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!警告!ダーク、壊れキャラ有り

「Call of darkness     リポート2(GS+ネタばれにつき未記入)」

YOUKAI (2005-02-24 02:46)
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 パチ・・・・パチパチ・・・・・・パチ・・・・・・・パチ・・・パチ・・・・・・・・・


 焚き火のはぜる音が響き、闇へと消えて行く。
 その音に導かれるかのように、ベッドに寝ている男の瞼(まぶた)が
ゆっくりと開かれる。

 そして、二,三度まばたきをした後、緩慢な動作で上半身だけを
ベッドに起こし、キョロキョロと辺りを見回しながら、誰にともなく呟く。

「こ・・・・ここは・・・・・?」

「おや、気が付いたのかい?」

 ベッドで寝ていた男―――“横島 忠夫”が、声のした方向に振り返ると
そこには、メガネをかけた長身の美女が椅子に腰掛けていた。


 Call of darkness(闇からの呼び声)
 リポート2 Come across <その2>


 その女性の歳は、横島より4〜5歳は上だろうか。


 闇のように黒く艶やかで、流麗な黒髪

 透き通るように白く、陶器のようになめらかな肌

 ルビーのように紅く輝く瞳に、血が滴るように真っ赤な唇

 大人の女性が発する妖艶な雰囲気と、胸元が盛大にはだけたスーツが印象的だ   


「ア・・・・・アンタは・・・?」

 状況を把握できず、とりあえず目の前の女性に問いかける横島。

「・・・・・・僕?僕の名前や正体なんて、どうでも良いじゃないか。
 それよりも重要なのは、君がココにいる理由だ。

 ・・・・・・・・・違うかい?」

 女はうっすらと笑いながら、横島の質問をはぐらかす。

 その笑みは妖艶な微笑み。

 しかし、そこに何か魔性が宿っているような気がするのは
気のせいなのだろうか。

「ま・・・・・・まぁ、確かにそうだけど・・・・・」

 女から発せられる雰囲気に圧倒され、思わず頷いてしまう横島。

「ふふっ・・・・・それにしても驚いたなぁ。いきなり君が空から降ってきた時は
 さすがの僕もビックリしちゃったよ」

 その時の光景を思い出したのだろうか。
 女は、鼻先までずれたメガネを指先で押し戻すと、クスクスと笑った。

「そ、空からっ・・・・・・・て、そうだ!俺は確か、崖から落ちて・・・・・」

「そう。この小屋に降ってきたってワケさ♪」

 楽しそうに笑う女の言葉に、横島は自分がココにいる理由を察する。

「あ、あの・・・もしかして、小屋をぶっ壊しちゃったりなんかしたりして・・・・」

「・・・・・ん?ああ、大丈夫だよ。
 たしかに屋根の一部が壊れたけど、使っていない物置の部屋だったからね。
 心配しなくても、弁償しろだなんて言いやしないさ」

 横島の言いたい事を察したのか、女は笑いながら答えた。

「それに、僕もちょうど話相手が欲しかったところなんだ♪」

「へ?」

「実はねぇ。僕・・・・・・“ある男の子”に振られちゃってさ。
 僕は彼の事を愛してたんだけど、彼にはもう心に決めた人がいてね。
 彼は彼女と一緒に、遠い場所へ行ってしまったんだ・・・・・」

「は・・・・・・はぁ」

「その上、可愛がってたペットは“お星様”になっちゃうし・・・・・・。
 正真正銘、僕は一人ぼっちになってしまったのさ。

 嗚呼、悲しい・・・・・・なんて悲しいんだ・・・・・!

「・・・・・・・・(汗)」

 大仰なしぐさで泣き崩れる女に、横島はどう反応したら良いのか分からない。

「でも大丈夫!!今の僕は一人じゃない!!
 なぜなら、君という存在に巡り逢えたのだから!!
“捨てる神あれば拾う神あり”とは、まさにこの事・・・・・・。

 嗚呼、神様ありがとう!!

