レストラン『魔鈴』の入り口にこんなプレートがぶら下がっている。
本日貸し切り♪
高校生卒業祝い 会費2000円から~
旅立ちの準備 最終話 「可愛い子には旅をさせろって・・・・本当に可愛ければ懐にいれたくありません?」
「それじゃあ、若きGS達の卒業を祝って・・・カンパーーイ!!」
「「「カンパーーーイ!!」」」
今日は美知恵さん主催の、俺達GS高校生の卒業パーティー。
GS関係(というより横島関係)が集まって、美神さんの音頭にあわせて乾杯!!
皆が皆、手に持ったグラスの中身を飲み干していく。
それにあわせて俺も飲み干し
ゴクゴクゴク・・・・プハーー!!
う~ん、うまい、これはいい酒だって・・・・酒!?
「どうしたんです忠夫さん?」
「い、いや、グラスの中身がな・・・」
「あ~あれってぶどうジュースでしょ?なに、ヨコシマってブドウ苦手なの?」
「い、いやそういうわけじゃないんだがなルシオラよ・・」
い、いや、確かにブドウだけど・・・アルコールが・・・。
でもよーく見ると、俺と同じ物を飲んでいるおキヌちゃんが平気そうだし・・・。
「ど、どうしたんです横島さん?」
おっと、ジーっと見すぎたかな?
「い、いや、なんでもないよおキヌちゃん。美味しいねこれ。」
「あ、はい。美味しいですこのブドウジュース。」
そう言っておキヌちゃんと俺はもう一度飲む。
・・・・やっぱり酒だ。
でも、おキヌちゃんは平気そう。
???
俺だけ中身が違うのか?
ま、まあ別に飲めないわけじゃないし・・・別にいいけど。
「あ、あの・・・横島さん・・・」
「ん?」
俺達が喋っていると、後ろから話しかけてきたのは・・・
「あ、小鳩ちゃん!」
「あ、あの、そ卒業、おめでとうございます!」
小鳩ちゃんだった。
あ~なんか久しぶりだな~小鳩ちゃん。
俺が前のボロアパートから引っ越していらいだもんな~。
「あ、ありがとう小鳩ちゃん。」
「あ、あのそれで・・・その・・・これ、卒業祝いです!」
そう言って小鳩ちゃんが渡してくれたのは、赤くて綺麗なバンダナだった。
「横島さん、いつもバンダナしているから・・・その・・・」
「あ、ありがとう小鳩ちゃん!!いや~俺のバンダナってもうボロボロだから・・・」
俺が「付けていい?」と言ったら小鳩ちゃんがうなずいたので、俺は早速、今付けているのをはずして新しいバンダナを付けた。
「じゃあこっちの古いのは・・「あ、それください!!」・・・?」
俺がはずしたバンダナを、くれと言う小鳩ちゃん。
どうすんだこんなの?小鳩ちゃんが付けるのか?
・・・・少し想像してみたけど・・・なんか微妙・・・
「ま、まあこんなんでいいなら・・・はい。」
「あ、ありがとうございます!!大事にしますね!」
俺から貰ったバンダナを、大事そうに優しく握り締める小鳩ちゃん。
う~~ん、まさか今あげたバンダナが、あんな事になるとは・・・・俺はこの時には気づくはずもなかった・・・。
◇
「で、横島君はこれからどうするきだい?」
「へ?」
「独立でもするのかい?それとも美神くんの所に?」
小鳩ちゃんにバンダナをあげた後、話かけてきたのは唐巣神父。
これからって・・・俺が旅に出る事、知らないのか?
俺はついてっきり、美神さんつてで、皆に伝わっているもんかと思っていたけど・・・。
「あの、俺は「独立のすんのか!?それなら俺と一緒に事務所を立ち上げようぜ横島!!」ってユッキー!?」
「ユッキー言うな!!」
俺が旅に出る事を伝えようとすると、横から馴れ馴れしく肩を組んできた雪之条。
いいじゃんユッキーで、それに・・・
「何が悲しくて、野郎と組んで事務所を立ち上げないかんのじゃ!!」
「あん?そんなの立ち上げた後、俺が可愛い子を探してきてやっからよ・・・お前、チャイナ娘ってどうよ?」
雪之条・・・・チャイナ娘で横島を釣る作戦!
