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「除霊部員と幽霊列車 最終話(後編) (GS+オリキャラ)」

犬雀 (2005-05-28 20:21)
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最終話  「旅立ちの時」(後編)


「汽車?」

土煙の晴れた後に佇むのは懐かしいSL機関車を先頭とした10両編成ほど古めかしい客車たち。
ところどころにある木のフレームが郷愁を誘う。

敵の意外な正体に言葉も無い横島たちにかけられるのは緊張感を欠く間延びした声。
その声の主はどこからか現れた死神課長の死魔だった。

「あらら〜。終わっちゃいましたね〜。」

「か、課長!なんでここに!」

魔鈴の後ろに隠れて震えながら聞くカトちゃんに死魔はにっこりと笑った。
それがまたカトちゃんの震えを大きくする。

「はいです〜。蛇の正体がわかったから皆さんに伝えにきたんですけど〜。」

まるで何処かに隠れていたかのようなタイミングのよさだ。

「では、死魔さんはアレが何か知っているのですね。」

美智恵に死魔はこっくりと頷いた。

「はいです〜。あれは「幽霊列車」またの名を「次元列車」と言います〜。」

「えう?次元列車?」

「はいです〜。バクが人の悪夢を喰らうように…次元列車は多くの人の無念の想いや悔いを求めて現れるのです〜。もっともその形は列車に限りませんが〜。100年ほど前からは好んでこの形をとることから「次元列車」とか「幽霊列車」と呼ばれてました〜。」

「じゃあアレも魔物っすか?」

「そうですね〜。人の強い悔いや無念がアレを呼び寄せます〜。ですがアレは人に危害は加えません〜。」

「んでは何で蛇に化けて襲い掛かってきたんですかいノー?」

「それはわかりません〜。ご本人に聞いてみたらどうでしょうか〜?」

「「「「本人?」」」」

その声に答えるかのように先頭の客車のドアが開き昇降口に一人の人物が現れた。
青いコートのような制服と同色の帽子を目深に被り、その影の闇の中で黄色い光が二つ目のように輝いているその人物は一人の少女を背負っている。

声も無く見守る一同の前でその人物はよっこせいと昇降口から飛び降りてドテドテと近づいてきた。
そして横島の前まで来ると背負った少女をポテリと落とす。

「う゛…」

完全に気を失っているようだが痛いものは痛いのだろう気絶したまま眉をしかめる少女には見覚えがあった。

「メ、メドーサァァァァァァ!!!!」

「えええええええ!!!」

叫ぶ横島に美智恵もおキヌも驚く。もっとも二人には若返ったメドーサには直接の面識は無いがその面影は間違いなくあの蛇女のものだった。

そんなこととは無関係に青い人物は気絶しているメドーサに向けてさも迷惑したとでもいうかのような口調で冷たく話しかけた。

「お客さん…終点ですよ…」

「終点?」とまた驚く横島に今度はペコリと頭を下げて青い人物は手を差し伸べる。

「いや〜。ありがとうございました。おかげさまで助かりました。あ、私は次元列車の車掌です。」

差し出された手を握り返す横島だがどうにも腑に落ちない。
なぜならメドーサはあの事件のときに自分が『滅』の文珠で倒したのだから。

「はあ…どうも。あのでも何でメドーサが?」

「ああ、この方はですね。冥界と魔界と人間界の次元の狭間を漂っているのを見つけましてつい拾ったら…」

「「「拾ったら?」」」

「乗っ取られちゃいました。」

「「「「アホかぁぁぁぁぁ!!!」」」」

一同の総突っ込みに車掌は目に見えて怯んだ。
だがそれでも必死で言い訳をかますあたりは中々に根性が座っている。

「そ…そうは言いましてもですね!こんな凄まじい無念の想いは無かったんですよ!」

「どんな無念なんですか?」

まだ車掌をジト目で見ながら魔鈴さん。だが無理も無い。
他の皆も似たような視線を向けている。

「えーと…「あんなアホに倒されるのは納得いかないぃぃぃぃ!!!」でしたね。」

「誰がアホかっ!」

「まあまあ…それでとりあえず終着駅ということでここで降りていただこうと…」

「駅ってなんですかぁ?」

横島の突っ込みをさらりと無視して話を続ける車掌だが唯の質問にはあっさりと答えた。

「私は次元を旅する列車です。そして乗客は様々な無念の想いや悔い。私は彼らの失った可能性をはらすことの出来る世界に次元を移動し、そこで乗客を降ろし、かわりにその想念のエネルギーを頂きます。」

「ふーむ」と頷く一同である。
何しろそんな魔物なんて聞いたことが無い。
水の妖魔であるアリエスでさえ首を傾げているのだから。
だが死魔もカトちゃんも特に気にした様子は無かった。
死神たちの間では有名な存在らしい。

