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!警告!壊れキャラ有り

「新極楽世紀4(GS)」

おやぢ (2005-05-24 02:27)
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未だに帰らない横島夫妻だが話は進行していく。
単に危険回避が上手いとか、汚れを避けているせいなのかしれない>百合子
ちなみに前回は“瞬間”ではなく

“習慣・身体・重ねて”の間違いではなかろうか?と思うのだが
果たして真偽の程は定かでない・・・・・


第〇話
マグマダイバー

題名にヒネリ無し。


「え〜修学旅行は〇日から3日間、場所は沖縄です・・・」

猿神が修学旅行の説明をしている。
猿神としては、日光あたりがギャル(?)ナンができてよかったのだが
そうもいっていられない大人の事情というもので沖縄に決定していた。

“とりあえずモンキーバナナ食えるからいいじゃろ・・・”

↑妥協ポイントだったらしい。


「沖縄で修学旅行かぁ〜・・・新しい水着買わなくちゃ♪」

そういってはしゃぐおキヌ。
弓もなにやら考えているらしい・・・・かなり邪心がでている。

“悩殺する・・・・悩殺して押し倒す!・・・・ダメだったら夜這いかけてでも!!”

横島か・・・アンタは・・・・

「そーいえば修学旅行なんて初めてだなぁ・・・原作でも行ってねーしなぁ・・・」

「俺なんて高校行ってねーし・・・・」

「ワイも仕事しよったからなぁ・・・」

男どものテンションは別の意味で低かった。

「水着かぁ・・・・そういえばこの作品にはアタシ持ってこなかったわね。
買いに行かなくちゃ・・・・」

レイコがぼそりと言う。
女同士で話していると見せかけ、実は某人物に問いかけているという特殊テクを使っている。
ある意味成長した証といえる。
ちなみに男どもの耳はレイコの一言で〇ンボである。

「水着なぁ・・・撮影で使ぉたブーメラン着るワケにはいかんしなぁ〜」

銀一はさすがに額に汗である。
不用意な一言はあるもので、今度はクラスの女子の耳がダ〇ボである。

「しかしこのメンツの中で一番ブーメラン穿きそうなのは・・・・・・ゆっきーだな。」

特定女子がダン〇になった。

「やめろーーー!!!そういうのは勘九郎だけで十分だぁ〜〜〜〜!!!」

雪之丞は涙を流しながら叫んだ。
なにか過去にあったらしい・・・・・・・

「野郎の水着なんかどーでもいいんだよ・・・・問題は女子・・・・」

タダオの目がセンサーの如く感知しだす。

「お?先生の目が光りよったで。」

「やっぱ水着が最高なのは・・・レイコだろ?見るだけだったら・・・

「ふ・・・甘いな・・・お前ら・・・・」

口元に余裕の笑みを讃えタダオが首を横に振った。

「なんや横っち・・・美神さん以上がおるっちゅーんか?」

タダオは銀一の目の前に右手の人差し指をだして軽く振る。

「チッチッチッチ・・・・それは素人の考えだ。」

そういうのに玄人なんているのだろうか?

「いいか?美神さんはプラグスーツも着たし、普段から露出はかなり高い。
おまけに原作では水着はしょっちゅうだし、オールヌードもかなり見た!!」

“いや・・・お前覗きやってたからだろ・・・・”

軽くつっこまれるが、タダオの熱弁は続く。

「普段見慣れん清純派路線の娘が、水着になる!!!!!!
成長してない体を恥かしげにオドオドしながら我が目に曝してくれる!!!
それが“萌え”だとは思わんか???」

前回の“ロリ否定”はこれによって再び否定された・・・・
とりあえず自分が気にいれば関係ないらしい。

「なんの話をしよるんじゃーーーー!!!!」

神通棍の一撃を受け、タダオは床に頭を埋めた。


「てなワケでアンタ付き合いなさい!!!」

買い物に引きずられていくタダオ。
意識はまだ戻っていない。

「みんなで行きましょうよ♪」

抜け駆けされっぱなしのおキヌはここで攻撃にでた。
さすがのおキヌも“爆走☆美神親子”にいいかげん頭にきていたらしい。

「私も行くわ。」

タマモがおキヌの真後ろでボソリと言った。

「デュー〇・東郷かよ・・・・」

あまりの唐突さと気配の無さに雪之丞がツっこんだ。
ほんといつの間にいたんだ??

