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▽レス始

「許せない自分を12(GS)」

義王 (2005-02-25 19:55/2005-02-25 20:29)
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注意!!

作者はそこまで企業の事に詳しくありません。
あんまし細かい所には突っ込まないでください。・・・・義王  


ってなわけで・・・・やってまいりました商店街!!・・・の入り口。
メンバーは、タマモ、シロ、アリス、美姫、そして横島の計五人。
能力で周りの人には美姫が見えてないにしても・・・えらく目立つ集団だ。

「なあ美姫ちゃん・・・今は、その・・・・能力を使ってるの?」
「はい・・・お兄ちゃん達以外には・・・美姫の事・・・見えてないです・・・」

今まで姿を隠して生きてきた美姫。
黒い羽・・・腰まである銀色の長い髪・・・赤い目。
どれも綺麗で美しいのに・・・・美姫に向ける目線は、異端を見る目だった。
だが・・・ここは違う。

「なあ美姫ちゃん・・・・此処の商店街の人達は大丈夫だから・・・・姿を出してみないか?」
「「!?」」

横島の言葉に驚くのはアリスと美姫の2人。

「で、でも・・・・・」

あの目で見られるのが辛い・・・・

異端の者を見る目を向けられる。
子供には・・・いや、子供じゃなくとも辛い。
横島の言葉に震えだす美姫。

(なんで・・・・?・・・・なんで姿を・・・・?)


「忠夫さん!?」
「・・・・大丈夫だよアリスに美姫ちゃん・・・・此処は・・・」
「そうよ・・・此処の人間達は常識はずれだから・・・」
「拙者達もよく来るで御座るし・・・・」

震える美姫を見て、堪らなくなったアリスが声をあげるが、横島は大丈夫と言う。

タマモは常識はずれなんて言ったが、多分世界で一番常識の有る商店街だろう。
人間にいい人、悪い人がいるように、此処の人達は、妖怪や幽霊にも、いい妖怪、いい幽霊や、悪い幽霊(悪霊)や悪い妖怪がいる事を知っている。

肉を買いに来る尻尾が生えた少女に、机を背負ってプリクラを採りに来る少女。
アンドロイドの少女がバイトに行く通り道で、近所の教会からは、バンパイアが花(薔薇)を買いに来る。
少し前までは幽霊が普通に野菜や線香を買いに(しかもツケ)で買いに来ていた。

此処の商店街の人達は知っている。
妖怪や幽霊も人間とかわらない事を・・・。
これが・・・本当の自分達が生きる世界の常識なのだ・・・・いや、コレが世界の常識でなければならない事を・・・・

「此処の人達は、美姫ちゃんを変な目で見ないよ・・・・俺が約束する。」

そう言って横島は美姫の頭を撫でる。

ナデナデ・・・

(あ・・・・・)

優しくて・・・大きな手が、安心させるよう、美姫の頭を優しく撫でる。

「何も怖がらなくていいんだ・・・・・」と、言っているような・・・そんな感じの手。

美姫はその手の持ち主である横島を見上げて・・・

コクっとうなずいた。

(震えが・・・・止まってる・・・・)
(さすが先生でござる・・・・)
(やるじゃんヨコシマ・・・・)


能力の対象を・・・商店街の人達から外す・・・・

音もなく・・・美姫の姿は商店街の人達には見えるようになった。
もっとも・・・やはりまだ怖いのか、普通の買い物客には見えて無い。

「コレで・・・お店の人達には・・・・美姫が見えます・・・」

横島の手を強く握る美姫。

「うん・・・・」

その手を握り返す横島。

自分の中の・・・・・ほんの少しでいいから・・・・美姫に勇気を・・・

ニギ♪

横島の手を繋いでる手とは反対の手をアリスが握る。

美姫ちゃんが安心できるように・・・・・

はたから見れば、まるで親子のような。
此処一体だけ温かい空気が包んでるような・・・。

3人は手をとりあい商店街へと入っていく。


「拙者達は?」
「・・・・・どうなるにょ?」

・・・・・・ごめんなさい。


さて、こちらは頑張り公務員の西条。


話は、横島達が商店街に行く前ぐらいの時間へ戻る。

鷹条 春樹を逮捕するために、鷹条医薬会社社長室に乗り込んだが、そこにいたのは・・・

「前社長ならいませんよ・・・ICPOの西条さん・・・」

鷹条とは別の男だった。

「・・・・どういうことだ?」
「此処は株式会社ですから・・・・」

細かい事は省くが・・・
つまり社長である・・・いや、社長であった鷹条 春樹は切り捨てられたのだ。
で、新しい社長が目の前にいる男というわけだ。

「例の件は全部前社長がした事・・・・っという事か・・・」
「ええ・・・そのとおりですよ・・・・」
「だが・・・コレだけの事をしたんだ・・・この会社はもつのかい?」
「医薬会社・・・・としてはダメでしょうな・・・・しかし、元医薬会社だったってだけですよ・・・私の会社は他にも色々と手をかけてますんで・・・」