「そしてこのお客さんの無念は貴方に倒されたこと…それをはらすことの出来る世界がここなのです。というかここに決めました!」

「そんな無責任な!だったらこの人はまた横島さんを狙うじゃありませんか!!」

ピシリと横島に指を突きつける車掌におキヌが食って掛かった。
横島に害なす存在をここに解き放たれると聞けば、時々黒くなるとは言え温厚なおキヌといえども認められるはずもないのだ。
だが車掌はそんなおキヌの怒りをさらりといなす。

「ああ、それなら大丈夫です。」

「え?」

まだ自分を不審な目で見ている少女たちには構わずに車掌は気絶したままのメドーサに近づくとその頭を無造作に蹴っ飛ばした。

「さあお客さん着きましたよ!」

「くえっ!」

サッカーボールキックを頭にくらってしばし転げまわっていたメドーサだがやがて意識がハッキリしたのかムクリと上体を起こす。
頭に手をやりつつキョロキョロと見回していたメドーサの視線が横島の顔でピタリと止まった。
途端に立ち上がり霊波砲を放とうと右手を横島に向けるメドーサ。

「ヨコシマあぁぁぁぁ!今度こそお前を倒す!」

「危ない!」と少女たちが叫んだが彼女たちの心配は杞憂に終わった。

ポヒッ…とマヌケな音ともにメドーサの手のひらから煙が上がる。

「へ?」

驚いて自分の手を見るメドーサに車掌は淡々と告げた。

「ああ、いい忘れましたが魔力は料金としていただきました。その体を維持するぐらいは残してますけどね。それと…」

「な、なんだって!くそっ!それだったら!」

「話は最後まで聞いてください!」

刺又を出そうとするメドーサに車掌のかなり本気の突っ込みが決まる。

ゴゲン!

「うみゃっ!」

再び頭を押さえてしゃがみこむメドーサ。
かなり痛かったのかその肩が小刻み震え、目からはじんわりと涙が滲んできた。
間髪いれず車掌は冷たい宣告を下す。

「それとですね。お客様のスキルも頂きました。ですから戦うとか陰謀を巡らすとかは無理ですよ。」

「そんなぁ…そんなの嘘よ!」

頭を押さえたまま呆然と首を振るメドーサにまたまた突っ込む車掌。

「はいはい。とりゃ!」

「うみゅう!」

「ほれほれ!」

すでに両拳を使ってラッシュの体勢というかメドーサの頭を太鼓に見立てての乱打の嵐。そしてその全てを頭で受け止めるメドーサ。

「イタッ!いたいってば!ああっ避けられないぃぃぃ!!」

「解っていただけました?おらおらおらっ!」

「みぎゃぁぁぁぁ!痛いってばぁぁ!!」

逃げようとして何かにケッ躓いたかポテリと倒れるメドーサに今度はストンピングをかます車掌。表情はわからないがどことなくハレバレてしてるようである。
だけどさすがにそれを見ていた横島が止めに入った。
基本的に敵だったとは言えこの一方的な展開は虐めに見えて居心地が悪いのだ。

「おい…さすがに可哀想に思えてきたんだが…」

「何を言ってますか!この人のせいで私は臭い汁をかけられるわ!尻にドリルを突っ込まれるわ!!」

「わかったから落ち着けっ!」

ゼーゼーと横島に羽交い絞めにされて肩で息する車掌と彼の足元で頭を抱えて蹲りながら「みーみー」泣くメドーサである。
そんなメドーサを見ていた美智恵が疲れた吐息を吐いた。

「と、とりあえずメドーサはGメンで預かるわ…」

そして美智恵は部下を呼ぶとGメンに連行するように命令する。
殴られ蹴られたショックかそれとも魔力や体術まで失った故の自失かGメン職員にされるがままに引きづられていくメドーサだった。

宇宙人のように連行されるメドーサを見送って美智恵は車掌に向き直った。

「つまりあなたはメドーサの念に操られて現れたというわけね。」

「それもありますが私を呼ぶ声がありましたのでここに来ました。」

「呼んだ?誰がですか?」

「わしじゃろ…」

ピートの声を遮ったのは白井医師の押す車イスに乗った天本だった。
今やあの鬼気のような霊気は無く、かわりに穏やかな湖水の揺らめきにも似た気配を放ちながら天本は車イスから立ち上がるとしっかりした足取りで車掌に近寄ってくる。

