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「旅の途中 700年編 第4話 (GS)」

義王 (2005-05-06 23:42/2005-05-06 23:45)
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今から約700年前に、美神と横島がタコを城から追い出すために進入したこの城。
時間は700年経ち、またも美神はこの城から魔物を追い出すために戦う事となる。



旅の途中 700年編 第4話 「変わる、優先、天秤にかければどっちが大切?」


「アンタ達だれ?」
「お前達は誰だ?」


美神の質問と、カニの質問が同時に行われ、


「村に住まう魔物を退治しに来たGS」
「この城の警備と維持を任された魔物だ」


美神とカニの答えが同時に交わされ、


「「つまり(俺達)(私達)の敵・・・」」


戦闘はスタートした。


かと思いきや・・・

「ねえ、横島さんってどんな人?」
「へ?」
「いやさっき言ってたでしょ?『横島さんの前だともっと可愛くなる』って♪」
「先生は拙者の霊波刀の先生で・・・一言では言い尽くせないぐらい偉大なかたでござる!!」
「へえ〜〜会ってみたいな〜〜・・・ねえカニさん?」

美神とカニをそっちのけで、えらくフレンドリ〜な会話をするキラ、おキヌ、シロの3人。

ズデーーー!!
×2

美神とカニは良いこけっぷりを披露する。
そのこけっぷりは、ドリフ○ーズも真っ青だ!


「で、やっぱりお二方もその横島さんってかたを?」
「え・・・ええ・・・その・・・////
「大好きでござるよ!!」
「はあ〜〜青春してるな〜〜」


「「なに敵と仲良く喋ってる(のよアンタ達)(んだキラ)!!!」」



ゴスン!!

「・・・・カニさんがぶった〜〜」
「お〜キ〜ヌ〜ちゃ〜ん
「怒っちゃいやです美神さ〜〜ん・・・」
「せ、拙者は「お肉1週間抜き!!」キャウン!!」


カニはキラの耳を引っ張って元の位置に、美神も「アンタは前衛でしょうが!!」といってシロと共に前衛へ、おキヌは笛をもって後衛に立つ。

「ねえねえカニさ〜ん、話せばわかりそうな人達じゃないですか〜?」
「話し合いで解決しましょよ、ねえ美神さ〜ん?」

なんとなくフレンドリ〜になってしまったおキヌ&シロとキラは戦闘を渋る。
なんとなく・・・戦いづらいらしい。

「あ、頭痛くなってきたわ・・・」
「俺もだ・・・」

目眩を感じる美神とカニは、2人同時に手を頭に持っていく。
案外、気が合うかもしれないこの2人。

「あのねおキヌちゃん?私達はGSで、依頼は廃村&城に住まう魔物退治よ?この城に住んでる魔物を退治って・・・・アンタ達がその魔物でしょ?」
「ま、まあそうですけど・・・」

美神の質問に律儀に答えるはキラ。

「ほらね?だから私達はこいつらを退治しなくちゃいけないの・・・OK?」

「で、で〜も〜・・・」

「ならアンタ達この城から出ってくれる?」

「それは無理だ。俺達の役目はこの城の警備と維持。それに此処は700年前から俺とコイツが住んでいる城だ。なのに人間の都合で追い出されるなんて解せぬ話だしな。」

「つまりこいつらを城から追い出すには倒すしかないって事。だから戦うの・・・OKおキヌちゃん?」


ぶっちゃげた話、これは人間の勝手な事だ。
キラとカニは大昔から住んでいるのに、その2人に断りも無しに「この地は人間の物です」。
・・・・その事は美神も分かっているが、美神はGSのプロで・・・・これが仕事だ。

「行くわよ!!」
「は、はいでござる!!」

不意打ち・・・先手必勝。
おキヌと喋ってるかと思っていたら、急にこっちを向き神通棍(鞭)を振り下ろして、シロに声をかけて戦闘開始の合図。
だが、少し不意打ちには甘い。

ガキン!!

「きゃあ!?」

ガキ!!

カニが刀を抜いて鞭を美神自身のほうに弾き返して美神の動きを止め、シロの霊波刀を受け止める。
普通なら、カニとシロは両方とも傷を負うはずがないのだが・・・

ザシュ!!

