ダダダダダダダダダダダダダダ!!!×3
「・・・・うるせ〜な〜・・・・・ん?」
誰かが走ってる音で、眠りから覚めてしまった横島の最初に見たものは・・・
「スーー・・・・」
なぜか自分と同じベットで眠る少女 美姫。
寝相が悪いのか、少女の服が少しはだけている。
「・・・寝ぼけて入ってきたのかな?」
と、そのはだけた少女の服を直そうと掴んだ瞬間に・・・
バタン!!←部屋のドアが開く音
「ヨコシ・・・マ・・・・!?」
第一回横島を求めて!!で見事1位を取ったタマモが入ってきて・・・
続いて第2位のおキヌちゃんと・・・
「横島さ・・・・・」
第3位のシロが登場!!
「先生!?」
ピシ!!!!
「「「・・・・・・・・・・」」」
「・・・・・・・」
凍りついたおキヌ達と横島
はたから見たら、横島が服を乱れさせたように見えるわけで・・・・。
(おキヌちゃん、いつもの優しい瞳をした君は何処?シロよ・・・師匠の俺をそんな目で見るのか?ああ〜久しぶりだな〜タマモのその冷たい目線・・・・)
かなり冷たい目線が横島を貫く
クイクイ
コク
タマモが無言で横島を手招きする。
どうやら少女を起こさないように気を使ってるらしいが・・その無言が横島には怖かった。
全面降伏のもと、タマモに従い横島が、少女を起こさないようにソ〜っとベットから出ようとするが、
「むにゃ・・・・」
ニギ♪
少女の服を掴んでいた横島の手を、少女が握って離さない。
「・・・・・・・・・」
「「「・・・・・・・・・・・」」」
横島には見える
おキヌのバックに女華姫がシャドウボクシングしてるのが
タマモは後ろに手を回しているが、隠しきれてない大きな狐火
シロのバックに狼王、フェンリルが大きな口を開けてるのが
(おキヌちゃん・・・オラオラですか?タマモ・・・俺をこんがり焼く気満々っすか?シロ・・・俺、食べられちゃうの?)
横島は考えた
一生懸命考えた・・・自分が死なずにすむ方法を
とりあえず今は、隣で寝ている少女のおかげで殺される事は無い。
1)少女を起こし、共に部屋から出る。
「スーーーー・・・・」
無理、俺にはこんな純粋無垢な寝顔を壊すことできん!!
2)少女を置いて、自分だけ出る
それが出来ないから考えとんのじゃ!!
3)文珠を使い(使わずでもOK)逃げる。
ここ異界やぞ?こんなところで転移したらどうなるかわからんわい!!
4)もうほっといて・・・自分も寝なおす・・・後は時間が解決してくれるさ!
これやーーーーーーー!!
横島が選んだのは4番
つまり「後は野となれ山となれ・・・」
ってなわけで・・・横島はおキヌ達を尻目に寝なおすことにした。
ゴソゴソ・・・
「ぐう・・・・」
「スーー・・・」
まあ当然横島の行動におキヌちゃん達は・・・
ブッチン!!×3
怒り狂うわけだが・・・
「スーー・・・」
少女の手前、ここで暴れるわけにもいかない。
(よっしゃ!!後は皆の血が下がるの待って出ればいいだけ!!俺って天才!?)
と、心の中でガッツポーズをする横島・・・・だが・・・
ゴソゴソ
おキヌ達は以前横島から貰った文珠(一人3つ)を取り出し、
『無』『音』の文珠を発動
この部屋内では、一切音が出なくなった。
(げ!?)
『離』の文珠で少女の手を離し・・・
(ああ〜離さんといてーー!!)
『縛』で、横島を縛って・・・
(う・・・うそん・・・ここまでやる!?)
「「「・・・・・・・にこ♪」」」
笑顔で横島をつれさらってしまった・・・。
(さあ・・・・)
(地獄が・・・)
(待ってるでござるよ・・・) ニヤリ×3
(ノオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!)
バタン
「スーーーーー・・・・」
後に残るは、何も知らずに眠る美姫の、可愛らしい寝顔だけだったそうな・・・。
「あ!あんたルシオラの事私に黙っていたわね!?」
「そ、それは・・・・」
「え?ルシオラさん復活してるんですか!?」
「丁稚の癖に私に隠し事するなんて・・・いい度胸してるわね?」
「ぎゃーーーーーーーー堪忍やーーーーー!!」
途中で美神も参加した
横島 合掌
魔鈴自宅 居間?にて
「だ、大丈夫ヨコシマ?」
今しがた使用された後のある拷問道具の前で、ボロ雑巾のようになって横たわっている横島を心配するルシオラと・・
「わわわわ!?今ヒーリングを!?」
いつもならおキヌのポジションだった場所にいるアリス。
(ううう・・・私のポジション・・・・)
自分はある意味美神のポジションを脅かす存在なのだが・・・気づいていますかおキヌちゃん?
「ううう・・・す、すまんな〜アリス・・・お前ばっかりに苦労をかけて・・・ゴホゴホ。」
気を取り戻した横島が、ヒーリングしてくれているアリスを見てボケてみた
「それは言わない約束でしょ・・・おとっつあん・・・」
(お?のってくれた!?)
