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▽レス始

「妖物のお医者さんR 第7話(前編)(GS&動物のお医者さん)」

闇色の騎士 (2005-03-16 08:28/2005-03-17 07:33)
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〜第7話〜


「……………?」
コピー部屋で一人ノートのコピーを取っていた横島は、けったいな(鬼道〜まだ入院前風に)物を見つけた。

それは、なんだかでっかいエジプト風棺桶っぽいのだが?

「何だろ?コピーとは全く何の縁も無さそーだし」

棺桶モドキの蓋には…

「封印〜開けたらしぬで」と書いた紙が貼っつけてある。

何処かで聞いたような文面だが…

いいのか?

「中にハイパワーライフルでも入ってんのか?」
考え込む横島。

つーかそれは何だ?

「それはね〜除霊競争に使うのよ〜〜」
いきなり何処からともなく冥子が出現した。

「…何スかそれ?」
「横島クンは〜敵さんだから〜〜これ以上教えられないの〜」
何だか意味不明なことをのたまいつつ、冥子はドアの向こうに消えていく。


「……本当に何なんだ?」


「除霊競争というからには、これに何かが封印されているんでしょうね…」
ピートが棺桶モドキをしげしげと見つめて言う。

あれから数十分後。

ここには3年生のメンツが殆ど集まっている。

「なんだかキタネー箱だな」
一文字魔理がつんつんとそれをつつく。

一文字魔理。

ヤンキー風の雰囲気を持つ男勝りの女性である。

間違ってもときめきヤンキーハイスクールの卒業生では無い。

もっとも、元々は札付きの不良だったらしいが。

がさつで乱暴な所はあるが、胸に秘めた優しさと気風の良さが同性の人気を集めている様だ。

戦闘スタイルはそのまんま喧嘩殺法な所がいかにも彼女らしい。

「…もしかして日曜の運動会で使うんじゃ……?」
氷室キヌは不安そうな表情で言った。

「え?運動会なんてあるんですか??」
ピートが驚きの声を上げて横島を見る。

彼も無言で首を横に振った。

「プログラムが来ましたよ〜」
赤毛の女性ー除霊所受け付け兼学生の花戸小鳩が、紙をヒラヒラさせながら駆けて来る。

花戸小鳩。

貧乏神(現在は福の神)に取り憑かれた一家の娘。


この物語ではまだ語られていないが、横島が六道大学に入学する少し前に彼女と(本格的に)出会い…

あっさり貧乏神を福の神に転身させてしまった事件からの付き合いである。

その特異な生い立ちから、色々考える所あって六道大学に入学。

現在GS事務の勉強をしているのだ。

素朴な性格とかなりの大きさの胸を誇る普通の女性である。

貧乏期間の長さ故、妙に貧乏性臭いのが玉にキズだが。


「何て唐突なんだ……」
状況に全く対応しきれていない二人。

「あたし酒飲みリレー!それっきゃないぜ!」
一番先に名乗りを挙げる魔理。

「私…借り物競争でお願いしますね」
おキヌもしっかり自分の出る種目を押さえる。

「け…競馬???私が!?え?乗ってるだけでいい?それならなんとかなりそーです(照)」
小鳩も決まったらしい。

なるのか?

「横島さんは除霊競争な!」
魔理の無情な言葉が飛んでくる。

「勘弁してくれよ…大体何で俺がそんな訳の判らない競争に出なきゃならねーんだ?」
「横島さんあたしらの中じゃ一番戦闘能力高いし」
「普通だ普通」
うんざりした顔で横島が返す。

「六道先輩の「暴走」で、毎回しっかり生き残る人が言う台詞じゃないな!」
ふふんと勝ち誇った笑みを浮かべる魔理。

「ピートさんは時々巻き込まれてますからね(にっこり)」
小鳩が罪のナイ笑顔で言った。

さくっ!

