「さて、石○さん。やっと機内ですねえ」
「ええ、もちろん、あのクイズがありますよ、高○さん」
「しかし、あれですねえ。こうも、テンポ悪いと読んでるほうが辛いですねえ」
「まあ、長い目で見ましょうよ」
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この番組は、花宝の提供でお送りします。
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――パ〜〜ン
機内のベルト着脱のサインが消えた。
それとともにトメさんが、唐突にのたまいだした。
「さて、それではここで、恒例の400問機内ペーパーテストを始めさせていただきます。あっと!美神令子ちゃん!!」
「なによ!!」
「くれぐれもカンニングしないように」
そのトメさんと令子のやり取りを聞いた瞬間、機内から失笑がこぼれる。
――令子ならやりかねない
みんなそう思っていたからだ。
「それでは時間は30分。……よ〜〜い、初め!!」
トメさんの号令とともにみんなペーパーシートに集中する。
トメさん「さて、ここで問題の一部を紹介させていただきましょう」
「Q1.昭和53年に始まった、日本テレビ24時間テレビの初代パーソナリティは? 1.タモリ 2.大橋巨泉 3.萩本欽一」
「Q2.日本初の男性バスガイドはどこで誕生したのはどこ? 1.秋田県 2.沖縄県 3.佐賀県」
「Q3.『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』といえば誰の本? 1.さくらももこ 2.俵万智 3.阿川佐知子」
「Q4.この中でアルファベットのXが入らないのは? 1.ソックス 2.フォックス 3.シックス」
「Q5.もののけ姫を制作したアニメの制作スタジオは? 1.サイライズ 2.キョクイチ東京ムービー 3スタジオジブリ」
トメさん「正解は以下の通りです」
「Q1:3 Q2:2 Q3:1 Q4:1 Q5:3」
そして、トメさんが終了までの秒読みに入る。
「……5、4、3、2、1、0!!はい!そこまで〜〜〜」
――ハアーーーッ、ザワザワ
緊張の糸が切れたのか、50人の女たちは一様にざわめきだす。
「さて、結果はグァムで発表いたします。それまで食事を楽しんでください」
トメさんの声がすると同時に機内食が配られるが、全員結果が気になって、食事が喉を通らなかった。
なおワルキューレは機内クイズの間もやはりトイレだったという。
「どこまでも透き通った海と珊瑚礁に囲まれたトロピカルアイランド、グァム。機内クイズの結果、グァムの大地を踏みしめれるのは僅かに40人。さて、誰が通過できたのでしょう?」
司会の福留○男ことトメさんが、空港の航空機駐機エリアにあるあの通過判定ゲートの前で、まるで観光案内のような前説をしていた。そして、トメさんは、機内へと戻っていた。
「さて、はじめは令子ちゃん!どうだい、自信の方?」
「ふん、あんな問題、ちょろいもんよ!」
「さて、どうか……。ゆっくり階段を降りてね」
その声に誘われて、令子は、ゆっくりとタラップを降りていく。
そして、あのゲートの上に足を乗せた。
一瞬の静寂……。
そして!
――ピポンピポン!
ドンドンドコドコドン、ドンドンドコドン、……イエイ!
「おめでとう!!機内第三位〜〜〜!」
「当然よ!」
さて、その後も、順調にGSレギュラーチームは、概ね機内クイズ通過を果たしていた。一部をピックアップしてみよう
「さ〜〜て、マリアちゃん、どうか!?」
――ピポンピポン!
ドンドンドコドコドン、ドンドンドコドン、……イエイ!
「すごいぞ!機内第一位だ!!コングラチュレーション!」
さすがにデータ蓄積の量がモノを言ったのだろう。
「さあ、ワルちゃん、敗者復活から挑むけど自信は?」
「ある!」
「さあ、どうだ!」
――ピポンピポン!
ドンドンドコドコドン、ドンドンドコドン、……イエイ!
「コングラチュレーション!」
しか〜〜〜し!人生経験が浅さから、知識の不足を露呈してしまう人物がいた。
――ブ〜〜〜
「ああ〜〜〜、パピちゃん、残念〜〜〜。そのまま機内に帰って」
「なんででちゅか!レギュラーのアタチがどうちてダメなんでちゅか!」
しかし、強制的に機内に帰させられた。UQとは、ヒューマンドキュメンタリーでもある。だから、そういうのはシビアなのだ。
そして、通過に成功した四十人が、トメさんを囲んで万歳コールを始めた。
「せ〜〜〜の、万歳〜〜〜〜、万歳〜〜〜〜〜!!!」
「コングラチュレーション!」
そして、機内のバビは――
「よこちま〜〜〜〜〜!!」
と絶叫しながら、他の十人と一緒にグァムの土を踏むことなく、成田へ強制的にUターンさせられましたとさ。
第一チェックポイント グァム上空 脱落者 バビリオ他10名 ………帰国
翌日――
グァムはタモン湾に機内クイズを通過した、四十人が集められた。
「皆さん、おはよう!」
トメさんの元気な声が響く。
「さて、第二チェックポイントグァム。ここを通過できるのは……、二十五人。そしてここを通過すると、次は楽しい楽しいアンカレッジです」
トメさんの声に四十人が緊張する。
「さて、第二チェックポイントグァムで行われるクイズは……、これしかないだろう、突撃泥んこ○×クイズ!!」
――おお!!