「くうっ!?」
「「シロ(ちゃん)!?」」

シロは刀で霊波刀を受け止められた瞬間に、下からの斬撃によって腹の皮を切られた。
すぐさま後ろに飛び距離をおくシロ。
腹を押さえているが、傷は浅い。

すぐさまおキヌが近づき、シロの腹にヒーリングをかける。
その間に美神が追撃に備えるが・・・・どうやら襲ってくる気は無い2人。

「大丈夫!?」
「だ、大丈夫でござる・・・・しかしあの刀、妖刀でござるから、気をつけてくだされ!」
「妖刀なのあれ!?」

刀と繋がりのある人狼のシロは、カニの持っている刀が妖刀である事を、一度軽く切られただけで見抜いた。

「うけられたと思ったら下からの斬撃・・・・まるで刃が2つあって、片方が下から来たような気がしたでござる。」
「ほう・・・一度受けただけで見抜くとは、やるなお前。」

見抜かれた事に驚き半分、関心半分みたいな顔をするカニ。

「お前の言ったとおりこの刀は妖刀 「五郎」。」

そう言ってカニは刀を一振りする。
すると、何も切ってないし触れてないのに、 シャリ っと音が出た。

「コイツの刃を防ぐことは不可能。お前達に勝ち目は無いぞ?」

つまり「お前達に勝ち目は無いんだからさっさと帰れ!」という事だ。
だが、キラは・・・

「まあまあカニさん・・・皆さんも僕達を追い出すの諦めません?そしたら客として迎えますから♪」

と、えらく寛容。
だが、この態度、そして余裕・・・美神のカンに触るには十分だ。

「えらく余裕じゃない?
「だって〜・・・まだ横島さんって人がどんな人か聞いてないし〜」

今なお横島の事が気になるキラ。
別にホモではない・・・・(ですよね煌鬼様?)

「スケベ!!煩悩!!変態!!女好き!!私の下僕!!丁稚!!バンダナ!!はい、これで終了!!」

もうこれ以上は無い!!ってぐらい一気に横島の特徴?(おもに短所)を言う美神。どっかで「酷いっすよ美神さん!!」なんて聞こえてきそうだ。
だが、キラの解釈は・・・

少しエッチで自分に正直で、人に誤解されやすく、女性に優しい。んでもって貴女の男になる予定で、だけど貴女は素直になれない。バンダナを着けた少年ってことですか?」
「・・・なんで今の言葉でそう解釈できるんだキラ?」
「いや〜表情でなんとなく・・・僕ってカンがいいから♪」

かなり的確です。
美神・・・あまりの事実に顔真っ赤で何も言えません。

「おお!大体あってるでござるよキラ殿!!」
「ちょっと気になる部分(美神の男の予定の部分)がありますが・・・まさにあたってますよ♪」
「あ、やっぱり?いや〜僕のカンも捨てたもんじゃないな〜」

またもフレンドリ〜な会話になってしまうこの3人。
カニはそんな相方に諦めもよう。

「もう僕的にはこの方々とは戦いたくないかな〜なんて・・・」
「あ、私も・・・」
「拙者も・・・」
「あ、アンタ達ねえ・・・・」

ついでに美神も諦めもよう。

「あのねおキヌちゃんにシロ!?こいつら追いだなさないとギャラを貰えないのよ!?」

少し・・・というよりかなりキレ気味の美神がおキヌに叫ぶ。
だが、おキヌには譲れない理由があった。それはシロも同じ事で、美神も気づくはずなのだが・・・いかせん大金が目の前にぶら下がっていて、それに気づいてない。

目先の欲に溺れて・・・人間、簡単には変われないのだ。

「でもここでこの人達を追い出したら・・・・」
「先生のやろうとしている事とまったく反対の事をやる事になるでござる。」



あ・・・・・


「どうした?俺達を追い出すのはもう止めか?」

シロとおキヌの言葉に、美神は神通棍無言でしまう。

横島のやろうとしている事。

目標

人間と妖怪と幽霊と魔物とその他色々の差別といざこざを無くし、共存すること。

人間の中で突然変異が生まれ、疎まれた。
悪い妖怪や悪霊、魔物のせいで、良い妖怪や悪霊、魔物が疎まれた。
人間にも悪い奴、良い奴はいるのに・・・
他の種族を受け入れれない人間達に受け入れて欲しい。

「アンタ達・・・今まで人を殺した事は?」
「無いですよ・・・僕達は殺しはしませんから。」
「いままで俺達を追い出そうとした奴らは、多少の怪我はさせたがすべて逃がしてきた。」

もしこの場に横島クンがいれば・・・どうするかな?

「そう・・・・で、アンタ達の此処から退かない理由はあるの?」
「僕達は700年ぐらい前に頼まれたんですよ。」
「俺達の生みの親に『この城の維持と警備を頼む』とな。」

多分、猫又のときみたいに、こいつ等の味方をする・・・・と思う。こいつ等男だけど。

「生みの親・・・マスターの命令は絶対でな、破ることはできん。」
「でなければこんな辛気臭い&人気の無い寂しい場所なんて700年も住みませんよ。」
「そう・・・村は範囲内なの?」

アイツに無理やりついていったのは私なんだし・・・アイツのやろうとしている事を私が・・・

出来るわけ無いでしょ?