 感極まったのか、女は神に感謝の祈りを捧げ始める。

 しかし、それはどこか芝居がかった祈りであり
“感謝している”と言うよりも“嘲笑っている”かのように見えた・・・・・。

 どう対処したら良いのか分からないのだろう。
 少しでも話題を変えようと、横島は辺りを見回しながら、女に話しかける。

「え、え〜と(汗)・・・・・・そ、それにしても、スゴイ数の本っスね!!
 本屋が開けるんじゃないっスか!?」

 そう、この部屋にはおびただしいまでの書物が、本棚に収められているのだ。
 ざっと見ただけで、千冊は軽く超えているだろう。
 どうやって、こんな山奥まで運んだのか不思議である。

「はは、僕の悪い癖でね。ちょっとばかし、無節操に集めすぎちゃって」

「でも一体、何の本を集めたんっスか?」


「―――――魔導書さ」


「まどうしょ?」

 聞きなれない書物の名を聞き、問い返す横島。

「そう、魔導書。それは、魔術師に力を与える本。
 魔術師はそれを行使し、奇跡を起こす・・・・・」

 彼女は近くの本棚から、一冊の本を引き抜いた。
 表紙にはラテン語で“死霊秘法<ネクロノミコン>”と書かれている。
 もっとも、横島には何と書かれているか理解できないが・・・・・・。

「例えば・・・・・・・

 ―――――『セラエノ断章』

 ―――――『水神クタアト』

 ―――――『エイボンの書』

 ―――――『金枝篇(きんしへん)』

 ―――――『屍食教典儀(ししょくきょうてんぎ)』

 ―――――『妖蛆の秘密<デ・ウェルミス・ミステリイス>』

 ―――――『死霊秘法<ネクロノミコン>』・・・・・・」

 女は次々と、魔導書の名前を紡いでゆく。

「僕は思うんだ。人が本を選ぶのではなく、魔導書の方が自らの主人を
 選ぶんじゃないかってね。この“死霊秘法<ネクロノミコン>”もそうさ。
 これらは、とんでもない力を秘めている本なんだ。
 だから、魂とか意志とかを持っていても、不思議ではないと思わないかい?」

 『なるほど』と横島は納得する。

 人の心を惑わせ、正気を失わせるような“ナニカ”
その本から、確かに感じる事ができたからだ。

 実際、毒気にさらされているかのように、めまいと吐き気がしてきた。

「おやおや、大丈夫かい?
 こいつ(ネクロノミコン)に精気でも吸われちゃったのかな?
 これは写本だけど、原本がおそろしく凶暴だからねぇ。
 結構、強力な魔力を持ってるから気をつけないと」

 おどけるような口調でたずねてくる女に、かすかな疑問を抱く横島。

(このねぇちゃん・・・・・・何で、平然としていられるんだ?)

 しかし、その疑問よりも気になる事を横島はたずねる。

「その魔導書って、俺にも使えるなんて事は・・・・・・」

「残念だけど、それは無理だ」

 横島の問いかけに、女はキッパリと答えた。

「ハハッ・・・・・・そうっスよね。俺なんかに使えるわけが・・・・・」

「いやいや!そういう意味じゃないんだ!
 ただ残念なことに、ここには君に見合う魔導書が無いんだよ・・・・」

 やや伏し目がちの女の目が、心底残念だと告げている。

「・・・・・へ?じゃあ、俺にも使える魔導書があるってことっスか?」

「そういうこと。このネクロノミコンの写本も、使おうと思えば使えるけど
 君には、もっと相応しいモノがあるはずさ」

「俺に・・・・・・相応しい・・・・・・?」

「そう、君に相応しい魔導書・・・・。きっと近い将来、君は必要とするはずだ。
 とびきりの力を持った、窮極の魔導書を!!」

 横島を置き去りにした女の話は、さらに続く。

「実はね、最高位の魔導書の中には、≪神≫を召喚できるヤツがあるのさ。
 しかも、その魔導書の所有者は、なんと≪神≫を自在に操れるんだ!!
 まぁ、正確には“神の模造品”なんだけどね・・・・・・。
 とにかく、君に相応しいのは、きっとそういう魔導書なんだと思うよ。