この件で世界中にある研究所はダメになる・・・そのせいで医薬会社としてもダメになる。
だが・・・・この会社は無くならない。
それだけデカイ企業。

「・・・・前社長の居場所・・・・教えましょうか?」

いいらなくなった物を、Gメンが勝手に掃除してくれる。

誰がどう見てもムカつくニヤつき顔で、男は前社長の場所を教えた。


そして教えられた場所が此処・・・・なんてことは無い。
鷹条 春樹の自宅だった。
元社長の家というだけあってかなりの広さを持つ鷹条 春樹の自宅。
洋風の家で、広さ的には、東京ドームに、地下闘技場を作った人の屋敷の広さとかわらない。
ただ、家が洋風か、和風かの違いだった。


ピンポーン・・・

チャイムを押しても出てくる気配は無いし、門の所にはガードマンも立ってない。

西条は2人の部下を連れ、屋敷の中へ入っていった。


西条が来る一時間ぐらい前。

いつもどおりに会社に行ったら、見知らぬ男達に止められ、会社に入れなかった。
「私は社長だ」と言ったら、何故か副社長が出てきて、「貴方はもう社長じゃありません」と言われ、屈強な男達の手により家に無理やり連れ戻された。
意味がわからずにいると、電話がかかってきて・・・


鷹条 春樹 私室

鷹条 春樹 は子供の頃から、会社の跡取りとなるよう、教育された。

物心ついた時にはすでに家庭教師がいて、小学校、中学校、高校、大学、すべてが有名な一流校だった。

文武両道だと言われ、空手道場にも通った。

成人後、父の会社に入り、会社の利益を伸ばすために頑張った。

父の死後、跡をついで社長となり、父の残した会社を大きくするため、様々なジャンルに手をだした。

そして・・・会社は益々大きくなり・・・・利益も上がった。

結婚し子供もでき、大きな会社の社長で、その会社は順調。

だれがどう見ても・・・・幸福な人生だった・・・・・


外見は・・・・・・・


結婚相手は容姿も良く、頭もいい・・・・役に立ちそうだったから結婚した・・・・・。
子供は出来たから育てた・・・・・が、姿が変わり、実験の役に立ちそうだったから・・実験した・・・・。
友人もいる・・・・政治関係者の友人や、警察関係の友人、いざって時に、役に立ちそうな友人が・・・。

ただ・・・それだけ・・・。

あんな風になった生き物を実験すれば、元に治す方法が見つかり、それで会社が儲かるだろう。
生物兵器でもできれば、それを売れば会社が儲かるだろう。

だから実験した・・・。

全ては会社のために・・・。
父の残した・・・会社のために・・・・。


「何故だ?」

何が悪かったと言うのだ?

実験に使った物は全て私が金で買った物や私の娘だった物だ。

何故私が罪に問われる?

意味がわからない・・・。

「私は悪くない・・・悪くない・・・悪くない・・・・」


彼は狂ってはいない。
会社を大きくするために、跡を継ぐために育てられたがため、会社のためにした事を法律違反だとか、人のモラルに反するとかの考え方は元々持ってない。
会社のためにした事なのに、罪に問われ、社長である自分が会社をクビになったなど彼には理解が出来ない。
が、現実では会社を追われ、自分の家の、私室にいる。

混乱。

意味がわからない

何故私が此処にいる?

いつもなら、この時間帯には、私は会社の社長室で仕事をしていたはず。

なのに・・・何故?

かかってきた電話の相手は副社長からだった。

「貴方には責任を取ってもらうために会社を辞めてもらいます」と・・・。

責任?何のことだ?

一体私が何をした?