タマモはタマモで前回の復讐をなにやら企んでいるらしい。
タダオ如きにシカトされままでは、金毛九尾のプライドにかかわる。
静かな闘志を人知れず燃やしていたという。


このとき原作でアスカと一緒に買い物にいった加持役の西条だが・・・
マグロ漁船に拾われてチリ沖に居た。
次回までに帰ってこれるかどうかは不明である。


とりあえずデパートに行き物色する乙女たち・・・・
その間男どもは恥かしいやら照れ臭いやらで、忙しなく動いていた。
ヘタすると不審者及び万引きに見られてもおかしくない。
特にタダオは警備員に2度ほど連れ去られていた。

乙女連合は試着しては騒ぎまくり“いかにも”を演出している。
プリティ〇ーマンのリチャー〇・ギアだったら、カードだけ出し彼女の自由に
させておくところだが彼らの財力ではそれは不可能であるし、
そんな気(金)の使い方も知るよしがない。
彼らにできる事といえば、騒いでいる乙女たちを遠目で見ているくらいなもの
である。

「誰かが言ってたけど、女の買い物に付き合えるようになれば一人前っつてた
なぁ・・・」

雪之丞は聞きかじりの話をボソっと言った。

「俺・・・無理っぽそう・・・・」

退屈そうにタダオが言う。

「ワイも・・・こんな忍耐力いるとは思わんかったわ・・・・」

銀一はなにか諦めにも似た口調で呟くと、すっと立ち上がった。

「どした?銀ちゃん?」

「ワイ、下の本屋にいってくるわ。」

「あ・・・俺も行く!」

「あかんって!彼女らそろそろアンタらの一言待っとるで・・・・
まぁそれからがまた長いんやけどな。」

さすが芸能人・・・・女の行動学は一応理解しているようである。
そう!!!彼らには“誉める”という作業が残されていたのだ。
別名“どっちがいい?攻撃!!!!”
ちなみにこの攻撃は、誉めて当たり前であり、選定の基準にはなんの関係もな
い・・・
このSS見ているそこのキミ!!!!!!
ここ重要!!!覚えていた方がいいよ!テストにでるよ!!
“だったら聞くなよ!!!”とかテキトーな口調で“ハイハイ似合う似合
う・・・”などといってはいけません。
逆ギレされます
高度テクとして“誉めて落とす”“落として誉める”というのがありますが
これは相手と自分のキャラを選んでやらないとその場で大喧嘩になるという
かなりの危険を伴う諸刃の剣
素人にはオススメ出来ない

「今・・・なんか聞こえたか?」

「気・・・気のせいやろ??」

はい、気のせいです。  てか気のせいにしとけやごらぁ!
そうしないと次のシーンが書けなくなるから・・・

作者何処かからの声を聞かなかったフリをして話は進
む・・・・
銀一が下の階の本屋に行くと、弓が雪之丞に手を振ってこっちに来いといって
いる。

「ほらきた・・・銀ちゃんが言ってたよーにな・・・」

「お・・・・おう・・・・やってみる・・・・」

ギクシャクとロボットのように歩く雪之丞。
試着室の前に行くと、弓が半分閉じていたカーテンを全部開けて全身を披露し
た。

「どぉ?似合います??」

こういうのにまったく慣れていない雪之丞は真っ赤である。

「お・・・・おう・・・・・似合うぞ・・・・・・・」

「それだけですの?」

ちょっとムっとして弓は上目遣いで雪之丞を見る。

「よく似合ってるぞ・・・・かわいいし・・・・・」

雪之丞はすでに頭から湯気がでている。
弓も満足のいく答えが貰えたのだろう、満面の笑みを浮かべた。

「ありがと♪」

鼻歌交じりにカーテンを閉じると、雪之丞はシオシオとへたり込んでいく。

“かなり無理してたんだろうねぇ〜”

タダオは哀れみの目を向けつつ頷いた。
ゆっきーに無理させたいために説明書きを入れたという作者も頷いている。
良かったね、ゆっき〜♪バトルマニアの君にバトルシーンないのはこれで勘弁
してね♪

「タダオさん♪」

おキヌが呼んでいる。
今度は俺の番か・・・・・・
タダオは軽いステップで試着室へ歩いた。

「あの・・・これとですね。」

おずおずと水着姿と披露するおキヌ。

“うをーーーーー!!!新鮮だぁあああああああああ!!!”