 ・・・・・・もっとも、≪神≫を召喚できるかどうかは、君しだいだけどね

「???」

「いやいや、何でもないよ♪
 まぁ、そういうワケで、君が魔導書の所有者に相応しくないって事じゃ
 ないから、あんまり落ち込まなくても大丈夫だよ」

 女は笑みを浮かべながら、横島にフォローを入れる。

「い、いや・・・・・・別にそんな事、気にしてないッスよ!
 そもそも俺なんかが、そんな“スゲー力”を使えるワケが無いんだし・・・」

「・・・・・何で、そう思うんだい?」

「『何で?』って、そりゃ・・・・・俺はケンカは弱いし・・・・・・頭も悪いし・・・・・
 オマケに臆病だし・・・・・・」

 顔をうつむかせながら、横島は自分の欠点を語りだす。

 普段は、こんな弱気な事を(美女に)言う横島ではないが、不思議と
目の前の女性には、自分のコンプレックスを語る事ができた。


 ――――この人なら『もう、何も言わなくても良いんだよ』と
    優しい言葉をかけてくれるのではないか?

 ――――この人なら『僕は君の味方さ』と、励ましてくれるのではないか?

 そんな淡い想いが、横島の心を占めていく・・・・・。

 そして、その想いは―――――


「なるほど、なるほど。つまり、だ。君という人間を要約すると――――


 貧弱なボウヤで

 脳味噌スカスカで

 ノミのような心臓を持つ

 スケベなだけが取り柄の、社会不適格者ってワケだ。


 ・・・・・・・・・・・・人間失格?


 ―――――見事なまでに裏切られた。


「いやいや、何も言わなくても良いんだよ。僕は君の味方だから、ねっ?」

 女はそう言うと、ものごっつい生暖かい目で横島を見つめる。

「イ、イヤやーーーーーッ!!
 そんな・・・・・そんな生暖かい目で
 俺を見るなーーーーーッッ!!」

 その視線に耐えられなかったのか、発狂したかのように暴れだす横島。
 ・・・・・待ち望んでいた言葉が聴けたハズなのに、なぜか涙が止まらない。

「ハハッ♪君って、本当におもしろいなぁ。
 君を見てると、何となく“彼”の事を思い出して
 ついイジメたくなっちゃうよ」

「・・・・・・“彼”って?」

「・・・・ん?何て言うか、僕にとって“大切”な・・・・・いや、“必要”な人さ」

「へぇ〜・・・・。その人って、一体どんな人なんスか?」

「う〜ん、そうだなぁ。まぁ、一言で言うなら―――――


 ロリコンだね」

「・・・・・・・・は?」

 意外すぎる女の答えに、思わず『幻聴か?』などと考えてしまう横島。
 しかし、女の言葉はまだまだ続く。

「それはもう、立派なロリコンさ!!
 ハッキリ言って、犯罪者予備軍ってとこかな。
 おまけに、甲斐性も無ければお金も無い貧乏探偵をやってる。

 その上、“爆乳シスター”“某財閥の令嬢”に手を出し
 挙句の果てには、“メイド”“猫娘”“ロボっ娘”までをも
 毒牙にかけたケダモノさ!!

 最近じゃ、ご近所の人達から“マスター・オブ・ジゴロ ロリコン”
 って呼ばれて、親しまれて(?)るよ」

 女は、爽やかさすら感じさせる口調で、うれしそうに“彼”の事を語る。

「嗚呼、彼は今、何をやってるんだろう・・・・・?
 きっと今頃は、自分の事を『お兄ちゃん♪』って呼んでくれる
 ちょっと内気な女の子に手を出した事がバレて、ビルの屋上から
 ヒモ無しバンジージャンプ
 させられているんだろうなぁ・・・・・・」

 どこか、うっとりとした目をしている彼女の表情は
まさしく“恋する乙女”“ソレ”であり、“彼”に対して
並々ならぬ好意を持っている事がうかがえる。

 ・・・しかし、何かが間違っているような気がするのは、気のせいなのだろうか。

「あの・・・・・俺って本当に、そんな人に似てるんスか?」

 そう問いかける横島の顔は、どこか傷ついたような雰囲気が感じられる。
 しかし、それは仕方ない事なのかもしれない。

 何せ、彼女の話を聞いた限りでは、“彼”は犯罪者そのものであり

『君を見てると、何となく“彼”(犯罪者)の事を思い出すよ』

 などと言われても


 ハッキリ言って、全然うれしくない(泣)


