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▽レス始

「ヒーロー見参!! エピソード十三(GS+色々)」

wey (2005-03-05 16:45)
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戒めとなる力を持ちし少女


その少女の運命は


過去の怨念によって


曲がり始めた・・・。


エピソード十三 漆黒の剣士


「あ〜、ここの団子うめ〜」


横島たちは街にある甘味処『たちばな』(ウェ!?)で自由の歓迎会を開いていた。


「ちょっと横島君、そんなに食べて大丈夫なの?」
「おう。またバイト代上がったんだ」(ちなみに現在の時給は750円。言霊を覚えた事によって能力UPの分)


横島はそう言ってまた団子を注文した。既に5皿はたいらげている。


「あ、そういえば自由ちゃん」


愛子はあんみつを食べている自由に話しかけた。


「愛子ちゃん、私の事は“じゅうべえ”って呼んで」
「じゅうべえ?」
「うん。パパが自由だから“じゆうべえ”って私につけたあだ名なの」
「へぇ〜。じゃあ・・・じゅうべえちゃん・・・かな?」
「うん♪」


自由と愛子は早速仲良くなっていた。その様子をピートとタイガーは嬉しそうに見ていた。


「友達って・・・やっぱりいいですね」
「そうですノー」


ピートはヴァンパイアハーフであるため、タイガーは獣人であるために友達をあまり作れなかったため、友達という名の絆がとても嬉しかったのだ。そんな二人の肩を横島が叩く。


「俺等もダチだろーが。それを忘れんなって」


横島の言葉を受け心底笑う二人。この三人もまた絆を強くなっていた。


「種族を超える友情・・・青春よね!!」
「青春ですね〜」


「ふん、呑気なモンだね」


たちばなから少し離れた高層ビルの屋上にフードを被った女性と能面を被り着物を着た男がその様子を見ていた。


「ところで、アンタの情報は正しいのかい?太鼓太夫?」
「ほっほっほ、忘れるわけがありません。あのおなご『菜ノ花自由』こそ、二代目『○○○○○』なのですよ」


太鼓太夫と呼ばれた男が不気味な笑い声を上げながら答える。それを聞いた女性は被っていたフードをめくる。するとそこからは、美しい銀髪に血のように紅い眼をした女性の顔が映し出された。


「正直信じられないね。あのガキが昔人界で名を馳せた天下無双の剣豪を受け継いでるとは」
「左様でしょうな。しかし三年前、我等竜乗寺新陰流はあの者によって壊滅。300年の恨みを果たせなかったのです」
「ふ〜ん。で、これからどうしようってんだい?この眼帯は何の意味がある?」


そう言って女性は眼帯を太鼓太夫に見せる。


「ほっほっほ・・・直に分かりますよ」


そう言って太古太夫は眼帯を受け取ると影の中に消えていった。


「怨念でありながら限りなく実体化しているとは・・・。“あの御方”が与えた力の恩赦か。・・・さて、そろそろ私も動くとするかい」


そう言って女性の姿も消えていった。


場所は変わって美神除霊事務所。そこでは普段とは違う異常が起きていた。美神は書類のミスが連発し、おキヌは持ってこようとしたお茶碗を何度も割り、タマモはずっとそわそわしていた。


「・・・あ゛〜〜〜〜〜〜!!もうこんな空気が持つかーーーーーーーーーーーーー!!」


叫びと共に机をバンバン叩きながら立ち上がる美神。その反応に驚きビクっとする二人。


「こーなったら何がなんでも横島君を変身させないようにするわよ!!いいわね、おキヌちゃん!!タマモ!!」
「は、はい!!」
「・・・分かった」


美神の言葉を聞き二人を心に安心感を取り戻していた。


((ありがとう・・・美神(さん)))


とりあえず事務所のいや〜な空気はこれにより吹っ飛んでいった。


「ふぅ〜〜〜、食った食った」


横島は腹をさすりながら歩いていた。それに続き愛子・自由・ピート・タイガーが歩いていた。


「食べすぎよ横島君。・・・ゴメンね、じゅうべえちゃんの歓迎会だったのに」
「ううん、すっごく楽しかった♪皆の色んな話も聞けたし」
「なら良かった。これからもよろしくね♪」
「うん♪」


