注意:甘甘注意!!
旅立ちの準備 第8話 「馬に蹴られても死にそうもない連中!?」
横島と共に美神監修のマジカル・ミステリー・ツアーに入ったルシオラ。
ロボ横島とロボおキヌの誘導にしたがって奥へと入っていく。
「へえ~これが美神さんが監修したアトラクションなの。」
「ああ、まだおキヌちゃんが幽霊だった頃の事務所を再現してあるんだ。下を見てみて。」
横島に言われるままに下を見ると、なにやら魔方陣が描かれていた。
「これなあに?」
「これは俺達の霊力を吸い取る魔方陣なんだ。それで客の霊力を下げて、低級霊でも驚くように作ってあるんだけど・・・」
「へえ~~。」
横島の説明を受けて感心するルシオラ。
その後も、あの美神がアニマトロニクスに捕まってしまった時の話や、美神監修なので出てくるエミのゾンビなどの話をして盛り上がった。(当然腕を組んだまま)
で、ラスト。
最後の敵、『悪魔アラストル』が出てきて、
「さあ、お客さんも手をかざして念を込めてください!!」
「へ?こうかしら?」
「そう、それで念をこめて・・・」
ロボ2人に言われるままに手をかざして念をこめる2人。
だが、普通の一般客やGSでも、魔方陣で霊力を吸われてるので、ラスボスが軽く爆発して終わる所だったのだが、此処にいるのは横島。
すっかり自分の実力を忘れている横島くんは、うっかり普通に念を込めちゃって・・・
ズガーーーーーーーーーーーン!!!!
「「あ。」」
「やったぞ!!ついに悪魔を倒したぞ!!」
横島とルシオラの目の前に転がってくるロボおキヌの頭。
悪魔アラストルは完璧に消滅。ついでにロボおキヌちゃんも消滅。
残るは呆然とする横島とルシオラに、元気なロボ横島と頭だけ残ったロボおキヌちゃん。
「ぎゃーーー!!壊しちゃったーーー!?」
「ど、どうするのよヨコシマ!?」
「どうするって言われても・・・。」
慌てふためく2人をよそに、アトラクションは進むわけで・・・
バコ!!
「ありがとう、みんな!!」
「え?美神さん!?」
「いやロボットだよ。そんな事よりどうするかな~。」
墓の下から現れた美神を無視して、壊したロボおキヌちゃんとラスボスを気にする横島。
ピキ!!
「み、みんなのおかげで助かったわ!!みんな立派なGSね!!」
「今日の記念に帰りにGS特性メダルをー「だ~うるさいな~!!たく、ロボットになってもがめついんだから美神さんは!!」」
ピキピキ!!
「ひ、一人1500円で、「う~ん、文珠で直るかな~」「道具があれば私が直すんだけど・・・」・・・♯」
何故か血管が浮き出る美神に気づかずに、ロボットをどうするか考える2人。
だが、結局は・・・
「逃げちまおう!!」
「いいの!?」
「ま、まあこれも此処を監修した美神さんのミスだろ?こんな弱い霊力でぶっ壊れちゃうんだから。」
ピキピキピキ!!
(私の設計によれば一流GSが10人そろっても大丈夫のように出来てるんだけど・・・横島め!!)
「言われたとおりにやったら壊れましたって言えば、なんとかなるんじゃねーの?」
「それもそうね。」
「じゃ行こうか?」
そう言って2人は外に・・・
ボソ
「後で覚えておきなさい横島クン?」
ビク!!
「へ?(み、美神さん!?)」
「ど、どうしたのヨコシマ?」
すれ違った瞬間に聞こえてくる悪魔の囁き。
それはロボットと思っていた美神から聞こえた。
「い、いや、なんでもないよ。(なんでアンタが此処にいるんじゃー!!)」
「ありがとうございましたー!(どうでもいいけど・・・ルシオラに変な気をおこすんじゃないわよ?)」
「???」
あくまでロボットのふりを続ける美神にルシオラは騙されている。
「さ、さあ次いこうか(や、やばい・・美神さんがなんでおるんや!?)」
「う、うん・・・じゃあ次はあれに乗ろうヨコシマ?」
(ふ、ふ、ふ、これで下手な行動とれないでしょ横島クン?)
横島、ここで美神の存在に気づいた!!
