え~話を進める前に、この学校の作りをもっと詳しくお教えしたいと思います。
作りは木造の三階建て。階段は学校の真ん中にあり、階段を下りると目の前に下駄箱。
1階は、学校を真正面から見て真ん中に下駄箱。下駄箱から見て左が職員室と校長室で、その真正面に保健室と図書室(1-1と2-1の真下)があります。
下駄箱から見て右が給食室と事務室。その真正面に音楽室と理科室(3-1と空き教室の真下)があります。
2階は、学校を真正面から見て左から1-1、2-1、女子トイレ、階段、男子トイレ、3-1、空き。
3階は、学校を真正面から見て左から4-1、5-1、女子トイレ、階段、男子トイレ、6-1、空き。
それぞれのトイレの前に水道があり、体育館はありません。
家庭科室、図工室もありません。放送は職員室からします。
小さな学校です。
それでは、お話スタート♪
第6話 「トイレ妖怪のお仕事!!築100年以上の学校の授業は終わらない授業!?」
2階トイレ前
「私達はトイレの妖怪、皆さんがトイレの花子さんって呼んでる存在が私です。」
「僕達は男子トイレの太郎と、」
「次郎です。」
横島復活後、とりあえずトイレに現れた3人を集めて話しを聞く事にした愛子達。
ちなみに横島はロリコン疑惑がはれてないので、ロープでぐるぐる巻きにされ、口はテープで塞がれていた。
「なんで男子トイレに花子さんがいて、女子トイレに太郎くんと次郎くんがいたのよ?」
「し、しかも忠夫さんのナニを・・・そのいじくったりして・・」
アリスの言葉に先ほどの行為を思い出したのか、アリスと花子さんの顔が赤くなった。
「う~んそれは最初、花子が言い出したんだよ。」
「『いっつも女子トイレじゃつまんないから、今から数年は私が男子トイレにでるわ!』って花子が無理矢理・・」
「だってつまんないんだもん・」
これで太郎と次郎が女子トイレに、花子が男子トイレに出た事に納得する3人。
だが、これでは花子さんが横島のナニをナニしてかがわからない。
「で、花子さんは横島君のナニをナニしてたの?」
「さっき仕事だからって言ってたけど?」
「ンーーーーーーー!!ンンンンンンッンー!?」
その事について横島が何か言ってるがそれは無視。
「僕達トイレ妖怪のお仕事なんだよ。」
「悪戯好きな子供は少し脅かしたり、紙が切れて困ってる人には上から紙を渡したり、」
「で、でも私、男子トイレと女子トイレの仕事が違うのを忘れてたんです!!」
そんなのが仕事なんだ~と関心する愛子達。
でも男子トイレと女子トイレの違いって?とわからない顔をするアリスと愛子。
横島はなんとなくわかったらしい。
「男子トイレには大と小があるからね。」
「トイレで小をしていたらチャイムが鳴って、慌ててチャックを上げて挟んでしまう人がいるんだよ。」
「男子トイレの仕事はソレを優しく、痛くないように直す仕事もあったんです・・・ううう・・・」
花子達の言葉を聞いてやっとわかった2人の顔は赤い。
ちなみに花子が言った「直す」の文字は誤字じゃないのであしからず。
「じゃ、じゃあ横島君は・・・・」
「は、挟んじゃったんですね。」
「・・・・・・・・・・」
苦笑いで横島を見る愛子とアリス。
もう、何も言いたくないて顔をする横島。
さっき殴られたとかじゃなく・・・
(し、知られてしまった・・・・恥ずかしいーーーー!!)
って感じで愛子達から顔を逸らす。
「ここ最近だれもこないからお兄ちゃんと遊びたくて声をかけたんですけど・・・」
「どうせいつもの癖で紛らわしい声のかけ方したんだろ?」
「小便している其処の兄ちゃんに後ろから、【お兄ちゃん・・・遊ぼ?】ってな感じでさあ、それで慌てて挟んでしまったんでしょ兄ちゃん?」
さすが付き合いの長いだけあって花子の言動を見たかのように説明する太郎と次郎。
横島はぐるぐる巻きにされながらも次郎の言葉に顔だけ動かして肯定した。
「それで横島君のナニを何かしてたのね?」
「はい・・別にFやら、自家発電やらはしてませんから。その、お兄ちゃんを・・」
「あ、そうでしたね。」
ってなわけで横島開放。
「ごめんね横島君。」
「私は忠夫さんの事信じてました!!」
いったいどの口がそんな事を言うのだアリスよ?