「チャイナ娘!?」
「おおよ、俺は香港にしょっちゅう行ってるからな、お前が俺と組んでくれたら、色々と世話してやるぞ?」
「・・・お前、それヤクザの勧誘方法じゃん。」
もう、まんまヤクザの方法だな。
金バッチ待遇とか、色々と世話してやるから組にはいれみたいな・・・。
でもね、ユッキー。
俺、もうヤクザの組よりもおっかない事務所にはいっとるんぞ?
「まさかチャイナ娘に引っかかって、ホイホイついていかないわよね横島クン?」
「ダンナ!?」
俺達の後ろから、少し酔っ払った美神さん登場!!
って、よっぱらっとる!?
なんで?あの美神さんが!?こんな早い段階で!!??
「雪之条、アンタ女で横島クンを釣ろうなんて、無理な話よ?うちより可愛い女が沢山いる場所なんて、そうそう無いもの。」
そう言って美神さんは俺の腕を抱きしめ・・・ああ、胸があたる・・・
「ね~横島ク~ン♪」
「は、はい!!」
「チ!!やっぱ女で釣る方法は無理か・・・」
って言うか、どんな方法でも無理なんだけどな。
俺達、明日には旅に出るし・・・。
「な、なんだか今日は、えらく機嫌がいいね美神くん?」
「あ、先生・・・そうですか~~?」
「う、うん、不気味なぐらいに・・・」
横で話を聞いていた唐巣神父。
それは俺も思った。
それにえらく酔うのが早くないかこの人?
「なんだかこれを飲んでると気分が良くって♪」
そう言って美神さんが見せたのは、さきほどのブドウジュース。
「あ、それには人の気分を良くするお薬が入ってるんです。それに少量のアルコールが入ってますから・・・」
俺達の声が耳に入ったのか、ここにある料理&飲み物を用意してくれた魔鈴さんが話しに加わってきた。
「あ~それで気分が良くなってガンガンペースが上がってさらに気分がよくなってまたペースが上がって、少量だけどアルコールが入っているから、飲みすぎたら酔ってしまうと?」
「はい♪」
う~ん、普通のお酒(チューハイ)でもそんな感じで飲みすぎる奴っているよな~。
で、このお酒には魔鈴さんの薬も入ってるから・・・。
「今日は横島さん達の卒業祝いですから、皆に気分をよくしてもらおうって思ったんですけど・・・」
「しっかし、少量なんでしょアルコールって・・・どんだけ飲んだんですこの人?」
俺がそう尋ねると、魔鈴さんが指を指した。
その方向を見ると・・・・・タルの山!?
ああ、西条が埋もれとる・・・。
「美神さん、今日は最初から機嫌が良くて、いきなりのハイペースで飲み始めちゃったんです。」
「・・・・・化けもんかこの人。」
よくもまあこの短時間にあんだけ飲んだもんだ・・・。
「ふふふふ・・・・さ、横島クンも♪」
「あ~はいはい・・・」
俺は美神さんからグラスを受け取り、中に入っていた酒を飲んだ。
「・・・・って、あれ?」
そこで気づくは、グラスのふちに付いている赤い口紅のあと。
「これって・・・さっきまで美神さんが使っていたグラス・・・」
「どうしたの横島クン?」
「あ、いえなんでもないっす。」
美神さんは気づいてやったのか?
それとも偶然?
ま、まあすでに美神さんとはキスしたことがあるわけなんだけど・・・・なんか、こう、酒に酔って潤んだ瞳+赤い口紅のついたグラスってドキドキするな。
まるで大人の恋愛というか、関係というか・・・。
俺がそんな事を考えていると、
「さてと、そろそろ言わなきゃね?」
と、小声で俺にだけ伝わるように言ってきた。
「なにをです?」
「旅の事。」
「あ~確かに。」
旅に出るメンバー以外で、俺達が旅に出る事を知っていると思われる人は、隊長ぐらいだ。
今この場には皆いるし、ちょうどいいかな。
「それじゃあ俺、いまから皆に伝え「はーーい!!全員横島クンにちゅうもーーーく!!」」
一人一人の所に行って説明するつもりだったんだが・・・ま、いいか。
◇
「え~っと、俺の今後の事なんっすけど・・・」
ざわ!
「お、お前・・・横島の癖に、今後の事考えとったのか!?」
「よ、横島サン・・・ど、どっか頭打ったジャー!?」
「コラーーーー!!俺が自分のこれからを考えとったら悪いんかい雪之条!!タイガー!!」
『殴』
「わ、悪かった・・・だからその文珠下げてくれ。(効果を見てみたい気もするけど・・・)」
「すまんですタイ。」
自分のこれからを俺が考えとったらそんなに変っていうんかい!!
「たく・・・・で、俺のこれからに関係ある、俺の妹を、皆さんに紹介しようと思うんっす。」
「横島さんって妹さんがいたんですか!?」
「あ、ああ・・・いたというか出来たというか・・・」
「???」
「ま、まあその辺も説明するからさ小鳩ちゃん。ってなわけで・・・・」
『念』
美姫・・・・
はい?
この人達は大丈夫だから・・・姿を皆に見せてくれるか?
わ、わかりました・・・
実は最初から俺の隣にいた美姫。
ここにいる人達は皆、良い人達で、美姫の事をわかってくれる人達なんだけど・・・やっぱり初めて会う人には姿を消してしまう。
ざわ!?
「こ、この子は!?」
「い、いつからいたワケ!?」
美姫は音も無く現れるからな~、そりゃ驚くよな。
「それにその姿は・・・突然変異かね!?」
う~ん流石は唐巣神父。
一発で見ぬいたよ。
「俺の妹の・・・ほれ、挨拶して・・・」
「よ、横島 美姫です。」
恥ずかしがりながらも、可愛くペコリと頭を下げる美姫。
『84萌え~』ぐらいあるぞこれは・・。
注意: 一萌えで、ご飯一杯です。
ぶぶーーー!!
「ま、ママに「似てるなんて言い出したら殺すぞ雪之条?」・・・」
「わ、ワッシは・・・ワッシは「獣化したら殺す」」
「僕は水野「アリスはやらんぞピート、っというよりニンニク食わすぞ?」」
萌えで狂ったかこの三人は。
うざいので『縛』っとこう。
「でだ、この三人は置いといて、見てのとおり美姫は突然変異の子なんです。」
「ふ、ふむ・・・で、この子と横島くんのこれからと、どう関係があるんだい?」
『縛』った三人を無視して、話を進めてくれる神父。
『縛』った三人の中に、一人、貴方の弟子が混ざってるんですけど・・・それも無視ですか神父?
「え~とですね、美姫はこの姿のせいで学校に行けないんです。」
さてと、壊れはここまでにして・・・本題に入るか。
「それに外にも、姿を消さなきゃ出られない・・・世間の目が冷たいっすからね。姿が違うだけなのに・・・」
「こんなに可愛いのにのう。」
「あ、カオスお爺ちゃん♪」
い、いつの間に近づいたんだこの爺!?
「人は自分と違う者を差別するからのう。」
そう言って美姫の頭を撫でるカオスの顔は、1世紀生きてきて色々と経験したんだと思う悲しそうな顔で、俺はそんなカオスの表情をはじめてみた。
「でだ、ワシは美姫のために、世界中にいる美姫と同じような子達のために小僧達と一緒に旅に出る事にしたんじゃ!!世間が美姫や突然変異の子達を認めれるような世界を作るためにのう!!」
そう言うカオスの顔は、決意に・・・って、
「コラ爺!!それは俺の台詞だろうが!!テメーーは後から仲間に加わったんんだろうが!!」
人がいまから言おうとした事をいうんじゃねー!!
今は俺の見せ場だろうが!!
「こんなの誰が言っても同じじゃろうが小僧?」
「そうかもしれんが、これじゃあまるで、『カオスが最初に、美姫のために旅に出る事を決心して、後から俺達が付いてきた』みたいじゃねーか!!」
「違ったかのう?」
「ちがーーう!!最初に決意したのは俺、アリス、ルシオラの三人だ!!」
この糞爺が。
テメーはゴミ捨て場で拾われたんだろが、って・・・・あ・・・
シ~~ン
「た、旅に?」
「旅にでるのかい横島くん?」
「し、しかも水野さん達も一緒に?」
な、なんか最悪な形で、俺達が旅出る事が皆に伝わった。
◇
とりあえず皆には、俺の思い、それと考えを全部伝えた。
夢の中で出会った横島 忠夫(仮)の部分は省いたけど・・・。
「それは・・・可能なのかい?」
「可能にしますよ神父・・・もし、俺達の代で駄目でも、後を継いでくれる人が見つかれば、いつかは可能でしょうしね。」
「・・・・・ふむ。」
皆、俺の言った事になにやら真剣に考えている。
「ねえ、それって元々は神族の仕事じゃないワケ?」
「う~ん、どうなんっすかね?ぶっちゃげ神族は、魔族が係わったら出てくるだけで、人間界に住む俺達の問題には介入しないんじゃないっすか?」
これははっきり言えば魔族、神族関係ないからな~。
俺達人間と、妖怪達の問題だし。
「で、でも、なんでオタクが?」
「ん~・・・美姫のため・・・それと、妖怪や他の突然変異の子のためっすね。」
まあ俺もかなりでっかい事をやろうとしているって事は、うすうす感じてるけど・・・。
『成せば成る!成さねば成らぬ!!何事も!!』ってい言うしな。
「ま、そんなわけで、俺は旅に出ます。まあちょくちょく日本にも帰ってくると思うんで・・・」
俺がそう言うと、何故か静まり返る此処レストラン『魔鈴』。
な、なんか俺の苦手な空気だ・・・。
俺がそんな事を思っていると、
「あ、ちなみに私達、美神除霊事務所メンバーも一緒に行くから、その辺よろしくね~♪」
「「「はいーーーーーー!?」」」
美神さんの一言で、場の空気は逆転。また五月蝿くなってしまった。(特に西条が一番うるさい)
「な、なんで令子達ちゃんまで!?」
「いや~横島クンがどうしてもって言うから♪」
「い、いや俺はそんな事一言も言って」 ゴフ!! 「・・・・・」
痛い・・・・
「い、いやしかし、横島クンと一緒なんだよ令子ちゃん!?もっと自分を大切にしたほうが・・・じゃないと妊娠するよ!?」
(ま、まあそうなったらそれで・・・)「って、なんて事言ってるのよ西条さん!!」
「大丈夫ですよ。私達も一緒なんですから♪」
「そうでござる!!」
「子供ぐらいできても、私は気にしないけど・・・・」
お~~い、タマモさ~ん、火に油を注ぐような事は言わないで~~、これ横島クンからのお願い。
「し、しかしだね!?」
「それに世界中を回りながら除霊で金儲け・・・名前が売れたら、今まで以上に儲けれるわ!!」
「・・・西条くん、こうなったらもう彼女を止めるのは諦めなさい。」
神父、アンタそれ正解。
「・・・ふん、本当は若いツバメの渡りに、ヒョイヒョイ付いていくだけなワケでしょ?」
「どっかの誰かみたいに、若作りした700歳のツバメを、無様に追いかけるよりマシだとおもうけどエミ?」
(ひ、否定しないワケ!?)「だ、だれが無様よ誰が!?」
「なによ?旅に出る前に、アンタとのケリ、ここで付けてあげようかエミ?」
そう言って美神さんがポケットから取り出すは・・・・俺の文珠じゃねーか!?
「ちょ、それは横島の「私は道具を使うタイプだからね、これを使っても、なんも問題ないわよ?」・・・く!」
「ずるいワケ!!それはいくらなんでも反そ「さてと、文字は何がいいエミ?『爆』?『老』?『白』でもいいわよ?」ギャーー!!アンタなんかさっさとどっかにイケーー!!」
逃げるエミさんを追いかける美神さん。
う~ん、旅に出たらとうぶんこういう事できんからな~。
二人とも楽しそうだ・・・って!
シャキン!!
ガシ!!
あ、あぶね~!
「おお!これは伝説の真剣しらはどりでござる!!さすがは先生!!」
い、いやのん気な事言ってないで、コイツを止めろよシロ。
「く!油断をついたと思ったのに!!」
「で、なんでお前はこんな物騒なもんを俺に向けるんだ西条?」
「しれた事!!ここでキミを亡き者にして、令子ちゃんは僕がもら」 『縛』 「ぐわ!?ま、まだ喋ってるのに・・・」
い、いや時間(行)がもったいないから。
俺が西条の相手をしていると・・・
ドカーーーーン!!
此処で冥子ちゃんの式神暴走!!
美神&エミ以外は脱兎のごとく逃げ出した!!
「いやーーー!!令子ちゃん行かないでーーーー!!」
「め、冥子!?」
「ちょ、落ち着いて冥子!!お願いなワケ!!」
「え~~ん!!」
どかーーん!どかーーーん!!どかーーーーん!!!
「ああ、私のお店が・・・」
「あ、それは俺が後で『戻』で戻しておきますんで・・・」
「ううう・・お願いします・・・」
結局この日はこれでおひらきとなった。
「日本も寂しくなるね・・・」
「ま、あの子達なら日本から離れても、何かしでかしてくれそうですけどね先生?」
「そうだね美智恵くん。」
ちなみに逃げ遅れたのはエミさんと美神さん、そして『縛』られていた野郎ら4人だった。
◇
横島さんがどんどん遠くなっていってしまう。
「小鳩?どないしたんや?」
「・・・うんん、なんでもないわ貧ちゃん。」
横島さんは、とても大きな事をやろうとしている。
それは本当に大きくて、誰も目指した事のないもの・・・そんな感じがするぐらい大きい事を目指している。
世界中の妖怪と人間の友好関係を良くする為に、後、美姫のような突然変異の子が、普通に学校に行けるような世界を目指して、俺は旅に出ます。
横島さんの顔は、とても素敵な顔をしていた。
絶対に成し遂げるという・・・決意に満ちた顔。
「はあ~~・・・」
行かないでください・・・・なんて言えないよ。
「はあ~~~・・・・」
私から離れないでなんて・・・言えないよ~。
「はあ~~~~・・・・・」
私も連れて行ってなんて・・・・・言えない。
私が我侭言ったら、横島さんの迷惑になる。
私が付いて行っても足手まといになる。
私には・・・・何も出来ない・・・・・
ヒッグ・・・なにも・・・・できないよ・・・・・
「こ、小鳩!?どないしたんやホンマに!?」
「貧ちゃ~ん・・・私・・・私・・・」
◇
帰り道の小鳩は、えらい落ち込みようやった。
私には、何も出来ないって繰り返して・・・・しょうみな話し、見てるこっちが痛かったで。
ワイ・・・・福の神の癖に・・・小鳩になんもしていやれんのか?
神様・・・あんまりやで・・・・
ワイにはこうして、小鳩を慰めるしかできんのかいな・・・・
小さなワイには、小鳩は大きすぎて、抱きしめる事も、胸を貸す事もできへん
どうにかせな!ワイは、小鳩に憑いとる福の神や!!
金送ってればええってもんやないで!!
人に幸せ送ってこそ、ほんまの福の神やろ!!
しっかりせいワイ!!
せや!
「・・・あんな小鳩・・・・小鳩は、横島からバンダナを貰ったんやろ?」
「うん・・・・」
「せやったら、それを大事に持っとき・・・そしたらワイがいつか絶対に横島と一緒におられるようにしとるさかい。」
「ほんと貧ちゃん!?」
ああ、ほんまやで小鳩。
ワイは福の神やで・・・
福の神はな、本当にその人が必要としている物を送るもんやねん。
金を必要としとらん奴に金を送ってもしょうがないからのう。
もし小鳩が・・・いやもう必要としてんのはわかっとるけど、それ以上にあのボケを想えば・・・きっとワイが・・・・
「せやからもう泣いたらあかんで小鳩。」
「う、うん・・・」
翌日
天気は晴れ、風は穏やか。
場所は秘密基地にて
「さあ・・・逆天号、はっしーーーん!!」
人界最強?の女好き。だけど恋愛には結構真面目です 横島 忠夫。
「ルシオラ、いっきまーーーーーす!!」
元?横島の恋人・・・今も恋人主張だけど、結構微妙というかなんというか 夕月 蛍(ルシオラ)
「ちょ、ちょっと蛍!?それはどうかと思うわよ!?」
元横島の許嫁・・・唯一、横島の両親から許可が出ている 水野 アリス
「どんな子が私の生徒になるのか・・・今から楽しみだわ!」
青春妖怪から、グレードアップして、青春先生となった愛子。
「それは新しい美姫ちゃんのお友達でもあるしね♪」
「はい!美姫も楽しみです!」
横島の妹。守生学園最初の生徒、銀髪で黒い羽をつけた天使 横島(旧名 鷹条) 美姫。
「ふ、ふ、ふ、ふ・・・世界中を回りながら、色々な物を集めての研究・・・・腕がなるわい!」
ゴミ捨て場で拾われた、ヨーロッパの魔人・・・ドクター・カオス
「イエス・ドクターカオス・マリアも色々楽しみです・」
同じくゴミ捨て場で助けられた、鋼鉄のガールフレンド マリア
そして・・・
「さあ、世界を回って金儲け・・・美神除霊事務所世界に進出よ!!」
強欲にして最強の意地っ張り&最高のGS 美神 令子。
「・・・前から世界中の至る所に行っていたような気がするんですけど?」
最近、黒化が着々と進行中の、氷室 キヌ。
「それに本来の目的はお金儲けじゃないでござるよ?」
横島の愛弟子の狼少女。お肉が好きです。散歩が好きです。だけど像さん先生のほうがもっと好きです 犬塚 シロ。
「はあ・・・・本来の趣旨、わかってるのかしら?」
伝説の金毛白面九尾の狐。今はただの油揚げ好きで、クールな美少女。男をオトすのはお手の物 タマモ。
総勢11人の世界をかえる旅が、今始まった!!