ピートの心に、さりげな〜く言葉のナイフを突き立ててるのに全く気付いていない。

「あうっ……」
ひっそりと涙するピート。

彼女もまたある種の「天然」な為怒るに怒れないのだ……

「という訳で横島さんが除霊競争にキマリですね」
さりげなくシメるおキヌ、この子もただ者では無いかも知れない。

「頑張って下さいね横島さん(はぁと)」
小鳩も負けじと笑顔で駄目押しする。

「う………」
こうして横島は退路を断たれた。

「最後の障害物突破ドキドキ爆烈ゴッドレースどうします?」
「何だか危なそうだしピートさんでいーんじゃないか?」
「ばんぱいあはーふでしたっけ?不死身なんですよね?」
小鳩、魔理、おキヌの順でピートを見る。

何気に酷いぞ魔理。

「………拒否権は無いんですね……」
滝のよーな涙を流すピート。

別に(普通の)バンパイアハーフは、不死身でもなんでも無いんだが(多分)そこで抗う勇気は彼には無かった。

「どーいうレースなんだ一体…」
などと苦笑混じりに呟きつつ…

(運動会なんてモノがあるのは知らなかったが…そういえば学内が騒然としてるな)
横島はいつもの如く冷静に状況を判断していた。

後ろの廊下で6年生が猫撫で声を出している。

「タマモちゃんおいで〜油揚げあげるから〜〜」
「ケーン!?(あ、油揚げ!?何処?何処にあるのッ!?)」
一匹の修羅と化した九尾の子狐が、周囲に狐火を浮かばせて男に迫った。

「ひっ…ひえええっ!?」

目の前でも似た様な光景が繰り広げられていた。

「シロ、お肉あげるからおにーさんの事覚えていてね〜」
「わう?(何なんでござる?)」

「…………本気で何なんだこれは?」
頭が痛くなりそーなのをこらえつつ横島は窓の外に目をやった。

「げ…唐巣先生?」
窓から見える校舎裏の林の中で、生え際がなんとなく危なそうな中年男が十字架を片手に何かやっている。

「あれ秘密の特訓のつもりかな?」
何時の間にか魔理も窓を覗いていた。

「本当ですね…裏の方でやれば見えないと思ってるのかも…」
ピートもひょいと顔を出す。

「あ、あれは……」
横島は嫌なモノを見た。

唐巣の向こうでサンドバッグをボコボコにしている女性一人……

「美神教授も出るのか………!」
横島の背中に寒いものが走った。

こういう運動会のようなイベントには、あまり興味を持たない者もいれば…

ムキになって熱中(何かが賭かっていれば余計)してしまう人もいる。

横島は前者の典型、美神教授は当然後者の典型であった。

金目のモノが絡んでいれば尚更である。

しかしこの女、何故にここまで病的な位お金が好きなのだろうか?


美神教授は上から見下ろしている横島達に気付く。

「アンタ達!そんな所でボンヤリ見物してていいのかしら?手加減なんて一切!しないわよ(ニヤリ)いい?私は絶対!あんたらに容赦無く勝ぁぁぁつ!!」

燃えていた…美神教授が。

その背後に「宣戦布告」の文字が見えたのは、あながち気のせいとは言えないかも知れない。

「…一体何を吹き込まれたんだろうなあ…理事長あたりに…」
横島がげっそりとした表情で呟く。

「多分、いや間違い無くお金がらみでしょうねぇ……」
ピートも諦め切った顔で頷いた。


そして当日……日曜日。


運動会は当たり障りのない種目から始まった。

魂入れ(たまいれ)


「きゃ〜〜〜そっち行きました〜〜!」
「小鳩さん!捕まえないと駄目ですよ〜」
「……何だか妙〜に手慣れてるなおキヌちゃん…」
おキヌは魔理の言葉通り、ひょいひょいと人魂(ひぇぇ)をネット型結界の中に放り込んで行く。

そもそもどうやって人魂を捕まえているのだろうか?

