「まったく……なんでこんな……」
つぶやきは山道に淋しく響く
悪魔な天使6
「「《ありがとうございました。またおこしください》」」
今日の営業もやっと終わりです。
忠夫さんが働くようになってからお客様が増えて盛況なのはいいんです。閑古鳥が鳴くよりは……
でもっ!でもです!女性客のほとんどが忠夫さんがを目でおってるんです。
…………忠夫さんは私のだもん
「今日は片付けは済んでいるので、あとのことはまかせて家の方にもどっていてください。私もすぐにいきますから」
「りょーかい。夕食作っとくけどなにがいいですか?魔鈴さん」
むっ
「魔鈴さん?」
「めぐみ」
「え?」
「名前で、めぐみって呼んでほしいです」
「何言いだすんですか!魔鈴さ「めぐみ」だから、あのですね「めぐみ」ですから「めぐみ」いや、あの「めぐみ」えっと「めぐみ」その「めぐみ」め、めぐみ……」
「はいっ」
やっぱり名前で呼ばれるほうが恋人同士っぽいです
べ、べつにお客様達に嫉妬してるわけじゃないですよ?ホントですよ?
《めぐみちゃん。心のニャかで誰に言い訳してるニャ?》
「なっ何を言ってるんですかクロ?えっと夕食でしたね。忠夫さんにおまかせします。楽しみにしてますね」
「まかされました。楽しみにしててください」
ブゥン
「はぁ」
《まだ手がかりはないのニャ》
「いえ、いくつか、というか一つ」
《心もとないニャ。あのキザにいちゃんに聞いてみればいいニャ》
「聞いたんですけど、なんかうまくはぐらかされたかんじで」
(それでも、なんとなく予想はつきましたけど)
《鍵閉めたニャ。夕食にするニャ》
「ですね。忠夫さんをまたせてもわるいですし」
◇ ◇ ◇
「「まてまてぇ~い。この門を通りたくば我らを倒してみせよ」」
門についている鬼の顔が叫ぶと脇に立っていた二体の鬼の石像が動きだした
(弱点はおそらくあの顔だな)
一気に駆け抜けると、二つの顔の間に立つ
ガチャ ヂャキ
「銀の銃弾に霊剣。死にたくなければ通してくれないか」
夕食を作り終え、時間が空いてしまう。
「くそっ!なんでだよ。なんで死ななきゃなんねぇんだよ。なんでオレなんだよ」
一人になるといつもこわくなる。死が突き付けられたのだ。恐くないわけじゃない
ちくしょう
ブゥン
「っ!」
ゴシゴシ
「ただいまです」
《ハラ減ったニャ》
「おかえり。夕食できてるぞ」
心配をかけるわけにはいかない
◇ ◇ ◇
「それで、人格を統合できないかと?」
「えぇ、僕にとってい、い、いも、妹みたいな子が好きになった人と幸せになれないなんて辛いですから」
「は、はぁ(なんでどもるのかしら)ですが、さすがにそんなこと「できるぞい」老師!」
「人格を統合するぐらいできるとゆっておる」
「本当ですか!」
「じゃが、条件がある。その二人が自らここに来ることじゃ、おぬしが伝えることはならん」
「心当たりを聞かれたときにはぐらかしたのですが」
「その程度ならよかろう」
「ありがとうございます」
ついに来るかヨコシマ………
影横対談
影「どもー影人でーす」
横「どもー横島でーす」
横「なぁ、影っち。5からずいぶん話とんでるな」
影「あぁ、なんせこっから第二部や」
横「ほほぅどんな展開に?」
影「妙神山に行くことになる」
横「安直やなー」
影「せやかて、いかんことには話すすまへんし」
横「自分の下手をごまかすなや」
影「いうなー」
横「まぁ、がんばれ」
影「ああ。ついでに次回予告」
横「まってました」
影「ピートとタイガー、愛子に小鳩、唐巣がでてくる」
横「おおっ!」
影「かも」
横「なんじゃそらー」
影「では、またー」
影・横「またなー」
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