鷹条が混乱していると、

コンコン

「あなた・・・・これ・・・」

妻がなにやら封筒を持って入ってきた。


そして自分の妻が持ってきた物・・・それは・・・「解任状」

貴方はもう社長じゃない。

そして「解雇状」

貴方はクビだ。


気が付いたら自分の妻が血まみれの姿で倒れていた。


鷹条 春樹は・・・今狂ったのだった。

「殺してやる・・・・私から社長の座を奪った男を・・・・・・」

そう言って彼は、机の中から粉薬を取り出した。


西条とその部下が門をくぐり、屋敷に向かって歩いていると・・・・

「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!」
「「「!!」」」

っと女の悲鳴が聞こえてきた。
急いで西条とその部下が屋敷の中に入ると、其処にいたのは・・・

上半身裸で、血を頭から浴びたような 鷹条 春樹と・・・

その鷹条春樹の腹の部分にある大きな口に食われたと思われる、此処のメイドだったと思われる女性の死骸だった。

「げえ・・・・気持ち悪いでござる・・・・」
「なんなんだよこいつは・・・」
「き、貴様は人間じゃなかったのか?」

西条は鷹条に剣を構え、尋ねた。

「人間ダヨ・・・イマモソウサ・・・・・・」
「い、一体何処が人間だってんだよ・・・コイツ・・・」

鷹条の答えに部下の1人が呟いた瞬間

シュン!!

ザシュ!!

鷹条の手の平から、鋭くとがった人間の盲腸のような触手が部下にめがけて伸ばされ、部下の頬を掠めた。

(速い!?)
「痛!?」
「失礼ナ奴ダ・・・・・」

そう言って鷹匠条は、足元にある女性の死骸を手にとり・・・・

バク

ガリゴリガリゴリ

腹の口で食べた。

「・・・・コノ口ハネ・・・食ベタモノヲスグニ消化シテ、無駄ナク自分ノ栄養にカエレルンダ・・・・」

そう言った鷹条の背中から、新しく触手が六本生えた。
その一つを西条に目掛けて伸ばす。


ザシュ!

西条がその触手を切り落としたが、鷹条がその切り落とされた触手を拾い、また腹の口に食わせると・・・

ニョキ

「ホラネ・・・・」

切られた部分が治り、そこからまるで、木の枝が伸びるような感じで触手が元に戻った。

「サテ・・・・キミ達ハ私ヲ捕マエ二キタンダロ?」

「ツマリ・・・私ノ邪魔ヲスル・・・・私ノ敵・・・・・私カラ奪ッタ連中ト・・・・・同ジモノ・・・・」

ブツブツとわけのわからない事を呟く鷹条。

「こ、こいつ・・・半分理性を失ってるでござる!?それに俺たち敵視してるござるよ!?」
「こんなのが外に出たら・・・・やっぱまずいっスよね?」
「当然だ・・・・此処でたたくよ!!」

そう言って西条は剣を構えなおし、部下の2人は、

ジャジャジャ

七色の鎖を両手で持ち、前に構える通称 「道化師」と・・・

グッ

拳に霊力をためはじめる、長身でやせ気味でござる口調(シロとは関係ありません)の通称 「タテ」と呼ばれる男。

2人は西条の部下であり、共に霊能力者である。

「僕とタテで前衛!「わかったでござる」道化師は後衛を!!」「はい!!」

目の前にいるのは狂った化け物。
負ければコイツは外に出でて人を食らうだろう。

「なんとしても此処で倒す!!」
「があああああああ!!!!」

がんばり公務員の西条とその部下VS狂った男 鷹条 春樹 の戦いが始まった。


「らっしゃい・・・・ってお?横島くんにアリスちゃんにシロタマの2人じゃないか!!」
「「こんにちは」」
「「シロタマって一つにまとめないで(ござる)!!」」

商店街の中を歩く横島一行に最初に声をかけたのは・・八百屋の兄ちゃんだった。
シロ、タマモの2人はおキヌちゃんのお使いで此処に、アリスは買い物で、横島は・・・・・まあ、有名人だし。

「美女を囲んで買い物たあ・・・いいご身分だな・・・って・・・・あれ?」

少し嫉妬混じった事言ってる最中に美姫に気づいたらしく・・・

「!?」

えらく驚愕な顔する八百屋の兄ちゃん。

ビク!!


(ああ・・・ううう・・・・)

そそくさと横島の後ろに隠れる美姫。

「あ・・・・あ・・・・あ・・」
「あの・・・・太田さん・・・・・この子は・・・・」

ちなみに八百屋の兄ちゃんの名前 太田 明彦。ヒーロー戦隊オタク。腰痛持ち。

「この子は、美姫って言っ「横島くん、子供できたのかーーーーーーーー!?」・・・・へ?」
「いや〜・・俺より若いのに、子供がいるなんてな〜・・・さっすが横島 忠夫!!」
(いや・・・さすがって、何がだよ!?)


そう言って太田はアリスに近づき、目線をアリスに合わせ、

「俺の名前は太田 明彦ってんだ・・・よろしくな・・・え〜と・・・・」
「・・・・美姫です・・・」
「よろしくな美姫ちゃん!!(○×戦隊に出てくる子供に似てる・・・)」

と言って、握手を、しようとして手をのばし・・・・・・「コラーーー太田ーー!!何幼女に手を出そうとしとんのじゃー!!」 バキ!!
突然おかもちが飛んできて太田の顔面にヒット!!

