インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

「許せない自分を 最終話 (GS)」

義王 (2005-03-09 23:55)
BACK< >NEXT


許せない自分を 最終話


「・・・おキヌちゃんが履いてる靴下のようなもの?」

それは足袋

「猫が嗅いだら酔っ払うやつですか?」

それはマタタビ

「え〜と・・・う〜んと・・・」

いや、考えなくていいから・・・つーかボケんな・・旅だ旅!!


いきなり 旅にでないか?と言われてボケる3人。
それに律儀に答える横島 忠夫(仮)『以降、(仮)』。

「てか、なんで旅?」
「目的は?目的地は?」


まあ、そう焦るな・・今、説明するから・・・。

そう言うと、何時の間にか、(仮)の手にはリモコンが。

ポチッ

男がボタンを押すと、3人の前に、日本では無い何処かの国の画像が出現する。

「キャアアア!!」

ウケケケケケケケ!!

画像に映る沢山の悪霊やら妖怪がその国の人達を襲う映像。

「こ、これは?」
「あ、危ない!?」
「なんでこんなに妖怪やら悪霊が!?」

これは・・・今から一年前ぐらいの映像・・・アシュタロス戦の時の映像だよ・・・

「あの時の・・・」

そして、コレがその後・・・キミ達がアシュタロスを倒した後の映像だよ

そう言って(仮)がリモコンを押すと、其処に映るは、・・・悲しみ。

「お母さん!!」

「なんで・・・なんでお父さんが・・・・・」

「あの子が下敷きになってるんです!!誰か助けて!!」

「私の・・・私の・・・」

母が妖怪に殺され泣き叫ぶ子供。

父が悪霊に乗移られ、悪事を働き、その乗り移った悪霊がコスモ・プロセッサーの消滅と一緒に消滅し、元に戻るが、警察に捕まって、父が連れてかれるのを悲しむ子供。

妖怪や悪霊が壊した建物に押しつぶされた我が子を助けようとするが、周りの人達の抑えられる母親。

我が子の姿が変わり、悲しむ母親などなど、沢山の悲しみが3人の前に映って・・・消えた。

最後に見たのは美姫と同じ突然変異に変わった息子を嘆く母親だよ・・・

そう言って(仮)が、またもボタンを押し、画像を消した。
横島達は今見た映像のショックで、言葉が出てこなかった。

最後に見せたのが、アシュタロスの残した傷と傷跡だ。

「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」


そしてまだ他にも、色々とあるんだよこれが・・・

「他にも!?」
「まだ、あるんですか!?」
「一体どんな・・・」

例えば・・・あの時復活した邪悪な妖怪達が暴れまわったせいで、無害な妖怪まで危険視されはじめたんだ。

「人狼とか・・・バンパイアとかか?」

他にも沢山。
彼ら以外にも、住処を結界で隠して生活したり、人里離れた場所で生活している妖怪は、世界中に、沢山いるからね。

まだある。
人体に影響を及ぼすぐらいの被害があったアシュタロス戦。
妖怪の突然変異ってのも生まれてきてるし、土地神に影響をだしてしまって、自然災害みたいなもんまで出ている始末だ。

「さ、最悪じゃねーか!?」

そうだ・・・人間と妖怪の友好関係は元々薄かったのに、より薄くなってしまったし、自然界をもめちゃめちゃ・・最悪だな。
特に妖怪と人間の友好関係の薄さは・・・そのうち妖怪VS人間の、ある意味アルマゲドンが起こるだろうね。

「そ、そんな事したら無実な妖怪達が・・・」

んにゃあ・・・妖怪達も強いよ?多分どっちも滅ぶだろうね・・・

「そ、そんな・・・」


(仮)の言葉に、自分達の未来を予想して暗くなる3人。

まあそうなるのは・・・キミ達の寿命が尽きてからだろうよ

「い、いや・・・それでもさ・・・」
「・・私達の寿命が尽きてからって言われても・・・」
「未来がそうなるなんて・・・」

アシュタロスを倒して終わり・・・ってわけにはいかない。
それが現実。

そこで・・・キミ達には、世界中を旅してもらって、アシュタロスの残した傷跡を、治してもらいたい。
つまり世界のお医者さんってことだな。

「お、俺たちで・・・」
「世界を・・」
「救う!?」

まあこれは予想だから滅ぶとは決まってないけど・・・妖怪と人間の友好関係が最悪なのは変わりないし・・・
キミ達の働きによって、世間が妖怪といい友好関係を築けば、美姫ちゃんも普通に過せるだろ?

「で、でもそれってずっと後のことなんじゃ・・」

ん〜・・キミ達の家の近所から始めれば?
それか人間とか妖怪とか関係ない学校をキミ達で作るとか?

「で、できるのか俺たちにそんな事!?」

知らん

「な!?」
「む、無責任な・・・」

いや、でもさ・・・ルシオラは魔工学があるし、アリスには人語を話せない生き物と会話する力がある。
横島は人外に好かれるし・・・できるんじゃねーの?

