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「過去?2(GS)」

ウイン (2005-04-12 19:05/2005-04-12 19:05)
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この世界、霊力を使う事はは珍しくはあるが、特殊な事ではない。

大抵の生物は大小が有るが霊力を持っており、その力が大きく、操る術を持っている者が霊能者と呼ばれる。

そして死後、肉体の枷を離れた霊力により悪霊となったモノを己が霊力で祓うのが、GS…ゴーストスイーパーと呼ばれるのだ。

「で、俺は今、アシスタントのバイトを探してると言う訳だ」

「それじゃ!私なん…「それで?」

感激する百合の言葉を遮って、操が続きを促す。

蛇足的な説明だが、今現在男の事務所の中で話している。

「ああ、君は霊能者だろ?今なら時給1000円で如何だい!俺のアシスタントに成れば、弟子としてGS試験を受け、GSになると言う事も出来るぞ!」

「やります!」

百合は男の売り言葉に釣られて勢い良く手を上げる。

「よし!君、霊力は!」

が、その後に続く質問には苦笑いを返す。

彼女の姉が使っている力が霊力らしいが、自分は使った事が無いのだ。

「不採用!…で、君は如何する?」

その苦笑いに答えを見て取った男は一言で切って捨てると、沈黙を保ったままの操へ声をかける。

男にとってスカウトしたいのは、目の前で力を使った彼女なのだ。

「面白そうだけど、親からコイツを確り監視しとけと言われててね。一緒に働け無いなら断る」

百合を指差し、苦笑しながら答える操。

男はそれにつられて百合のほうに顔を向ける。

「お兄様!百合は何時でもOKで…」

      ガンッ

何故か男と目が合った途端飛び掛ろうとした百合だが、先程と同じく操の指先から出た霊波砲によって撃退される。

「な?」

「確かに…」

好みの男を見つけたらすぐに飛び掛る少女、百合の奇行に納得するしかない男。

「判ったのなら、俺達はこれで失礼する」

「待った!少し待ったくれないか?」

百合を引き摺って帰ろうとする操を引きとめ、男の頭の中でパチパチとそろばんの音が響く。

百合…顔・OK。性格・保留。霊力・無し。他技能・打たれ強い?

百合は行き成り男性に飛び掛るという奇行をするが、見た目可愛らしい美少女だ。

しかも男の目から見て、箱入りで実際は”男”と言うものを知らない。

こんな姉妹を放って置くと何が在るか解らないと言うのは頷ける。

操…顔・OK。性格・OK?。霊力・OK。

男みたいなしゃべり方をするが、此方も文句なしの美少女だ。

性格は素っ気無いが、一応妹の心配をしている節は見受けられるので問題は無いだろう。

後、この業界で霊力を使えるアシスタントと言うのは貴重だ。

男の知り合いの学校には専用の学科が有るが、借りを作ると後が怖い上、万が一にでも大怪我されるとやばい事になる。

「二人で…時給1500円!」

「お「働きます!よろしくお願いしますお兄様!!!」

今度は操の声を遮り、百合の方が勢い良く答える。

行き成り飛び掛った事からわかる通り、この男は彼女の好みにぴったりなのだ。

「ねっ、いいでしょ?操ちゃん」

そして操は、彼女からかけられた期待に満ち溢れている言葉に…

「判った…」

そう答えたのだった。

結局、妹には甘い操であった。


「はぁ」

横島はため息をついて考え込んでいた。

(まさか、事務所が出来る前だったなんてな〜)

彼が居た美神玲子除霊事務所に足を運んだのだが其処は未だに除霊事務所ではなく、記憶に残っていた引越し前の事務所に行っても見当たらなかった。

それならばと電話帳で調べたり、GS協会に電話して聞いてみても事務所は見つからず、困っているのだ。

・・・・・・・・・ポツッ・・・・・・ポツッ・・・

「うげっ、雨か!」

降り始めた雨にいやな顔をする横島。

今は未だ小雨であるが、空を見る限り大雨になりそうだ。

周りを見るが、此処は住宅街で雨宿りできそうな場所は…

「有った有った!」

見るからに人以外のナニかが住んで居そうなおんぼろ屋敷を見つけ、其処に向かっていく。

屋敷の門をガシャガシャと揺すってみるが、鍵が掛かっているらしく開く気配は無い。

「やっぱりな」

横島は門の鍵穴の部分にどこからか取り出した金具を持っていき、少々ガチャガチャと音が鳴ったかと思えば門が開いた。

どこでそんな技術を手に入れたか?と聞けば、彼はあっさりこう答えるだろう。

「美神さんの…否!世界中の美女の風呂を覗くために!!!」

横島忠夫…漢である。

それはさておき、門からドアの前までやってくる横島。

ドアの鍵も同じ様に金具を使って開けようとする。

「ん?」

「おんどれー!!!此処は…」

「わっ!
       ドゲシッ

行き成りドアに人の顔が現れて叫ぶが、横島の右ストレートでドアと一緒に吹き飛んでいく。

「あー、ビックリした!行き成り大声出しやがって…」

胸を押さえながら横島は館の中に入って行き、吹き飛んだドアを調べる。

「おっ?結構強い奴だったんだな〜。とっさとは言え、俺の攻撃に耐え切れるなんてな」

そう言って屋敷の中を見渡す横島。

「ま、どれだけ此処に居るか判らんが、文珠は大事だから倒さずに結界だけで良いか」

そう言って横島は屋敷の奥に進んで行った。


早いもんで、一週間経ってしまいました、ウインです。

週刊で投稿すると言ったので、未だ時間が有ると思ってたらすぐにやってきました。

法師陰陽師様、ご指摘有難うございます。修正させて頂きました。
この様なミスが見つかったら、又言ってくださると嬉しいです。

アンスリウム様、やっぱバレバレでしたね…逆行異世界ALLTS物でやって行きたいと思います。

お二人とも感想有難うございます。

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