作者の都合により、サブタイトルを前回、宣言したものから変えました。
すんません、未熟者なんでご勘弁してください。
旅立ちの準備 第9話 「第一回、学園会議!?」
ルシオラと横島のデートから数日たった。
ルシオラは美神達を避けるように過ごした。
美神はルシオラに対して悪い事をしたと思いながらも、天性の意地っ張りなために謝ろうとせず、おキヌ、シロ、タマモの3人は謝りたいと思いながらも、ルシオラが避けるために謝れずにいた。
そんなある日の夕方
事務所のオフィス
『はい、こちらが現場の○×△◇小学校廃校のあった場所です。ごらんのとおり、校庭から校舎までが、まるで切り抜かれたかのように無くなっています。』
テレビに映るレポーターの後ろは、何かが建っていた跡しか残っておらず、見事に何もなかった。
『現場検証にはオカルトGメンの捜査官の姿もあり、事件についてなんらかの霊視が行われたと思われます。』
「消えた学校でござるか。やっぱりオカルト関係なんでござろうか?」
「まあ、普通じゃあできないわね。と言っても廃校が消えただけなんだし、損するのは廃校の解体を頼まれた業者だけでしょうから、ただ問題なのは・・・」
「問題なのは?」
「その廃校に住み着いていたと思われる妖怪や幽霊よおキヌちゃん。廃校を好む妖怪とかもいるし、そんなのが住む場所を急に消されたらどう動くか、わからないわ。」
珍しく皆でそろって夕方のニュースを見ている横島を除く事務所メンバー。
美神はおキヌからコーヒーを受け取りながらニュースの問題点を教える。
「おとなしい妖怪なら何処か別の住家を探すでしょうけど、そうじゃない妖怪は人を襲うかもしれないわ。最近はそういう妖怪がいないように、廃校を潰す時は、前もってGメンに調査してもらうんだけど。」
「調査って、殺しちゃうの?」
住みかを追われて殺される。
その事に対して、学校にいた妖怪達に共感を覚えるタマモが、美神に調査の内容を尋ねる。
「そうじゃないわよタマモ。まあ人を襲う妖怪は殺すかも知れないけど、話が通じる相手は別の廃校に連れて行くのよ。」
「そう。」
美神の話を聞いて何処か安心したようなタマモ。
「だけどこの廃校、多分調査前の廃校ね。近隣の住人とかが襲われたってはニュースでやってないから、多分、中に妖怪がいなかったのか、それともその妖怪達も一緒に何処かへやたのか・・・そのうち、Gメンからシロとタマモを貸してくれってくるかもね。」
そう言って美神がコーヒーを口にすると、
ガチャ
「令子、お願いがあるんだけど・・・」
「ほらね?」
美神の母、Gメンの 美神 美智恵 が入ってきた。
「ニュースを見てたなら話が早いわ、この件で2人に協力してほしいんだけどお願いでき「お肉。」「油揚げ。」「レンタル料。」・・・ってなんで令子まで要望があるのよ!?」
「この2人はうちの所員よ!!その2人を連れて行くっていうなら当たり前でしょ!!」
美智恵の話が終わる前に要望を出すシロ、タマモ、美神の3人。
横で聞いていたおキヌは、シロが要望を出した事を不思議に思ってシロに尋ねた。
「シロちゃんが無償で動かないなんて珍しいわね?」
「だって最近お肉料理の量がへってるんでござるもん。」
前は朝、昼、夜とお肉だったシロ。
だが最近は、「アンタの食費でどんだけ掛かってると思ってるの!?昼ぐらいはドックフードで我慢しなさい!!」と、美神に言われ昼はドックフードなのだ。
まあそれでも、最高級のドックフードを食ってるので、肉との値段はそんなに変わらないのだが、美神の本当の理由は「目の前で肉料理を朝、昼、夜と大量に食われてたら、こっちが胸焼け起こすのよ!!」なので、美神は文句を言わない。
「はあ~仕方ないわね、レンタル料とお肉と油揚げ・・・経費でおちるかしら?」
「じゃあ商談成立♪ってことで、いつ2人をGメンに行かせればいいのよママ?」