ここで反発しようとも思ったが話しが進まないので・・・
「い、いや・・・もういいよ愛子、アリス。」
話しを進めましょう。
「誰もこないって・・・ここはもう廃校だぞ?」
「「「え?いつのまに!?」」」
横島の言葉に驚く3人。
「インターネットで調べたら一年ぐらい前から廃校となってるんだけど?」
「・・・気づけよ。」
「「「し、知らなかった・・・」」
愛子の言葉に呆然とする3人の便所妖怪。
まあ、妖怪と人間の時間の流れは違うから、一年ぐらいじゃ気づきはしなかったのだろう。
「ど、どうする次郎?花子?」
「どうするって言われても・・・」
「他の学校に移るしかないわね。」
これからの事を話し合う3人。
歳はいくつか知らないが、その姿は小学三年せいぐらいで子供だ。
もうこうなったら横島達が今から言う事はたった一つ。
「なあ、俺達この学校を貰って(盗んで)新しく学校を作るんだが、お前達そこの生徒にならないか?」
「「「え?」」」
「今はまだ生徒決定なのがたった一人の女の子なの。」
「その子のお友達になってくれない?」
妖怪である自分達を学校に?
「で、でも私達妖怪だよ?」
「だから?」
「だからって・・・その・・・」
「大丈夫♪私も妖怪だけど人間の学校に通ってるから♪」
「俺達の作る学校は、妖怪も人間も関係無い学校なのだ!!だから問題無し!!」
「先生も集めたんだけど・・此処にいる机妖怪の愛子ちゃんと、この学校にいた金○先生と椅子妖怪の校長さん。全員妖怪よ。」
今、学校関係で集めた生徒と先生は、美姫(人間)、愛子(妖怪)、銀八(妖怪)、校長(妖怪)と、妖怪のほうが多い。
だが、これでいいのだ、横島達の作る学校は。
普通の学校を、人間だけが集まってる学校を作るわけじゃないのだから。
「まあ、此処に居たいって言うなら仕方ないけど。」
「無理して生徒にはなる必要は無いの。」
「あなた達が選んで・・・生徒になるか、ならな「「「なります!!」」」・・♪」
アリスの言葉が言い終わる前に元気よく答えるトイレ妖怪達。
「私も一度授業を受けてみたかったし・・・」
「俺達も、トイレにいつまでも閉じこもってるのは飽きたしな!!」
「そうそう、チャックを直してやったり、紙を渡したりすんのにはもう飽きたしな!!」
「(そりゃ飽きるわな~)よし!それじゃあお前達は俺達の作る学校の生徒・・・決定!!」
「「「やったー!!」」」
こうしてトイレ妖怪の花子、太郎、次郎は横島達の作る学校の生徒になった♪
「と、決定したはいいけど、俺達まだ三階を調べないかんのよ。」
「そういうわけで此処で待っててくれる?」
「「「わっかりましたーーー!!」」」
「ん♪いいお返事♪」
横島達は3人を残して三階に進んだ!
