「笑うには・・・・どうしたらいいですか?」
「「・・・幸せになれば、笑えるよ・・・」」
美姫の質問に即答したのは・・・
「ルシオラ・・・アリス?」
ルシオラとアリスだった
「幸せ?」
「そう・・・幸せなら、自然と笑えるわ・・・」
「幸せだから・・・笑えるのよ・・・」
アリスとルシオラの2人が、美姫の手を取り、優しく言う
「ねえ美姫ちゃん・・・なんで私達にそれを聞こうと思ったの?」
「・・・公園で・・・お兄ちゃん達が滑り台の壁から出てきて・・・楽しそうに笑ってたから・・・」
公園の滑り台から出てくる
美神達には何のことか分からなかったが、今此処で聞くわけにもいかず、黙って聞いていた
「・・・あれはね美姫ちゃん・・・・幸せだから・・・笑ってたの・・・」
そう言ってアリスはルシオラの方を見て、
「私とこのお姉ちゃんはお友達で・・・一緒にいたら楽しくて・・・幸せだから笑ってられるし・・・」
そうアリスが言うと、今度はルシオラが・・・
「私もアリスといると・・・楽しくて笑ってるわ・・・コレも幸せだから・・・・」
と、アリスのほうを見て言った
「まあ、たまにはけんかして・・笑えなくなるけど・・・・」
「すぐに、仲直りして・・・一緒に笑ってるわ・・・」
そう言って2人は笑顔を見せる
作り笑いじゃなく、友達同士の笑顔・・・といったところの笑顔
「じゃあ友達を作れば・・・幸せになって笑えるの?」
「う~ん・・・それも幸せになるための一つで・・・他にも沢山幸せになる方法はあるわ・・・」
「沢山?」
「ええ・・・沢山あるわ・・・私は、友達と一緒にいる以外にも・・・好きな人と一緒にいれば幸せだし・・・・」
と、言ってアリスは横島の方をチラっと見た
(私は・・・忠夫さんと一緒にいると・・・幸せですよ)
「美味しい物を食べた時とかは、自然と笑みが出るわ・・」
そう言ってルシオラは目の前にある食事を一口食べて、笑顔を見せる
「まあ他にも沢山あるんだけど・・・どれが美姫ちゃんが笑うことの出来るのかは・・・わからないわ・・・でも。」
「かならず美姫ちゃんが笑うことの出来る幸せになる方法っていうのがあるはずよ・・・・」
そう言って2人は美姫を抱きしめ、静かに言う
「幸せになろう・・・美姫ちゃん・・・」
「私達も一緒に・・・美姫ちゃんが幸せを感じて、笑えるようにがんばるから・・・・」
「幸せ・・・に?」
「ええ・・・幸せになろう・・・美姫ちゃん。」
「そうすれば・・・心から笑える日が・・・絶対にくるから・・・」
「・・・・・はい・・・・・」
笑うにはどうしたらいいですか?
美姫の悲しい質問から、美姫の心の傷を感じたアリスとルシオラ
2人の抱きしめ方は、まるでその傷を癒すような・・・そんな抱きしめだった
さて・・・ここに考え込む男が一人
美神親子を関わらせたくないがゆえ、内緒で美姫を探して、事件を解決しようとしていた・・・西条
(どうするかな・・・これから・・・)
せっかく内緒で事を運んでいたのに、やっぱりと言うかなんと言うか・・・
自分の計画がすべておじゃんになってしまい、また始めから計画の練り直しという・・・結構不幸な男
此処までいたら、内緒にしとくことは出来ないだろう。
というより、内緒にしてたほうが危険だ(色々な意味で)
(とりあえず・・・彼女をどうするか・・・)
本当は、彼女を見つけた後、保護して警備体制完璧の施設に送るはずだった(別に監禁又は軟禁するつもりではない)が、
(この状況じゃ・・・「施設に送る」なんて言えないな・・・・)
もし言ったら、反対されるだろう。
だが、彼女 美姫は狙われてる身だ
完璧に守ってくれる所&自分の手が届く所(美姫から話を聞くため)に置かなければならない・・・。
1)美姫の保護
2)美姫の完璧なる安全
西条の立てた計画の最初の二つ
今はそれプラス
3)美姫の笑顔
が、追加された
(美姫ちゃんの安全と・・・・・笑顔か・・・・)
どうしたもんだろう?と悩む西条に、一人の男の顔が浮かび上がる
彼なら実力も申し分ない(人界1位2位を争う。もう一人は雪之条)
彼に美姫は懐いてる
彼の周りには、笑顔が耐えないし、ルシオラ、アリスもいる
アパートは狭いが・・・それぐらいこっちで用意する
(・・・・それに彼が美姫ちゃんを守ってる間は・・・・)
彼は上司に手薄になる
彼と彼女が一緒に住めば、当然彼女達も・・・・
ニヤリ♪
周りがシリアス~♪な雰囲気の中、此処に最凶最悪道楽公務員がいた
でだ・・・食事が終わり、これから美姫をどうする?みたいな話になった時・・・
「私の家に行きましょ♪」
「あ、ちょ、美姫ちゃんは私の家に・・・」
「此処でもかまいませんよ♪」
「あ、その・・・・私・・・此処怖い・・・です・・・」
ガーーン・・・
「そ、そんな~・・・」(泣)
魔鈴ダウン!
