注意 途中で、見えずらい文字があると思います(美姫の台詞)
ですがこれ・・・わざとですので・・・by義王
少女 美姫サイド 横島がリンチされる前
「・・・・知らない天井・・・」
目を覚ますとそこは、知らない部屋の中にある、2つのベットのうちの、1つの上
あたりを見渡すと・・・まるで西洋風のお化け屋敷?
隣のベットでは、公園で声をかけたお兄ちゃんが、大口開けて眠っていた
自分を見ても、なんら変な目で見なかったお兄ちゃん
多分・・・美姫を運んでくれたのは、このお兄ちゃん・・・・
自分の体を見渡すと、さっきまであった擦り傷や、青あざ、他にも色々と痛い所があったのだが、それら全てが無くなっている。
お兄ちゃんが治してくれたの?
今思えば、公園で見せてくれた顔面七変化に、意識が途切れる前に感じた、見も心も癒されてる感じ&青白い光は、まるで優しい魔法のようだった
魔法使いかな?
子供から見たらそう見えるだろう
それに大体あってる(多分本物の魔法使いより色々出来る)
ゴソゴソ・・
美姫はベットから起き、魔法使い?の隣に立って、その寝顔を眺めた
グ〜〜〜
・・・・・・・・ツンツン
プニプニ♪
「うう〜〜ん・・・」
サッ!!
柔らかそうなホッペを突っついてみたら、起きそうだったので、すぐさま手を引っ込めた
・・・・・グ〜〜〜〜・・・
ホッ・・・
子供というのは、自分の目の前で、無防備に眠る人に、安心感を持ち、懐く・・・らしい
どうやら美姫は、この会って間もないお兄ちゃんが気に入ったようで・・・
ゴソゴソ・・・
お兄ちゃんのベットの中に潜り込んだ
あったか〜い・・・
寝ているお兄ちゃんの体温によって温められた布団の中
多分皆さんも子供の頃に経験があるだろう・・・自分の父や母の布団に、潜り込んだ時の安心感と温かさ。
それを今、この姿になって感じれなかったそれを・・・美姫は体全体で感じて・・・
ぐう〜〜〜
スーーー・・・
安心し、そのまま夢の世界へと旅立った。
ゴロン ←軽く寝返り
パラ・・ ←少し服がはだけた
美姫サイド 2度目の起床
ふわ〜〜・・・?
美姫が目を覚ますと何故か声が出なかった
あれ?声が出ない?
それに部屋の中には自分一人。
隣で寝ていたはずの魔法使い?のお兄ちゃんもいない。
う、うううう・・・・
寂しい・・・少し泣きそうになる
西洋風お化け屋敷のような部屋(魔鈴の趣味)の中で一人きりで、何故か声・・・というか音が出ない部屋。
窓から見える景色もえらく不気味だ。
大人でも恐怖するだろう
お兄ちゃん・・・どこぉ〜
もう半泣き状態の美姫が部屋を見渡し、魔法使い?のお兄ちゃんを探す美姫は・・・・扉を発見した。
とりあえず扉の前に立つが・・・開けようとしない。
こ、怖いよ〜〜
まるでお化け屋敷の次の扉を開けるような恐怖が美姫を襲う
うううう・・・・
この先に進むのと、この部屋に残るの・・・どっちが怖い?
ど、どっちも嫌ーーー!!