3階
3階は異様な空間だった。
電気が点いていて明るく、クラスの前には給食袋が掛かっている。
クラスの中を覗いてみると、少ないが子供がいて、先生が黒板に書く文字を一生懸命ノートに写したり、隣の子と喋ったりしている子供達。
「な、なんなんだ此処は?」
「まるで廃校じゃないみたい。」
一通り3階の教室全部を見て回るが、空き教室以外の全ての教室で授業をしていた。
「まるでこの学校が廃校になる前の風景みたいですね?」
「っと言うかそうなんだろうよ。3階を支配してる奴が俺達に見せてるんだと思う。」
「幻術かしら?私みたいに私達を飲み込んだわけじゃなさそうだけど。」
全ての教室を見て回った3人の意見を出すが結局、
「で、何処にその犯人がいるかだけど。」
「全然わからないわ。」
「私もです。」
これを見せる犯人がわからない。
いったいどうするか?とそれぞれが考え込む。
「う~ん、教室に入り込んで授業を妨害するか?」
「そうしたら犯人が出てくるかしら?」
「教室に入った瞬間に授業を受けさせられたりして♪」
冗談めいたアリスの言葉。
だが、愛子の中で授業を受けさせられそうになった横島には冗談になってない。
「・・・妨害はやめとこう。」
「そうね。」
「???」
またも考え始める3人。
だが、結局いい案が浮かばずに・・・
1時間経過
「だーーーーー!!全然いい案がでらんぞ!?」
「一旦戻って、対策を練り直しましょうか?」
「此処にいても授業終わんないし、校長とか銀八先生に知恵を借りるって手もある「愛子・・・お前今なんていった?」・・へ?」
愛子が言った事を再度聞きなおす横島。
愛子はキョトンとした顔で自分の言った事を思い出し、
「校長と銀八先生に知恵を「その前だよ!」・・此処にいても授業終わんないしって・・・どうしたの横島君?」
愛子の言葉を聞きなおした横島は「そうだ、そうなんだよ。」と呟いて階段に向かった。
その顔は解けなかったパズルが解けたように晴々している。
「ちょ、どうしたのよ横島君!?」
「何かわかったんですか!?」
「ああ、わかったんだこの犯人を引っ張り出す方法が!!」
先に行く横島の後を追う2人の問いかけに自信満々で答える横島。
「謎はすべて解けた!!」
いや、そういうSSじゃないから・・・。
横島が向かった先は校庭。
「校庭で何をするんです?」
「何もないわよ此処?」
「まあ、見てろって・・・」
そう言って横島は文珠無しで 『飛』『翔』を使って飛んだ。
ヒュン!
「あそこで一時間も悩んだのに、授業は終わらなかった。」
「あれは時間が流れてなかったんだ。だから授業が終わらなかったんだ。」
そう言って横島は学校の大時計の前で止まり、
「学校の時間を表す物って言えば、やっぱこれだろ?」
長身と短針を5時の部分に持ってきた。
学校の終わる時間だ。
「あ~なるほど、そういう事ですか。」
「・・・・」
下から横島の様子を見ていたアリスは納得したみたいだが、愛子は渋い顔して悩んでた。
シュン!!
「さて、これであの授業も終わってるは「まだよ横島君。」・・・へ?」
上から帰ってきて自信満々な横島の言葉を止めた愛子。
「へ?まだなの?」
「なんでだ愛子?」
「う~ん、多分時計だけじゃ足りないの♪」
そう言って今度は愛子がパズルが解けたような顔をしていた。
「真実はいつも一つ!」
・・・それは台詞がおかしいだろ?
愛子が向かった先、それは・・・
「いや~まさか私が先生をするとは、考えてもみませんでしたよ。」
「私もだよ金・・・いや銀八君。」
ガラガラガラ
「失礼します!!」
「なあ、此処に何があるんだ愛子?」
職員室だった。
「ん、2階と3階は調べ終わったのですか?」
「いえ、その事なんですけど、学校のチャイムってもう鳴りませんか?」
学校の終わりと言ったらチャイムでしょ?って顔で横島のほうを見ながら校長に訪ねる愛子。
横島とアリスは納得。
「チャイムですか?どうでしょう銀八君?」
「いや~チャイムを鳴らすスイッチは其処にあるんですけど」
そう言って銀八が指差す方向には放送に使うマイクやらボタンやらがあり、その中にチャイムを鳴らすスイッチがあるという。
「電気が通ってませんからな~、鳴らせないんじゃないでしょうか?」
「う~んスイッチがあるなら・・・横島君、なんとか出来ない?」
「あいよ~~」
そう言って横島は、その部分に手を当てて、『動』の力を使った。
するとその機械達はランプがつき、動き始めた事を伝える。
「これで数分は動くと思うぞ?」
「さっすが横島君♪(これって霊能力?)」
「凄いですね忠夫さんは♪(もうこれって霊能力関係ないんじゃ)」
色々とつっこみたい2人はとりあえずその思いをグッと堪えて、
「じゃ、早速♪」
パチ!
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン!
