「さて、やっと、第一問も終了しましたねえ、石○さん」
「ええ、そうですね、高○さん」
「しかし、本当に時間がかかりますねえ。いつもののウルトラクイズは、グァムまではそのまま一日で放送するのですが」
「まあ、仕方ないでしょう。あれだけ個性のある連中が出ているのですから」
「ま、腰すえて、放送しましょうか」
「はい!」
ってなわけで、第一問の終了した東京ドーム。――二者択一の○×だから当然なのだが――約半数が、正解していた。
しかし!今日集まったのは、50000人(しかも女ばかり!)!作者の計算によると、第一次通過である100人になるには七問も続けなくてはならない!
だが、SSというのは、便利だ。
途中経過を省略させてもらおう。まあ、問題の途中で、○×ゾーンに分かれる際に、近くの回答者を無理やり不正解のゾーンに押し込もうとして掴みあいになり、裸にひん剥かれる女性もいたなどというのは些細な話だ。
ところでウルトラクイズとは敗者のヒューマンドキュメントでもある。
東京ドームの芝生にたつことが出来るのはごく一握りの幸運な人たちであるが、その彼女らとて、敗者となれば、観客席に戻らなくてはならない。そして、その鬱憤を晴らす対象がウルトラクイズには存在している。
「悔しい~~~~!!!」
――ピコン!!
「――ああ、痛い………。悔しさが脳天から全身に伝わります」
そんな声とともに、名も無き敗者からピコポンハンマーで頭部を叩かれる人物がいる。それは、やはりこの方を置いて他に変わる人はいないだろう。『敗者の味方』こと徳光○夫、通称トクさんである。
ところで、横島は今どこに――?
フロリダはキーウェスト。そこにいた。何をしているか、ビーチにパラソルとおったて、水着姿でサングラスをしつつ、ビーチチェアに寝そべっていた。
「はあ~~~~。ええなあ……。フロリダは……」
そう!彼は、キーやンとサッちゃんの計らいで――つまりこれから、一年拘束される代償として――、フロリダでリゾートを楽しんでいた!
とはいっても、丸々一年を優勝者と過ごさなくていけないというわけではなく、大会が終わって正味九ヶ月だけ相手と共に過ごさなくてはいけないとだけ、毎年、残りの三ヶ月はフロリダでバカンスを楽しめると取引があった。
「セバスチャン、ジュースお代わり」
なんと、執事付である!
さて、時間もなくなってきたから、第一次通過者の主な顔ぶれを見てみよう。令子、冥子、マリア、美衣・ケイ、おキヌ、小鳩、小竜姫、ワルキューレ、チビメド、グーラー、夏子、シロ、タマモ、パピリオ、かぐや、神無、朧、魔鈴といった面々である。
次は、成田の二次予選!!果たして恒例のじゃんけんはあるのか!?
「せ~~~の!」
「「「「「ばんざ~~~い!!はんざ~~~~い!!!」」」」」
ドームのグラウンドの上で司会の留さんを胴上げするドーム予選を勝ち抜いた、女性ら(それも美人ばかり!!)。
しかし、そんな彼女たちに罵声を浴びせる面々がいた。そう、ドーム予選に敗退した四万九千九百人の女性たちである。
そんな彼女たちの声を拾ってみよう。
「この非国民!!」
「夜道を無事に歩けれると思わないことね!!!」
……女性の嫉妬って怖いなあ
――数日後、新東京国際空港、通称成田空港である。
そこには、ドーム予選を勝ち抜いてきた、100人の女性が終結していた。主な顔ぶれを紹介しよう。令子、冥子、マリア、美衣・ケイ、おキヌ、小鳩、小竜姫、ワルキューレ、チビメド、グーラー、夏子、シロ、タマモ、パピリオ、迦具夜、神無、朧、魔鈴と言った面々である。
そう!あの、第二チェックポイント、成田空港。果たして、予選の方法は「あれ」なのだろうか?
