前略 おやじ様。
漏れはとっても ピンチです・・・ > クロ高風
正月から妻と日本に帰ってきた横島大樹。 いまだに出張先のルナニアに戻らず・・・
「たたたた、大樹君」
「ふん、言い逃れはさせませんよ。 山西呉支社長(ニヤソ)」
村枝商事の日本各支店を周り、組織に溜まった膿を取り除く為、外科的手法でごっそりと取り除いていた。
が、
実は、
「(百合子ぉぉぉぉ そろそろゆるしておくれぇぇぇぇぇぇぇ!!)」
今までのつけが溜まって、支払いの途中らしい。
その妻といえば・・・
「あのぉ・・・ おば様」
我らが『ゴット姐さん』小鳩が心配そうに言葉をかけるが、『西のグレートマザー』百合子は、鼻歌も軽く息子とその『嫁候補』を引っ張って自分の欲求を満足させるがごとく村枝商事本社ビルにやって来た。
出迎えに現れた、社長・会長・相談役を蹴散らし。ビル半ばにある大会議室に足音も高らかに入り込む。
「百合子さん、お久しぶりです♪」
出迎えたのは、ランジェリーショップ大手『AOBA』社長婦人『青葉夏美』
「ごめんねぇ~エルちゃん。 こういったこと頼めるの青葉さん所だけだから」
「いいえ、春助くんも大喜びですから」
夏美の影から現れた小柄な人物、私立サンシャイン学園応援団部の伝説をさらに広め、業界内に春風を送り込んだ快男児。 青葉春助だった。
ちなみに春助氏は身長148cm 奥さんである夏美さんは187cm(ぽっちゃりさん)である。
「よぉ、百合子さん。 電話での注文どおりありったけ持ってきたからゆっくり選んでくれ。 おっ、百合子さんの息子さん? へぇ・・・ なるほどねぇ」
何かを納得した春助、反対に横島の後頭部にに漫画汗が張り付く。
常に視線を下げて喋るなど、妹分のパピリオ以来である。 妙に喋りにくい。
「えっと、始めまして。 母がお世話になってます、俺、いや、私、息子の忠夫です。 よろしくお願いします。
こちらが、私の えっと ガ、ガールフレンドの 花戸小鳩さんです」
「(ボシュッ!!)」
横島の台詞を聞き、一気に顔から水蒸気が飛び出る姐さン。
「おう、こっちこそよろしくな。 年配者に対する気遣いさえ忘れてなけりゃフランクでもいいぜ。 何せ男同士だからな」
ガハハハ と高笑いの春助。
「小鳩ちゃんでいい? 私は夏美よろしくね♪ 『エル』さんって呼んで貰えるとお姉さんうれしいなぁ♪」
「ここここここ、こちらこそお願いいたします。 花戸小鳩と申します」
あせりながらも挨拶を交わす姐さンだが、視線は夏美の胸へと釘付けである。
なにせ見た目が『でかい!』である。 さらに『でかい!』である。
はらたいらさんに全部である。
自分の胸もかなり大きいと自覚し始めた姐さンだが、これは別格である。
『乳布団?』>まぁ、なんというかゴー・ナガイ先生の『チックル先生』クラス
姐さンの上を何かが通り過ぎたらしい。
さて、波乱を含みつつも百合子のお楽しみは始まった。
「忠夫、こっちゃこい」
息子を見る目が怖い、指だけで呼びつける。
「な、なんでございましょうかおかぁたま」
あまりの嫌な予感に、横島は『小松のおやぶんさん調』で喋りだす。
「忠夫、人様の母親にはいい思いさせて、自分の親にはなんかないんか?」
たぶん、いやきっと美智恵への恩返しの事だろう。
「いいえ、い~~ぇ そんなことはございません、おかぁたま」
本能的に分かっているのか、ぶんぶんと首を振る。
姐さんといえば、すでに夏美に連れられて壁の向こうへ・・・
なんとなく後半へ続く
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