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「旅立ちの準備 第4話 (GS)」

義王 (2005-03-14 01:56)
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旅立ちの準備 第4話  「3ね〜んBぐみ〜金○先生!!!」(注意:○の部分に玉の文字禁止!)


「ここか。」
「え〜と・・・○×△◇小学校。」
「ここですね。」

今日は日曜日。
学校もバイトもお休みなので、横島、アリス、愛子の3人は、近くの、廃校化した○×△◇小学校に来ていた。
ちなみにルシオラは・・・今日も今日とて魔鈴さんの所に。

「し、しかたないって言えば、仕方ないんだけど・・・私も行きたかったよ〜!!」

ま、まあそのうち横島か、美姫。どちらかと絡ませるから、我慢してくれ。


さて、この学校は木造三階建て 動かない時計有り。
裏は山になっていて、木が生い茂っている。
夏場だと、さぞセミがうるさいだろうと思われる、そんな田舎の学校。

「もう、まさに廃校!!って感じだな。」
「妖怪も沢山いる気配があるし。」
「おとなしい妖怪だといいんですけど。」

喋りながらも校庭の真ん中を通って、校舎に行く3人。

「ネットで調べたら築100年以上の代物で・・・」
「妖怪がいない方がおかしいって事か。」
「花子さんとか、次郎さん・・あと太郎さんとかいますかね忠夫さん?」
(それ全部便所妖怪じゃん)
「紫婆とか、テケテケに、動く人体模型。」
「首なしライダーに口裂け女か?」
「勝手に奏でるピアノに、動くベートーベンの目。」
「あ、勝手に奏でるピアノにはいて欲しくないな。」
「わ、私も。」
「え〜なんでですか〜?」

今から廃校の調査をしようと言うのにかなり余裕のある3人。
それを三階の窓から、ジーと見ている人影があるとも知らずに・・・


下駄箱

「普通の下駄箱だな〜・・」
「此処に手紙を入れたり・・・」
「チョコレートを入れたりするんですよね〜♪」

キャイキャイ♪

なにやら盛りあがってるのは愛子とアリス。
そして下駄箱にチョコレートというトラウマがある横島は・・・

「あ、あれは俺やない、俺やないんやーーーーーーーー!!」

ダダダダダダダダダダダダ!!

大声で叫びながら校庭を全力ダッシュ1周。

「ど、どうしたんでしょ忠夫さん?」
「さ、さあ・・・(や、やっぱトラウマになってたのね)」

事情を知らないアリスは走る横島に首をかしげ、事情を知る、というかその原因の愛子は苦笑いして、かなり速いスピード出す横島を見ていた。


「さ、さあ、次行こうか」
「は、はあ。」
「ってあれ、これは?」

横島が帰ってきて、再度中に入る3人。
そんな中、愛子が一つの下駄箱の中にある手紙をみつけた。

「こ、これって!?」
「や、やっぱり・・ラブレター!?」
「・・・けっ!何処の学校にも、モテる奴はいるんだな。」

何故かテンションが上がってくるアリスと愛子に、ふて腐れる横島。

「みみみみ、見ていいのかな?」
「やややや、やっぱり悪いでしょそれは!?」
「でもでもでも・・・見たくない!?」
「そりゃ、見たいけど!!」

えらく興奮気味の2人を見て、

(ラブレターだけでよくそんなにはしゃげるな〜)

と思ってる横島が、とある事に気づいた。

「なあ2人とも・・・その手紙の裏読んでみろ。」
「へ?裏?」

そう言って愛子が裏側を見ると・・・


『果たし状』


「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

ヒュ〜〜・・・

「次、いこっか?」
「そうですね。」
「さてと、じゃあ一階から見て回るか。」

手紙は元の場所へ。


一階廊下

「う〜ん」
「凄いですね」
「なんか妖気が漂いまくってるわ。」

一階の各教室から漂う妖気。
さっきから横島の髪の毛が一本立っているぐらいだ。

「・・・いったいどんだけ妖怪がいるんだこの学校?」
「沢山、ってことだけは言えるわね。」

とりあえず一番近い・・・職員室へ移動。


職員室

ガラガラガラ

「生徒は腐ったみかんじゃないんです!!」
「し、しかしだねキミ・・・あれだけの事をしでかしたんだ・・・」
「だからと言って、教師が生徒を見捨ててどうするんですか!?」