「あの美神さん・・・私も・・・」
「はあ~・・・いいわよおキヌちゃん・・・好きにしなさい・・・」
「!!いいんですか!?」
「いまさら1人や2人増えたって構わないわよ・・」←実は美姫の可愛さにノックアウト
「美神さん・・・・変なものでも食いました?」
バキ!!
「・・・・・・・・」
「余計なこと言うから・・・」
「本当でござる・・・」
美姫争奪戦の中・・・・
「あ、あの~ちょ、ちょっと皆落ち着いてくれないかい?・・・」
西条が、ストップをかけた
「あん?西条・・・お前・・・・ロリ?」
「な!?西条さん!?」
「やっぱり・・・・」←おキヌ
「先輩・・・さすがにソレは犯罪かと・・・」
「ち、違う!!少し僕の話を聞いてくれないかって言ってるんだ!!」
どうやら、勘違いされたようで・・・・
「・・・美姫ちゃんの事なんだが・・・・・横島君・・・キミが預かってはどうだい?」
「へ!?俺!?」
「あ、それいいかも・・・・」
「そうですね!忠夫さんの所ならいつでも遊びに行けますし!」
西条の案に驚く横島をよそに、アリスとルシオラ。
どうやらこの2人、横島なら美姫に食指を働かせる事も無い!と安心しきってるようで・・・。
「な!?ちょ、ちょっと2人とも!?もし間違いがあったら「美姫ちゃん・・・歳いくつ?」」
反対の意思が見える美神の言葉を黙らせるかのように、おキヌちゃんが美姫に歳を聞いた。
どうやらおキヌも美姫を横島の守備範囲外だと思って安心しきってるようで・・・。
「・・・・7歳です。」
「横島さん・・・・ロリコンですか?」
「ち、違う!!つーかなんつーことを聞くのおキヌちゃん!?」
「ほら!これで安心ですよ美神さん♪」
口をパクパクさせる美神に微笑むおキヌちゃん
ちなみに賛成派の、3人の心の中はこんな感じ
(横島さんと美姫ちゃんのセット♪夢のようです~♪)←おキヌ
(あ~目に浮かぶ・・・ヨコシマがパパ、私がママ~♪そして美姫ちゃんが可愛い娘~♪)←ルシオラ
(忠夫さんと美姫ちゃん・・・・・・それに私・・・・・・・は!?私ったら!!)←アリス
どうやらセットで頂こうと思ってるようで・・・・少し壊れ気味!?
「凄いおキヌ殿・・・美神殿を黙らせたでござる・・」
「っていうかヨコシマ、ロリじゃないんだ・・少しやばくない私達?」
「・・・・・言うなでござる」
・・・・ロリじゃないならロリにするまで・・がんばれシロタマ!!
「って、ちょ、ちょっと待った!!俺の意思は!?」
「ん?美姫ちゃんと暮らすのは嫌なのかい横島君?」
そう言って西条が美姫の方見ると・・・・・
「・・・・・・・・・・・・」
まるで「嫌なの?」と言ってるような目で横島を見る美姫がいた。
その眼差しは、男なら必ず保護欲を掻き立てられるような眼差しなわけで・・・・
「(うお!?か、可愛い・・・)・・・いや・・・そういうわけじゃないんだが・・・・」
横島ノックアウト寸前
「!ほ、ほら!俺んち狭いだろ!?」
「あ~そのへんなら大丈夫!!こっちで住む場所、ならびに生活費は出すから♪」
「・・・・・はあ?(なに考えてやがる西条!?)」
「まあ、こっちにもそれなりの事情があってね・・・その辺は後で説明するから♪」
と言って西条が携帯を取り出し、どこぞにかけた。
「あ、もしもし、・・・・・・で人が2人住める部屋を一つ用意して欲しいんだけど・・・・ああ、分かった・・・それじゃ・・」
ピッ
「・・・今、近くのマンションの部屋を一つ、部下に用意させたから、今日からそこで暮らすといいよ♪」
「なにーーーーーーー!?」
「はあ~・・・もう用意したんですか!?」←アリス
「ああ・・・結構広い部屋を取ったから・・・なんだったら君達も横島クンと住めば」 バシ!!「グハ!?」
西条が至らない事言いそうになったとたん、何処からとも無く神通棍が飛んできた
「あ、ごめんなさい西条さん・・・手が滑っちゃった♪(余計なこと言ったら殺す)」
「・・・・・・そ、そうかい・・・しっかり持っててね令子ちゃん・・・(こんなの僕のキャラじゃ無い!!)」
いや・・・お前はそんなキャラだ・・・この先もな ニヤリ!