「フフッ・・・・・・・まぁ、さっきの話を聞いた限りじゃあ
 犯罪者にしか聞こえないだろうねぇ。

 ・・・・・・でもね?それは“彼”の一面にすぎないのさ。

“彼”の本当の魅力は、もっと奥深いところにあるんだよ」

「本当の・・・・・・・・魅力・・・・・・?」

「・・・・・・そう。決して折れる事の無い意志と、尽きる事の無い闘志。

 どんな敵と対峙しても・・・・・・どんな困難にぶつかっても・・・・・・・

 “彼”は、決して諦める事なく、剣を振るい続けた・・・・・・。

 本当に・・・・・・本当に、強いヒトだったよ・・・・・。

 そして何より・・・・・・・優しくて、暖かかった・・・・・・。

 そんな“彼”だからこそ、僕は欲しかった。・・・・・いや、欲しいんだ」


 そう呟くと、女はどこか悲しげな・・・・・・切なげな瞳で、横島を見つめる。

 その瞳に見つめられ、横島は気付いた。

 その“彼”こそが、彼女が愛していたという“男の子”であると・・・・・。

 何を言ったら良いのか分からず、バツが悪そうに横島はうつむく。


 ―――――それ故に、横島は気付かなかった。

 女の瞳に浮かぶ、“愉悦”の色に。

 心の底から悲しみ・・・・心の底から求め・・・・・心の底から楽しんでいるという

“あり得ない矛盾”に・・・・・・。


“ソレ”に気付かないまま、横島はポツリと呟く。

「じゃあ、その人と俺って、全然似てないじゃ無いっスか。
 俺は、その人みたいに強くなんか無いし、優しくなんか・・・なれない・・・・」


 ―――――それは『否定』の言葉。


 自らを『肯定』する事のできない彼の・・・・・・

 自らを『信仰』する事のできない彼の・・・・・・


 ―――――諦めにも似た、自らを『否定』する言葉。


 その言葉を聴き、女はしばらくの沈黙の後、おもむろに口を開いた。

「確かに、今の君の『力』や『意志』は、“彼”には遠くおよばないだろう。
 それに、お世辞にも『ヒーロー(英雄)』の才能があるとは思えない・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・だけどね?そんなものは、運命と云う『ドラマの主役』になる素質とは
 全く関係の無い事だとは思わないかい?」

「えっ?」

「必要なのは、“主役たる資格”を持つか否か・・・・・・。
 極端な話、どんなに愚かで非力な者であったとしても
“主役たる資格”さえ持っていれば良いのさ」

 そう言うと、女は横島にしなだれかかる。

「――――なっ!?」

 女のいきなりの行動に、驚きを隠せない横島。

 いつもの横島ならば、腕に当たる豊満な胸の感触に酔いしれ
『横島 超感激〜ッ!!』と叫びつつ、女に飛び掛るところなのだが
この女性に対しては、そういった感情が湧いてこない。

 ―――――むしろ、怖気にも似た『ナニカ』が奔(はし)った・・・・・・。

 しかし、それは一瞬の事であり、次の瞬間には消えてなくなっていた。
 ・・・・・・まるで、最初から無かったかのように。

 代わりに横島が感じるのは、“陶酔感(とうすいかん)”