いきなり熱血先生VS冷めた教頭のようなやり取りを見せられる横島達。
長髪の優しそうなおじさんが、禿げで、偉そうで、なんかムカつくおっさんに叫んでる。

「な、なんなんだこれ?」
「さ、さあ。」
「こ、これは!?」
「何かしってるのか愛子?」
「学校妖怪の間で伝説となった妖怪・・・熱血教師の熱い想いが集まってできたという、金○妖怪だわ!!」

ドテーーーー!

愛子の台詞に盛大にずっこける横島とアリス。

「な、なんやねんその妖怪は!?」
「生徒の事を大事に考える先生が少ない昨今、本当に一人一人の生徒の事を大事に思う、教師の鏡のような先生達の想いが集まった妖怪よ!!」
「つ、つまり学校妖怪のレアってわけね?」
レアなんてもんじゃないわ!伝説よ伝説!!」
「た、たいするあの偉そうな奴は?」
「あ、あれは校長になる事しか考えてない教頭の汚い想いが集まってできた妖怪、何処にでもいるわ。」
「なんか今現代の学校教育の現状を表した台詞だな。」
「もしも学校関係の人がこのSS読んでたら怒るんじゃないでしょうか?」

・・・御免なさい。

「あの妖怪なら私達の事をわかってくれると思うわ!絶対に!!!」
「そ、そうか?」
「じゃ、じゃあ・・話してみますか?」


そう思って金○に近づこうとするが・・・

「あれ?近づけない?」
「これは、結界?」
「多分、あの教頭と口論になってるから近づけないのよ。」

対立する金○先生妖怪と教頭妖怪は、ヒートアップしているせいか、こっちに気づかないでいた。

「口論が終わるまで待つか?」
「それは・・無理ね。」
「何でですか?」
「熱血教師妖怪VS冷めた教頭妖怪よ。多分どっちも引かないから永遠に終わる事は無いわ。」
「じゃあどうすればいいんだ?」
「教頭より立場が上の先生・・・つまり校長先生に頼むしかないわね。」


ってなわけで・・・

「やってまいりました校長室前!」
「誰に言ってるんですか忠夫さん?」
「ん・・ちょっと天の声にあわせてみた・・それより、」

グ!

横島が校長室のドアを開けようとするが・・・

「開かないぞ?」
「錆び付いて動かないのかしら?」
「力ずくで開けるか?」

物騒な事を言い出す横島。
それを愛子が止めに入り、

「だ、だめよ横島君、これはこうして、」

そう言って愛子はドアをノックして、

コンコン

「失礼します。」


と、言ってドアを引くと、ドアは簡単に開いた。

「・・・さすが校長室ですね。」
「め、めんどいなこれ。」
「文句言わないの・・ほら横島君達も。」

「「失礼します。」」

と言って中へ入る横島達であった。


校長室

校長室もなんともベタな校長室。
壁には歴代の校長先生の写真があり、校長の机はえらく豪華で。
資料?が入ってあったと思われる本棚やらなんやら。
だが、廃校のために本棚に物は入ってなく、花瓶の花も枯れてた。

「で、此処でどうすんだ?」
「大体、あの妖怪達がいたからって、校長の妖怪がいるとは限らないんじゃ・・・」
「いえ、いるわ!!教頭妖怪と校長妖怪はセットでいるはずよ!!」
「なんでやねん!?」
「教頭妖怪は校長になる事しか考えてないの。だから校長妖怪がいる学校にしか現れないのよ。」
「最初っから校長妖怪のいない場所に行けばいいのに・・・」
「確かに・・・」
「それはそうなんだけど・・・多分校長を蹴落としたりする事に意味があるんじゃないかしら?」
「あっそ・・・」
「で、その校長先生は何処にいるんですか?」

