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「ヒーロー見参!! エピソード十九(GS+色々)」

煌鬼 (2005-05-27 01:24)
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一人の少女との出会い


それは“元”煩悩少年に


最大級の女難を


与えることになる。


エピソード十九 横島結婚騒動!?(中編)


横島がドアを開けた先には、ちょっと赤毛の入った三つ編みの少女が立っていた。その姿は保護欲に駆られそうで、子犬のような雰囲気を醸し出していた。


「えっと・・・どちらさん?」
「あ、あの・・・私隣りに越してきた花戸と申しますが・・・えっと」
「え・・・もしかして隣りに越してきたの?」
「は、はい。実はその・・お米を・・・・ご、ごめんなさい!!」


そう言って少女は自分の部屋に帰っていった。それを見てただ唖然とする横島。そして一言。


「・・・可愛い」


「はぁはぁ・・・変な人だと思われちゃったかな」


少女はドアにもたれながらため息をついた。


「小鳩、お米は貸してもらえたの?」
「ううん。ごめんなさいお母さん。お願いしそびれちゃった」
「そうかい」
「・・・どうしよう。食べるものももう無いし、だからと言ってあの人からお米を貸してなんて・・・言えない」


小鳩と呼ばれた少女は膝をつき困り果てていた。そんな時・・・。


≪コンコン≫


突然ドアを叩く音がした。小鳩はそれに気づきドアを開ける。


「あ〜、隣りの横島っていうんだけど、良かったらこれどうぞ」


そこには何かの袋を持った横島の姿があった。そして持っている袋の中には、大量のきつねうどん(カップ)が入っていた。


(スマンタマモ!!後で何かお願い叶えてやるから今は許してくれ)


この時のこの行動が、後に墓穴を掘った事になるとはまだ知らない。そんな事は知らず小鳩は純粋に喜んでいた。


「え・・・いいんですか?」
「うん。家にたくさんあったやつを持ってきたんだ。遠慮せずにど〜ぞ」


そう言って持っている袋を小鳩に手渡す。すると小鳩の後ろから何かが現れきつねうどんを一つ手に取った。


「う〜んどん○○か〜。これうまいんやったな〜」
「な、何だこいつ?」


突如現れた謎の人物?に戸惑う横島。するとそれを見た小鳩も驚いていた。


「え!?もしかして、貧ちゃんが見えるんですか!?」
「見えるけど・・・貧ちゃん?」
「はい!!この子は貧乏神の貧ちゃんっていうんです」


「あ〜、今日ヨコシマの所に行ってよかった〜♪」
「そうですね♪赤くなる横島さん・・・可愛かった♪」


事務所に戻るなりのろけ話に花を咲かせるおキヌとタマモ。それを聞いていた美神は耳栓を付けながら事務処理に追われていた。そんな中、事務所に憑いている人口幽霊一号の声が美神のもとに響いた。


『オーナー。事務所に横島さんが着ています』
「そう、じゃあすぐに通して」
『それとですが・・・女性と何か異質な者がご一緒です』


女性というキーワードにぴくりとくる美神たちだが、そのあとの言葉に美神は何か嫌な予感を感じた。


「とりあえず通してちょうだい」
『了解しました、オーナー』


そう言うと同時に階段を駆け上がってくる音が聞こえた。そしてドアが開かれる。そこには・・・。


「こ、こんちゃ〜っス(汗汗汗)」


滅茶苦茶な程汗をかきまくる横島と、その後ろにいる小鳩・・・そして“巨大化”した貧の姿だった。


≪バタン≫


すぐさま開いたドアを閉じる美神。それを呆然と見ているキヌタマ。


「美神さ〜ん!!開けてくださいよ〜〜〜!!」
「嫌よ!!何でアンタが貧乏神と一緒にいるのよ!!」
「それは・・・色々と事情があったんじゃーーー!!」
「んなもん知るかーーー!!」