心の叫びを珍しく内に秘めたまま、にこやかな顔を作るタダオ。

「ちょっと待ってください・・・・」

カーテンを閉めると中からガタゴトと音が聞こえる。

“カーテンの向こうは生着替え!!!!開けたい!ここをガーーっと開けた
い!!”

妄想と闘うタダオ。

「これ・・・どっちが似合います?」

でた!!!どっちが似合う攻撃!!!

“さっきのもいいけど、こっちの方が似合うかな。
モデルがいいから選ぶのって難しいね。”

「わんすもあ!生着替え!!!新鮮生足おいしすぎるぞーーーー!!!」


「あ・・・・・逆にしちゃった・・・・・」

目の前には顔を真っ赤にしたおキヌ。

「横島さんの・・・・・・えっちっ!!!

言葉と同時に右ストレートを浴びタダオは違う鼻血を噴出した。

「バカねぇ・・・・・・」

隣の試着室でレイコが呆れた顔をしてタダオを見ている。

「って、美神さんなにやってんですか?」

「試着してるに決まってるじゃない。ね、ね!!これどぉ?」

カーテンを半分開けて上半身だけ見せる。

「いいですけど・・・・全体見ないとわかんないっスよ。」

「いや・・・ちょっと全体は、心の準備が・・・・・」

急に焦るレイコ。
あまりに焦ってもじもじと普段のキャラとは考えられない態度をとる。
上半身は平気なのになんで下半身だけ・・・・
タダオは急にピンときた。

「それって心じゃなくって、無駄毛処・・・・」

「いらんこというなっ!!!!」

タダオの顔面が再び陥没した。
いつものようにドタバタやっている中、タマモだけは一人で買い物を済ませて
いた。
連中のドタバタ騒動を嘲笑しつつ、一人でその場を後にしている。


その頃NERVでは・・・

「使徒の蛹?」

発令所でコーヒーを飲みながらミチエはマリアに尋ねた。

「イエス・ミスミチエ・孵化する前・捕らえる事・できるかも」

「貴重な資料になりそうね・・・場所はどこなの?」

「浅間山・火口です」

「タダオ君には悪いけど、修学旅行は中止になりそうね・・・」


タダオたちが家に帰ると、前回監禁されていたキミキミが
もの凄い勢いで食事をしていた。

「ただいま〜」

「あ・・・おかえり。買い物かい?」

その勢いは未だ止まる事を知らない。
タダオの買い物はほとんどなかったが、荷物持ちなのはいつもの事のようだ。
荷物を置きリビングに座ると、背伸びをした。

「えぇ修学旅行の買い物です。」

キミキミの方を向くと、キミキミは満足したらしく爪楊枝で歯の間を掃除して
いる。

「せっかくの買い物だけど、無駄になりそうだよ。」

その言葉に反応したのは、タダオではなくレイコの方だった。

「え!!!なんでよ??」

「美智恵から電話があってね。使徒が見つかったから当分は動かれないって
さ。」

「「そんなぁ〜〜〜〜〜〜〜」」


数日後、NERVのプールサイドでタダオは飛行機雲を見ていた。

「あの飛行機に乗ってんのかなぁ・・・・・・・くぅ〜〜〜!!!
水着のねーちゃんSが遠ざかる!嗚呼!!!パラダイスが・・・・」

そう力説しながら目の幅の涙を流した。

「なにみっともないこといってんのよ!」

声とともにケリを入れられプールに落とされる。
プールサイドに仁王立ちのレイコ。

「どぉ?似合う?」

ちょっとだけポーズをとる。
しかしどーでもいいが、中学生が着る水着ではない。
キャンギャルですか???
それともプレ〇メイト?
原作を無視し、かなりキワドイ水着である。
しかしタダオの視線はただ一点にあった。

「アンタ・・・どこ見てんのよ・・・・」

タダオの目線の先・・・それはビキニライン。

「いや・・・準備はできてるかなぁ〜って・・・・」

「やめんか!この変態っ!!!」

再びプールに蹴り落とされる。

しかし驚愕の事実はキミキミだけが知っていた。
昨夜レイコの部屋から聞こえる「イテ・・・イテ・・・・・」という声を。
それは乙女の秘密である。

やれやれといった感じでプールサイドに座るレイコ。

「ま〜ったくアンタはデリカシーに欠けるんだからね・・・・・・・え”?」

「お”!?」

二人の動きがピタリと止まった。
プールにタマモが現れたのだ。
原作の白のワンピースではなく、綾波育〇計画の時のビキニ(パレオ付き)
で。
しかしそれくらいではこの二人は驚いたりはしない。
というか・・・・


てか誰よ???