アリスがそう言うと・・・

【呼んだかねキミ達?】

何処からとも無く声がした。

「ど、何処だ!?」
【キミ達の前だよ・・・】
「前って・・・校長先生の机と椅子しかないんですけど・・・」
【そう・・・それが私だ・・・】
「ま、まさか!?」
「ど、どうした愛子!?」

愛子が驚き、指を指す。
その方向を見ると、今まで自分達とは反対を向いていたはずの椅子がこちら側に回転して・・・

「やあ、こんにちは生徒諸君。」

白髪頭の優しそうな、50過ぎぐらいのおじさんが現れた。
格好はスーツで、メガネをしている。

「あ、あんたが校長か?」
「ええ・・私がこの学校の校長・・椅子妖怪の校長です。」
「い、椅子の妖怪?」
「私と同じ・・・椅子が変化した妖怪ね?」
「ええ、私はこの学校の歴代の校長達の想いが集まってできた妖怪。普段は校長としか呼ばれてないので名前は校長ですね♪」
「さ、さすが築100年以上の学校ですね。」
「そうだな、この調子じゃ、どんだけ妖怪がいるやらこの学校は・・・」
「で、私に何か御用かな?」
「実は・・・・・」


愛子が代表として校長に事情を話す。

「つまり、キミ達は新しく学校を作るのに、この学校が欲しくてこの学校に来た。で、あの金○先生を見て仲間に加えたいから、あの教頭をどうにかして欲しいと?」
「え、ええ・・・お願いでき「了承!」って早!?」
「こ、この一秒了承は!?」
「私達の学校の校長先生と同じ!?」

校長の一秒了承を聞いて驚く3人。
いや、話しの途中で了承したために、一秒了承より速かった。

「キミ達の学校の校長先生は知らないが・・・教頭先生は私がどうにかしようじゃないか。そのかわり、」
「そのかわり?」
「私を今までどおり校長の椅子とし「了承!!」ってキミも早いな!?」

校長が条件を言い終わる前に了承を出す横島。

「ふ・・・負けてられないからな!」
「競ってどうすんですか競って。」
「いやなんとなく・・・・」
「っていうかこの人に校長になってもらえばいいんじゃないかしら?」
「お、それいいな愛子♪ってなわけで校長・・・受けてもらえます?」

椅子の自分を校長にする。
そんな横島達の案が信じれない校長は、

「わ、私が校長でよろしいのですか!?」

と、聞き返すが、

「全然OK♪」
「こちらこそ勝手な事を頼んでしまって。」
「い、いや、それはいいのです。」
「それじゃあ・・・」
「はい!あなた方が作る学校の校長は、この私、校長が引き受けましょう!!」

ちょっとややこしいけど、校長の椅子妖怪、校長という名の校長先生が仲間に加わった!!


ってなわけで、校長を連れ、再び職員室へ。
するとなぜが口論をしていた2人がこっちに気づいた。

「こ、校長先生!?」
「教頭・・・一体なにを騒いでおるのかね?」
「い、いや・・・これは別に、」
「別にってあーたね!素行の悪い生徒を追い出す追い出さないで私と口論していたんじゃないですか!!」
「ほう・・・素行の悪い生徒を正すのも教師の役目・・・それを投げ出すというのですか教頭?」
「あ、いや、私は別に、」
「言い訳は見苦しいですよ教頭先生?いや、もう教頭ではないな。」
「そ、それはどういう事ですか、校長!?」
「ふむ・・・この学校はこの方達の物になると決まったのでね・・・生徒想いの金○先生にはそのまま居て欲しいらしいのだが、キミはいらないらしいのだよ。ねえ横島くん?」
「は、はい・・・(な、なんでこっちに振るねん!?)」
(仕方ないじゃないか・・・この学校がキミ達の物であると私が認めた以上、、キミ達に教師をどうするかの権限があるんだから)
(そういうものなのか?)