「ど、どうしたのヨコシマ?顔色悪いわよ?」
「い、いや、なんでもないぞ、うん (なんで美神さんがおんねん!?これやったらラストまでいけれんやないか!!)」
マジカル・ミステリー・ツアーから出てからといもの、横島の顔色は優れなかった。
心配になったルシオラが「冷たいもの買ってくるからヨコシマはそこで待ってて!!」と言ってジュースを買いにいく。
「ううう、ええ子やな~ルシオラは~。」
なんて呟きながら、一人ベンチに座ってルシオラの帰りを待つ。
そしてその間に、今後の事を考える。
(美神さんがきとるとは・・・・またボガードかなんか現れたんだろうか?しかしこれで遊園地内でルシオラとイチャつけれなくなったぞ。)
実際は自分が後をつけられてるのだが、この馬鹿は気づいてない。
あくまでも美神は仕事で此処に来てると思っているのだ。
(う~ん、だからといってルシオラに「引っ付くな!!」なんて言える訳もないし、と言うか言いたくないし、・・・・・どっか観覧車とかに・・・いやしかし・・・)
なんとかして美神の目から逃れてルシオラとイチャイチャしたい横島くん。
今日はルシオラとのデートなのだ!!
なんとかしてイチャつきたいではないか!!
そして最後までイキたいではないか!?
そう願っているのだが・・・どこからか聞きなれた声が・・・
「ロナルド殿!!また会えて光栄でござるよ!!」
(なんでシロまでおんねんやーーーーーーーー!?)
「美神さーーん・・・何処に行っちゃたのかしら美神さんったら?」
(おキヌちゃん!?)
「ふう、中々面白かったわ・・・本当、よく人間ってこんなくだらない(けど面白い)事を考えるわ!!」
(タマモまで!?)
いつの間にやらおキヌまで来ていて、いまや事務所メンバーが全員集合!!
横島は、なんとか皆にばれない様に隠れて(と、言ってもベンチに座って気配を消してるだけ)ルシオラの帰りを待つ。
(い、いかん・・・とりあえずルシオラがきたら移動せねば。)
今の横島は、北○神拳を極めたケ○シロウだって気配をつかめないぐらいまで気配を消している。
もし此処で横島が待ってる事を知らなければ、ルシオラだって気づかないだろう。
(ああ~神様!!どうかルシオラが連中に見つかりませんように!!)
自分は気配を消したからいいものの、ルシオラは連中が来てるを知らない。
もし、ジュースを買いに行ってる間にでも、誰かに出会ったら・・・どうなるんだろう?
(・・・・よくわからんが、ヤレなくなるのは確かだな。)
ホテル街の入り口で横島が飛び掛った時のルシオラの台詞、
もう、それは後で♪今はデートを楽しみましょ?
つまり・・・デートが終わればヤレるのだ!!
何事もなく、ラブラブなデートをかましてれば、ベットイン!!
途中で、邪魔が入ったりしたら、お預け!!!
(ふ・・・・ここまで来たら、漢になるしかないっしょや!?)
そんな邪な事を考えてる横島くん。
と、そこへ、ルシオラさんが後ろから近づいて、頬にジュースの缶を引っ付けた。
ソロ~~・・・
ピト♪
「冷た!?ってルシオラ~!」
「ごめんごめん、ヨコシマったら真剣な顔してたんだもん。ちょっと悪戯したくなちゃった♪」
「たく~・・・」
苦笑いしながらジュースを受け取る横島は・・・
「お返しじゃ~!!」
「きゃん!」
ルシオラの首の部分に缶を押し当てた。
「つ、冷たいヨコシマ~!」
「おりゃおりゃおりゃ♪」
「あん♪も~・・・えい♪」
「やったな~♪」
キャイキャイキャイ♪
イチャイチャイチャ♪
もうさっきまで考えていた事&美神達の事を、まるっきり忘れてイチャつく横島くん。
いつの間にか気配を消すのも忘れていて・・・
「「「「・・・・・」」」」
思いっきり例の4人に見られてます。
「さて、次のアトラクションに行こ、ヨコシマ?」
ベンチから立ち上がり、彼に手を差し伸べる彼女。
「そうだな、行こっかルシオラ。」
そして、その彼女の手をとり、指と指を絡ます彼。
風も温かく、天気もいい。
冬なのにこの暖かさは、まるで天からの贈り物。
今日の2人のデートのために、天気の神様が、用意してくれた宝物。
「私、今幸せよ、こうしてヨコシマとデートできるんだもん♪」
「俺もだよルシオラ。俺も幸せを感じてる、ルシオラの隣で、ルシオラと同じ風を感じながら。」
自然と口から出た台詞。
今、胸の中にある想いを言葉に変えて出た台詞。
ヤル、ヤラないなんてどうでもいい。
ただ今は、この感じを、この風を、今日という日を、2人で楽しみたい。
お互いにそう想いあう2人の手はしっかりと握られていた。
まるで2人の絆のように、誰にも離せれない。
「い、いこっか?///」
「うん///」
ガラにもない事言ったせいか顔が赤い横島と、そんな横島の言葉が嬉しかったルシオラは、少し苦笑いしながら、次のアトラクションのほうを見る
と・・・・
「お楽しみね~横島クン?」 モグモグ
「人前でイチャイチャと・・・」 チュー
「昼に砂糖を食べてなきゃ死んでいたでござるよ。」 バグバグ
「今、生まれて初めて油揚げより、糖分がほしい気分だわ。」 ムシャムシャ
いた。
誰にも離せないはずの繋がれた2人の手を、簡単に離しそうな連中が。
口から大量の砂糖を出しながら、出た糖分をジュースやらなんやらで補給しながら立っていた。
ちなみに美神さん・・・我慢できなくなったそうです。
(こっちの命のためにも、即効でこのバカップルぶりを止めさせなきゃ!!)
「げ!!」
「美神さん、おキヌちゃん、シロちゃん。タマモちゃん!?」
もう目で物を凍らせれるんじゃにかってぐらい冷たい視線が横島に計8つ向けられる。
「俺も幸せを感じてる、」
「ルシオラの隣で、」
「ルシオラと同じ風を感じながら。」
上から、美神、タマモ、シロの順に、横島のマネをする悪女達。
さすがにおキヌちゃんは、元清純派ヒロインなので、マネはしなかったが・・・
「ふっ」
と、笑った。
「お、おキヌちゃんまで!?」
「って、なんで皆さんが此処にいるんですか!?」
「いや~偶然よ、ぐ・う・ぜ・ん♪」
ルシオラの質問に答える美神。
「偶然って・・・本当なの、おキヌちゃん!?」
「私達の後を追ってきたんじゃないでしょうね?」
ギク!!
っと思ったが、顔に出さない美神達。
「あのミステリー・ツアーの点検の依頼が昼にあったんで、皆で来てたんですよ。」
普通の顔して嘘をつくおキヌちゃん♪
笑顔がポイントです!!
「いくら拙者でも、お2人のデートの後を追うほど暇じゃないでござる!」
嘘が上手になったシロ!!
真剣に見える瞳がキュート♪
「私は美神がデジャブーランドに行くって言うから付いてきたの。私、ここ好きだし。」
元々、嘘をつくのは得意なタマモ!!
クールな表情がとってもOK♪
「本当に偶然のようだな・・・(じゃあなんでロボットの変わりに本人が出てきたんだ?)」
「う~ん・・・おキヌちゃんとシロちゃんが嘘つくとは思えないし。」←つまり、美神とタマモは信用してない
そして簡単に騙されるこのバカップル!!
まあ普段、嘘をつかない2人(シロ、おキヌ)が嘘をついてるのだ。
騙されても仕方がない。
「で、2人はなにをして「デートです美神さん!!」・・・♯」
「私達、デートしてるんでこれで失礼しますね?」
そう言って美神の台詞を遮り、なんとか横島と2人っきりのデートに戻そうと頑張るルシオラ。だが、
「さ~て、今日の仕事は終わったし、少し遊んでいきましょうか♪」
「「「は~い♪」」」
「「げ!?」」
普段なら、「仕事も終わったし、さっさと帰るわよ!」なんて言う美神が今日に限って「遊んで行こう♪」なんて言い出してしまい、
「あ、お2人は私達の事気にしないでどうぞデートの続きしていいわよ♪」
((出来るかーーーー!!))
「そうそう、私達の事は気にしないでください。」
((気にするわーーーーーーー!!))
「拙者達は拙者達で、色々と見て回るでござるよ!決して先生達の後を付いてったりしないでござるから!!」
(本当かよ?)
(なんか怪しい・・・と、いうより怪しさ爆発?)
「そうそう、色々と見て回ってる途中でヨコシマ達を見かけても、声は掛けないからさ♪」
(・・・それってつまり、俺達の後をつけても偶然だって言いはるって事じゃないのか?)