「皆さん、おはようございます!」トメさんの登場。
「早速ですが、成田予選は……」
「じゃんけんで3ポイント先取です!!!」
「「「えエー――――――――――」」」怒号と悲鳴の渦巻くチケットカウンタ。
「クイズ~~~じゃ~~~なかったの~~~」と冥子
「クイズ、ではない、可能性は、8%の、はず」とマリア。
と、そこに――、
「皆さん、おはようございます!!さあ、今年こそジャンケンを撤廃させましょう!!さあ、皆さん、私に続いてください」
と、乱入する男が現れた。『敗者の味方』ことトクさんである。そして――
「ジャンケンは撤廃だ~~~~!!」
「「「「「「撤廃だ~~~~!!!」」」」」」
「クイズを第二予選にしろ~~~~~~!!」
「クイズにしろ~~~~!!」
そんな声に対し、トメさんは――、
「トクさん、そういわれましても、これを楽しみにしている人もいるんですから」
「トメさん、そこを何とか。長い付き合いじゃないですか」
「分かりました!では、このくじを引いてください。くじとじゃんけんと言うふうに書いてありますから、引いたほうで決定です」
そういわれ、くじを引くトクさん。しかし、結果は――
「はい、ジャンケンでした!!さあ、最初は、美神君と天使族のユミエル君!」
「ちっ、しょうがない!!始めるわよ!!」
とまあ、大体のGSレギュラー組は勝ち残った。また、炎の一本勝負でシロが見事勝ち残ったのも、余談だろう。
しかし!しかし、世の中というのは、予想を超えることがある。
ワルキューレ対横島の高校の同級生である滝本恵美戦。2対2.
「ジャンケンポン!」その唐さんの声に導かれて両者が出していたのは――
ワルキューレパー、恵美チョキ
何とワルキューレ、成田予選敗退!?しかもそれは最終戦だった。うなだれるワルQ。そんなワルQをよそに留さんの司会進行は進む。
「さあ、予選を通過したみんな、次のチェックポイントは楽しい楽しいグァムです!さあ、飛行機に乗って!!」
その声で女性たちは一斉に飛行機に乗り込む。
――一分後。ショックで灰になっていたワルQに何と朗報が届いた!残りの五十人のいるチケットカウンタ前に慌ててやってくる『敗者の味方』トクさん。
「ええっと、皆さん、押し込めれば、まだ一人乗れます。ですので、敗者復活戦を開催します!」
その声にワルキューレをはじめとする女たちのときが再び動き始めた!
「敗者復活戦は、大声コンテストです。一番大きな声を出した方が敗者復活です」
そしてそして、何とワルキューレは一番大きな声を出すことに成功した!急いで登場するワルQ。
やがて飛行機の飛び立つ時間となった。空港の屋上の見送りスペースには第二予選の敗者が立ち尽くしていた。そして、トクさんが声を張り上げる。
「さあ、皆。私の後に続いてください。――いいか、よく聞け~~~。アメリカの対日感情は悪化したぞ~~~!!」
「「「「「「悪化したぞ~~~~!!」」」」」」
「そして、帰国する頃には君たちの故郷は、もう故郷ではなくなるぞ~~~~!!」
「「「「「なくなるぞ~~~~~!!」」」」」
「だから、すぐ帰ってくるなよ~~~~~!!」
「「「「「「いってらっしゃ~~い!!」」」」」」
と、恒例のシュピレヒコールをしていた。
へ?ワルキューレはどうしたかって?「押し込めば」ですよ。飛行機で押し込んで座れるスペースと言ったらあそこしかありません。トイレです。そうワルキューレはグァムまでずっとトイレでしたとさ。
「というわけで、いよいよグァムに旅立ちましたねえ」
「さて、来週はどのようなクイズとチェックポイントが待っているのでしょうか?」
「知力・体力」
「時の運」
「勝てば天国」
「負ければ地獄」
「早く来い来い」
「木曜日」
「史上最大」
「第一回横島争奪」
「アメリカ横断」
「ウルトラクイズで」
「「お会いしましょう」」
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>直輝さん
無視です(w。えらい人にはそれがわからんのですよ(w
>Danさん
懐かしいでしょう(w。僕自身も書いていて懐かしいです(w
>D,さん
う~~~ん、GSの原作ではハヌマンは格ゲーしかやっていなさそうなんですよね(w
>鳳麻さん
万全なのです(w。自分たちが楽しむためになら、そういう手間を惜しまない連中ですから(w
>pe影くん
買収しました。立命館のクイズ研究会はクイズ界の名門なので(w
>章さん
その辺も合わせてお楽しみくださいませ
>柳野雫さん
さて、誰が勝ち残るんでしょうかね?私もわかりません(<マテ)
>偽バルタンさん
今回書いたとおり、バカンスを満喫しております(w
>MAGIふぁさん
「早くこいこい、復活する日」
>ほんだら参世さん
僕のガキのころは、世界地図を広げて「今年はどこを通って行くのかな~~?」と妄想するのが趣味だったり(w
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