かなり泣きが入った状態の美姫だが、とりあえず分かってることは、この部屋には魔法使い?のお兄ちゃんがいない、ということ。
涙で頬を濡らしながら、能力を発動させて、恐る恐る扉を開ける。
普通は、ここで、ギギギギ・・・なんて嫌な音がするんだろうが文珠の効果で音がしない。
お兄ちゃん・・・・何処・・・グスン・・・
横島サイド
「それは・・・ 」 ガチャ
横島がタマモの質問に答えようとした時・・・横島が寝ていた部屋、つまり少女が寝ていた部屋のドアが開いた
「お、お兄ちゃん・・・・」
「お!起きたのか美姫ちゃん・・・って・・・どうしたの?」
「どうしたの美姫ちゃん!?」
どうやら魔鈴の趣味は、小学校下級生ぐらいの美姫には理解できないもの・・・というかただの恐怖を与える物だったらしく、
「うわーーーーーーん!!」
「おわ!?」
横島を見て安心した美姫は、泣き出してしまった。
「あ〜よしよし・・・怖かったろうな〜そりゃ・・・」
横島は席から立ち、美姫の元へより、頭を撫でる。
アリス、ルシオラも美姫の元へ寄り、背中を撫でたりなんだりした。
「ヒッグッ・・・ヒック・・・」
どうやら泣き止んだようだ
横島は美姫が泣いている隙に・・
『空』『腹』
を、文珠無しで発動した
ぐう〜
「あ///」
「お?お腹すいたのか?」
「ご飯なら用意してるわ。」
「忠夫さんの分もありますよ♪」
自分で空腹にしておきながら・・なんて思うだろうが、今の彼女に食事は必要だ。
さっきまでは文珠無し『満』『腹』の力で誤魔化してたに過ぎない。
コク
「よし・・・ご飯にしよう!!・・・ってなわけで美神さん、話は食事の後って事で・・・」
っとここで3人は美神達のほうを見るのだが・・・
「「「「「・・・・・・・」」」」」
3人への目線は冷たい?つーか・・・
「あんた達・・・何してんの?」
「急に立ち上がって・・・なにやってんだい?」
「壊れた?」
「先生・・・壊れたのでござるか?」
「横島さん・・・」
なに急に芝居やってんだ?みたいな目線だった・・・
「なにって・・・この子が公園で会った女の子・・・美姫ちゃんで・・「「はあ!?」」」
「いったい何処にその『美姫ちゃん』ってのがいるのよ?」
「寝ぼけてるかい横島君?」
「はい?」
「何処って・・・此処にいますけど?」
「・・・見えていないんですか?」
っとその時、美姫が3人の袖を引っ張って中腰にさせ
「あのね・・・あの人達には美姫の事・・・見えてないの・・・」
と言った・・・
「見えてない?」
「うん・・・今、美姫が見えるのは、お兄ちゃんとお姉ちゃん達だけなの・・・」
美姫の能力
美姫が望む相手のみ、美姫の情報を得る事が出来る能力
つまり、美神、西条、おキヌ、タマモ、シロ、魔鈴には美姫の姿はおろか、声、臭いすら認識できていないのだ。
「それって・・・美姫ちゃんがそうしてるの?」
コク
アリスの質問に美姫がうなずく。
美姫はこれまで、出来るだけ眠らないようにし、この能力を発動させて身を隠し、眠ってしまったら、起きた時にすぐにこの能力を発動するように心がけていた。
そのせいで『起きたら能力発動』という悲しい習慣が美姫にはついていた。
ちなみに公園では、その能力を消して横島達に近づいたので、臭いが残り、タマモが嗅ぎつけたのだが・・・。
「ねえ横島クン・・・私にはその・・・美姫ちゃんって子が見えないんだけど・・・・そこにいるのね?」
美神は自分では見えていないが、横島達の行動と会話を見て、そこに美姫がいることを知った
「ええ、いますよ・・・」
「じゃあ・・私達が見えるようにしてほしいんだけど・・・」
美神は気づいた
犬神が二匹いるのにその臭いすら嗅ぎ取れず、霊能者である自分が見れない子。
多分ヒャクメですら見る事は不可能。此処最近、異常な能力を持った生き物の出現。
口から腐食する霊派砲を放つ犬や、巨大な蝶の幼虫
「ねえ美姫ちゃん・・・この人達は大丈夫よ・・・」
「そうよ・・・此処にいる人達はみないい人達で、美姫ちゃんをいじめるような人はいないから・・・」
「だから・・・その・・・あの人達に美姫ちゃんが見えるようにしてくれないか?」
突然変異
悪霊や、妖怪の影響を魂が受け、何らかの変化が肉体に起こり、巨大化したり、霊能力を持ったりする生き物達
コク
シュン
「・・・やっぱり・・」
「・・・・・・・・・」←西条・・・ショックを受けて固まる
「うわ〜可愛い〜」
「せ、拙者よりプリチー度は下がるでござるが・・・な、なかなか可愛いでござるな・・・」
「なに張り合ってんのよ馬鹿犬・・・あんたの100倍ぐらい可愛いじゃない。」
じゃあもし、成長期の子供が、悪霊や妖怪の影響を受けたら・・・
(銀色の髪・・・黒い羽・・・・でも妖怪って感じはしない・・・・)
(くそ!!せっかく先生や令子君に関わらない様動いていたのに!!)
美神達の前に現れた、美しき銀髪と黒き翼を持つ少女・・・美姫は・・
(やっぱり・・・人間の突然変異ね・・・・)
「あうううう・・・」
恥ずかしいのか怖いのか・・・横島の後ろに隠れ、ちょこんっと顔だけ出して美神達を見ていた
「「「「可愛いーーーー!!!」」」」←ルシオラ、アリス、魔鈴、おキヌ
ハイ・・・ストラーーーーーーーーイク!!