 どんな美酒を飲んでも味わう事のできないような“恍惚とした酔い”
横島の魂を蝕み、意識を白く染めてゆく・・・・・・。


「・・・そうそう。君にひとつ、“良い事”を教えてあげよう」

「・・・・良い・・・事・・・・・・?」

 女の言葉に、朦朧(もうろう)とした意識のまま、横島は聞き返す。

 そんな横島の様子を見ながら、女はどこか“嘲り”“哀れみ”を込めた口調で
横島の耳に囁(ささや)く・・・・・・。

「『生命が平等』だなんて言うのは、ただの世迷い言さ・・・・・・。
 生命は生まれながらにして、すでに役割を背負っているのだから。

 主役は主役の・・・・・・悪役は悪役の・・・・・・道化は道化の・・・・・・・ね。

 ヒトは常に、自らの意志で役割を選び、自らの手で人生を切り開いている
 つもりなのだろうけど、所詮、それはただの錯覚・・・・・・。

 もし本当に、自らの意志で役割を選べるのであれば、あの魔神も・・・・・・」

「???」

「いやいや、ただの独り言さ・・・・・。

 この世界の君には、関係の無い話だったね♪」

 言葉の内容が理解できず、首をかしげる横島に対し
女は、まるで子供に諭すかのように、優しく答える。


「・・・さて、と。本当は、もっと君とお話をしていたいんだけど
 そうすると、“お仕事”を完全に忘れちゃいそうだからね。
 中間管理職の使いっぱしりにすぎない僕としては、真面目に“お仕事”
 するしかないのさ。

 だから許しておくれ―――――――――横島 忠夫くん

 女は、知らないはずの名を呟くと、横島の瞳を覗き込む。

「・・・・・・う・・・・・ぁあ・・・あ・・・・」

 女の紅い眸(ひとみ)に覗き込まれ、くぐもった悲鳴を上げる横島。
 その瞳には、もはや、意志の光は感じられなかった・・・・・・。

 女は、艶やかな笑みを浮かべながら、言葉を続ける。

「タダオ君・・・・・・。君には、これからたくさんの試練が訪れる。

 辛く苦しい、長い長い試練が・・・・・・。

 そんな君のために、僕が“おまじない”をしよう。

 君が負けないように・・・・・・

 君が挫けないように・・・・・・

 君が辿り着くように・・・・・・

 ―――――僕が君を『祝福』しよう・・・・・・!!」

 そう叫ぶ女の声は、巫女の神託の如く厳かで、神秘的な響きを放っていた。

 ・・・・・その声に込められた、限り無いほどの『邪悪』を無視すれば、の話だが。


 そして、おもむろに横島の顔を引き寄せ―――――


 チュッ・・・・・・


 ―――――額の“バンダナ”に接吻<キス>をした。


「“ソレ”は、僕から君への『贈り物』。

 歩き方を知らない、赤子である君のための『歩行器』。

 きっと“ソレ”が、君を導いてくれるハズさ。

 ―――――光すら届かない“闇の領域”へ・・・・・・!!

 ―――――誰も手の届かない“至高の領域”へ・・・・・・!!」


 その声は、蜂蜜のように甘く・・・・・・・・果実のように艶やかで・・・・・・・・

 そして何よりも――――――――― 猛毒のように、魂に染み込む。


「嗚呼、楽しみだ。楽しみだね。

 君が手に入れる『力』は、どんなのだろう?

 君が創り出す『魔導書』は、どんなのだろう?

 君なら、きっと僕の望みを叶えてくれる。

 僕は、そう信じてるよ。

 そう、総ては信じる事から始まるのだから・・・・・・。

 ・・・でもね、タダオ君?

 君が失敗したとしても、僕は君を怒ったり、嫌ったりなんかしないよ?

 だって・・・・・・


 所詮、この世は道化芝居<バーレスク>。

 ・・・・・・何処へ行っても・・・・・何をやっても・・・・・・どれだけ足掻いても・・・・・・

 ―――――総ては、『道化芝居の一幕』にすぎないのだから」


 そう囁く女の声と共に、横島の意識は、完全なる闇へと堕ちていった・・・・・。


 続く・・・・・・


あとがき

 皆様、お久しぶりです。
 今回、作品が完成したので、送らせていただきました。
 この話では、別の作品のキャラを登場させましたが、今のところ
誰であるかは、秘密にしたいと思います。(バレバレかも知れませんが)

 とりあえず、仕事が色々と忙しいので、満足にレスを返す事ができない 
かもしれませんが、感想を送って頂けると大変うれしいです。 

 では、今日はこの辺で失礼いたします。

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