頭を抱えて、「なんでこんな子に育ったのかしら。」と呟いてる美智恵に、シロタマの派遣日を聞く美神。
「今日が一番いいんだけど・・・令子、今日の仕事は?」
「今日は何もないわよ。」
「じゃあ今から現場に行ってもらうわ。日にちが立つごとに臭いも霊気も消えちゃうから。」
「了解でござる!!」
「りょーかい。」
美智恵の言葉に元気よく返事するシロと、めんどくさそうに返事するタマモ。
「ねえ、横島クンは連れて行かないの?アイツの力ならあっと言う間でしょうに?」
「それがね、横島君には断られたのよ。なんか「大事な用事があるから今日は勘弁してください」って、あの横島君が断るんだし、余程大事な事があるんでしょ?」
美智恵の言い方は、まるで事務所のメンバーが横島の用事を知っているような言い方だった。
が、この事務所のメンバーは誰も知らない。
「誰か知ってる?」
「いえ、私は何も・・・」
「拙者もでござる。」
「私もよ。」
念のために人口幽霊一号にも聞いてみるが、返ってきた答えは皆と一緒。
「誰も知らないのね横島君の用事って。」
「まあ、どうせくだらない用事だろうけど・・・」
異界
「ぶえっくしょん!!・・・・ういーー、誰か噂してんのかな?」
「また、ろくでもない噂されてんじゃないの横島くん?」
「ひでえって愛子。」
消えた学校の犯人の横島は、異界に学校を持ってきて、今日は皆で大掃除と顔合わせ。
「初めまして、横島 美姫 って言います。よろしくね。」
「私は花子って言うのよろしく美姫ちゃん♪」
「俺・・・じゃなくって、ぼくは太郎っていうんです。よろしく横島さん。///」
「ぼくは次郎っていうんだ、よろしく美姫。」
子供同士の顔合わせ。
どうも太郎は銀髪で黒い羽をした美しき美少女美姫に緊張気味のご様子。
すこし大人ぶって挨拶する太郎は、初めて会った時の印象と全然違うので、見てて可笑しい。
「美姫でいいですよ、太郎くん。」
「じゃ、じゃあ・・・・美姫ちゃん・・・で。///」
「どう思います花子さん?」
「う~ん・・・若いっていいですな~次郎くん?」
後ろから茶化す花子と次郎。
それに真っ赤な顔して反応する太郎と?マークの美姫。
この4人はとてもいい友達になるだろう。
「いい感じですね忠夫さん。」
「ああ、美姫も同年代の友達ができて嬉しそうだし。」
「でも太郎くんって美姫ちゃんに一目惚れしたっぽいけど、少し寂しいんじゃないのヨコシマ?」
「このまま大人になって・・・・ブラコン卒業して太郎くんと付き合ったり・・・青春よね!!」
すでに未来予想している愛子に、4人を見て安心するアリス、横島を少し茶化すルシオラ。
それと、
「小僧、『異界ドア』の設置、終わったぞい。」
「これで・もう片方の『異界ドア』を我々の世界に設置すれば・そのドアと繋がります・」
「サンキューマリアとカオス。」
ルシオラが作った異界と人間界を繋ぐ扉を設置していたカオスとマリア。
「あの子達が私達の最初の生徒ですよ銀八君。」
「ええ、いい子そうな子達ですね校長。」
「頑張りましょう、横島君達の期待に応えるためにと、あの子達のためにも、できる限り頑張りましょう。」
美姫達を見て、さらにやる気を出す銀八と校長。
【この子達が私の新しい生徒達・・・・私の可愛い子供達・・・守ってみせます。】
そしてまたもアリスに聞こえてくる学校の声。
「・・・・学校も喜んでますよ忠夫さん♪」
「そっか・・・・・・よっしゃ!!それじゃあみんなでこれからお世話になる学校の大掃除だ!!」
「「「「「「おーーーーー!!!!」」」」」」
「私達も・大掃除・手伝います・」
「私達って・・・わしもはいっとるんかいのうマリア?」
「じゃあ私達も。」
「ええ、私達は職員室から掃除しましょう。」
こうしてこの学校の初めての授業は、皆で大掃除♪
それは、とても楽しくて温かい空気ではじまった。
準備はあと、逆天号の改造だけ。
「ねえ横島君、美神さん達にはもう言ったの、旅に出ること?」
「い、いやそれが・・・」
「言わなくていいわよあんな人達には!」
掃除中に愛子が聞いてきた美神達の事。
どうやらルシオラはいまだに怒ってるらしく。
「なにかあったの蛍?」
「え!・・・い、いやなんでもないわよアリス。」
「ま、まあ、言わないわけにはいかんよな~やっぱり・・・」
世話になった?といえばなったわけで。
仲間であって家族にも似た美神達。
(・・・・どうしたもんかな~~・・・本当は皆連れて行きたい!!てのが本心なんだけど・・・あの人が素直についてくるわけないし・・・でもな~)
素直に付いてくる訳がない。
まあなんとなく気づいてはいる・・・というか誰でも気づく事はすでに気づいている。
美神、おキヌ、シロ、タマモが自分の事をどう想っているかぐらい、1+1より簡単に出る。
じゃあ横島は?と言うと・・・
(ぶっちゃげ、みんな!!)
なのだ。
確かにルシオラとは大恋愛をした。でもあれから一年経ってるわけで、その間にアリスに告白されたり、美神とキスしたりと色々あったわけで・・・。
(昔、どっかで、歌で聞いた事があるぞ!!『男の人っていくつも愛を持っている』って!!)
美神とキスした時に感じた事も嘘じゃないし、ルシオラが好きなのも嘘じゃない。アリスだって大好きだ!!
嘘じゃないからこんだけ悩む。
二股、三股、四股・・・それ以上
掃除しながらこんだけ悩んだ所為か、横島はボーっとして、
ボチャン!!
「もう、何やってるのよヨコシマ!」
バケツをひっくり返して、ルシオラに怒られてしまった。
「ごめんなさい・・・。」
廃校跡地
「うわ~~これはまた見事にでござるな。」
「学校の形に綺麗に何もないわね。」
「学校を消すなんて、かなり大きな霊力がいるはずだから多分霊気が残ってると思うけど。」
美智恵に廃校跡に連れてこられたシロとタマモ。
「はあ~~なんか凄いですね美神さん。」
「本当に綺麗さっぱりしてるわね。」
暇なのでついてきた美神とおキヌ。
5人は廃校跡地にて、それぞれの感想を言った。
「Gメンでも霊視したんだけど、何も出てこなくって全然わからないのよ。だからわかった事があれば何でもいいから教えて頂戴。」
「了解でござる!!」
「りょーかい。」
シロとタマモが地面の臭いを嗅ぐように、犯人の臭いと霊気を捜すために集中した瞬間に感じる臭い。
毎日のように嗅いだ臭い。
「「!?」」
「なにかわかったの!?」
2人の驚いた表情に、何かを掴んだと確信した美知恵。
2人はいまだに、なぜこんな所からこの臭いがするのか驚いている。
「感じたのは妖気と人の臭いだけでござる。」
「妖気のほうは多分学校にいた妖怪達ので、学校を消したり、何処かに持っていけるほどの強い妖気じゃないわ。」
「じゃあ学校を消したのは人の仕業なのね?」
人間の仕業だというのに驚く美智恵、美神、おキヌ。
学校という巨大な建物を消したり出来る人間なんて、そうはいない。
なんらかの霊能力だとしても、そうとうの霊力が必要だ。
「・・・・でも霊気は感じなかったでござるよ。」
「霊気を感じない?」
「それじゃあ犯人は霊能力者じゃないの?」
霊気を感じないと言うシロの言葉にさらに驚く美智恵と美神。
それなら犯人は霊能力の無い人間で、この学校を消した事になる。
どんなに優れた霊能力者でも、なんらかの力を使ったときには霊気が残るからだ。
もし、霊能力者で、霊気を残さずにこれだけの事を出来るとしたら・・・・100%霊力を無駄なく使う事が出来る人間。
普通なら漏れるはずの霊気すら、100%コントロールできる人間だけだ。
「犯人さんは霊能力者じゃないんですかね?」
「でも、それじゃあどうやって学校を消したのかしら?」
犯人が霊能力者じゃないのならこれはGメンの仕事ではない。
もしここで、シロとタマモの言葉が出てこなかったら・・・だが、
「でも・・・先生の臭いがするでござる。」
「ヨコシマなら・・・霊気を残さずに学校を消せるわ。アイツは霊力を100%コントロールできるから。」
「「「!?」」」
シロとタマモの言葉に、さらに驚く美神達。
「じゃ、じゃあ・・・犯人は横島さん?」
「でも、こんな事できるのってアイツぐらいなんじゃ。」
「・・・・今日、横島君が家に帰ってきたら話を聞くしかないわね。」
ここで美神とおキヌは、ルシオラの言った後、数ヶ月という言葉を思い出し、
「美神さん・・・私なんか・・」
「ええ・・・嫌な予感がするわ。」
少しだけ、身を震わせた。
異界 学校 空き部屋
「ぶえっくしょん!!・・・また誰か噂でもしてんのかな?」
「風邪なんじゃないですか忠夫さん。」
「横島君って、風邪引くの?」
「・・・・・そう言えばここ5年ぐらい風邪引いたことないな~。」
大掃除を終えた後、横島達は今後の事を話し合うために、2階の空き部屋で話し合いをしていた。
ちなみに美姫、花子、太郎、次郎の生徒達は今初授業中で、銀八の授業を受けている。
「で、これからなんだけど、まずカオスとマリア。あとどれくらいで逆天号の改造が終わる?」
「計算によると・後一ヶ月です・横島さん・」
「いろいろと小僧の注文が多いからのう。飛ぶ事はもうできるぞ。」
いつのまにか改造すべてを任されているカオスとマリア。
あと一ヶ月ということは、学校を卒業するまでには十分間に合うということだ。
「そういえば美姫に将棋を教えたんだってなカオス。サンキューな!」
「ふん・・・まあ、このカオスに任せれば美姫を一流の女流にできるぞ!」
「いや、そこまでしなくていいからな・・・美姫と遊んでやるのに改造が遅れるならそれでいいから、美姫が遊んでほしそうだったら遊んでやってくれ。」
そう言って横島は次の話に移る。
結果 あと一ヶ月。美姫の相手優先。
で、次、
学校名について
「学校名ってどうする?」
「カオス学園ってのはどうじゃ!?」
「青春学園ってのは!?」
学校名を聞いたとたんに答えるカオスと愛子。
「爺さん・・俺が言っている事わかってるか?とうとうそこまでボケたか?」
「カオス学園って・・・混沌学園ってことでしょ?」
「縁起が悪いですよ?」
自分の名前を入れただけでボロクソに言われて凹むカオス・・・哀れだ。
「青春学園は!?」
「なんとなく却下。」
「酷!」
自分達で作った大事な学校の名前。
「やっぱ妖怪も人間も関係ナッシング!みたいな感じな名前がいいよな。」
「種族の隔たりが無く、どんな生き物でも幽霊でも」
「関係無く、笑顔で学べるように・・・・」
「そしてその笑顔が・・・美姫ちゃん達の笑顔が守れるような・・・」
「そんな名前・・・のう。」
「イエス・ドクター・種族の隔たり無く・そして皆を守る学校・」
横島、ルシオラ、アリス、愛子、カオス、マリアの計6人が頭を悩ませる。(そして作者も悩ませる)
「人間だけを守るんじゃなく、妖怪や幽霊も守り、すべてのこの学校の生徒の笑顔を守る・・・・生きていく道を守る・・・
生徒の生(いのち)を守る・・・守生学園(しゅせいがくえん)!!ってのはどうだ?」
生徒を守り、生徒の道を守りたい。
幽霊だって、転生以外の進む道があるのなら、命がないだけで、生きていると思える・・・思いたい。(現に幽霊時代のおキヌちゃんは、下手な人間より生き生きしていた)
人間、妖怪、幽霊の、『生きる』を守りたいと願った横島の考えた学校名。
「いいじゃないヨコシマ♪」
「生きていく道を守る・・・いいです忠夫さん♪」
「私もいいと思うわ横島君、多分青春学園よりもずっと。」
こうして、学校名は決まった。
結果 守生学園 に決定!!
学校の生徒について
「で、後はこの学校にもっと生徒を入れたいんだけど・・・・誰かいい案ある?」
生徒数がたった4人という、なんとも寂しいこの守生学園。
横島としては、早く生徒を増やしたかった。
「愛子ちゃんの知り合いにはいないの?」
「う~ん・・・・私って子供妖怪の知り合いがいないのよ。」
「ヨコシマが今までに出会った妖怪とかはいないの?」
そう言われて今までの事を思い出す横島。
(・・・・・・ケイと美衣・・・あとグーラーか?それとあと・・・・あ、いた!!)
「パピリオってどうだ、アイツなら喜ぶぞ多分!?」
「あ!!・・・って、あの子妙神山で保護観察中なんでしょ?大丈夫なの?」
「小竜姫様には俺から頼んでみるさ、もしだめだったら・・・」
「だめだったら?」
「・・・・・・その時考えよう。言ってみても損するわけじゃないしな。あと俺の知り合いの妖怪達にも今度会いに行って話てみよう。」
結果 ケイと美衣に会いに行く グーラーに会いに行く パピリオを入学させたい
で、次の話。
世界中にいる突然変異の子供たちについて
「世界中にいると思う突然変異の子供達だけど・・・どうやって捜す?」
「それなら私が逆天号の中にある『見つけた君』を改造して、探せる装置にするわ。少し手を加えるだけだから5時間もあればできると思う。」
「じゃあルシオラはその作業を暇な時にでも頼むわ。」
「OK♪その時はヨコシマも手伝ってね?」
「あいよ~。」
やけに仲良さげなルシオラと横島にちょっと嫉妬するアリスと愛子。
みょうに膨らんだほっぺがプリチー♪
結果 『見つけた君』改造。愛子とアリスのほっぺが膨らんだ。
で、次
困ってる妖怪や人間達について
「困ってたりする妖怪や人間とかも助けるんだけど、それはどうやって探す?」
「私の『意志はあるけど会話する力を持たない者の声を聞く力』にも範囲の限度がありますし、会話できる相手の声は聞こえませんし。」
「逆天号で空を飛ぶわけだから、向こうから助けてくれとは言ってこれないでしょうね。」
「私の『見つけた君』なら探せない事もないんだけど・・・それだと突然変異の子達を探せなくなっちゃうし。」
「もう一つ作るってのは無理なのルシオラ?」
愛子の質問に答えずらそうな顔をするルシオラ。
横島はその『見つけた君』を一度見ているせいか、何故作れないかがすぐにわかって苦笑い。
「材料が足りないの・・・・だれかの脳が二つ。」
「・・・・・」
「・・・・誰か脳みそ提供する?」
「「「絶対に嫌(です)(じゃ)!!!」」」
ルシオラの言葉に全力で拒否する、この場でルシオラを除いた脳みそを持っている3人。(カオス、横島、アリス)
「じゃあどうするの?」
「ん~~・・・とりあえず保留だな、誰かいい案が思い浮かんだらそれを皆で話し合うってことで。」
結果 脳みそが二つ足りないので保留
で、次
これが一番大切
お金について
「お金ってどうする?」
「世界を回るわけだから、さまざまな国のお金がいるわよね。あと、お金が絡む事件も出てくるだろうから。」
「私や銀八先生とかなら大丈夫だけど、これからさき先生を雇うんだったらお金がかかると思うし。」
ルシオラと愛子の予想した、これから先に起こるだろう出費。
それが皆を悩ませる。
だいたい今まで1円も使わずに学校を作ったり、逆天号を改造したりと、これらにお金が掛からなかったのが凄い。
「困ってる相手が金持ちだったら、遠慮なく貰えばいいんじゃないのかのう?」
「GSをしながら世界を回るってのは駄目なんでしょうか?」
っと、カオスとアリス。