なにやらその仕草は乙女達のストライクゾーンど真ん中だったらしく・・・
「あう・・・」
「ああ・・・大丈夫、大丈夫・・・」
ナデナデ・・・
「うぐう・・・」
怖がってる?美姫を撫でる横島
撫でられてるその美姫の顔は、えらく気持ちよさそうで・・・
「「「「はう〜〜〜♪」」」」
ああ・・・乙女達・・・故障?
「お・・・おキヌちゃん?」
「アリス・・・ルシオラ・・・魔鈴さんまで・・・」
「い、いつものおキヌ殿じゃないでござる・・・」
「そう?いつも女性週刊誌見ては「かわいーー!!」とか言ってたけど?」
「な、なんの週刊誌でござるか?」
「さあ?なんかゴスロリの服を着た少女が載ってたけど・・・」
「って見たのタマモちゃん!!??」
タマモの言葉に帰ってきたおキヌちゃん
残りの3人は・・・
「あ〜やっぱり可愛い〜♪」
「あ、あ、あ、いいな・・次私も・・・・」
「ちょ、蛍!あなたさっき公園で・・・」
「あれはあれ♪コレはコレ♪」
「はうううう・・・・」
美姫に引っ付いていた。
「あの〜美姫ちゃんもお腹すいてるだろうし・・・ご飯にしたいんですけど・・・・」
「は!?そうでした!!」
「それじゃ行きましょうね〜美姫ちゃん♪」
ルシオラが美姫を抱っこして、(レストランの方に用意済み)レストランに連れて行こうとする
「あ、ちょ・・私が・・・」
「べーー♪」
ムカ
「あうう・・・み、美姫一人で歩けます・・・・」
「え〜・・・もうちょっと抱っこしときたいんでけど・・・・だめ?」
「あ、はうう・・・わ、わかりました・・・・」
・・・とりあえず場面はレストラン魔鈴へ・・・
「タマモちゃん・・・勝手に読んだわね?」
「あ、あ、あ、それは・・・・その・・・」
ジーーーーーーーー
「ごめんなさい・・・」
「・・・・今度私の作った服を着てね♪」
「ハイ・・・」
(お、おキヌちゃん!?)
(く、黒い・・・・・)
(よ、読まなくてよかったでござる・・・)
レストラン魔鈴
ちなみに閉店済み・・・。
皆と食事
別に美神達は食事しに来たわけじゃないのだが、このまま夕飯を食べていくことになり、皆で食事することになった
食事中
「もぐもぐ・・・ごっくん・・・そういえば美姫ちゃん?」
「・・・はい?」
「公園で・・・俺達になんか用があったんじゃないの?」
公園で話しかけてきたのは美姫の方からだった。が、ルシオラの暴走?により、話しかけてきた理由を聞けなかった
「あ・・・・」
どうやら美姫も忘れていたらしい・・・
「・・・なんか頼みたいことや聞きたい事があんならするし、答えるけど?」
横島の言葉を聴いていたアリスとルシオラの食事の手が止まり・・・
「・・・私達に出来ることなら何でもしますよ?」
「それにヨコシマなら多少無理なことでもきいてくれるわ・・・」
と、自分達も力になると言う。
「まあ此処にいる人達は皆いい人達だから・・・(若干気に食わない野郎もいるけど)」
「皆で・・・美姫ちゃんの言葉を聞くから・・・(一人・・・お金かかりそうなのがいるけど)」
「だから・・・心配しないで・・・頼みたい事や聞きたい事があるなら言って・・・ね?♪」
アリスの言葉が出る頃には、皆の食事の手が止まり、皆が皆、美姫を優しい眼差しで見ていた
その皆の目からは「自分も力になる」と言っているようで・・美姫は嬉しくて涙を流した。
「あ・・・ありがとう・・・ございます・・・」
「あの・・・聞きたい事が・・・あったんです・・・」
涙を流しながら言う美姫の言葉を、皆が聞き漏らさないように真剣に聞く・・・・
「笑うには・・・・どうしたらいいですか?」
{あとがき}
やっぱ無理・・・長いから切ります・・・義王です
さて・・ここで美姫ちゃんの今後をどうするか?ですが・・・どうしましょ?
1)横島が引き取る
アパートなんとかせないかんな・・・
2)美神が引き取る
部屋の心配は・・・なさそうだな
3)アリスが引き取る
いちヒロインだし・・・
4)ルシオラが引き取る
これもヒロインだし・・・
5)西条が・・・個人的に嫌
さて・・・どうしましょ?