その後、残酷シーンのめじろおしで、怖い顔したジャージの女性やら、犬やら、語尾にニャをつける男やらが現れたが・・・・


省略


「・・・な?大丈夫だったろ?」
「・・・・・うん。」
「・・・・はい。」

((あの八百屋の太田(太田殿)も、ヨコシマ(先生)と同じぐらい不死身だった(でござる)。))

とりあえず美姫との関係を説明し、八百屋を離れた横島一行。
さっきの八百屋では、まあ確かに色々とあったが、皆、美姫の事を変な目で見なかった。

「お?同じ名前だな〜私は鬼○美輝ってんだ・・・よろしく〜♪」

って感じで美姫を受け入れていた。

「・・・・此処は色々な妖怪に幽霊が買い物に来るんだよ・・・だから姿が違ったって差別しないし、変な目で見ないんだよ。」
「・・・・幽霊がお買い物?」
「おお・・・自分で自分の線香を買いに来たり、歌の練習するって言って、ラジカセ買いに来たりな・・・」
「あ、そういえば・・・たまに幽霊を見ますね此処・・・」
「だろ?」

幽霊と妖怪と人間が客の商店街。

「此処はそういう商店街で・・・そういう人達が商売してるんだよ。だからさ・・・・」

そう言って横島は一呼吸して、

「美姫ちゃんも辛い思いしたと思うし、今は怖いだろうけど・・・・こういう人達もいるからさ・・・・あんまし、人間を怖がって欲しくないんだ・・・・」

他人を怖がってたら、友達も出来ないから・・・・・・最初は皆、他人だから・・・・

横島の思いが通じたのか、美姫は小さく頷いき・・・

「はい。」

と、答えた。


「・・・・・よし!!それじゃあ・・・・・何買えばいいんだっけ?」

ズテ!

「美姫ちゃんの生活品でござるよ!!」
「忘れたの?」
「あ、いや、そうじゃなくて・・・・その生活品ってのは何がいるんだろうな〜って思って・・・・ほら男の俺とは違うだろ?歯ブラシとかはわかっけど・・・他にいるもんがわかんねーだ。」
「ん〜それじゃあまず・・・服ですね!」
「服?」
「そう!美姫ちゃんは女の子なんだし・・・やっぱり綺麗な洋服を着たいよね〜美姫ちゃん♪」

アリスの言葉に少し照れながら・・・

コク

っと頷く美姫。

「ん〜・・・そういうもんなのか・・・・」
「それじゃあ行きましょう忠夫さん、美姫ちゃん♪」
「わ、わかった・・・・」

商店街に入ってきた時同様に、美姫を真ん中にして手を繋ぐ、横島とアリス。
3人はやっぱり仲のいい親子に見えて・・・

(あ・・・・)

美姫が少し、笑ってるように見えた横島であった。

(いつか・・・本当の親子になりたいな・・・・美姫ちゃんと・・・・そして忠夫さんと・・・・)

アリスも幸せそうだ。


「・・・・あの〜拙者達は?」

・・・・ペット役?

「・・・・・・・燃やすわよ?」

・・・ごめん。


{あとがき}

企業がどうのこうののあたりはあんまし突っ込まないで!!・・・義王です。

鷹条 春樹について

人を食えば、その分触手が増えたり、傷が治ったりとします。
食いだめ可能。

まあこんな感じの敵です。


さ〜てレス返し♪

> 放浪の道化師様

  「そうか・・・・それなら・・・付いてきたまえ!!」と西条が言ってました!!


> nanasi様

  すんません・・・色々と考えた結果、バイオはやめました。
  だってゾンビって弱いじゃないっすか。横島が強すぎるのもあるけど・・・。原作でも、ハンズ・オブ・グローリーを覚えたばっかの横島にやられてたし・・・。

> D,様

 え〜とですね・・・ルシオラじゃありません。つーかルシオラはもう蘇っていて、横島の中にはいませんから・・・。でもそれじゃあ横島が魂が少なくて死んじゃうので、宇宙意思が透明な魂を用意したんですが・・・。
あの男にはちゃんと目的があります。けどそれは内緒♪

> 柳野雫様

 はい!その商店街です♪八百屋は変わってますけど(W
 西条が「僕はまだ若いんだ・・・全然大丈夫さ♪」キラーン☆と歯を光らせてました♪

> 犬雀様

 どもどもっス!
 本当はもっとほのぼの〜って感じを伝えたいんですが・・・中々うまくいかないものっすね・・・。


それではまた!!

シーユー♪ 

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