だが、カオスの案は「お金持ちなら自分でGS雇って自分で解決するんじゃないかしら?」と愛子が言って半分断念。
もし、金持ちを助けて、くれると言うなら遠慮なく貰うことにした。
アリスの案は「でも誰も正式なGSじゃないし・・・それに名前が売れるまで時間がかかるよな。」と横島の言葉で半分断念。
横島はいまだに見習いで、GSの看板を上げることはできないのだ。
が、旅をしながらGS稼業は魅力的。
名前が売れるまでは時間がかかるが、こっちは空飛ぶ逆天号に乗って旅をするのだ。
「どんな国の霊障でも、すぐに駆けつけ解決します!!」みたいなノリでやればすぐに名前が売れるしだろうし、儲かるだろう。
「じゃあ俺が見習いを卒業するしかないのか。」
「でもそれって美神さんの許可がいるんですよね?」
「あの人が簡単にヨコシマを手放すかしら?」
結局、美神に許可を貰わなくてはならなくなった横島。
で、これまでの話し合いの結果、横島達がすることとは、
カオス&マリア 逆天号改造 美姫優先
ルシオラ 『見つけた君』の改造 暇な時
横島 美衣&ケイに会いに行く グーラーに会いに行く パピリオに会いに行く 美神にGS見習い卒業を認めてもらう
アリス&愛子 ともに誰かの手伝いをする
「はあ~・・・今まで出会った妖怪達に会いに行くのはいいけど・・・美神さんが簡単に許可をくれるかな~。」
「美神さんよりヨコシマのほうが強いんだから、くれないほうがおかしいんじゃないの?」
「が、頑張ってください忠夫さん!!」
「はあ~~~~~~~~~~・・・・」
横島が大きな溜め息をはいて、第一回守生学園会議は終わった。
事務所
「ちわ~す・・・って、ど、どうしたんですか皆さん?」
「・・・・・」
「・・・・・」
横島が美神に許可を貰いに事務所へ行くと、とっても冷たい視線と、どキツイプレッシャーが横島を迎えた。
「こんにちは横島君。」
「あ、隊長、こんちゃ~す・・・で、皆どうしたんっすか?」
「ん、ちょっとね。」
年長者である美知恵が横島にいつもどおり声をかけるが、横島は美知恵からも何かプレッシャーを感じていた。
(「お、おれ・・なんかしたか?最近は美神さんの入浴を覗いてないし、下着も盗んでねーぞ!?おつりも誤魔化してないし、」)
「へえ~~・・最近ってことは昔はそういうことしてたんだ横島クン?」
どうも思ってる事が口から出ていたようで、美神の視線+おキヌ、シロ、タマモの視線が、人を凍らせるものから、殺せるものにアップした。
「し、しかたなかったんやー!!若気の至りでーー!!」
「ま、その事は後で話しをつけるとして・・・横島クン、今日は何処に行ってたの?」
「へ?」
この場でぶっ殺されると思っていた横島は、いきなりの美神の質問に間抜けな声を出した。
「何処って・・・そ、その・・・」
「その?」
「こ、公園で砂遊びを・・・「嘘でしょそれ?」・・・・すんません。」
おもいっきり嘘が下手な横島。
これは昔、横島が子供の頃に、親に使っていた嘘だ。(しかも当然ばれていた)
「・・・・・・まあ、今日何処に行ってたかなんてどうでもいいわ・・・それより横島クン、ニュース見た?」
「ニュースすか?いえ、見てないっすけど。」
「そう、なら・・・人口幽霊一号。」
横島の言葉を聞いて、美神は人口幽霊一号に、夕方のニュースの録画をテレビに映すように言う。
『はい、こちらが現場の○×△◇小学校廃校のあった場所です。ごらんのとおり、校庭から校舎までが、まるで切り抜かれたかのように無くなっています。』
ギ、ギク!?