「わしがお主を呼んだ…違うか?」

「そうです。ですが呼んだのは貴方だけではありません。」

そして車掌は背後に停車中の列車を指差す。
その前には多くの軍人の念が集まっていた。

「貴方は彼らをまとめた方ですね。勿論、貴方の声も聞こえておりました。」

「どういうことでしょうか?」

魔鈴の問いに答えたのは死魔だった。

「天本さんは〜。霊能者ですね〜。その能力は「念」を集めること〜。」

「そうかの?わしはそんなたいそうな者ではないと思うが…」

「でも言われて見れば普通の人におしり机さんとか作りませんね。」

魔鈴も納得したのだろう。大きく頷く。
本人が自覚しない霊能力。天本のそれは異能と言うべきものだが、そういったものが存在することは知っていた。
自覚の無い異能が地下の霊たちと呼応し、様々な場所に横島たちを導いた。
だがその旅も終わるときが来たようだ。

「つまり…」と美智恵が続ける。

「あの地下の霊が解放された時に一緒に放たれた霊たちの無念を天本さんが集めて形にしていた…ということかしら。それも無意識に…。」

「そうですね〜。そしてそれに次元列車が反応した〜。でもさっきの蛇さんに乗っ取られてってのが今回の騒動の真相ですね〜。」

死魔の説明は納得のいくものである。
車掌も頷いているからこれが真実なのだろう。
そして車掌は一同にむけてペコリと挨拶をした。

「さてそれではそろそろ出発します。」

「出発ってどこに?」

「失われた可能性をかなえることが出来る世界。今のこの世界と平行して存在する無数の世界の一つずつを尋ねる旅へです。」

車掌はポケットから取り出したホイッスルをその帽子の下の闇へと突っ込む。

ピリリリリリリ

甲高い音とともに客車のドアが一斉に開き、軍人たちの無念が次々と乗り込んでいった。
その中には野上や砂津川の姿もある。
彼らはこれから永遠の時を自分の夢がかなう可能性のある世界を探しに旅立つのだ。
次元列車には時間の概念は無い。
過去も未来も自在にいける。
おそらく大部分の念は「あの戦争が起きなかった世界」で下車するだろう。
そして彼らは今存在するこの世界から永遠に消えていくのだ。

やがてすべての軍人たちが乗り込んだが車掌は列車に戻ろうとはしない。
彼が光だけの目で見つめるのは天本である。

「さあ…あなたが最後ですよ。お客様。」

「ああ…わかっとる。」

「ちょっと待て!」

「何ですか?」

「天本先生があの列車に乗るってことはこの世界から消えるってことか?」

「そうですが?」

「それって…」

「いいんじゃよ…」

横島の抗議を遮ったのは天本自身である。
驚く横島に天本は淡々と笑った。

「わしはもって後数ヶ月の命じゃ。どうせ身よりも無いわしは死ねば消えたも同然。だったらもう一度わしの悔いを…菊姉ちゃんの言葉をちゃんと聞けたという世界に行きたい…。それがわしの悔い、そして願いじゃ。」

「先生…」

「死を目前にしたわしの無念とたまたま地下の霊たちの無念が集まって起きた…それが今回の奇跡じゃろう。もっともお主らには迷惑をかけたがの…。」

そう言って天本は優しく笑う。その笑顔は皺だらけであったけど少年のように見えた。

「でもぉ…」

理性ではわかっても感情は納得いかないのか涙声の唯。
愛子も小鳩も…いやその場に居る全ての人は下を向いている。
そんな彼らに優しく、しかし厳しく語り掛けるのは今まで沈黙していた白井医師だった。

「貧乳少女よ。現代医学は万能ではない。どれほど医学が進んでもターミナル…終末期医療の問題は必ず立ちはだかる。患者さんが満足の行く死を迎える…医師としてそれを否定することは出来ん。ましてや今回はスピリチュアル=ケアでもある。天本さんの魂が救済されるのならそれを認めてやるのも我々には必要なことだろう。」

「すまんのう…先生…」

白井に頭を下げる天本。
やがて彼は除霊部員たちにももう一度無言で頭を下げしっかりとした足取りで列車に向かう。
除霊部員たちが静かに見守る中、乗降口に足をかけた天本に飛びつくのはいつぞやの「スイカテンプラ」。
二言三言、スイカテンプラと話をして天本は彼の頭を撫でながら彼とともに後ろを振り向かずに列車の中に消えていった。

誰もが無言で幽霊列車を見詰めている。
その車窓からは多くの人が身を乗り出し少年たちに向けて手を振っていた。
そして横島たちが手を振り返したとき、幽霊列車に向かって歩き出していた車掌が何かを思い出したかのように振り返った。

「そうそう…あの蛇さんから助けていただいたお礼がまだでした。皆さんちょっとだけ目を閉じててもらえますか?」

「ああ…」と頷いて横島たちが目を閉じる。
一瞬とも永遠ともとれる時間が流れ、横島は自分の頬に触れる柔らかな手の温もりを感じた。

「宜しいですよ。」

車掌が笑いを含んだ声で告げ、そして横島は目を開けて自分の目の前に立つ少女を見出す。
それは片時も忘れたことの無い蛍の少女。

「ルシオラ…」

「ええ。そうよヨコシマ…どう?似合うかな?」

目の前のルシオラは純白のウェディングドレスをまとって照れくさそうに微笑んでいた。

「まさか…生き返ったのか?」

「いいえ…違うの。」

少し悲しげなルシオラの声に申し訳なさそうな車掌の声が重なる。

「そのルシオラさんは貴方たちがこの世界で生き続けた場合に起こりうる可能性の一つ…今は夢でもきっと実現する未来の影…それが私のお礼です。」

「つまり…」

「ええ。きっとまた会えるわ。そして結婚できるのよ…」

ルシオラが横島の胸に飛び込んできた。
その手が彼の頬を優しく挟む。
頬を染め彼女は横島に語りかけた。

「ねえ…ヨコシマ…」

「ん?どうしたルシオラ…?」

ギリ…

自分の頚椎が嫌な音を立てた気がする。
けれど目の前の少女の笑顔は本物だ。…目以外は…。

「こうして会えたのはすっごく嬉しいんだけど…ちょっと後ろを向いてくれるかなぁ…」

ギリギリ…

今や頬を挟む手は万力の圧力をもって横島の首を無理やりに後ろに向けようとしていた。

「あだだだだだ…何するんや……ひっ!」

強制的に後ろを向かせられた横島は見てしまった。
そこには…

それぞれウェディングドレスに身を包んだ少女たちがニコニコと微笑んでいる姿が…あったりして。

「おキヌちゃん…小鳩ちゃん…愛子に…唯ちゃんに…アリエスちゃん…」

「うふふ…それだけかなぁ〜。」

ルシオラの声が圧力を伴って少年を怯えさせる。

「シロに…タマモに…魔鈴さん…は良いとして…なんかロボットまでドレス着ているうぅぅぅぅぅ!!!!」

「あなたって人はぁぁぁぁぁぁ!!!」

ルシオラちゃんついに大爆発。

「カンニンやぁぁぁぁ!ハーレムは漢の夢なんやぁぁぁ!!!」

泣き叫びながら脱兎のごとく逃走する横島をウェディングドレスの少女たちが追っかける。
その光景を見つめていた美智恵は自分の娘がその中に居ないことに、心中、密かに落胆したのであった。


やがて夢の時間は終わりを告げ、ルシオラの影は未来への希望を残して列車へ消える。

だが少年はもう泣かない。

未来は示された。

そこに至る過程にはまだまだ色々あるだろうけど、希望がある限り彼らは進んでいける。

いつの間にかタキシード姿になった少年の周りを取り囲む未来の花嫁たちが手を振る中、幽霊列車は万感の想いを汽笛に込め、二度と帰ることの無い旅に出る。

その車体がゆっくりと動き出し、天に向かって見えないレールを走り出し、次元裂け目に消えていく最後の瞬間、最後尾の車掌車から何かが空に放たれた。


やがて汽車が消え、ゆっくりと地に落ちたそれは一枚の写真。

その写真の中央で照れくさそうに笑うは煩悩少年。
そしてその周りを囲むドレス姿の少女たち。その中には蛍の少女も居る。

その写真の片隅に、記念写真を欠席した人物の顔が何名か丸に囲まれて写っている。
彼女たちもドレスを着ていたのは………言うまでも無い。


そしてそれもまた起こりうる未来の可能性…………


除霊部員シリーズ    完


後書き

ども。犬雀です。

えー。長々と続けてきましたこのシリーズ。今回で一応の完結となりました。
気がつけばほとんど100話。
半年前までは人を楽しませるような文章など書いたことの無い犬の作品、お楽しみいただけましたでしょうか?
少しでも喜んでいただけたら幸いです。

ですが実はまだ消化してない伏線とかもあったりして…。
それどころか最終話で準レギュラー(メドさん)増やしてどうするか犬っ!!

えーとえーと…言い訳ですが…

その辺りに関してはまたネタが溜まったら書くかも知れませんです。
雨が降ったらSS書き書きと言うのが夏場の犬のパターン。
でも完結前提の定期的な更新はちと無理かと…orz

それに一応、完結とは言いましたがまだ幕間を一本残してますです。
それはなるべく早いうちに仕上げますのでご容赦下さいませ。

では末筆ではありますが

管理人の米田様。
それから多くのレスを下さった皆様に多大なる感謝を。
そしてオリキャラである天野唯の素敵なイラストを下さいました。たかす様、K様ありがとうございました。


最後でありますが、このサイトのますますの発展をお祈りいたしております。


犬雀 拝

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