(い、嫌だーーーーーーーー!!)
閑話休題
「はあ~・・・なあ美姫ちゃん・・・俺なんかと2人暮らしでいいの?」
ぎゃーぎゃー騒ぐ連中を他所に、横島は美姫に尋ねた
別に横島は美姫と暮らす事に不服なわけじゃないが、自分自身を許せず、嫌ってる傾向があるので聞かずにはいられなかった。
「あ・・その・・・美姫は・・・その・・・お兄ちゃんと・・・暮らしたいです」
一番安心出来る相手だから・・・・
「・・・・・そっか・・・(まあ、西条の野郎がなに考えてるかわかんねえけど・・・・)」
そう言うと横島は、美姫の頭を撫でて・・・
「よろしくな・・・美姫ちゃん。(この子の笑顔・・・俺も見てえし・・・ま、いっか・・)」
と、笑顔で言った
その笑顔は、美姫を安心させ、和ませる。
「・・・はい・・・よろしくお願いします・・」
そう言う美姫の顔が少し笑った・・・そんな気のした横島であった
ってなわけで、美姫と暮らす事になった横島は、一度ボロアパートへ帰り、(転移であっという間。霊力は魔鈴の料理でだいぶ回復した)ルシオラの新発明『何でも入る四次元ビニール袋』に荷物を入れ、(エロ本等は処分した)マンションの場所を教えるために部下がレストラン魔鈴に来るのを待った
「ねえルシオラ・・・あれなに?」
「あ、あれですか?あれは私の新発明『何でも入る四次元ビニール袋』です!」
「5千万で売って!!」
「あれなんでも入るんですよ?ソレを5千万ですか美神さん?」
「くっ!!・・・・・なら一億!!」
「もう一声!!」
「こうなったら・・・・・5億でどう!?」
「売った!!」
「・・・・・・なにやってんだかこの2人は・・・・」
「大体5億も手に入れてどうする気よ蛍?」
「ん?新しい発明品の材料代よ♪オカルト系の材料って高いから♪」
「「・・・・あっそ・・・」」
待ってる間、なにやら美神とルシオラの間に交渉があったが・・・ソレは置いといて・・・
「お、来たようだね?それじゃあ行こうか?」
西条の部下が来たので横島の新居へ移動することになった。
ちなみに・・・車での移動のため、乗り切れない人数は、猫バスで移動
「こんど秋刀魚をご馳走しますね?」
「あいよ!!楽しみにしてるぜおキヌちゃん!」
「・・・・ねえ、これって・・・」
「・・・もう何も言わないでほしいでござる。」
横島の新居
「おい・・・・此処しかなかったのか?」
西条が部下に、メンチ切って尋ねる
「はいそうですけど・・・・「直ぐに駆けつけれて、人間2人が住める部屋」・・・ここなら条件にぴったりですが?」
そう言う西条の部下は今年は言った新人君
夜中という時間帯ではないが、「直ぐに部屋を用意しろ!」なんて無理な命令をこなしたとても優秀な部下、彼に非は無い。
すべては西条が悪い!
「・・・・ここかよおい・・・」
「ワーイ!ここならいつでも会えますね横島さん♪美姫ちゃん♪」
「・・・そうだねおキヌちゃん」
「・・・そうなの?」
「ここなら毎朝、即効で散歩に誘えるでござるな!!」
「・・・やめてくれ・・・しんどいから・・・」
「此処なら美神さんの機嫌が悪い時の避難所に・・・」
「多分・・・ここまで来てストレス解消に俺を殴りに来ると思うぞタマモ?」
「ふ~ん・・・此処なら色々と便利よね~・・ねえ横島クン?」
「・・・美神さん・・・笑顔が怖いです・・・」
「あ!お久しぶり~人口幽霊一号さん!!」
「ルシオラ様・・・お久しぶりでございます」
「蛍?」
「ん?ああ・・昔此処にお世話になった事があってね♪」
「へえ~」
「ああ~悪夢だ・・・・」
(文句あんなら自分で用意しろよ・・・この糞ロン毛のロリコン上司が!!)←部下
今、横島達が立ってる場所は、美神除霊事務所の斜め前
部下の用意した横島の新居・・・・それは・・・・
「よりにもよって・・・事務所の隣にするとは・・・・」
美神除霊事務所の隣だった・・・・
(あとがき)
・・・・金が無い・・・義王です
原作じゃあ、事務所の隣ってなんだったか分からなかったんで・・・マンションにしました♪
西条について・・
ファンの方・・・ごめんなさい
っていうか前回のレスを見て思ったんですけど・・・・コイツにファンっているんかな?
いるんならごめんなさいです・・・ハイ・・・。