(この反応だけで、もう十分なんだけど・・・)
ニュースを見た横島の反応に、横島が事件と関係があることがわかる。
「今日、シロちゃんとタマモちゃんに現場の霊視を手伝ってもらったんだけど。」
ギク!? (で、でも俺は霊気を漏らさない体質?だし・・バレて・・・)
「・・・・先生の臭いがしたでござるよ。」
ギク!! (バレとる!?や、やばい!?体臭までは隠してなかった!)
「それに、他にも妖気も感じたけど、その中に最近になって横島と一緒に住んでる机妖怪の妖気を感じたのよね。」
ギックーー!! (そういえば愛子の妖気も隠してねーよ俺!・・・・ふ、俺もまだまだだな。)
美知恵、シロ、タマモの3人の言葉にいちいち反応する横島は見てて楽しいものなのだが、今、この場にそれを楽しめる人間はいない。
「さて、横島クン・・・なにかいい訳は?」
「いったい何故学校を消したの横島君?」
ダブル美神
「それに最近様子がへんでござるし。」
「何か私達に隠してるでしょヨコシマ?」
「いったい何をしてるんですか横島さんは!?」
シロ、タマモ、おキヌ
5人の美女&美少女に追い込みにも似た問い詰めに、
「はい・・・白状します。」
横島は全面降伏した。
{あとがき}
書いてたら前回、予告したのと全然違うものになってしもうた・・・・義王です。
学園名 守生学園に決定!!
この名前は、煌鬼様の『冥生学園』と、通りすわり様の『守姫学園』を混ぜたものです。
色々と悩んだ結果、この二つの、どっちかにしたかったんですが、どうしても選べず・・・・混ぜちゃいました♪
皆様、学園名を考えてもらって本当にありがとうございました。
で、レス返し♪
>なまけもの様
横島は文珠を8文字制御可能です。
で、文珠無しが6文字制御可能っす。
違いは、文珠を出さなくていい。
発動が文珠より早い。
手からだけでなく、足でも腹でも好きな体の部分で使えるのと、その他横島自身がまだ気づいていない特典あり。
旅に出るのは、横島、ルシオラ、アリス、カオス&マリアっす。
っといっても、これから先はノリで書いてると思うので、作者もどうなるやら・・・。
>シシン様
え~と、横島へのアピールはしてます事務所メンバー達。
で、横島自身もそれに気づいてはいるのですが・・・なにぶん横島ですから。
>D,様
どもども・・・そのうち予告なしにまた甘い話を書くかもしれないんで・・・夜炉死苦っす!
>ジェミナス様
事務所の皆の動きと心・・・それを次回書こうと思っているので、動きは次回っす。
>煌鬼様
どうもー!!学校名を半分使わせて頂やした!!
警備員&用務員・・・多分カニさんと一緒になるかも知れませんが・・・よろしいですね? ニヤリ
>LINUS様
すんません、女整理までいけませんでした。
次回から整理を始めるので・・・
>nacky様
転移しまくったらデートじゃなくなるっしょ!やっぱこう、一緒に歩き回るのもデートのうち・・・みたいなね?
後悔・・・とは違うと思いますけど、まあショックを感じてもらいますよ。
>カニ五郎様
旅に出てしまえばこっちの物・・そんな考えが美神に通じるのでしょうか?
美神 「・・・・・ふっ」 ニヤリ
・・・・・・警備員の最大の敵は、こいつかもしれませんよ
>柳野雫様
横島を中心に書いてるからわかんないだろうけど・・・まあ、皆も色々とアピールはしているとです。(ルシオラが復活する前から)
で、そのへんをわかってるから横島くんは強く言えなかったんっす。
>アンスリウム様
吐くのなら、もっと吐かせてみせましょうアンスリウムさん。
ぶっちゃげ、書いてる本人も口から砂糖だしてましたよ・・・。
さて、次回予告・・・はもうやめとこう。
今回みたいなことになると思うし・・・。
それでは、シーユー♪