(行く先々に出てきそうな気がするんだけど・・・)
とりあえず、美神達と別行動をとってデートの続きを楽しもうとする2人。だが・・・
ジェットコースター
「久しぶりに乗るわジェットコースターなんて。」
「ドキドキしますね~美神さん♪」
「これが『ぜっと・とーすーたー』でござるか?」
「『ジェットコースター』よ、馬鹿犬。」
「「・・・・・なんで先に乗ってるんですか皆さん?」」
「「「「偶然(よ)(でござる)(です)♪」」」
先回りされてたり、
メリーゴーランド
「さあ、お手を・・・お姫様。」
「ふふふ、ありがとう、ヨコシマ♪」
白馬に2人乗りするヨコシマとルシオラ。
少しきどった台詞も飛び出すが・・・
「これの何処が楽しいのかしら?」
「た、楽しいじゃないですか美神さん。」
後ろの馬車に乗ってるは美神さんとおキヌちゃん。
「「・・・・」」
「あ、偶然ですね~横島さん。」
「本当、偶然ね~横島クン。」
後から乗ってこられたりして、
「あ、偶然でござるな先生♪」
「あら、偶然ねヨコシマ♪」
「ほんとーに偶然か!?」
(んなわけないでしょうが!!)
なっかなか、2人っきりになれない。
もう途中からルシオラは機嫌が悪いし、横島は既に諦め気味で・・・
「「はあ~~~~~」」
「さ、次は何に乗りましょうか美神さん?」
「そうね~、どうしようか~おキヌちゃん?」
ついでに言うと、美神達もコソコソするのに飽きたのか、堂々と横島達を尾行する始末。
「あーーーー、もう!!私はヨコシマと2人っきりになりたいんだから付いてこないでください!!」
「や、や~ね~・・・偶然よぐ・う・ぜ・ん♪」
「偶々、行く先々でお2人に会うだけですよルシオラさん♪」
キレてルシオラが叫ぶも、軽く受け流す。
どんなに言っても「偶然」で片付けるのだ。
まあ此処は遊園地、偶然に知り合いと会う事がないわけじゃないけど・・・
「あまりにもその、偶然ってのが多すぎませんか美神さん?(つーか偶然じゃないでしょ?)」
「なに?横島クンまで疑うわけ?♯」
「い、いえ・・・そういうわけじゃないですけど・・・(ううう・・・逆らえないこの身が、魂が憎い・・・)」
どんなに強くても、横島は美神の前では無力だった。
(ふ、横島クンは私に逆らえないからね・・・これでデートは諦めるでしょルシオラ?)
自分達の勝利?を確信して余裕と悪意のある笑顔をルシオラに向ける美神さん。
だが、ルシオラも負けてはいられない。
(こうなったら、さっさと勝負をつけてやるわ!!ムードがどうとか言ってる場合じゃないわね!!)
向こうが邪魔をしてくるなら、邪魔できない場所でイチャついて、即効でラストまで持っていくまで!!
「ねえヨ・コ・シ・マ♪」
「ん、どうした?」
「観覧車に乗りましょ?」
観覧車。
そこは密室の空間。
下手したら簡易ご休憩の場所となりうる場所だ。
2人っきりで、数十分間の密室。
ヤろうと思えばヤレる数分間だ!!
(今日は勝負パンツOK!!ゴムもポケットの中に1ダース入ってるわ!!ティッシュだて5箱ある!!)
もう色々とヤル気満々のルシオラ。
(一番上に来たらヨコシマの文珠で観覧車を停止&故障させて時間を稼ぎ、そのままイッキにイクわ!!)
作戦も完璧!!
「さ、観覧車に行きましょうヨコシマ♪」
「お、おう・・・(なんだ?急に元気になったな?)」
いつもとは立場が逆転している横島とルシオラ。
美神達が見ている前で横島の腕を組み、ルンルン気分♪(死語?
(なにかあるわね・・・)
(怪しい・・・)
乙女回路が警告を告げてくるのを感じる美神とおキヌ。
(なんか悪巧みの匂いがするでござるよ)
(これは何か仕掛けてくるわね。)
臭いで横島の身が危ない事を感じるシロタマ。
ルシオラが此処で勝負をかける!!
観覧車
小さな部屋が、段々と頂上に上っていく。
その小さな部屋に、今は2人っきり
横島と向かい合うように座るルシオラ。
健康な男の子と、可愛い女の子
間違いが起こっても・・・・不思議じゃない!!