そう言って微笑みあう二人だった。まさに青春である「私の台詞!!」


「あ、じゃあ僕はこっちなのでここでさよならします」
「そっか。またなピート」
「はい。お休みなさい」


そう言ってピートは帰路についた。その後も皆とそれぞれ別れ、横島と自由だけになって歩いていた。


「横島君ってさ、絶対“むーどめーかー”だよね」


突然自由が横島に問いかけた。


「俺が?違うって(苦笑)、単に騒ぎたい奴なだけだよ」
「でも、今日の私の歓迎会でも周りの気配り忘れてなかったよね?それにどんな時でもずっと笑ってた。だから絶対“むーどめーかー”なんだよ」


自由の言葉に頬をかきながら照れ笑いをする横島。それを見て自由も笑う。そう言っている内に二又の分かれ道にきた。


「あ、じゃあ私こっちだから」
「そっか。じゃあな自由ちゃん、また明日」
「うん」


そう言って別れる横島と自由。この時自由を止めなかった事を横島は後で後悔する事になる。


「折角の歓迎会の帰りに荷物持ちさせてしまってすまないね」
「いえ、先生のもとで修行させてもらっている身なんです。コレぐらい当然ですよ」


ピートは途中で会った唐巣と共に教会に向かっていた。ドアの前まで来ると、閉めたはずのドアが開いていた。そしてそこからは邪気が発せられていた。


「ピート君・・・感じるかね」
「はい先生。間違いなく泥棒とかではなさそうですね」
「それはないよピート君。ここには本当に何もないんだから(涙)」


そう言いながらも二人は互いにドアの反対側に寄る。そして互いに合図をするとドア一気に開く。


「「何者だ!?」」


二人が中を見ると、突如大きな黒い影が飛び出してきた。唐巣は回避と同時に聖書を開き呪文を唱える。


「汝の呪われた魂に救いあれ!!アーメン!!」


唐巣の言葉と共に聖なる光を影に放つ。影はそれを回避するとダンピールフラッシュを放とうとしているピート目掛けて殴りかかった。


「くっ!!ヴァンパイアミスト!!」


ピートは即座を霧化しそれを避ける。それを見た影はそのまま一気に跳躍し影の中へと消えていった。


「ぐっ!!」
「大丈夫かいピート君!?」
「な、なんとか」
「霧状になっている吸血鬼にダメージを与えるとは・・・一体何者だ?」


これがこれから起こる事件の始まりだった。


「あ〜あ、これは随分と派手にやられたわね」


翌日の朝に唐巣からの連絡を受けた美神たちが教会に来てみると、そこはまさに惨劇の後のような状態だった。


「こんなところに金はないのにね〜」
「いや、だから泥棒じゃないって(涙)」


唐巣を泣かしている美神をよそに、横島たちは辺りの霊視を行っていた。


「ピート、なんか怪しい霊波はないか?」
「あまりないですね。昨日僕たちを襲撃した奴の霊波ぐらいしか残っていません」
「・・・死人の臭いがする」
「「本当か(ですか)タマモ(さん)!?」」


かすかに残っていた臭いを発見したタマモ。さすが妖弧である。そんな折、おキヌがお隣さんが預かっていた荷物を持ってきた。


「おキヌちゃん、それなに?」
「分からないですけど、お隣の人が預かっていたから渡しといてと言われて持ってきました。宛先は・・・あっ、ピートさん宛です」


おキヌから渡された小包を開けるピート。すると中には、1メートル位の鉄針が入っていた。それから発せられる霊波に反応し美神と唐巣も眼を向けた。


「何かの部品かしら?」
「どうでしょうか?・・・え〜と宛先は」
「俺だ」


突如発せられた第三者の声に美神たちは声のした方を向いた。そこには・・・。


「お、お前は・・・伊達雪之丞!!」


横島は驚きの声を上げた。GS試験以来行方不明だった雪之丞が突如目の前に姿を現したのだから当然の反応である。


「ちょっとワケありでな。お前なら奴等にそいつを渡すようなヘマをしないと踏んだのさ。問題は俺が・・・ヘマをした・・って事・だ」


そう言って倒れこむ雪之丞。唐巣が駆け寄ろうとするがドアの奥からベレー帽を被ったスーツの男?たちがぞろぞろと出てきた。


「昨日の奴!!」
「そうみたいだね。しかも今回は団体さんが相手のようだ」


そう言って懐から聖書を取り出す唐巣。すると、男?たちの後ろから何者から出てきた。髪は肩の辺りで二本のおさげがあり、全身を忍び装束のような物で覆い、背中に一本の日本刀を背負い、左目に黒いハート型の眼帯を着けた女性だった。


