「…じーさんも参加確定っと」
横島がそう呟いてパピリオの手を握り、
「ほら、次に行くぞ?」
と、パピリオを促す。
パピリオはその言葉に対し、少し引きつった笑みを浮かべて
「はいでち」
と答えたそうな。
「と…この辺りだとエミさんの所が近いな」
横島はパピリオを連れ立って、小笠原除霊事務所に向かった。
「ちわー、横島です」
「ああ。横島、今日は何の用なワケ」
ドアを開けてオフィス内に入った横島とパピリオを、エミは机に向かったまま迎えた。
どうやら、書類を作っていた様だ。
「一週間後に妙神山でお花見をやる予定なんで、誘いに来ました」
「……ピートは?」
「ピートですか?」
コクリ、と頷くエミ
「この後、神父の所へ誘いに行くんで…まだ、何とも言えませんね。でも、ピートは多分、来ると思いますよ?」
「なら、行くわ」
「そうっすか!」
横島は嬉しそうに言う。
それに対して、パピリオは不機嫌そうだった。
どうやら、話に置いていかれているのが気に入らないみたいだ。
「それじゃあ、このオバちゃんも参加でちゅね?」
再度、パピリオは危険な発言をした
「横島…何、このガキ?」
オフィスは突如、険悪な雰囲気に包まれた。
「まあまあ、二人とも、落ち着いて」
すかさず、横島が二人を宥める。
「ほら、パピリオもエミさんに謝る。エミさんも子供の言う事にイチイチ気にしない」
「むうっ、ごめんなさいでちゅ…」
「ま、まあ、私も大人気無かったワケ」
パピリオは不満気に、エミは恥ずかしげに、横島の言葉にしたがう。
「ところで、タイガーは何処っすか?」
「……もう少しで帰ってくるワケ」
一転、エミは不機嫌そうに言った。
横島は疑問に思いつつ、親友の大男が帰ってくるのを待つ。
5分程たっただろうか…
なにやら、不穏な空気が漂ってきた。
甘ったるい雰囲気とピンク色のオーラを漂わせて、
タイガー寅吉と一文字魔理の二人がオフィス内に入ってきた。
「いやー、魔理しゃんには敵わんノー」
「パカッ!タイガー、照れるじゃないか」
又の名を、万年バカップルと世間では呼ぶ。
「なあ、あの二人吹っ飛ばして良いか?」
やけに据わった目で言う横島。
手には文珠。もちろん、篭められている文字は『爆』の一文字。
「事務所に被害出されると困るから止めるワケ」
エミは呆れた様な感じで返答した
本気でタイガーと魔理を吹き飛ばそうとしたが、パピリオとエミに止められた横島は渋々ながら、小笠原除霊事務所から出た。
「さて、次は何処いこうか?」
パピリオに聞く。
「うーん、ポチに任せまちゅ」
パピリオの返答に、何処へ行こうかと迷いながら歩く。
しばらく歩くと、人が倒れてた。
微かに動いている所から見ると、どうやら、行き倒れのようだ。
今の季節、コートを着ているという不自然な格好をしている。
ハッキリ言って、不審者としか言い様が無い。
そして、その不審者は横島の知り合いだった。
伊達雪之丞
それが男の名前だった
あとがき
どうも、(自称)自爆師の裏のFです。
結構、キツかったです(ぇ
ヘタレな駄文で、すみません…
では、これから続く巨匠達が何とかしてくれる筈と考えながら退散しますw
んで、順番のコピぺ
5話目 MAGIふぁさん 6話目 わがち〜さん 7話目 infarmさん 8話目 皇月さん 9話目 仙台人さん 10話目 豪さん
それでは……MAGIふぁさんに届け!この想ひ!(脱兎)
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