「おお、段々と上っていくな。」
「そうね♪」
邪魔する奴らは後の方。
さすがに一緒には乗ってこなかった。
段々と地上が離れていき、『上がっていく=大人への階段を上る』に感じるルシオラであった。
「く!ルシオラめ・・・ここでフィニッシュを決め込むつもりね!?」
「ここでですか!?」
こちらは横島達の乗っているゴンドラの次のゴンドラに乗っている美神とおキヌ。
「でも此処でヤッてたら時間が足りないんじゃ?」
「甘いわ!向こうには横島クンの文珠があるのよ?回転を遅らせたり、かるく故障させたりして時間は稼げるわ!!」
「で、でも私達が此処にいるんですよ?激しかったりしたらわかっちゃうんじゃ?」
「それも文珠で隠せるわ!揺れは『停』『止』とかで動かないようにできるし、それに一番高い所でヤられたりしたら私達からは見えないわ!!」
ちなみにシロタマは下で待機している。
「どうします美神さん!!」
「く、こうなったら手のうちようが無いわ・・・やっぱり私達も向こうに乗れば・・・そうだ!!」
「何かいい手が見つかったんですか!?」
「ええ・・・これなら絶対に阻止できるわ!!」
観覧車 頂上
「おお!なんか自分で空飛ぶのと違うな~!!」
目をキラキラさせて下界を見下ろす横島。
ルシオラは「そうね♪」と相槌だけうってポケットから色々と取り出し始めた。
「ねえヨ・コ・シ・マ♪」
グラ
「おわ!・・・ってどうしたルシオラ?」
急に横島に抱きつくルシオラ。
少しゴンドラが揺れる。
「ホテル街の時にさ・・・私、『後で』って言ったじゃない?」
「あ、ああ・・・そういえばそうだったな~。(濡れた瞳で俺を見つめる!?これってやっぱOKサイン!?)」
「でさ、せっかくデートしてたのにあの人達が邪魔して・・・これじゃあ最後まで・・・・ね?だから此処で・・・」
此処まで言えば横島には100%伝わるルシオラの想い。
で、横島は場所を気にする性質じゃないので・・・
「うおーーーーーーーー!!ルシオラーーーーーーー!!」
と襲い掛かる。
しかもいつの間にかには服も脱げてパンツ一丁だ。
「あん♪ちょっと待って!!このままじゃあの人達にばれるし、時間もないわだから・「まかせろ!!」」
みなまで言うな!!って感じで横島は、『停』『止』と『視』『覚』『遮』『断』の力を使った!!
停止はゴンドラの揺れと、観覧車の回転を停止させ、視覚遮断は、外から内が見れないようにしたのだ。
「さあこれで大丈夫だ!!文珠の力で多分一時間ぐらいは動かないぞ!!」
「キャーー!素敵よヨコシマ♪」
除霊中でも見られないほどの高出力の霊力が、ある一点に集中しているのが目に見える。
ルシオラが言った素敵とは、横島の力の事なのか?それとも・・・。
((さあ!今こそ男(女)にーーーーーーーー!!))
準備万端の健康男子と女子。
でもこれだけは最初にしておきたい。
「ねえ、キスしてヨコシマ?」
「・・・・わかった。」
観覧車内で外からは見えないけど、絡み合う二つの唇。
今から2人は・・・・大人になる!!
「ルシオラ・・・」
「ヨコシマ・・・・」
ドキドキドキドキ
ルシオラを席にゆっくり寝かせて、横島の手が、少し小刻みに震えながらも、ルシオラの服の下から忍び寄ろうとした瞬間、
「「させ(ません)(るか)ーーーーーーーー!!」」
ゴフ!!
「ウゲ・・・・」
ゴンドラの下から二つの霊体が現れ、横島を攻撃!!
横島は気絶した!!
「ああ、ヨコシマ!?」
「これでもうヤレないわね。」
「残念でしたね~ルシオラさん♪」
嬉しそうな霊体の美神とおキヌ。
「く、まさか幽体離脱してくるなんて!!」
「さあ、もう観念しなさいルシオラ!!」
「もうヤル事はできませんよ!!」
悔しそうなルシオラ。
せっかくのデートなのに邪魔をされ、覚悟を決めたのに邪魔をされ、本気で腹が立ってくる。
だが、焦る事は無い。
「これでわかったでしょ!!今日はもう無理よルシオラ!!諦めなさい!!」
「そうね・・・後、数ヶ月の我慢だもんね。」
「え?」
そう言ってルシオラは、気絶している横島を優しく撫でる。
その顔は聖母。
でも、心の中は、邪魔された怒りで満ちている。
「数ヶ月?」
「ど、どういう事よ!!」
ルシオラの言った数ヶ月。
その意味がわからない美神とおキヌが問いかけるが、ルシオラは何も言わず、横島の頭を撫でる。
その無言が怖い。
「よっと・・・これ、借りるわよヨコシマ。」
そう言ってルシオラが無造作に脱がれて落ちているジージャンから取り出すは二つの文珠。
『起』『動』
観覧車が、動き始める。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ピリピリとした空気がひとつのゴンドラを支配する。
(そうよね・・焦らなくても、あと数ヶ月後には旅に出るのよね私達。)
(後、数ヶ月って・・・数ヶ月後になにがあるって言うのよ!?)