「何処をどう突っ込んでいいのやら……」
「ですね……」
もはや何も言う気力無しの二人だった。


霊糸綱引き

霊力で綱を引き合うという競技。

幽霊族が死ぬ時に一本づつ残して逝くという超貴重アイテム「霊糸」を、無意味に贅沢に使用して編んだ特製大綱を使う。

「……某有名虎縞ちゃんちゃんこの少年が血涙を垂れ流して抗議してきそうなアイテムだな…」
「一体何処から手に入れたんだか…(呆れ顔)」
見ているだけでお腹いっぱいになりそーな競技に、うんざり気味の二人。

でもツッコミはしっかり入れてる所ある意味見事である。

子供のスプーンレース

「普通だな……」
「ですね」
「甘いわ〜〜〜」
「げ、理事長!?」
ほほほほほほ〜と言う笑い声とともに六道理事長が現れた!

「…………………………で?」
横島が氷点下の眼差しで理事長を見る。

「や〜ん…コワイ顔しないで〜〜おばさん脅えちゃうわ〜」
いやんいやんと身悶えする理事長(子持ち)

「……誰に脅えるって言うんです」
冷やかな目つきで言うピート。

「つまり〜只の玉じゃないのよ〜」
「…………………」
二人は恐ろしくイヤ〜〜な予感にかられた。

「うっかり〜落とすと〜〜虫が出てくるのよ〜〜」
「虫……?」

「ええ〜百足みたいな姿で〜〜噛まれると〜石になるのよ〜ほほほほほ〜〜」
さらりとおっとろしい事を言ってのける理事長。

「よ、横島さん!?」
「だぁ〜〜〜〜何てもの使うんだこのおばはんは〜〜!!!」
奥歯のスイッチを入れた、某サイボーグ戦士の如きスピードですっ飛んで行く横島クン。

「だぁぁあ!唸れハンズオブグロォォリィィ!!!」

「援護します!ダンピィィルフラッシュ!!!」

たちまち始まる戦闘!

「面白ぇ!あたしも参加するぞ!!」
魔理が木刀を片手に乱入!


「頑張れ〜〜!」
「そこです!一気にトドメを!」
応援するおキヌと小鳩!

際限なく混乱していく戦場…


ちなみにこの「死闘!百足の化け物軍団対GSの卵達!!」は、お客に概ね好評だったらしい。

この女、もしかしてサッちゃんより悪魔か?


競馬


「きゃ〜〜〜〜〜速すぎます〜〜〜!!」
量産型式神「イル」の背中できゃあきゃあ騒ぐ、我らが巨乳アイドル小鳩ちゃん。

「イル」が走る度にぽよんぽよん揺れるので、観客(横島を除く男性と貧乳女性)の視線は釘付けである。

「す…凄い」
顔を真っ赤にしつつも目が離せないピート。

だが。

「何て目で見てるんですか!」

どかっ!

「ぐはっ!?」

すかさずおキヌの一撃を喰らい悶絶する。

当の横島といえば…

「……!!」
必死で鼻血を我慢しながらも、なるべく見ない様に頑張っていた。

(うう…こんな馬鹿な、永遠の煩悩少年と呼ばれた事もある俺が…どーなってるんだ?)
自分の現状がイマイチ理解出来ていない様だ。

(やばい…ここで倒れてしまったら、何か凄く酷い目に遭いそうな気がする)
それでも危機察知能力(?)は衰えていないらしい。

もっとも、彼は薄々気付き始めてはいた。

自分の体の変調に…

そう、女性への耐性の激減。

(まさか力を得た代償じゃねーだろうな…師匠は一っ言も言って無かったけど)

もっとも、煩悩自体既に殆ど無いし霊力源も変わっている為さほど困りはしない。

…と横島は考える事にした。

(丁度いい、俺に女の子を好きになる資格なんてねぇし俺を好きになる子もいねぇし)

この思い込みの方が、体質の変化よりよっぽど深刻だと思うのは作者だけであろうか?