「つまり・・・後は俺たちの動きしだいって事か・・・」

そういうこと・・・未来は自分達できりひらかな・・・な?
それに今すぐ旅に出ろ!!なんて言わん。
やり残した事や、学校を卒業した後でいいんだ。

「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」


さあ・・・どうする?

3人の言葉は・・・決まっていた


東京タワー

展望台の上

「うわー綺麗・・・」
「だろ?此処は俺のお気に入りの場所なんだ・・」
「お気に入りって・・・普通は入れない場所なんじゃ・・」
「此処はね・・・前世の私と横島が一緒にきた場所なのよ美姫ちゃん」

夕焼けが綺麗に見える東京タワー展望台の上。
今は夕方。
此処にいるは、アリス、ルシオラ、横島・・・そして美姫の4人。

「前世?」
「そう・・・私は一度、横島と出会って・・・そして死んで・・・もう一度横島と巡り合ったの。」
「???」

ルシオラの説明で、美姫は首をかしげて頭に?マーク。

「ルシオラ・・・それじゃわかんねえって。」
「それに・・今日はその話をしに此処にきたわけじゃないでしょ?」
「あ、そうだったわね・・・・それじゃこの話は、また後で・・ね。」

コク

此処に集まったのは、美姫にこの景色を見せたかったのが一つ。
そして・・・

「なあ美姫・・・学校、行きたいか?」

誰もいない場所で、学校の話をしたかったのが、もう一つだ。

「・・・・」
「学校いって、勉強して・・友達と話す・・・」
「前と同じように・・学校行きたい?」

横島とアリスが尋ねるが、美姫は答えない。

「・・・・・・」
「行きたいなら・・・俺らがなんとかするからさ。」
「どう?行きたい?」

美姫が行きたいのはわかっていた。
公園で遊ぶ子供達を見たときとか、学校の近くを通った時とかの、美姫の表情で・・・。
だが、美姫は「学校に行きたい」とは一言も言わなかった。

多分・・・遠慮してるんだと思う・・・
遠慮?
あの子・・・頭いいから・・・学校に行くとなったら、色々とお金とかかかるし・・って
そうなのか?
多分ね
後・・・自分の姿で、変な目で見られるのを怖がってるんだと思います
それは・・・俺もわかるけどさ・・・
美姫ちゃんがのびのびと学校生活できて・・・
友達もできる学校・・・か・・・
難しいな〜


あの日の夢の中での決断の後、話し合った事を思い出す横島達。

妹なんだから・・・遠慮なんてせんでいいのに・・・
美姫ちゃんなら、何処でも受け入れてくれる・・・と思うけど・・・
・・・嫌な現実ね・・・


「よいしょっと」

そう言って横島は、鉄柱に背もたれにし、座り込む

「こっちこいよ美姫。」

コク

あぐらをかいて座っている横島の足の上に座る美姫。
横島は頭を撫でながら美姫に優しく・・まるでお父さんのようにきりだした。

「あのな美姫・・・遠慮しなくていいんだぞ。」
「・・・・でも。」
「言ったろ?俺は美姫のお兄ちゃんだって。お兄ちゃんとしては、可愛い妹の美姫に甘えて欲しいんだけど・・」
「・・・・迷惑じゃない?」
「迷惑じゃねえって・・・どっちかっていうと、甘えてくれたほうが嬉しいよ俺は。」
「・・・・」
「甘えてくれ美姫・・・俺もそのほうが嬉しいし、美姫の願いは俺の願いでもあるんだしな。」
「でも・・・・」
「・・・たった2人の兄妹だ・・・甘えてくんないと・・・」
「・・・・くんないと?」
「お兄ちゃん・・・・泣いちゃうから!」

そう言って横島は泣いた。
っといっても泣きまねで、少し可笑しい。

「プププ♪」
「ほ、蛍・・・笑っちゃダメよ!?」
「い、いや、だってねえ?」

そう言って美姫に話をふるルシオラ。
美姫はというと・・・

「プッ♪」

笑いをこらえていた。

「あ〜あ・・アリス・・・此処は笑って欲しい所だぞ?」
「笑う所って・・・そんな、さっきまでシリアスだったんですから!!」
「でも笑ってないの・・・アリスだけよ?」
「え!あっ・・・うう・・・うぐう・・・」
「あははははははははははは♪」

笑うのを堪えながら指摘するルシオラに、それを聞いてアタフタして、最後には「うぐう」と呟いて真っ赤になるアリス。
そしてそれを見て大笑いする横島。
美姫は・・・とても居心地良く感じ、この3人を本当の家族と思い始めた。

お父さんでお兄ちゃんの横島。

どっちかがお母さんで、お姉さんのルシオラとアリス。

そして、さっきの横島の台詞

甘えてくれ・・・

そんな事を言ってくれるのは、この姿になって初めてで、嬉しくて涙が出そうで・・・

ガバ!