仲間・・・いえ、それ以上・・・・////



癪だけど・・・惚れた弱みって奴よね


「・・・・ほら、何考えてるか一発でわかるでござる。」
「ほんとう・・・でもなんか可愛らしい美神さん♪」



「まあそんなわけでアンタ達を此処から追い出すのは諦めるわ////
「どんなわけかはまだ聞いてないんですけど・・・」
「ようは諦めるって事だな・・・それならこっちにはなんの問題も無い。」

愛の力により戦闘は終了。
美神はこの2人を城から追い出す事を諦めるわけだが・・・それではギャラが貰えないし、評判も落ちる。
それは嫌だ!

(なんとかしてこの2人を追い出さずに・・・しかもギャラも貰えて評判も落とさない方法を考えないと・・・)

横島も大切だが、お金だって大切だ!!

(私は美神令子・・・欲しい物はどんな手を使っても手に入れるわ!!)

こっちも欲しい、あっちも欲しい・・・どっちを取ったほうが得をするかを考えるんじゃなく、両方取る!いや、盗る!!
それが美神令子だった。

(こいつらを倒した事にして、お金を貰ってトンズラする?それだと評判が落ちるし・・・あ!いっその事、こいつらを倒して横島クンには黙っておく?)

どんな手を使っても!!
その発言は伊達ではない。

「な、なんか一瞬、殺気を感じたような・・・」
「本当に諦めてるのか女?」

ギクッ!?

「い、いや〜ね〜!疑ってるの!?」
「そういうわけじゃないんだがな・・・・」

ちなみに場所は城門前。
シロとおキヌは、

「「へ〜〜ん!!ごめんなさい(でござる)!!」」

ロープでぐるぐる巻きにされ、頭に『○○禁止』の札を貼られていた

説明!!

『○○禁止』とはルシオラの新発明品で、○○の中に文字を入れ、相手、または自分に貼り付ける事によりその効果を発揮するアイテムだ!(剥がせるのは張った本人のみ)
これはルシオラが「私のヨコシマとラブってんじゃないわよ!!」と思い発明した物で、ルシオラは○の中に、『ラブ』の文字を入れるつもりだった(これで『ラブ禁止』になり、ラブれない)のだが、今現在美神が住んでいるのはルシオラと同じ逆天号:改の中。
早い話・・・美神にパクられたのだ!!

美神がシロとおキヌに貼り付けている札の○の中には・・・ラブでなく横島の文字。
これでは横島と会話、抱擁、その他もろもろ不可能!

どんな手を使っても!!は・・・本当に伊達ではない美神であった。


「酷いです!!あんまりです!!」
「ごめんなさいでござるよ!!だからこの札をーーー!!」
「だ〜め♪あと1週間はそのままでいてもらうから♪」

「「ごめんなさ〜〜い!!!」」


これからの1週間・・・2人にとっては地獄のような日々が待っているのだが、それはまた別の時に・・・。


閑話休題


「とりあえず一旦帰るわ・・・なんか良い案が浮かんだらまた来るから。」
「良い案?」
「そう、私の評判&ギャラもOKで、アンタ達が城から出なくて住む方法をね。」

今ここで美神がひいても、結局は他のGSあ雇われたりするだけで(エミあたり)、なんの問題も解決しないのだ。
普段ならほっとく所だが、今、美神は横島の仲間なわけで・・・見捨てるわけにはいかない。
それに案外美神も、自分をお金で括らない分生き生きとしている。
自分では気づかないが・・・


私のお金のために成仏しなさい!!


それが無いから・・・気が楽なのだ。後味も悪くないし。
お金より優先させる物がある。

それが彼女を変える!

「本当はアンタ達を力ずくで追い出したほうが速いしギャラの支払いもすぐなんだけど・・・・」

少しずつではあるが・・・。



ピキン
×2


「!?」
「カニさん!!今のは!?」

美神と喋っているカニとキラの頭に、何かが走る。

「・・・・俺達の兄弟になにかあったのか?」
「アンタ達、兄弟いたの!?」
「ええ・・・1年ぐらい前まではカプセルの中で眠っていたんですけど・・・」
「カプセル!?」

カニとキラの言っている意味が全然わからないが、美神自身も嫌な予感がしてきてたまらない。
霊能者としてのカンが仲間に危険が迫っていることを美神に告げる。

「1年前・・・よくわからないけどこの辺で悪霊やら妖怪やら大量発生して・・・」
「多分、その時の霊力、妖力、魔力に反応して生まれたのだろうが、そんな一時的な力では1年も持つはずがない・・・多分、俺達の兄弟は死んだ。」
「そう・・・・」

抑圧の無い声でそう言うカニに美神は相槌をうつ。
それだけなら自分達には関係ない話なのだが、それなら何故に美神のカンが危険を告げる?