「イキナリで悪いが、その鉄針を渡してもらおう」
「な、何よアンタ!!一体何者よ!?」


突如現れた女性に驚きながらも問いかける美神。すると女性は背負っていた刀を引き抜き、自身の名を名乗った。


「我が名は・・・柳生十兵衛!!」


おまけ1


「な、なんやこの揺れは!?」


政樹が乗っていたフェリーは突如、原因不明の嵐の中にいた。政樹はフェリーの中にいる他の乗客と共に固まっていた。すると、突如空から白い光が落下し、フェリーの中に落ちた。


「うう、何なんや一体!?」


突然の光に眩しさを感じながらも光を凝視する政樹。すると、光の中から白い服を着た中性的な男が姿を現した。皆が呆然とする中、男は政樹の傍に立った。


(君に・・・この力を託そう。目覚めよ・・・その魂)


そう言って男はまた光に包まれ、強烈な光をフェリーの中に放つ。政樹はそれを一身に浴び・・・気を失った。


おまけ2


「遂に動き出しおったか」
「そうみたいですね。でも、よりにもよって“前”神魔代表者が今になって動き出すとは・・・」
「そやな〜。白の代表者はともかく、黒の代表者はちと厄介やで。アイツは人間の可能性を根本から否定してるしな」
「でも黒の代表者が動いたのならば、白の代表者も何か手を打っているはずですね」
「そやな。お、見てみ!コイツがどうやら第二の抑止力のようや!!」


そう言ってサッちゃんはテレビ?らしきものから映し出される映像を見た。そこには、あかつき号の中で気絶してい政樹の姿が・・・。


「彼ですか・・・なんだかパッとしないですね」
「そういうなや(苦笑)」
「はぁ・・・ちょっとサッちゃん」
「ん?なんやキーやん?」
「どうやら・・・もう一人見つけたようですよ」


そう言ってキーやんがリモコン(汗)でチャンネルを変える。するとそこには・・・教会内で倒れている雪之丞の姿が・・・。


「コイツもかいな・・・ん?なんかコイツさっきの奴とは霊波の波動が違うな?」
「おそらく・・・彼は従来の存在とは違う異端の存在でしょう」
「イレギュラーか。・・・期待してるで」


モニターに映し出されたこの二人もまた、強大な運命の渦に巻き込まれるのであった。


あとがき
遂に本格的な元始風水盤編に入れました!!ただ一つ私が思うのは・・・。
≪短い!!≫
これに限りますね。毎回読んでくださる皆様に申し訳なく思いました。次回こそはもっと長い文章で頑張れるよう努力する所存であります。

ではレス返しを・・・。

<ルゥさん
そうです!!私がじゅうべえちゃんです(笑)いつかは出そうと思ってましたがまさかこんなに早く出すことになるとは私も正直驚きです(ははは(汗))

<御気さん
十兵衛ちゃん―ラブリー眼帯の秘密―というTVアニメの主人公です。(後はネット等で調べてください(申し訳ないです))・・・それと、解読者の名前提供のお礼が遅くなりました。本当にありがとうございます!!

<ATK51さん
古塚時雄ですが、御気さんから名前を提供してもらったオリキャラです。
あと、戦士の魂に飲まれつつあるってのは二つの意味があります。前々世の横島の魂と、『戦うための戦闘マシーン』というものです。ついでですが・・・

<柳野雫さん
きちゃいました!!じゅうべえちゃんです!!横島君ですが、どんどんマズイ方向にいっちゃうです。余談ですが、時雨女医はこんなもんじゃありません。

<覇邪丸さん
そうであります。変身しちゃいます。

<法師陰陽師さん
TV版1から2に進まず三年間を過ごした形になります。一応吹っ切った形になります。
鬼道ですが・・・大ピンチです(汗)


それではまた次回まで、さらばです。weyでした。

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