などと彼が考えている間に…


彼女を乗せた「イル」は疾風のごとくトップでゴールをも突き抜けて、何故かそのまま…


小鳩をお持ち帰りしようとした!


ぷちっ(何かが切れた音)

だっ!

横島は素早く馬上から小鳩を横抱きにして救い出すと…


「い・い・加減に…しやがれぇぇぇ!!!!」


ドキャッ!


きらーん…


「イル」は横島怒りの「栄光の手」ツッコミの前にお星様となった。

「横島さん…小鳩嬉しい…(はぁと)」
目をキラキラさせて横島にすがりつく小鳩。

「も〜〜勘弁してくれ〜………つかハード過ぎるぞ!?」
も〜ツッコむ気力ゼロ!

ただ脱力する横島であった。

「あうっ……私も競馬にしておけば横島さんと……」
独りこっそりと悔しがるおキヌ。

あんたら一体…


酒のみリレー


この辺りから何だか怪しくなってくる。

「これまでも充分怪しいわい!」
「ですね…(深い溜息)」
尽く被害者となる二人。

誰かの陰謀だろうか?

酒のみリレーは4人走る間に、霊酒の一升瓶を空けなければならないのだが……

どかか〜〜〜〜ん!!!

「うぎゃ〜〜〜〜っ!」

ちゅど〜ん!!!

「はぶしっ!」

どこどこどこ〜〜ん!

「うぎゃうあうあうっ!」

そう、酒乱生徒(教師含む)達によるゴール前の大乱闘が今!繰り広げられていた!

「おらおらおらぁ!!」
その容赦無いケンカ殺法で敵を蹴散らしていく魔理。

「……これの何処がリレーなんだ?」
「途中まではリレーだったんですけどね……」
「ほほほほ〜面白いわ〜〜頑張れ〜(やんややんや)」
乱闘に大喜びの理事長。

「……まだ居たんですか……」
「なあピート、この人今のウチにこっそり抹殺した方が良いと思ってるのは俺だけか?」
「駄目ですよ横島さん、僕が先です!」

……そろそろ壊れかけて来ている常識人(ツッコミ)コンビ。

ちなみに勝者は予想通り一文字はや…じゃない魔理だった。

決まり手は「卍キック」だったとかなかったとか。

チームは全部で7つ、4年生以上は所属の講座のチームに入る。

3年生はまだ講座が未決定なので3年生だけで1チームとする。

それと先生チーム…弱いのか強いのか解らないチームだけに油断は禁物だ。

またそれぞれにライバル視しているチームがあるらしい……

「3年生の若僧なんかに負けてたまるか〜!(賞金賭かってるんだからね!!)」
一人怪気炎を吐く美神教授。

あんたやはり金かい。

「格闘と霊視には〜負けたくないわ〜〜」
ひっそりと闘志を燃やす冥子、去年式神バトルで負けたらしい

…立場ナッシング。

「忠夫さま〜〜」
応援にきていたユウリがとてとてと駆け寄って来る。

「なんだユウリ……」
「?…何だかお疲れの様ですねぇ?」
「いや、大丈夫」
空元気で笑ってみせる横島、ユウリは心配そうにしながらも質問した。

「これって…どういう意味でしょうかぁ?」
ユウリは手にしたプログラムの一番下の欄を指す。

そこには…

”飼っている妖物はなるべく(キケンなモノでも可)連れて来て下さい”

と書かれてあった。

「ん〜?確か借り物競争で使うとか何とか言ってたが……」
「一応美衣さん連れて来ましたけど…大丈夫ですか?恐くないですか?」
気遣うユウリ。

当の美衣は…

「にぁ…しゃッ!きしゃ〜〜!!(恐くはないけど…何このスケベそうな虎!寄るな〜あっちいけ〜〜〜〜!!)」

びしびしびしっ!