そしてそれにアリスがノった
大阪に近い所で育ったアリス。
そのへんのノリは分かっているらしい。が、・・・少し照れている
チラ×2
(え?私も?)
コントを始めた二人がルシオラを見る
まるで(ほら!!ここで借金取り!!)(私もノッたんだから!!)と言わんばかりの二人の目線
まあルシオラ(蛍)も、生まれも育ちも京都だ。
大体二人が何言いたいかは分かる・・・分かるが・・・
(なんで私が借金取りなのよ!?)
(いやだって他に役無いし・・・)
(私もやったのよ!!・・・・なんとなく・・・)
(だ、だからって私に借金取りさせなくても・・・それなら美神さんの方が・・・)
(アホ!!んなことさせられるかい!!・・・まあ確かにはまり役ではあるけど・・・)
(た、確かに・・・そうですね・・・)
口に出さずに意思疎通が出来てる3人
なんか変な空間が三人を包み込んでいる
まるで吉本新喜劇を見てる時のような・・・・
(まあそんなわけで頼むわルシオラ・・・)
(はあ・・・仕方ないわね・・・)
「おらー!今日の支払い分は用意出来たのかーー?」←棒読み (ルシオラ)
「あ、親分さん所の!!」←照れ入り 声小さめ (アリス)
「す、すんません!!あ、明日にはきっと!!」←ノリノリ (横島)
「あん?なら金目の物を貰っていくまでだ!!」←段々とノってきた
「う、うちには何もありません!!」←やっぱり照れ入り
「だったら・・・娘!!お前を貰っていくぞ!!」←ノリノリ
「ああーおとっつあーーーん!!」←かなり照れ入り
「ああーむ、娘だけ 「なにやっとるかーーーーーーーーーー!!」 ヘブショ!?」
ナ〜イス美神。
誰かがつっこまな話が進まんかった所だ。
「たく・・・気がついてんならさっさと説明してもらうわよ横島!!」
「う・・ウッス・・・」
「ほら2人も!!なに横島クンとコントやってるのよ!!」
「つ、つい・・・」
「なんとなく・・・・」
ってなわけでルシオラの事と、少女美姫の事を説明することになった横島は、ルシオラの事を先に説明した(ちなみに西条到着済み。説明は省略。シロ、タマモ、魔鈴には、アシュタロス戦の時の事を後々説明することに。)
「で・・・こないだ記憶を取り戻して会いに来て・・・今日はルシオラの作った物でこっちに来たんっすよ・・・」
「ちなみにアリスとは京都で友達だったんですよ♪」
説明終了
美神達の感想
「つまり・・・ずいぶん前からアンタは私に隠してたんだ・・・」(怒り)
「あ・・いやその・・・それは・・・」(汗汗)
「どうして黙ってたんですか?」(怒りニコニコ)
「いやその言うのを忘れてただけでありまして・・・(ああ・・・またオラオラですか?)」(汗汗汗)
「「忘れてたあー!?」」
美神&おキヌの2人はずいぶんルシオラの事を気に病んでたらしく、その分怒りは大きくて・・・
「あとで事務所のあの部屋に来なさい・・・」
「はい・・・」
結果
横島・・・説教部屋行き決定(別名拷問部屋)
そして話は少女美姫の話へ・・・
「で、なんであんたはあんな霊力だしたのよ?」
「あ、そのことなんスけど・・・・今日、俺ら公園にいたんっスよ・・・そこでかなり弱ってる女の子と出会ったんスよ・・」
ピク
弱ってる女の子という横島の言葉に西条が反応した。
「・・・どうかしたのか西条?」
「い、いや何でも無い・・・続けてくれたまえ・・・(まさか・・)」
西条にいや〜な予感が走る
「???・・・・で、かなり弱ってたんで、全力でヒーリングしたんっスよ・・・でもヒーリングでは餓えを誤魔化せるだけっスから・・・」
だから魔鈴さんの店に連れてきたんっすよ・・・と横島の説明は終わった。
ちなみに普通のヒーリングじゃ餓えを誤魔化すなんて出来ない。
横島の霊力を100%コントロールする力があってこそだ。
(まあ、横島クンらしいわね・・・)
(だからってなんで・・・)
(同じベットで寝てたのかが気になるところでござるな・・・)
横島の話を聞き、みなが色々考えたり、思ったりしてる中、
「・・・ねえヨコシマ?」
「ん?」
今まで黙って聞いていたタマモが口を開けた
「あの子・・・・人間なの?」
公園にあった臭い・・・人間、妖怪、魔族、神族にも当て嵌まらない臭い
横島の隣で寝ていた少女・・・銀色の髪に黒い羽
別に人間じゃなければどうなんだ?っと言うわけじゃ無いのだが、タマモには気になった
なにせ臭いが・・・人間と妖怪の中間のような臭いをしてるのだから・・・
「それは・・・ 」 ガチャ
横島がタマモの質問に答えようとした時・・・横島が寝ていた部屋、つまり少女が寝ていた部屋のドアが開いた
{あとがき}
あ〜なげ〜・・・義王です
また長くなりそうなんで切りました♪
まあ次でラストっスから付き合ってください・・・(多分)