≪ボグシャァ≫
「へぶっ!!」


美神が部屋の中にあるボタンの一つを押すと、ドアの横からグローブのついたアームが飛び出し、それが横島の顔面を捉えた。


『・・・オーナー。一体どんな改装をしたんですか?』
「対防犯対策よ。私の金は私の手で守りたいからね」
『・・・納得です』


美神の言葉に凄く納得してしまう人口幽霊一号。


「痛ってーーー!!美神さんもやりすぎやー(涙)」


もんぞり返っていた横島がなんとか起き上がる。すると横島の後ろから階段を上る音が響いた。横島たちはその方向を見ると、そこには・・・。


「あ、横島さん。どうしたんですか?」


下界ルックに身を包んだ小竜姫の姿があった。


「で、一体何故小竜姫様がここに?依頼でも?」
「いえ・・・実は」


小竜姫は一瞬横島の方を見たが、すぐに目線を美神に戻した。


「はい、実は横島さんの変身に関する情報を求めてここに来たのです」


もちろん嘘である。この場で横島が好きかどうかを確かめたいから来たなんて言ってしまえば混乱が必至なのを分かっていたからだ。


「まぁ、それは後でもいいとして。どうしてここに貧乏神がいるんです?滅多な事では現れないはずですが?」
「それは私が説明します」


それまで黙っていた小鳩が全てを説明した。それを聞いた美神は大激怒した。


「あんたは〜〜〜♯どうして毎度毎度問題を起こすのよ〜〜〜!!」
「いいんです!!今まで他のGSの人たちは誰も相手にしてくれなかったけど、横島さんは私を助けようとしてこうなっちゃったんです」


そう言いつつ頬を赤く染める小鳩を見て頬を膨らますキヌタマ。


「・・・とにかく、なんとかして解決策を考えないと。小竜姫様、何か心当たりは?」
「そう言われましても。私もそれほど詳しくはないので」
「う〜ん」


考え込む美神たち。そんな中・・・。


「それなら、いい方法があるよ」


事務所のドアを開き、西条が姿を見せた。


「西条さん、何なの!!いい方法って!?」
「な〜に簡単だよ。横島君が“結婚”すればいいんだよ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「何ーーーーーーーーーーーーー!?ふざけた事言ってんじゃねーぞ西条ーーー!!」
「まぁまぁ、話は最後まで聞きたまえ」


怒鳴り散らす横島を流し西条が詳しく説明する。


「いいかい、この貧乏神は彼女のひいおじいさんが残したマイナスエネルギーに君の霊力がプラスされている。つまり、彼女と内部的に“縁”で結ばれてるんだ」
「つまり、その娘とくっつけば身内になるからヨコシマとの間に出来た分のエネルギーは中和されるって事ね?」
「その通りだ」


西条の説明を聞き繋ぐようにタマモが答えた。ただしその顔には♯が存在したが・・・。


「まあ数年位貧乏やけど我慢してくれや」


貧乏神がそう言いながら横島の肩を叩いた。


「「「「ちょっと待ち(なさいよ)(ください)」」」」


それを聞いていた美神とキヌタマと・・・小竜姫が抗議の声を上げた。


「・・・って小竜姫様!!何であなたまで!?」
「ええっと・・・それは・・・」


美神の言葉に反論できず困っている小竜姫を見て、キヌタマは直感的に(彼女もか)と感じた。そして黙っていたおキヌとタマモが前に立った。


「と、とにかく!!小鳩さんの気持ちも考えないで・・・結婚なんて!!」
「・・・これ以上ライバル増えるの困る」


完全に横島LOVEな二人の言葉に周りは一瞬凄みを感じた。しかしそれを感じずに小鳩は一言。


「まだ正直分からないですけど、私は横島さんの事・・・嫌いじゃないです」


この言葉に小鳩と貧を除く全員が固まった。


あとがき
大体一週間とちょっとぶりです。小鳩編はいかにらぶコメ度を上げるかで変わってくるので正直苦労ものです(汗)とりあえず次回で小鳩編は終わると思います。

<法師陰陽師さん
小鳩ちゃん登場でございますです。やはり横島争奪戦に大波乱と修羅場ともたらすのは彼女なのだと私は思っています。

<柳野雫さん
ピートとタイガーは横島にとって最高のダチだと私は考えています。そのため、こういう感じになりました。美神さんはおそらく次回大暴れだと思います(汗)

<覇邪丸さん
割烹着の悪魔イヤーーー!!(トラウマ)また改造されるーーー!!
横島の周りで大変はもう一般化しております。

<ATK51さん
嵐はどんどん横島を泥沼に引きずり込んでいきます。更に小竜姫様も次回は・・・。それは次回まで!!

<ジェミナスさん
そうなんです。羨ましいけど絶対に当事者になりたくないポジション・・・それが現在の横島君の状態なんです。

それではまた次回まで、煌鬼でした。

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