容赦の無い連続マッハ猫パンチが、たまたまそばにいた化け虎タイガーに炸裂する!
「ぐおうっ!?(またワッシはこんな扱いですカイノ〜!?)」

……泣くなタイガー、生きていたら(もしかしたら)いいことあるさ……きっと…いや多分。


一応競技らしい競技(まともなのもある)には、足に自信のある者が出ている様だが…

これはこれで白熱している。

だが、これはスポーツマンガではないので省略。

「ち、ちょっと!?あんなに必死に地獄のレースやったのにそれはあんまりですよ〜〜〜〜〜!」
ピートが天に向かって吠え泣いている。

そういえば何だかあちこち煤けている様な気もしないでもない。

「……あったのかそんな競技」
横島まで冷たい事を言った。

が…これは仕方あるまい。

このろくでもない運動会で、(ある意味)一番の被害者である彼がそんな競技など見ている暇は無かっただろうから…


先生チームはこの運動会を知りつくしている、若さで僅かながら劣るのをそれでカバーしているのだ。


妖物おいでおいで競争

「……どこかの闇から手招きされてるよーなタイトルだな」
「案外テレビのブラウン管からかも知れませんよ…」
もーどーでもいーやとばかりに開き直った二人は、ばりばりと(秋煎餅店と書かれた)煎餅を噛りながら観戦している。

これはまあそのままの競技なのだが……


「どぅわ〜〜〜〜〜〜〜!!」
化け虎タイガーの猛突進に逃げ惑う不幸な生徒もいれば…


どでかいゴーレムに殴り飛ばされている、銀色に黄色いラインの強化服姿の男も居たりして。

「ぐばはぁっ!?」

ベルトのよーなモノがすっとび変身が解ける。


「あれ草加とかいう有名な嫌味にーちゃんじゃねーか?」
「ですね、ガ○ラだかマ○ンカイザーだかに変身するって聞いたんですけど…」
横島とピートがノンキに観戦していた。

念の為に言っておくが、やられてる奴が変身するのは兄弟怪獣の片割でもなければ魔神皇帝でも無い。

「てんで弱いですね…あ、ベルト踏み潰された…」
「ああ!高そうなモノが!?」
何気にキツイ事を言っているおキヌに、何故か価格に反応する小鳩。

ここで草加のなけなしの名誉の為に言っておくが、このゴーレムの戦闘力は異様に高い。

つまり彼がでんで弱いのでは無く、ゴーレムが圧倒的に強いのだ。

多分。

「ありゃ、後から出てきた紅いラインの強化服野郎に助けられてるよ、気絶しちまってるみたいだな」
魔理はやれやれと肩を竦める。


と言うか誰だ?ゴーレムなんかを投入した奴は?

「しかし気づいたかピート、あのゴーレム…ありゃかなり金掛かってるぞ?」
「ですよね、仮にも仮面ライダーの名を冠する人があっさりやられるのも変ですし」
真面目に会話している二人。

いや…ここの草加はちょっと…

「多分あれ作らせたの理事長だな」
「ですね」
横島とピートはうんざり顔で頷き合う。


「さ〜おいで〜妖力の種入りメンチカツよ〜〜〜」
美神教授がこの大騒ぎの影で、当たり障りのなさそうな妖物をこっそり食い物で釣っていた。

「わう!?(何!?これは…さ…逆らえない匂いでござるぅぅぅ!?)」
「ケェン!?(何よこれ!油揚げでもないのに食べずには居られない!?)」
「にゃ!?(この妖気…あの女何を混ぜたのよ!?)」