多分ね・・

「(じゃ、じゃあ・・)アナタは・・・その・・クビだ!(これでいいのか校長?)」
「だそうだ教頭、いや、名も無き妖怪よ・・・即刻この学校を出て行きたまえ!(OKです横島くん)」

校長の言葉を聞いた瞬間に教頭は・・・

「ぐ、ぐわーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

と、叫んで消えた。

「消えた?」
「もうクビになったら校長になれないからね・・・存在意義が無くなって消滅したのよ。」
「そ、そんなものなんですか?」
「そんなものだよ・・・あの手の妖怪は・・・」

こうして教頭妖怪は消滅し・・・

「金○先生・・・アンタが教頭をやってくれないか?」
「わ、私がですか!?」
「アンタなら生徒想いのいい教頭になると思うし・・・異存は無いですよね校長?」
「ええ・・・この学校はあなた方の物。それに金○くんなら良き教頭になるでしょう・・・」
「愛子はそれでいいか?」
「私もそれでいいと思うわ。なにせ金○先生は伝説の学校妖怪。私みたいな妖怪からは尊敬と憧れの存在ですもの♪」
「アリスは?」
「私も忠夫さんと同じ事を思ってましたから・・・」

ってなわけで・・・

「わ、わかりました・・・引き受けましょう!!」
「まあ、最初のほうは教壇に立ってもらうかも知れませんが・・・」
「そ、それは願ってもないことです!!」
「そうですか・・・それじゃあ、金○先生!!アンタが教頭決定!!」
「は、はい!!頑張ります!!」

金○先生が仲間に加わり、金○先生は教頭にランクアップした♪

「って、いつまでも金○先生じゃまずいんじゃ・・・」
「た、確かにそうよね・・・」
「じゃあ、銀八先生で・・・」

名前が金○から銀八に変わった!


「で、校長を仲間にしたし・・・もうこの学校回らなくていいのかな?」
「あ、いえ私達以外にも妖怪はいますから・・・」
「はい・・・場所はお教えいたしますんで、他の妖怪達も話しをつけるなり、退治するなりしたほうがいいかと思います。」
「あ、やっぱり・・・」
「まあ、簡単には終わらないわよね。」
「他にもまだ居るんですね妖怪。」


次回に続く!!

ルシオラ 「私の出番は!?」

・・・・それは次の次で、メインで書くから・・・我慢してくれ。


{あとがき}

やっちまった・・・義王です。

校長について

まんま校長です。白髪でメガネで、何故か学校の花壇を大切に手入れします。

銀八について

あの人です。
伝説です。
「腐ったみかんじゃない!!」の人です。

はい・・それではレス返し♪

> 柳野雫様

美姫 「はううう・・・」←撫でられて照れてます
カオス 「こ、この長い人生の中での初めての感覚・・・これが孫を持つ爺に見られるという『孫萌え』という奴か!?」←初めての感覚にとまどってます。

> D,様

これは俺の美神に対する感想なんですが、多分美神は子供ができたら変わるタイプだと思います。「子供嫌いー!!」とか言ってても、ひのめが生まれたらきちんと世話をしていましたしね♪

> カニ五郎様

横島 「なあ美姫・・・万札が飛んでるっていう起こし方だけど、あれはもう止めような?」
美姫 「どうして?」
横島 「ん・・・いや、俺の命が」美神 「こらー横島ー!何処行った!?」横島 「や、やばい!?」逃亡

> ケルベロス様

あ、そういえば小等部なんてあったな〜。いや〜忘れてました!

> アンスリウム様

逃げてください!!おキヌちゃんが笛を持ってあなたの後ろに!!
おキヌ 「黒?なんのことですか?」ニヤリ

> wey様

美姫 「バイトお疲れ様です・・・マッサージします?」
横島 「も、もう・・・遅いっス・・・」 バタ! ピクピク!!


さて次回!!

「いっぱい妖怪!?ヤンキー!電撃!!チャック!?」であいましょう!!

シーユー♪

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