金髪のナインテールでタマモだという事は分かる。
それ以外はまったくタマモではないのだ。
美智恵以上に色気と気品のある風貌。
令子以上にグラマラスなボディ。
どこまでも白い肌。
さすが大国を手玉にとった絶世の美女だけの事はある。
ここに来るまでにフェロモンを撒き散らせすぎたのであろう。
タマモの後ろには男性職員の列ができている。
不幸中の幸いは司令がいない事だろう。
先頭にはあろうことか唐巣副指令が花束を持っている。

「あら〜タダオ君。膨張しちゃったの?」

流し目でタダオを見ながらタマモは色気でまくりの声をかける。
タダオはその声に心臓をバクバクいわせながら般若心経を唱える。

「どうしたの?き・こ・え・な・い・わ・よ♪」

タダオの耳元でそう囁いた。

「さんてんいちよんいちごーいちにい・・・・・・・」

今度は円周率に変わっている。

「あら美神、ずいぶんと綺麗な水着ですこと。お似合いよ♪」

完全な嫌味だろう・・・・・
これにはレイコも青筋を立ていている。

「興味の無い事いっちゃってたけど・・・ずいぶんと気合が入ってるのね。」

呪詛に近いほど力が篭っていた。

「そぉ?ちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っとだけ本気だしてみたんだけど、
そこまで力入れる必要なかったみたいね。」

イスに座り足を組みながらそう言うタマモ。
後ろでは親衛隊と化した唐巣とピートが孔雀の羽で仰いでいる。

エマニ〇ル夫人か?あんたは?

↑意味わからない人はおとーさんに聞いてみましょう。殴られても当方は責任は取りかねます。

「・・・・・どーでもいいけどさ、それだとアタシ以上に制服似合わないんじゃない?」

ピクっと反応するタマモ。

「プラグスーツなんて入らないわよね〜・・・それだと。」

「い・・・いいのよ・・・・・今回はエヴァには乗れないんだから・・・」

どうやら今回だけのサービスらしい。

「それって、前回横島君にシカトされたからじゃないの?
スカした顔してたクセにしっかりアンタもフラグ立ってんじゃないの?」

無謀というか自爆に近いぞ!そのセリフは!!!

「“アンタも”って事は、自分もそうだっていうワケね。」

自爆するのはいいけど、二人ともいいのか?
当時者が目の前にいるんだぞ?


そしてその当時者は・・・・


「アンタもいつまでも円周率なんていってんじゃないの!!!」

言葉に詰まったレイコに窓ガラスぶち破る程蹴られましたとさ。


とりあえずお約束のおかげで話は進む。
タダオはプールサイドで問題集を広げて、勉強をしていた。

「なにやってんの?」

「ん?勉強だよ。遅れてるから・・・」

近づいて問題集を覗き込むレイコの胸元がタダオの目の前に・・・

「なになに・・・熱膨張・・・まだこんなのやってんの?」

「血液による海綿体の膨張なら得意・・・」

「年齢制限しとらんっちゅーんじゃ!!!」

バックに〇柴了を背負いつつ渾身のチョッピングライトが炸裂した。

「熱膨張っていったらアタシの胸も暖めたら大きくなるのかな?」

自分の胸に手を当てながらレイコがいう。

「アタシくらいになれるかしら?」

タマモが話しに割って入ってきた。
二人の目線に電撃が飛ぶ。

「飼い主に向かって上等じゃないの・・・・」

「ハン!いつ飼ってくれっていったのよ!コミックスにも載ってないわよ。」

売り言葉に買い言葉、女の意地はいつしか闘争に変わる。
競ってこそ花♪なんて言葉はあるが、この二人にそれは当てはまらないだろう。
たんなる殺し合いにしか発展しないのは目に見えている。
タダオはその場からフェイドアウト・・・ピートのバンパイアミストのように
霧状になり姿を消そうとした。