授業終了のチャイムを鳴らした。
その時、学校の3階から様々な魂が飛び立ったのだが、横島達は気づかずにいた。
3階
「さてと・・・お、元の廃校に戻ってるな。」
「でもやっぱり霊気も妖気も感じませんよ?」
終了のチャイムを鳴らして3階に戻ってくると、廃校には戻っていたが、何もいなかった。
念のために3階すべての教室とトイレを調べるも、
「やっぱり何もいないな。」
「おかしいわね?」
「もう、チャイムが鳴ったか帰ったんですかねえ?」
何も出てきはしなかった。
校庭
「じゃあ俺達は一旦帰るけど、此処の取り壊し工事が始まる前の日までには来ますんで。」
「ええ、その日まで他の悪霊やら、悪い妖怪がこないようしときます。」
「じゃあねお兄ちゃん達!」
今日は調査に来ただけの横島達。
全ての調査を終えれば、後は帰るだけだ。
学校内で出会った妖怪達のお見送り。
「私達の仲間が、この学校を置く場所を作ってるから、それが出来たらこの学校を貰いにきますね?」
「ええ、その日までお待ちしておりますので。」
「早く来てよねお姉ちゃん!」
「ちゃんと来いよ?」
「こっちはトイレなんかで待ってんだからな!!」
「ええ、出来るだけ急ぐから。」
口は悪いが太郎と次郎が良い子なのはわかった。
花子も良い子だ。
自分達が頑張れば、この子達が早く美姫と友達になれる。
今まで以上に頑張ろうと誓う3人であった。
「じゃあ転移すっから掴まってくれ!!」
「はい!」
「ええ!」
横島に掴まり転移しようとした瞬間、
「それじゃあな!!」
「またねお兄ちゃん!お姉ちゃん達!!」
「じゃあな!」
「早く来いよ!!」
「それじゃあお待ちしてます。」
「私も先生として生徒達の見本となるよう、勉強して待ってます。」
【ありがとう・・・授業を終わらせてくれて】
(あれ!?今の声は!?)
「転移!!」
シュン!!
アリスには何かがお礼を言っている声が聞こえた。
さて、九十九神とは、昔、物は100年使うと命をもつので99年(九十九)で捨てる所から来たと私は聞きました。(大分端折ってますけど)
で、この学校は築100年以上、つまり戦前からある学校なのです。
戦争では沢山の子供も死にました。
では、そんな死んだ子供達の学校は?
もし夜中に、築100年以上の学校の近くを通って、学校の3階に明かりが点いてたら・・・皆様こう思ってください。
死んだ子供達が授業を受けてるのだと・・・。
命を持った学校が、死んだ子を集めて授業をしているのだと・・・。
そして、その学校のチャイムが壊れていたら・・・・もうどうするかはわかりますね?
{あとがき}
俺、暴走(マテ)・・・義王です。
もう何がなんだか・・・(これ何回目だ?)
次回は前々から言っていたようにルシオラさんです♪
って、いうか、旅立ちの準備ってもうその名の通りに準備段階なんですよね。
書いてて忘れてました。さっさと終わらせて旅に出させるかな?
PS:誰か学校名とチーム名を考えてくれ~!!
前回募集したのに誰も答えてくんないだもん!!
はいじゃあレス返し♪
>D,様
え~と・・・それは何でしょうか?
すんません、よくわかりませんでした。
>柳野雫様
太郎 「僕達良い子だぞ!!」
次郎 「そうだそうだ!!」
特別出演R 「そうだっちゃ!うちはダーリンと一緒なら幸せだっちゃ!!」
>なまけもの様
まあ学校や地域によってこの手の話しは違いますからな~。
この子達は良い花子さん達です。
>wey様
亜麻色の髪の乙女 「私だって胸でできるわ!!」
凍った布 「わ、私は・・・その・・・笛を吹くから口で・・・」
もう、勘弁してください。
>アンスリウム様
甘いですよ・・・。
もし今回ので嫉妬するのなら、次回は耐えれないでしょうな。 ニヤリ♪
それでは次回、はいルシオラ予告して!!
ルシオラ 「ヨコシマとデート!!そして甘甘なデートでもだえ死ぬ者達!?」 で会いましょう!!
義王&ルシオラ シーユー♪