もう分かるでしょ多分・・・お兄ちゃんと呼ばず、さん付けするキャラ・・・。


はい〜〜、以上が本編のレス返し♪
以下、番外編のレス返しっす♪


>tete様

義王 「どうする?次のコース行く?」
小竜姫 「・・・・・いやです。」
ワルQ 「・・・殺すぞ?」

・・俺に明日が無いかもしれない。
でも太ってると横島に嫌われ ゴス!バコ!!グチャ!!・・・・

>ルルイ様

知らなかったんですよ・・津波の原理。
・・・とりあえず予想外になったでしょうか?
いやね・・巨大化霊派刀も考えてはいたんですが・・・それだとベタかなと思いまして。

>アンスリウム様

ワルQ「チクる?・・・いい度胸だ貴様。」
小竜姫「猿なら引き篭もって数週間ぐらいゲームしてますから・・・今のうちに剣の錆に・・・」
パピ 「逃げるでちゅ!!」
ヒャクメ 「何よりも早く!!この2人に捕まったら駄目なのね!!」

netrunner様

レンズマウンドの消波効果?

義王 「・・・知ってる?」
横島 「知らん・・・」
マリア 「・・・・・・・」

俺の手がけてるマリアの知能・・・俺と同等ですからーー・・・残念!!

>神堕ろし様

い、いやいいんです・・・俺の知識不足がってこれ、さっき書いたな。
あんまし僕の脳味噌・・・あてになんないんです。学が無いもんで・・・。

>通りすがり様

空想科学読本?

横島 「妄想科学?」
義王 「あ、それだったら読むな俺・・・」
横島 「だろ?」
義王 「おう!!」
横島&義王 「「わはははははははは♪」」←肩をくんで大笑い

美神 「・・・・馬鹿ばっか・・」

>sirius様

とりあえず押し寄せる物全てを空にふっ飛ばしました。
これで大丈夫です・・・よね?

>Yu-san様

マムシ酒なら飲んだ事あるけど・・・マムシを食べた事はないっすね俺。
俺が食べたのは・・・あれ?アレってなんのヘビだったんだろう?
たしか居酒屋でメニューに載ってて・・・頼んで・・・確かメニューには「ヘビの肉」って・・・・・・・???

>nacky様

ん〜ちょっと違います。
ディーネは水であって固体であって・・・え〜と・・・その・・・いちをディーネは纏まって海の中にいるんです。同化はしてません。
水ではあるけど人の形に纏まっている・・・そんな感じ?(どんな感じとは聞かないで)

>tomo様

横島 「11階の下、9階の上?」
義王 「それは10階!」
横島 「延長戦の1回目?」
義王 「それは10回!」
横島 「バキューーン!」
義王 「???」
横島 「それは・・・銃かい?・・・なんちゃって♪」
義王 「わかりずらい・・」

タマモ 「・・・馬鹿ばっか・・・」

>まさのりん様

・・・すんません・・・頭が破裂しました。

横島 「お、おい!救急車を!!」
アリス 「大丈夫ですよ・・・脳味噌入ってないんですから♪」
蛍 「だからコイツは(見つけた君改造時)使えなかったのよ♪」

・・・・酷い・・・

>柳野雫様

<罵られたり冷たい目で見られたりするのとはどっちがマシやら・・・

義王 「どっちがいい?」
小竜姫 「わ、私は・・・その・・・」
ヒャクメ 「小竜姫はMだから・・・罵られたら快感に変わるのね、だから今回は・・」
義王 「あ〜なるほど♪」
小竜姫 「・・・・♯」

その後、義王とヒャクメの姿を見た者は、誰もいなかった

>おやぢ様

ヒャクメ 「あ、それはもう既に遅いのね。」
パピ  「食事以外の時は、「横島〜」とか「横島さんをください〜」とか言ってたでちゅ。」

人柱・・・誰使います?

美神 「ほら!アンタ達の出番よ!!」
カニ、キラ、カオス、横島 「「「「や、やめてくれーーーー!!」」」」

omekata様

◎◎◎

あ〜〜◎が回る・・・目が回る・・・

横島 「コイツアホだから・・・」 
美神 「中学、高校、大学と、ろくに勉強してないもんねえ義王。」

あ〜回る回る世界が・・・ゴフ!!

美神 「とりあえずコイツ捨ててきて。」
横島 「うっす!了解っす!!」

せ、世界が・・・ドチャ!

>なまけもの様

ヒャクメ 「一番はまってたのは・・・」
ワルQ 「小竜姫だったな・・・」
パピ 「しかも 鬼○ ○作 ○作 シリーズに夜○病棟  痴○電車シリーズとマニアックな物ばかりでちゅ・・・」
小竜姫 「な!?皆同じぐらい熱中してたじゃないですか!?ワルQなんてメモまで取って!!」
ワルQ 「あ、アレは横島対策に・・・」

ヒャクメ&パピ 「「はあ・・・・どっちもどっち(でちゅ)(なのね)」」


ジョースター様

気化も考えました・・・けどそれって物凄い大雨となってしまうんじゃないかと思い断念しました。

>GAU様

『反』・・・それって反対側の大陸に・・・と思い断念。
『消』・・・これはちょっと・・・いくらなんでも地球の絶対水量を減らすのはまずいんじゃないかと思い断念。

そんなわけで『軽』なんすけど、今回空に飛ばしたのはコレとてぃんだろす様のレスを見て思いつきました。
軽くして空に飛ばす・・・みたいな?
どもどもっす♪

>浜様

ブシューーーーーー!!

横島 「ああ!?義王君が混乱しすぎて気を失ってしもうた!!こうなったらアルアル探検隊を・・・」

美神 「危ないギャクすんじゃなーーーい!!」


・・・・は!?此処は誰?私は何処?今何時!?

>てぃんだろす様

どもども!GAU様のレス同様、かなりのヒントを頂きましたです。
ありがとうございますですよ♪

>月様

・・・今思ったら防波堤ってなんの意味があるんっしょ?
結局はデッカイ波が来たらすんなりと通しちゃうし・・・。

本当に難しかったです・・・

>netrunner様

ドラゴンクエスト何巻あたりっすかね?
それがわかればブッ○オフ辺りで調べたいと思いますんで是非レスを。


>C.ブラウン様

反転・・・・させたら反対側の大陸に被害が出てしまうんですよ。
それじゃあちょっと・・・


え〜〜今回皆様に色々と津波の事でアドバイス貰いましたが・・・


ほんまスンマセン!!
僕の脳味噌じゃ処理できないぐらい難しくって!!

自分で皆様のレスのほとんどを全然役立ててないよう思えます・・・はうう・・・


うっし!
それじゃあ気を取り直して次??? 「ねえ?私の出番は?出してくれるんでしょ?」

義王 「おわ!?ってなんだ・・お前か・・・いや、出すのは出すけど、お前というキャラがな・・・少し美神やタマモにかぶる気がして・・もう少し待ってくれ。」
??? 「ふん・・・まあいいわ。」


さて、なまけもの様のレスでも出しましたが、この、『???』とはいったい誰でしょう!?(ヒントはなまけもの様に送ったレス返し)


それでは次回に!

シーユー♪

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