歓声が響くと同時に、例の○と×の巨大なボードが姿を現す。
そして、司会のトメさんが、トップバッターをコールする。
「さて、トップバッターは……、シャオちゃん(小竜姫のこと)!」
「はい!」
元気よく応える小竜姫
「さて、問題!」
――パラッ!
「猿の頭にもつむじがある。○か×か、さあ走った!」
その声に導かれるように小竜姫は×に向かって走った!
――彼女には確信があった。そう、それを毎日確認できる環境だったからだ――
バリ!
――バフッ!
×のボードが破かれ、小竜姫はマットレスの上に弾んだ!
チャンチャンチャンチャカチャカチャ〜〜ン、チャンチャカチャカチャカチャン、チャンチャンチャカチャカチャン!
「正解!一抜け〜〜〜〜!!」
「やりました〜〜〜!!老師の頭を日がな見ていたのが、こんなところで役に立つなんて〜〜〜!!」
そう!彼女は斉天大聖の頭を見て、日々確認できていたのだ!
さて、気になるのはその他の面々である。
何人かピックアップしてみよう。
まず、小鳩。
「問題!」
パラッ!
「蜜柑を激しく揉むと甘くなる。○か×か?さあ、走った!!」
その声とともに、小鳩は迷うことなく、走った。確信があったのだ!!
バリ!
――バフッ!
○のボードが破け、小鳩はマットレスの上に弾んだ。
チャンチャンチャンチャカチャカチャ〜〜ン、チャンチャカチャカチャカチャン、チャンチャンチャカチャカチャン!
……誰だ、ついでに胸も弾んだといっているのは?
そう!彼女は長年貧乏だった。たまに手に入った蜜柑を食べる際、何とかより美味しくする方法がないかと思い、この問題どおりのことを試してみたのだ!
「やった〜〜〜!お金がないことが役に立つなんて、世の分からないわ!」
続いて魔鈴。
「問題!」
――パラッ!
「『大根を繊維に沿って細かく切る』という意味の大根の切り方は千八本切りという。○か×か」
料理の得意な彼女である。細かい過程は無視しよう
バリ!
――バフッ!
×のボードが破け、魔鈴はマットレスの上に弾んだ!
チャンチャンチャンチャカチャカチャ〜〜ン、チャンチャカチャカチャカチャン、チャンチャンチャカチャカチャン!
ちなみにこの問題の正解は千六本切りである。
しか〜〜し!われわれはここで一人の英雄を失わなくてならない!勝者がいれば、敗者がいる。それがUQの鉄則である。
「さて、おキヌちゃん。問題!」
――パラッ!
「民法で飲み屋のツケの時効は二年である。○か×か」
「えっ、ええ〜〜〜〜?」
そう!基本的に彼女は義理堅く、ツケというものをあまりしたことがなく、またしたとしても、すぐにそれを払うので、どのくらいまで待ってくれるかなど、慮外だった。
しかたなく、恐らくそれっぽいんだろうと思い○へ走ったが――
バリ!
――ドッポ〜〜ン!
そう!正解は×!一年である!
そして、全員がクイズをやり、見事第一チェックポイント通過二十五名が決定した!
そして、通過に成功した二十五人が、トメさんを囲んで万歳コールを始めた。
「せ〜〜〜の、万歳〜〜〜〜、万歳〜〜〜〜〜!!!」
「コングラチュレーション!」
チャララ〜ン、チャララ〜〜〜ン、ドドドドン!
さて、罰ゲーム!である。
第一チェックポイントで脱落した、おキヌを筆頭とした15名にトメさんが声をかけた。
「さて、罰ゲームですが……、このタモン湾のビーチ、ごみがいっぱいでしょう?」
「え、ええ」全員がそう応える。
「そこで、今から、このタモン湾のごみ拾いをしてもらいます!」
「ええ〜〜〜!?」
「さあ、はやく!帰りの飛行機のフライトまであと6時間しかないよ!」
トメさん「ちなみに、このとき、もう夕方の5時。早くしないともう暗くなる時間帯です。結局、敗者の皆さんは9時になってやっと終わらせることが出来ましたとさ」
第2チェックポイント グァム 脱落者 おキヌほか14名 ……帰国
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というわけで、木曜日になりましたので、一週間分をお送りします。第二週目はよる華時代のものとあまり変わりませんね。
>わがち〜さん
でも、年一回の収録で五億かかるそうですからねえ。気前のいいスポンサがいないんでしょうかね?
>ルーちゃん
こちらこそ久しぶり(w
前回同様です(w。レギュラーも、「レギュラーだから落とされるわけがない」と安心できないわけであります(w
>Danさん
「ちび忠」が入っていたことは間違いないでしょう(w
>pe影くん
あなどれませんよ(w
>D,さん
>危険
そんなことを考慮していてはもはやUQではありません!(w
>偽バルタンさん
ある意味、彼が一番おいしいかも(w
>柳野雫さん
私は、その恐怖に耐えられません(w
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