「「当時者がどこいくのっ!!」」

無駄だった・・・

二人の間に挟まれ決断を迫られる。

“いったいなんの決断なんだよ・・・”

タダオの意思はまったく無視である。

“しかしこれはこれでまた良い眺めだなぁ・・・”

正座させられ上から見下ろされていたタダオが目線を上げると、
そこは普段お目にかかれない絶景アングル。

“これはこれでかなりいいかも♪”

この状況でこういう事が考える事ができるのはある意味“天才”なのかもしれない。
しかしこの状況はその考えを許してもらえる立場にあるワケはない。
有って無いような着衣を身につけた美女二人。
それに挟まれる健康(過ぎる)な男子。
熱膨張ならぬ


熱暴発


その後の事はもう説明は不要であろう。
燃やされ、シバかれ、氷柱を抱えさせられ、熱がとれるまでプールに沈められたそうな。


「あら?タダオ君は?」

ミーティングの最中にミチエがタダオがいないのに気がついた。

「氷抱いてプールに沈めてきたわ。」

不機嫌そうにレイコがいう。

「まぁいいか♪今回はタダオ君は待機だし・・・レイコあなたの出番よ。」

「え?アタシ?」

「そうよ。作戦の内容は“使徒の捕獲”です。問題は使徒が潜伏している場
所。浅間山の火口の中・・・・局地戦用のエヴァは弐号機だけだからアナタしかいないのよ。」

「ちょっと待って!火口の中って・・・溶岩の中?」

「そうよ♪がんばってね♪」

アンタそれでも母親か?
口に出かけた言葉をレイコは飲み込んだ。


「こういう時のために丁稚がいるんだけどなぁ・・・・作品違うから無理か・・・・」

レイコはブツブツと呟きながら、通常とは違うプラグスーツに着替える。

「え?」


司令所に血相を変えたレイコが飛び込んでくる。
ミチエはマリアと談笑しながらコーヒーを飲んでいた。

「早かったわね。着替え終わったようね。」

「なによこれっ!!!!」

「局地戦用の耐熱耐寒のプラグスーツよ。」

「よく似合います・ミスレイコ」

「アンタらこれをプラグスーツとぬかすのか?」


局地戦用プラグスーツ・・・それは


ひのめをあやす用のタコの着ぐるみであった。


浅間山火口に吊るされる弐号機。
中にはタコの姿のレイコ。
“一応”火口付近に待機している初号機とタダオ。

「なんの因果でアタシがこんなカッコを・・・・」

LCLに浸かっているのに目の幅の涙を流すレイコ。

“おもしろいからに決まってるでしょ♪”

実の母の気まぐれからとは知るよしもないレイコであった。


「深度1360。」

いきなり使徒発見。
プールネタが長くなったから

「レイコ。捕獲して!」

ミチエに言われるままにゲージを作動させる。

「・・・・・・・・・これって蛹なんでしょ?」

「そうよ。」

「確か・・・・胎児の形してなかったっけ?」

「気にしちゃダメ。」

「どう見てもネズミにしか見えないんだけど・・・・」

「細かい事は気にしちゃダメよ。使徒役のネタが尽きてきたなんて口が裂けて
も言っちゃダメよ。」

アンタが言うとるげな・・・・・


ミチエの楽屋裏の話はともかく使徒とともに浮上始める弐号機。
火口に近づいた時にそれは始まった。

「な・・・なにこれ!?」

目の前の状況に仰天するレイコ。

モニターを見つめるマリアが叫んだ。

「羽化が始まってます!」

ネズミが次第に姿を変えていく。


ハゲに!

「羽化というより抜け落ちていってるわねぇ〜」

レイコがしみじみした口調で言う。

「抜けるいうなーーーーーーーーっ!!!!」

サンダルフォンパイパーではなく唐巣が叫んだ。
サンパイ(↑なんかカッコいいかもしんないから略)は羽化していくが
さすがに頭が熱いらしい・・・すでに顔面真っ赤である。

「ハゲが真っ赤〜〜!!!タコよ!!まるで茹蛸!!」

笑い転げるレイコだが、自分の今のカッコはすでに頭から消えているらしい。


「ゲージ破られますっ!!!!!」

アイコがモニターを見て叫ぶ。


ちゃらららら〜〜〜♪ちゃ〜ら〜ら〜ら〜ら〜ら〜♪


「課長。犯人の狙いはですね・・・・」

いつもの詰襟の制服ではなく、くたびれた背広を着てノーネクタイの唐巣。

「ヤスさん!あたってみてくれないか。」

白髪まじりのオールバックのカツラをかぶりに警察の制服を着たピートが応え
る。名札には“くい〇ん坊ばんざい”

