さてさて、今日もこのシーンから。
― にゅるっと・・・
音を立てずそっと、そっと忍び込む我らが『ゴット姐さん』こと、花戸小鳩。
何時ものごとく横島は大鼾で寝ている。
枕元に転がる『男の浪漫』を詰め込んだ本。 それと、ほのかに湿気っていてなぜか栗の花の臭いがするティッシュを一つ、二つ、三つとそっと小鳩はポケットに。
指に残る残り香をくんくんと。
「でへへへへへへへへへへ♪」
一気に表情が崩れるのは乙女としていかがしたものだろうか?
スカートの襞を整えながら足元に正座、踊る心臓を宥めつつ手を布団にかける。
そっと、そっと布団を剥ぎ取りながら足・膝・腿と捲っていく。
― ドキドキ♪ ドキドキ♪
「(毎日ですけど、どきどきしますね♪ じゅる♪ 小鳩、逝きます♪)」
がばっと捲る姐さん、しかし、
「ほえっ?」
横島のトランクスは『し~~~~ん』と無反応だったからだ。
・・・
・・・
・・・
「だめよクララ、怖がっているばかりじゃ。 立って、立つのよクララ」
小鳩の祈りに反応した横島の『ナニ』は、力強くゆっくりと立ち上がる。
そして、力強く動きまくる。
「立ったぁ、クララが立ったぁ♪ ばんざぁーーーいっ!」
思わず某アルムの少女のごとく飛び跳ねる小鳩。 うれしいのは分かるが、ねぇ・・・
朝の儀式(?)を終え横島を起こし、新婚夫婦のごとく桃色絶対領域を撒き散らしながら朝食を食べる二人。
「忠夫さん、美味しいですか?」
「そりゃぁ、もぉ、美味しいっス。 毎日食べれるなんて、ぼくぁ幸せだなぁ・・・」
「忠夫さんたら(はーと♪) 私は毎日でもいいんですよ」
意味深な台詞だが、横島と言えば。
「そりゃぁうれしいなぁ 小鳩ちゃんの料理は美味しいから」
朴念仁な横島は素で返していた。
見つめる目と目、絡み合う視線。
「忠夫さん・・・(ハート)」
「小鳩ちゃん・・・
おかわり」
お約束である。
小鳩の母親、千鶴は? と思われる人がいると思うが、実は。
はい、カメラさん外から写してください。
切り替わりましたね。
そう、千鶴は。
千鶴は。
「(いいわよぉ~~~ 小鳩ちゃん。 あまずっぱいわぁ、私も昔はこんな時期もあったのねぇ♪)」
寄贈:横島 と書かれたTV局用カメラで嬉々と盗撮していた。