「逃げ出した兄弟達を探す事は俺達には出来ない・・・なぜなら俺達はこの城から離れるわけにはいかないのだからな。」
「感覚では近くにいる事だけは分かっていたんですけど・・・あ、それと1人だけまだ生きている感じがしますね。」

近くにいる・・・それは横島も同じ事で・・・この嫌な感じ・・・

「ねえ!そこに案内してくれる!?」
「い、いや・・・そうしたいですけど僕達は・・・」
「さっきから言ってるだろ?俺達はこの城の警備を「此処の警備なら・・・シロ!おキヌちゃん!!」」
「「はい!(でござる)」」

横で話を聞いてたシロとおキヌは「任せてください!!」と言わんばかりの返事をする。
シロとおキヌにも霊能者としてのカンが働いているのだが、いかせん場所がわからない。
キラとカニを動かさない事には、どうしようもないのだ。

「この子達なら多少の敵・・・アンタ達の場合は人間だけど、下手なGSより強いから・・・」
「し、しかし・・・」
「アンタ達は私を連れて行けばいいだけ!それが終われば戻ってくればいいわ!!」
「だが!!」
「もしこの要望を聞かないっていうなら・・・・・人口幽霊一号!!」

美神の服のポケットの中、携帯に取り付いている人口幽霊一号に命令し、

『判ってますオーナー!』

人口幽霊は逆天号:改に電波を送信!!

城の前に逆天号:改が現れた!!


「な、なんだこれは!?」
「ど、どうする気なんです!?」
「・・・・・コイツに装備されている兵器で・・・・この城をぶっ壊す!!」

ファック!!と中指を立てる美神 令子。
頭上の逆天号:改は・・・その角の部分にエネルギーを充電中!

『コンデンサーには今現在、6000マイト・・・城を消滅させるには十分ですオーナー。』
「さすがにこれはアンタ達では防ぎようが無いわよ?」 ニッコリ♪

携帯から聞こえる人口幽霊一号の声はどこか楽しそうで、美神の笑顔はお釈迦様のごとくいい笑顔なのだが悪魔に見える。

「さあ・・・どうすんの?」

カニとキラには・・・選択の余地が無かった・・・



空は青く澄み渡り、風は気持ちいい・・・・
散歩するには最適な天候。


だが、そんな青空に下では、一人の老人の背中から鋭い爪を持った手が生えているという異様な光景。
手は老人の血によって真っ赤に染まり、右胸を貫通している。

「・・・・・」
「・・・・・」

真っ赤に染まった手の持ち主と、老人は互いに無言。
頭のいい老人は一瞬で自分に何が起きたかを判断し、そして相手に何が起こったを判断した。

女ごじに見える小屋の中、倒れている子供達の姿。

「・・・・・そうか・・・・・・」
「貴様が・・・貴様が・・・・・」

ズボ!!

手を抜き取られても、老人は倒れる事無く、女の瞳をジッと見据え・・「そうか・・・」と繰り返し、

「「爺さん!!」」
「カオスさん!!」
「ドクター!!」

後ろから聞こえてくる仲間に声をラストに、意識を失った。


{あとがき}


人は変わる・・・義王です。

カニさん、キラさん・・・戦闘?してないっすね・・・。
美神・・・変わりすぎっすよね・・・・。

でもね・・・それでもね・・・・


レス返し♪


>煌鬼様

ま、まあなんとか戦わずにね?
多分、次の死離ー頭(シリーズ)で学校中心の話をするから・・・多分その時に・・・

>カニ五郎様

・・・カ二さん?人を盾にしようとするものは・・・ニヤリ♪ な事がまってますよ?

>アンスリウム様

ノンノンノン!『ナデシコ』じゃなくて『なでしこ』っすよ、(もう終わってるけど)夕方から再放送していたドラマっす。アニメじゃないっす!

>柳野雫様

ルシオラ 「『○○禁止』の札・・・マリアさんにも必要かしら?」


>なまけもの様

マリア姫の転生先の妖怪の種類は・・・秘密です。次回にね?

マリアが顔を赤く・・・オーバーヒートってやつですよダンナ♪

クラブ・・・そうです、カ二さんです。(ポケ○ンのクラブってモンスターはカ二だったし・・)


レス返し終了!!
作者最近壊れ気味!!
とりあえず次回までは修理しときますんで・・・それでは次回に!!

シーユー♪

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