「そりゃ“はぐれケージ(刑事)や!!!!」

ツッコむタイガー。


黒い馬の着ぐるみを着ているタイガー。
その背中に虎ガラの派手な陣羽織を着て朱槍を持つ唐巣。

「バカだなぁ〜負け戦ほどおもしろいんじゃねぇか・・・・いくぞ!松風!!」


「そりゃ“花のケージ(慶次)”や!!!!」


「そりゃ海自や!!」
「そりゃ慶事や!!」
「そりゃハイジや!!」


一瞬だけミチエに見られたが、ミチエが3人に向けた目は哀れみの目であった。
3人は存在しないものとして話は進行していく。
サンパイはゲージを突き破り、高圧、高熱の溶岩の中を高速で泳いでいく。
決して“熱い”からでも“ハゲの進行を防ぐため”でもない。
弐号機を攻撃するためである。

“アチ!アチ!!アチ!!!!”

やっぱり熱いのか・・・・
セリフ言わないのは口開けたらメッチャ熱いから・・・猫舌なのか?
ネズミのくせに???

かなりマズい状況なのだが、レイコはまだ笑っていた。
かなりウケたらしい。
タコの着ぐるみでタコを笑うとはたいした度胸である。

「あ・・・・そうそう熱膨張だったわね・・・・っぷ!!!
タコがますますタコになっちゃうじゃないの!!!!!
ぶわっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!」

すでに脚本無視で笑いまくっている。
いいかげん頭にきたサンパイが文句言おうと口を開けた。

「うぉっちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!!!!!!!」

やはり熱かったらしい・・・
怒りのセリフよりも悲鳴の方が先だ。
この隙を見逃すレイコではない。
冷却チューブをサンパイの口に突っ込んだ。

「ごめんなさいね〜。セリフもいえないような役で♪」

タコならぬフグのように膨れるサンパイ。


「レイコ!!!受け取れっ!!!!」

火口で待機していた初号機のタダオが
シログ・ナイフをマグマの中に投げ込んだ。


「ああああああああああ!!!先生!!!!!!御無体なーーーーーーーー!!!!!!」


ちゃぽん♪


「あぢあぢあぢあぢあぢあぢあぢあぢあぢあぢ!!!!!」

“シロ”グ・ナイフの叫びはセリフには書いてない。
誰も聞かなかった事にした。


使徒殲滅。

哀れハゲ。
セリフ無し。


しかしレイコは満足気だ。
タダオに名前で呼ばれたのが嬉しかったらしい。
さっきまで“茹蛸だ〜〜!”と笑っていたクセに、今は自分が茹蛸である。


戦い終わって日が暮れて・・・皆で温泉である。
露天風呂で今日の疲れを癒す、ミチエ・レイコ・タマモ・マリア・アイコ。
仕事したのはレイコだけのような気がするが・・・
アイコは頭の上にタオルならぬ机を乗せている。
かなり“変”である。

一方、男湯はタダオとキミキミ。
温泉に喜ぶ“温泉ペンギン”キミキミ。
ちなみに温泉で着ぐるみは禁止のため、手足のヒレと鉄仮面の上に
帽子のようにペンギンの頭を被っている。

「いやぁ〜タダオ君!温泉はいいねぇ〜〜〜♪」

「公彦さん・・・温泉で背泳ぎは危険です・・・〇んぼう鏡です・・・それ・・・」

意味が判らない人はおとーさんに聞こう!!!
折檻されても当方は一切関知しません。

「はっはっはっは!!気にしない!気にしなブクブクブクブクブクブク・・・」

さすが鳥の役である。
再び溺れてしまった。


溺れたキミキミを救出しつつタダオにある考えがあった。
タダオはいつもの如く“覗き”をやりたかった。
しかし!!!キミキミと一緒ではそれもかなわぬ夢!!!
嗚呼!!男の浪漫が柵1つ越えたところにあるというのに!!!!