(数ヶ月後にどうなるんですか!?)
誰もしゃべらないゴンドラの中、さきに口を開いたのはルシオラ。
「ほら、ヨコシマ起きて!」
「う、う~ん・・・ルシオラ?」
「もう、今日は邪魔が入っちゃったし、帰りましょ?」
美神達を無視して、横島を立たせるルシオラ。
横島は急いで服を着て、
「帰るって・・・いいのか?」
「うん♪もうデートは楽しんだし、これ以上邪魔をされたくないから。」
そう言ってルシオラは美神とおキヌを睨む。
「な、なによ?」
「いいえ、何もありません。私達はもう帰りますんで、さようなら。」
そう言ってルシオラは横島に転移を頼む。
「美神さん達はどうす「ヨコシマ!!美神さん達は偶然此処で出会ったんだから、一緒に帰る必要はないでしょ!?」・・・あ、ああ。」
いいのかな~なんて思いながらも、ルシオラの言ってる事は間違いじゃないし、ルシオラが悲しそうな目で自分を見るので、
「そ、それじゃ2人とも・・・」
2人に挨拶だけして、横島とルシオラは転移して帰った。
シュン!!
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
今、思えば可哀想な事をした。
せっかくのデートの邪魔をしたのだ。
ルシオラが怒って当然だ。
「なんか・・・悪い事しちゃいましたね私達。」
「で、でも・・・ヤラせるわけにはいかないでしょ!!」
「そうですけど・・・」
嫉妬してた。
それだけで動いてた。
ルシオラの気持ちを考えずに。
「ルシオラに横島クンを取られていいの?」
「で、でも・・・」
確かに取られたくはないけど、デートの邪魔をしたのは悪いと思う。
そう思う2人。
「・・・・私達も帰りましょうか。」
「そうですね。」
2人は自分達の肉体に戻り、待機していたシロとタマモと一緒に遊園地を後にした。
ルシオラの言った数ヶ月と言う言葉を気にしながら・・・・。
{あとがき}
なんか途中から無茶苦茶になってしもうた・・・義王です。
やっぱデートの邪魔をしたら怒るのが当たり前だと思ってたらこうなってしまったとです。
作者故障中です。次がんばりますんで責めないでー!!
はい!じゃあレス返し!!
>あああ様
・・・何処がっすか?
>wey様
本気で逃げてください!!美神がバズーカーもって追っかけています!!
え~とですね、用務員&警備員をやってもらいたいのですが、 wey ってままじゃ使えないんっすよ。なんかこう、わかりやすい名前とかあればいいんですけど。
>wata様
邪魔をしすぎたらこうなっちゃいました。
もう、自分でも何がなんだか・・・。
>でんでん様
う~んウケると思って使ってたんですけど、読む気が無くなるっすか。
すんません。こんどからそのへんを直しますです。
>ジェミナス様
全開でがんばったら、何故かラストがシリアスに・・・。
>通りすわり様
どもども!ウケを狙ったんすけど、どうも不評みたいっすね。
反省してるっす。
今後ともなにか気づいた点がありましたら、遠慮なくレスくださいっす!!
>カニ五郎様
最終確認 いいんですね? ニヤリ
>之様
壊れすぎてルシオラが本気で怒っちゃいました。
>柳野雫様
壊れ表示は続きましたが、調子に乗りすぎてシリアスに・・・
>アンスリウム様
砂糖の取りすぎには注意してください!!
>なまけもの様
正解です。ロボットのふりをして出てきたんですけど、途中から面倒になって普通に出てきました。
え~次回!! 「後、数ヶ月!!最終準備は女整理!?」
で会いましょう!!
ちょっと修行してこよ・・・今後にこんな事がないように・・・
シーユー♪
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