そう、世界をかえ、神界、魔界をも巻き込む(予定)の旅が・・・・
おまけ
「行ってらっしゃい令子・・・・」
「一回り大きくなって帰ってくるのを楽しみにまってるよ美神君。」
とりあえず秘密基地まで見送りに来た人達。
旅立つ逆天号:改 を眺めながら、思い思いの事を口に出す。
「ああ~令子ちゃんが行っちゃう・・・・」
「ああ~水野さんが行っちゃう・・・・」
「横島さん・・・私のお店、直し忘れてますよ~・・・」
「呪いはどんな遠くにいても届くワケ・・・ふ、ふ、ふ、令子、覚えてなさいよ!!」
「横島サン・・・ワッシは・・・ワッシは横島サンがおらんでさみ「うえ~~ん、令子ちゃ~~ん!!」」
どかーーーーーーーん!!
「わ、ワッシの台詞・・・ぐふ!」 バタ
おまけ2 というより次回予告?次回への引き?まあそんな感じなもの
安いアパート
「横島さん・・・」
「こ、小鳩・・・・そ、そのバンダナひかっとるぞ!?」
「ほへ?」
(あ、小鳩には霊能力が無いから見えへんのか・・・で、でもこのバンダナ、なんつー・・・)
旅立ちの準備 完!
もうわけわかんね~よ・・・・義王です。
ま、まあこんな感じで旅立ちの準備は終了ってわけで・・・元々は旅に出るまでの繋ぎなんだし・・・・こんなもん・・・かな?
さ~っていよいよ旅に出るわけですが・・・・残された人々の話をやってみよっかな~なんて考えてます。
さてと、それでは旅立ちの準備最後のレス返し♪
>アンスリウム様
レスもとっても励みになります!これからもどうぞよろしくっす♪
ルシオラ 「べ、別に騙すなんて人聞きの悪い・・・」
>ジェミナス様
いえ、ものっごっつー正常ですw
横島はたとえ外が真空状態でもなんとかして覗こうとするでしょうからw
>煌鬼様
そろそろ出番でっせ?用意をたのんますよ・・・にやり♪
>葵様
あ、まさにそれっす・・・
>オロチ様
人口幽霊がどうなったかは、まだ考えて秘密です♪
>Dan様
人口幽霊って、つまるところ「人口的に作られた幽霊」ってだけで、ぶっちゃげ別に儀式やらなんやらって必要ないんじゃ?っていうかそうじゃないとこっちがこの先困りますんで、その方向でお願いします♪
>D,様
タイガーは・・・・あれ?何処行った?(足元に冥子の暴走に巻き込まれた巨大なゴミを踏んづけながら)
>カニ五郎様
カニ様ももうそろそろ出番ですから・・・・その13階段を上って、奥の部屋へお願いします・・・・にやり♪
>覇王様
タマモ 「私には前世から受け継いだ『男をおとす、108手』があるんだから・・・ま、当然よね♪」
>柳野雫様
そう基本♪
人口幽霊は・・・・ま、後をお楽しみにってほどじゃないけど、ま、次に書きますよ♪
>なまけもの様
カオス 「燃料になってみるか?」
人口幽霊一号 「とりあえず私も付いていったとだけ言っておきましょう。だけどその扱いが・・・ううう・・・」
>まさのりん様
おキヌ 「あれ?アレってなんの事ですか?」
黒化の時の記憶は無いようです。
はい、それじゃあ・・・次回の新タイトル 「旅の途中 700年編」で会いましょう!!
それでは、シーユー♪