「タダオ君!!!!」

蘇ったキミキミが真面目な顔でタダオに迫る。

「すんません!!!覗きなんかやりません!!!」

ぺこぺこと土下座をするタダオ。
誰もそんな事聞いてはいないのだが勝手に自白している。

「なにを言っているだ!キミは!!!!」

「出来心なんや〜〜〜〜〜〜〜〜」

「だからなにをいってるんだ?
露天風呂といえば覗きをするのが礼儀だろう!!」

そんな礼儀ありません。
犯罪です。

「南米ではそれが常識なんだぞ!!!」

「え?そうなんですか?」

ウソです・・・そんな常識ありません。


「タマモ・・・あんたいいかげん元に戻ったら?」

「次回までには戻るわよ・・・」

「ミチエさん綺麗な肌してますね〜・・・とても二人の子持ちとは思えない」

「アイコちゃん・・・・一言多いわよ♪」

「しっかし・・・なによタマモその胸は・・・それはちょっと反則じゃない?」

「そういう美神もその大きさでその形はなに?案外いい形してるわね」


顔を見合わせニンマリするタダオとキミキミ。
そそくさと柵の側に行き、柵の切れ目から覗こうとする。


彼らは男の浪漫のあまり肝心な事を忘れていた。
そう・・・会話の中にマリアが参加していないのだ。

ガチャーーーーーン!!!!

バリバリバリバリバリ!!!!!

柵を突き破るロケットアーム。


「そういう事はこっそりと話さないとねぇ〜〜・・・横島君♪」

バスタオルを身体に巻きつけたレイコがにこやかに笑っている。


「ねぇ!!ちょっと!!!これはあんまりでは???」

簀巻きにされ、お湯に浸けられる二人。

「マグマの中じゃないだけでもありがたいと思えっ!!!」

レイコは先程の顔とはうってかわって夜叉顔である。

「ミチエさん♪ちょっとしたオチャメじゃ・・・・・ブクブクブクブクブク・・・・」

「わーーー!!!公彦さん!!!!!」

溺れゆく公彦に目もくれず去っていく女性陣であった。


「そりゃ外事でんがな!!」
「そりゃ毎時でんがな!!」
「そりゃ源氏でんがな!!」


目立たない3人組は、誰もいない火口付近でまだやっていた・・・いとあはれ。


おしまい。


後書き。


風呂ネタと“シロ”グ・ナイフだけをここまでひっぱってみました。
疲れました・・・・・・

前々作・前作とも人間役のシロ。
今回の無機物役は彼女でした。
当たった人いるかな??


レス返しです。

1・パソ魂トーシロー様>
洞木&委員長ででてましからさすがにダブルキャストは無理っぽいです。
といいつつ、使徒役少ないから誰かかぶるかもしれません(笑)
自分のパロ系SSで銀一×おキヌは無いっす。安心してください(笑)

2・柳野雫様>
今回で再びロリ疑惑発覚です(爆)
今回はタマモが反撃に転じました。
さてどうなることやら・・・・実はどうするかまったく考えてません(爆)

3・早蕨刃渡様>
ありがとうございます。
さすがにサンダルフォンをひのめにする事はできなかったですが
ご期待にそえる事ができたでしょうか?

4・ATK51様>
今回で前回分の溜飲を果たせたでしょうか?>タマモ
シロは・・・・プログ・ナイフでした(爆)
前作・前々作ともタマモが無機物の役だったもので
エヴァやるならシロはナイフ・・・というのは当初から決めてました(笑)

5・こーめい様>
今回は令子とタマモがサービス旺盛でした。
でもギャグ的にはちょっとマニアック系だったかな???と反省してます。

6・偽バルタン様>
大丈夫です!!!映ってないとこを脳内で補完してヤっちゃってください(爆)
邪魔をするのは・・・おいしい人の定めかもしれません(笑)

7・ジェミナス様>
ENDまでいければいいっすね・・・・大ネタはできてるんですけど
小ネタがーーーーーーーーーーー!!!!!!
途中諦めても、ENDだけはやりたいですね(笑)

8・黒川様>
ついにでてきましたシロ。
なかなかナイフ使う機会がないもので出すのに苦労しました(笑)
タマモのお姉化!今回登場です。
ゴージャス“タマモ”を脳内で補完してもらえれば幸いです(笑)

9・Yu-san様>
芸術にお金は付き物です。
暮井’sに幸多からんことを祈ります・・・・・

PS・ありがとうございます。おそらくほのぼの風で使用いたします。

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