わらわらと群がる(マシな)妖物達。

「ふっふっふ…この日に備えて開発した特製のブツよ!逆らえる訳無いじゃない!ほほほほほ!!」
得意満面の美神。

「ええ〜?き、汚ねぇ〜!!」
魔理が拳を握り締めて怒鳴る。

「実行委員さん?食べ物はいいんですか!?」
「え…えと……」
めちゃくちゃな展開についていけないまともな実行委員の人に、食ってかかる小鳩。

「ウチだって〜〜食べ物使っちゃうんだから〜〜」
冥子がバッグをがさがさ漁り始める。

「ピート!さっき女の子から貰いやがった弁当を出せ!!」
血の涙を流しつつ3年生の生徒が叫ぶ。

顔はいいので、差し入れ弁当には困ってないらしい。

言うまでもなく貧乏留学生ピートの生命線とも言える大切な食料なのだが…

「何言ってんですか〜さっきの競馬で全部取られましたよ!」
弁当を無理矢理賭けさせられたピートはキレる寸前である。

「あ〜っはっはっはっは〜!思い知ったか3年生ども!!」
悪魔のよーな笑みを浮かべて高笑いする美神……

それでも最高得点なのだから恐ろしい。

「うう〜あんな悪魔の手先に負けてはいけません!」
燃えている小鳩。

「横島さん!何とかしてくれ〜〜」
さらに魔理が追い打ちをかけた。

「取り敢えず…反則は駄目だろ(汗)」
「というか何がルールなんでしょうか?」
ピートよ、もはやそれは聞いても無駄なのだ。

向こうではゴーレムが無数の紅い円錐に刺されて砕け散っている。


銀に紅いラインの仮面ライダーが奥の手を使用したらしい。


「…今日一日でどれだけの損害が出るんでしょうね…勿体無い…」
「想像すら付きませんね…」
何だか魂の抜けた様な顔の小鳩に、しみじみと答えるおキヌ。


〜第7話後編に続く〜


今回はやはり長いため分割致します。

この辺りはまだまだマイナーチェンジレベルですね、済みません(涙)


ああ、息吹鬼の変身シーンが素敵…

などとのたまいつつ前回のレス返しです。


ATK51様>
努力しちゃう冥子はすでに冥子ではありません(おい)暴走するからこそ冥子なのです!(もういい)
ダイゼンガーの登場はきっぱり電波です(笑)式神を何にするかは物凄く悩みましたしはい。

「運命」の主人公…ハードな過去の割にはそれを生かしてないのが悲しいですね…勿体無い><


十六夜様>
お気遣いありがとうございます〜まあライフワークなので気楽にやっとります。リアル系だとヒュッケバイン対ガンダムとかでしょうか(笑)


ガパソン様>
トロンベは…第二次αの奴しか知らないですが、レーツェルのセリフが格好良いですね。


D,様>
いや…ここはアルトとヴァイスでラブラブアタック(違っ)を…やられるときっついですか(汗)


AC04アタッカー様>
多分…無さそうです(涙)


紅様>
私は大善我好きなんですが、音楽もツボにハマってしまってて(汗)
参式はあの役立たずの全員攻撃射撃兵器さえなんとかして頂ければ…と思わなくも無い今日この頃。
ドリルブーストナックルが折角強いし格好いいのに…残念至極です。

確かに牙もかっちょいいですね〜


casa様>
$アーガですか…今携帯でプレー可能なんですよね…(しみじみ)
必殺技はやっぱビームでしょ、後は夜叉丸ファイナルクラッシュとかもあったら…怖いですね。


柳野雫様>
ピートの基本ポテンシャルは高いです、ただヘタレな性格だけなんとかなれば…後技も欲しいですね、聖鼻毛融合とか(おい)


tanuki様>
ライダーの解説は、本格的に登場した時に入れる予定です。というかこんな悲惨な状況で解説を入れてあげるのもなんだし(笑)

六道理事長、あの時取り上げる気無かったんじゃないかと思います…(汗)


それでは、日曜日予定の後編でお逢いしましょ〜でわでわ〜〜〜

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