ものすごく気合いを入れて、加速空間に入った横島だったが、やっぱりと言うか予想通りと言うか………………へばっていた。
だが、横島の気持ちは、わからないでもない。
老師と戦ったりすんのかな~とか考えている所に
「お前が今からする修業は、鬼ごっこじゃ!」
などと言われたら、誰だってやる気など空の彼方に飛んで入ってしまうだろう。
理由を尋ねてみると
「お前の攻撃は”わかりやすい”んじゃ!この修業で気配や殺気を消すことを、学んでもらう」
だそうだ。
そして今現在、何故かジャングルになった空間の中で、横島はとってもサバイバルな生活を、おくって(おくらされて)いた。老師が言うには、
「わしの身外身の術100体を捕まえる迄、其所から出る事はできん!」
だ、そうだ。結構弱くしているらしいが、やはり猿だ。速い。(しかも文殊は禁止だ)
そんな訳で、二週間続けているのだが、まだ二匹しか捕まっていない。(どうやら捕まえた猿は消えるようだ)こんな事じゃ、いつ迄かかることやら。
そんな横島だったが、ある日を境にどんどん猿を捕まえるようになった。どうやらコツを掴んだようだ。三ヶ月程でラスト一匹となった。だが、そのラスト一匹が問題だった。背後から捕まえようとした時、恐ろしいぐらいのスピードで、反撃を受けた上、逃してしまったのである。これには横島も、おどろいた。今のままでは、絶対に無理だと悟り、何か手を考える事にした。
そうして、思い付いたのは霊波刀の発展版”霊波糸”である。両手の全ての指先から細く、長く霊波を放出するのである。
だが、霊波のコントロールが難しく、思い付いてから使えるようになる迄、三ヶ月を要してしまった。
そんなこんなで、なんとかラスト一匹を捕まえた横島だったが、異界空間から、出ることができた横島だったが、待っていた老師に
「さっそく次の修業に行こうかの」
と、言われ、真っ白になったのは、余談である。
「さて、次の修業じゃがの、霊体と肉体の共鳴じゃ!この修業を行えば今迄と比べモノにならない霊力が手に入るはずじゃ!それにお前はどうやら基礎をができておらんしの」
この修業は意外と楽だったが、とても難しく1年近くかかった。が老師の言う通り、自分でも恐ろしいくらいの霊力を手に入れた。今なら小竜姫さまにもかてそうだ。次の修業はいったい何だろうか?
「お前は先の修業で、肉体、霊力ともに強化された。それに技も覚えたようじゃしの。体術はわしの分身に鍛えられたはずじゃ。もう十分じゃろう……………と本来はいうところじゃが、わしはお前が気に入った、一つだけ技を教えてやろう。」
「どんな技をですか?」
「”桜舞”じゃ!気配、殺気を完全に消し、霊波の放出によって地面を滑るように動く技じゃ!最初の修業によって基本は出来ている。一ヶ月以内に使ってみせよ!できなかったらこの技は、なしじゃ」
「はい!老師」
本当に基本はできていたらしい、なんと一週間ほどでできてしまった。我ながらびっくりだ。
ようやく加速空間から出る事が出来た。出たとたん気が抜けたせいか、疲れが押し寄せてきたので、小竜姫さまの勧めもあって今日は泊まることにした。
布団に入ったらすぐに眠ってしまった。
大量の文殊が鳴っている事にも気づかずに………………………………………。
後書き
どうも、サイドマウンテンッス!相変わらず短いですけど、今回は話の切れ目?だからッス!(超言い訳)つまらない話ですけど、おつきあい頂けると幸いです!
それでは、また!
1>白様
ありがとうございます!果たして私の小さい脳で期待されるほどの展開に進めるかは謎ですが、頑張りたいと思います!
2>幻炎騎士様
修業編こんな感じッスかね?つまらなかったり、変だったりしたら御指摘下さい。応援していただいて、本当にありがとうございます!