「み、美姫?」

涙を隠すため、横島に抱きつき、胸に顔を埋め・・・

「お兄ちゃん・・・」
「ん?」
「美姫ね・・・・学校・・・行きたい。」

甘えてみようって・・・そう思った


とは言うものの。
美姫が学校行きたいと言ってくれても、その学校が無いのもまた事実なわけで・・・

「なあ・・・その〜・・学校には行かせたいんだが・・・ちょっと待ってくれるか?」
「?」
「あ、いやな・・俺達・・・」

そこで横島の考えた案を美姫に説明する。


説明中


説明終了!

「そんな事するのお兄ちゃんのお姉ちゃん達!?」
「うん・・・(なんか此処まで驚く美姫って新鮮だな〜)」
「まあ頑張ってなんとか来年の春までには準備できると思うし・・・」
「生徒なら、私の能力と忠夫さんの能力でなんとか出来ると思いますし・・・」
「材料とかは・・まあルシオラの魔工学と・・・後は夢の島あたりでなんとかなると思うしな!!」
「で、でも・・・先生は?」
「そ、その辺は・・・え〜と・・・」
「・・ま、まあなんとかなるだろう!!」

思うとか、何とかなるとか・・・まあ色々と不安があるが・・・

「まあそんなわけで・・・」
「少し・・・待っててね美姫ちゃん。」
「え・・・あ、うん。」

未来は自分達で切り開くのだ

「よっしゃ!!それじゃあ明日から・・・」
「頑張りましょ!!」
「はい!!」
「はい!!」
「って美姫!?」
「美姫も手伝います!!」
「お、おお・・それは心強いな〜・・」

横島達は前に進む

この世の常識の、全てを覆すために

「よっしゃ!!それじゃ美姫も揃って・・・がんばろー!!」
「「「オオーー!!」」」

横島の掛け声とともに、拳を上げるアリス達

彼と彼女達が向かう先は・・・・・


作者にもわからない


許せない自分を  完


「って、ヨコシマ!?今日バイトなんじゃ!?」
「ああーー!?そうやったー!!」
「どどど、どうするんです!?」
「早く事務所にいかな、美神さんにシバかれてまう!?」
「い、急がなきゃお兄ちゃん。」
「わ、わかった・・それじゃあ掴まれ!!転移するぞ!!」

抱き×3

シュン!!


シュン!!!

「ふう・・・って・・・あ!」
「ルシオラ達に抱きつかれて・・・一体何をしているのかな〜横島クン?」
「・・・・しかも・・・遅刻ですよ横島さん?」
「あーーーー堪忍やーーーーーーー!?」


案外、横島が向かう先は地獄かもしれない。


{あとがき}

はい!『許せない自分を』終了っす!!
駄文を最後まで読んでくれた方々・・・ありがとうございました!!
っと言ってもタイトルを変えてまだ話を続くんですけどね?

で、です。

横島達は旅にでるわけですが・・・旅の準備を入れて・・その後、旅の後と旅の途中・・・どっちが読みたいっすかね?
ちなみに旅の後は横島達の死んだ世界。でも横島達が出てきます。
死んでるのに出てくるってのは、別に生まれ変わりとかじゃないですから・・・。
もうそのまんま・・・純度100%の横島達が出てきますけど・・・。


はい!それじゃあ『許せな』ラストのレス返し♪

> 紅様

 は、は、は、は・・・すんません確かにくすぶってたら話が進まないんで。 え〜と・・探すのと構築・・・どっちもです。

> D,様

 未来が危ないってのは(仮)の予想なんで、本当に危ないのかどうか・・・。まあ危ないかもしれないから旅に出るって感じっスよ。
 この後は旅の準備して・・・その後はまだ考えてません♪

> wey様

 西条 「壊した壁・・・僕の給料からさっぴかれたよ・・・ううう・・」 
 シロ 「実際の先生の状態を見てないからそんなこと言えるんでござるよ。ピーー の、ピーー で ピーー だったんでござるから・・」

> ガパソン様

 アリスの能力は貴重っすからね・・。これからの旅では通訳みたいなものっす。まあ他にも色々とありますし・・(ヒロインだし・・いちを)

> アンスリウム様

 美神 「容赦したら横島クンには効かないんだもん・・仕方ないでしょ!?」
 キー「私達は・・・その・・」
 サッ「最近のグラビアアイドルの話をしとったんやけど、急に横っちが現れて驚いたで・・・」
 キー「で、その後昔話を・・・」

> Dan様

 横島 「んなわけあるかい!!俺やないと普通はあの世行きやで!!」

  自分が規格外だって自覚、あるみたいです。

> 犬雀様

 いや〜最近暇で暇で・・・金が無いもんだからなんもすることなくて・・。

> カニ五郎様

 いいっすねそれ・・・ちょっとメモっとこ・・
 使えたら使いますけど・・・いいっすか?

さてと・・次回からタイトル変えますんで・・気合入れていこう!!
それでは、

グッバイ!

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル