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「幕間話 『唯、覚えてますかぁ?』 (GS+オリキャラ+マクロス?)」

犬雀 (2005-02-08 16:17)
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除霊委員シリーズ幕間話  「唯、覚えてますかぁ?」


水の亜空間内を進む巨大戦艦、その名も『風雲!カッパ城』。
その艦内にある食堂に横島たちは居た。

あれほど熾烈な小竜姫の攻撃から生還できたことも凄いが、すでに傷一つなくパクパクとカッパ食堂の和定食を食っている横島の回復力はやはり人外のレベルであろう。
何しろタイガーなどは文珠で治療されたにも関わらず、その身を包帯でくるみ出来の悪いミイラの状態のまま、五部粥と言う病人食を食べているのだから。

定食の焼き魚をつまみながら横島は割烹着に三角巾でいそいそと給仕しているアリエスに聞いた。

「なあ、アリエスちゃん?」

「なんでしょうか?忠夫様。」

「帰りはえらく時間がかかるようだけどジャンプとかしないの?」

「ええ。折角ですからわたくしたちの暮らす水の亜空間内の景色をご堪能いただこうかと思いまして、本艦は通常速度で航行中ですわ。」

「言われて見れば綺麗なところよねぇ…」

クリームソーダーを飲みながら愛子が見るのは周囲の景色を映し出すモニター。
煌く水の中を泳ぐ魚とか遠くに見える山並みはここが陸と水の狭間の世界であるという事を端的に示していた。

「お食事が終わったら展望室にご案内いたしますわ。」

「へう?展望室があるんですか?」

タイガーの口にお粥を入れてやっていた唯にアリエスは笑顔を向ける。

「ございますわよ。本当は第三艦橋が見えやすいんですけど、あそこは何かと危険ですから…」

「危険って何がかノー」

「ええ…第三艦橋はよく落ちたり、溶けたりするんですのよ。」

「まあ伝統ですからしょうがないんですけどね…」と不吉なことをサラリと言う。

愛子は聞かないフリをして話を戻した。

「じ、じゃあ後でみんなで展望室に行って見ましょうよ。アリエスちゃんあとどのくらいで東京に着くの?」

「そうですね。二時間ってところでしょうか?」

「それでも早いよな〜。」

アリエスが煎れてくれたお茶を飲み飲みしみじみと言う横島。
今まで行くだけで一日かかっていた妙神山が身近になった気がしてなんとなく嬉しそうだ。

「では、わたくし準備してまいりますわ。」

退出するアリエスを手を振って見送るが、ふと気がつく。

「あれ?そういえば愛子。」

「何?」

「アリエスちゃんって呼んでいたっけ?」

「あー。んー。なんか「さん」付けに違和感が出来ちゃって…」

「確かになぁ…唯ちゃん並みの突っ込まれキャラだもんなぁ…」

顔を見合わせウンウンと頷きあう二人に当然抗議する唯。

「待ちなせい!!私のどこが突っ込まれキャラですか……え、えーと、二人ともその目は何カナ?」

生ぬるい笑みとともに向けられる半目に思わず語尾があがる。

「唯ちゃん…いい加減自分を知ろうや…」

「そうよ…」

「ですノー…」

「タ、タイガー君までぇ…」

ヨヨヨと泣き崩れる唯を愛子が慰めようとしたときに艦内に警報音が鳴り響いた。

『緊急警報!緊急警報!コード・レッド!艦長ならびに地上人の皆様はただちに第一戦闘艦橋までいらしてください!!』


「戦闘艦橋ってことはただ事ではないわ!行くわよ横島君!!」


食堂のおばさんカッパに案内されて第一戦闘艦橋とやらにたどり着いてみれば、白い制服に着替えて艦長席から真剣な表情でモニターを凝視するアリエスがいた。
その滅多に見られない表情に一瞬見とれる横島君。

(真面目にしていると美人なんだけどなぁ…スタイルもいいし」

「くっ!やはり乳ですかっ!」

「え?」

「横島さん…声に出とったノー…」

「またやっちまったんかい俺は…」

「そんなことより!アリエスちゃん何が起きたの?」

愛子の問いかけにアリエスは今まで聞いたことの無いような真剣な口調で答える。

「敵ですわ…。」

「敵って魚だろ?」

そんなもんが怖いのか?と再びの疑問に女官の緊張した声が割り込む。

「敵、判明しました!ブラックバスとブルーギルの連合魚群。その数は百万強!」

「いつの間にそんなに増えたんや!外来魚っ!!」

驚く横島に襲い掛かる更なる驚愕の事実。


「敵より入電!サカナ語翻訳音声出します!!」

「入電?!!」


モニターに映るはsound onlyの文字。そして流れ出る武人然とした男の声なんとなく寺津に似て居たり…。

『カッパ供に告ぐ…速やかにその城を我らに明け渡して投降せよ。抵抗は無意味だ。繰り返す…』

「いきなり降伏勧告とはいただけないですわね…」

爪を噛みながらモニターを睨みつけるアリエスに女官の一人が問うた。

「艦長。返信はいかがなさいますか?」

「馬鹿め…」

「は?」

「「馬鹿め」と返信なさい!」

「は、はい!」

コンソールを操作してアリエスの回答を返信するやいなや動きを見せ始める魚群。

「敵は正面から右舷にかけて我が艦を半包囲しつつ展開中!」

「各員戦闘態勢!『圧壊』発進!!」

「了解」の声と供に右舷の空母から発進する戦闘スーツたちがモニターに映し出される。

その様子を声もなく見つめ続ける横島は愛子が居ないことに気づいた。
探してみれば女官の一人と何やらいつになく真剣な様子で話しこんでいる愛子がいた。
声をかけようと一歩踏み出したときに再び艦橋に女官の声が響く!

「敵、来ます!!」

「対空砲!敵を近づけるな!!」

アリエスの指示と供に艦上のあちこちから火線が走る。
しかしその弾幕をかいくぐって殺到する数万のブラックバスたち。
モニターに拡大されるその腹にしがみつく赤い何か。

「あれは何ですかいノー?」

タイガーの疑問に声を震わせて答える女官。

「あれは「アメリカザリガニ」です!」

「なんやそれはっ!」

突っ込む横島の目の前でモニターに映ったブラックバスは急降下爆撃よろしくアメリカザリガニを放すと身を翻した。殺到する無数のアメリカザリガニ。

「第15対空砲塔群被弾!ああっ!装甲が齧られていきます!!」

「「脆っ!!」」

「くっ!回避なさい!!」

「数が多すぎて回避できません!」

その間にも雨のように降り注ぐアメリカザリガニは艦体各所に取り付くとそのハサミでガシガシと装甲を切り裂き、ワシャワシャとかじり始める。
艦橋に緊急を告げるアラームが鳴り響く。

「主砲さえ使えれば!」

「使えんのか?」

「変形までの間無防備になりますわ…」

「そ、そっか…」

「敵第二陣来ます!これは?敵の新兵器ですっ!」

横島とアリエスの会話を遮る女官の悲鳴。

「映しなさい!」

モニターに映し出されるのはブルーギルの背に乗った平たい生き物。
その姿にアリエスの顔が青ざめる。

「あ、あれは上海ガニにカミツキガメ!!おのれ〜海の生き物までも投入するとはなんて掟破りな!!」

「上海ガニは川でも生きられますがノー」

「し、知ってましたわよっ!そんなことより左舷!弾幕薄いですわよ!何やってらっしゃるのっ!!」

「艦長!左舷に敵はいません!」

「え?」

艦橋に流れるシラ〜とした空気。その空気を割るかのように愛子が進み出る。

「ノリだけで指揮しないのっ!これより横島君が艦長を引き継ぎます。異論のある方は居ますか?」

あたりを見回すと異論どころか大きくウンウンと頷く女官たち。

「こ、これってクーデターですかぁぁぁ?」

「違うわよ!民主的手続きです。というわけで艦長代行は横島忠夫。作戦指揮はこの私、愛子が執り行います。異議のある人は挙手してください。」

誰も手を上げるものは無く艦橋には女官たち全員による拍手の音が鳴り響いた。

人望の無さをまざまざと見せ付けられ、へにゃりと倒れるアリエスを慌てて支える唯の目にも涙が光る。

それを一瞥し「何が何だか?」と頭の上で疑問符の行進をさせている横島を艦長席に座らせた愛子は矢継ぎ早に指示を出した。

「艦回頭90度。艦首を敵集団中心に向けて!」

「了解!」

「対空砲射撃中止!替わりにミサイル。それぞれ時限信管の時差を5秒にセットして発射!その間に対空砲弾も時限式に変更。」

「はい!」

愛子の指示に従って発射されたミサイルは敵集団の近くで炸裂し無数の破片を巻き散らす。破片に当たり落ちていくブラックバスたちは突然の効果的な反撃にうろたえ始めた。

「対空砲弾の換装終わりました。」

女官の報告にウムと頷くとタイガーを手招きしつつ新たな指示を出す。

「OK!各対空砲は後方から艦首方向に誘導するように散布射撃開始。狙わなくていいわ。タイガー君幻影できる?!」

「で、出来ますケンどいったいどんな幻影を…」

「あの弾幕がもっと盛大に見えるようにお願い!」

「了解ジャー!!」

やっと自分の見せ場が来たと張り切るタイガーは包帯をむしりとると口の中でもごもごと呟きだす。見守る横島たちの前で見る見る変わり現れ出でたるその姿は…いつの間に履き替えたのか黒いタイツも逞しいあの「虎覆面」だった。

「タイガーも変身をっ?!」

「精神感応者の強力な自己暗示が肉体まで変化させたのね。」

驚く横島に愛子がフォローを入れる。

「ウオォォォォォン!!」

虎の雄叫びも勇ましくタイガーの放つ幻影はたちまち周囲の弾幕の密度を数倍にもしてみせる。うろたえる魚たちは弾幕から逃れようとして徐々に艦首方向に集まり始めた。
その様子をモニターで確認した愛子だがその顔には苦渋の色がある。

「後は主砲発射のための時間をどう稼ぐかなんだけど…横島君文珠で何とかならない?」

「うーむ…流石にこの大きさだと『変』、『形』とか使っても無駄だろうしなぁ…」

「わたくしに良い考えがありますわっ!」

悩む二人の背後からアリエスが叫ぶ。

「考えってどんな?」

「はい。古来、カッパ族の言い伝えによればこういう場合は歌が有効とのことです。」

「「歌ぁ?」」

「はいっ!!」

またまた失った人望を少しでも取り戻そうと必死の表情で横島に訴えるアリエスの姿には普段のおちゃらけた感じは微塵も無い。だもんだから信じてみうようかなぁ〜と何となく思っちゃった。

カチリ…キリキリ…

「でも…歌ってどうするの?」

愛子の問いにアリエスは唯を指差す。

「唯様に協力していただきます。」

「へう?私ですかぁ?」

「はい。ささ行きますわよっ!」

「えうぅぅぅぅぅ〜」

アリエスは唯の襟首を掴むやドップラー効果までつけた唯の悲鳴を残して走り去る。
呆然とする一同だったが、愛子が我に返って指揮を続けたことで落ち着きを見せた。

濃密な弾幕と幻影に惑わされた魚群の大部分が正面に集まったとき、艦橋のモニターにアリエスが映る。

「準備完了ですわ!」

「あれ?唯ちゃんは?」

「唯様でしたら…」

アリエスの言葉とともに別のモニターに映し出されるのは艦橋のてっぺんに設置されたカラオケセットの前で杭に縛られ、ブンブカ頭を振りながら「ぴーぴー」泣く唯の姿。

「唯ちゃん!なんて場所に…」

呆然として言葉も無い艦橋の皆とは対照的に得意げなアリエス。
彼女は知らない…この処置でまた自分の人望が急落したことを。

「と、とにかく…何か歌って唯ちゃん…」

「えうぅぅぅぅぅぅ。わかりましたぁ…んと…歌本は…おうっ?!」

「どうしたの?!唯ちゃん!!」

「あだだだだ…ザリガニがっ!ザリガニがっ!!」

どうやらザリガニに集られて齧られているらしい。
艦橋に唯の悲痛な声が響きわたる。

「痛っ!痛いですってばっ!…ち、ちょっと何パンツを切ろうとしてますかぁっ!」

「唯ちゃん!!」

「へうぅぅぅぅ…パンツが飛んで行っちゃいました〜!」

「は、早く歌を!!」

「は、はい!…にゃあぁぁぁぁ!!」

「今度は何だっ!」

「歌本が落ちちゃいましたぁ〜。にぎゃああああ!!」

「どうしたのっ!!」

「亀がっ!亀がっ!!スカートの中にぃぃぃぃ!!」

「待てい!それは色々とまずいっ!!」

初の18禁がこんな形でいいのかっ?と青ざめながら見守る犬と雀をよそに事態はどんどん悪化していく。

「ひ、引っ張ってる!引っ張ってるぅ!痛い!痛い!抜けるっ抜けるうぅ!!」

「何がっ?じゃなくて何でもいいから歌えっ唯ちゃん!!」

「ら、らじゃですっ!!」

スーッと大きく息を吸い唯は歌いだした…今は知る人も少ないあの歌を…。


「♪昨日、父ちゃんと寝たときに〜足に触ったものがある〜」


「「何じゃそりゃぁぁぁ!!」」

絶叫する横島たち。だが女官から驚くべき報告がもたらされた。

「これは…アメリカザリガニその他!全て艦から落ちていきます!!」

「どうしてだっ!!」
あまりの不条理に女官にまで突っ込む横島。そろそろ色々と限界かも。

「コケたのね…」

冷静な愛子。もっとも額にはでっかい汗の粒が浮いていたが…。

「と、とにかく変形開始して!」

「了解!」

唯の歌に著しく士気を喪失し右往左往する魚たちの前で巨大な人型に変形するカッパ城。

しかし再び緊迫した女官の声が事態の変化を告げた。

「敵集団、再び動き出しました。」

「何だと!」

「でもザリガニを落としただけでも上出来よ。そういえば唯ちゃん亀は?」

「えうぅぅぅぅ。落ちました〜。」

「そう…怪我は無い?」

「毛がぁぁぁ「言わんでいいっ!」…へうぅぅぅぅぅ」

「艦長どうします?主砲発射までまだ時間がかかりますけど…」

女官に対して答えるすべを持たない横島君。
本人の自覚はともかく対人戦闘や対霊戦闘では最強レベルだがこういう戦闘に関しては素人なのだから当然だ。
横で考え込んでいたいた愛子がかわりに答える。

「ここの音声を外に中継できる?」

「それは出来ますが…」

「そう…だったら私が歌うわ…」

女官から渡されたマイクを手に愛子は中央に進み出ると静かに歌いだす。


♪At the barracks compound by the entry way…


その静かな歌声はまわりの空間に染み渡っていく。その歌声の広がりとともにモニター内に映る全ての魚が動きを止めた。

初めて聞く愛子の歌に驚きの目を向ける横島は、彼女の声が涙を含んでいることに気がついた。

やがて愛子の歌が終わる。
戦闘中であることも忘れて聞き惚れていた一同。
そんな彼らを驚かせる通信が入る。

「て、敵、ブルーギルより入電。これは本艦の援護に回るそうです!!」

「出して!」

スピーカーから流れる男の声もやはり涙声だった。

『我らは相模湖所属第2578ブルーギル部隊。今の歌は誰か?名前をお聞かせ願いたい』

「私の名前は愛子よ。」

『そうか…何も知らぬ卵のうちに連れてこられ、釣られては外道扱いされ、食っても貰えず、世を呪っていた我らだが貴殿の歌を聞いて今一度故郷をみたくなった。我らこれより貴艦の援護にまわる!!』

「あ、ありがとう…」

涙ぐむ愛子を見ていた横島はあることに気がついた。

「な、なあ…アリエスちゃん…カッパ城で彼らを故郷に送ってやれないのか?」

「はあ…何百回かに分ければ出来ると思いますが…」

「んじゃそうしてやってくれないかな。俺も協力するからさ…」

「ワッシからもお願いジャー」

「え、ええ忠夫様がそうおっしゃるなら…」

頬を染めるアリエスにサラリと無視されるタイガー。
愛子がブルーギルにその決定を伝えると色めき立つ外来魚たち。

『ミス愛子の歌を聞いた全ての外来種に告ぐ。無益な争いは不要!我らはもう一度故郷に戻れるのだ!!』

しかし通信に割り込むのは先ほどのブラックバスであった。

『甘いぞ。カッパごときに騙されるな!』

猛り狂い攻撃を仕掛けようとするブラックバス本隊。
だがそのほとんどが脱落しておりもはや軍?の形骸にしか過ぎない。

『ミス愛子。まことに遺憾だがあの中央部隊を指揮するブラックバスが全ての元凶だ。彼らを倒せばこの戦いは終わる。』

「わかったわ。主砲いけそう?」

愛子の問いに女官はOKですと手を上げる。

「射線内の味方は全て退避して!主砲発射!!」

「了解!主砲発射シーケンスに入ります!」

女官の声とともにカッパ城(人型)の手にあたる信濃と利根が前に突き出され重なり合う。

「エネルギー充填OK。主砲発射準備完了しました。」

「発射して!」

「了解!発射シーケンスに入ります。エネルギー圧縮開始!総員対ショック対閃光防御!!主砲射撃要員にコントロール移します。ユーハブコントロール!」

横に居たポニーテールの女官が目の前に突き出されたトリガーを握る。

「アイハブコントロール!カウント!」

艦橋の全員の声が彼女の声に重なった。

「「「カアァァァァァァ」」」

重ねられた利根と信濃の前に巨大な光球が現れる。

「「「ツウゥゥゥゥゥ」」」

利根と信濃が腰ダメしたカッパ城の右舷に引きもどされる。

「「「波アァァァァ!!!」」」

女官たちの声とともに利根と信濃が勢い良く突き出され、その先から放たれる膨大な光の奔流!!

渦巻く光の奔流は雷光を伴いつつ直進すると最後まで抵抗を続けていた群を飲み込んでいった。
その圧倒的な威力にモニターを呆然と見詰める除霊委員たちの耳にオペレーターの声が聞こえた。

「敵本隊の80%消滅。残りは通常空間に撤退して行きます…」

女官の報告に艦内の各所で歓声が上がる。
抱き合って喜ぶ彼女達の中、横島は愛子に近づいた。

「なあ…愛子…さっきの歌は?」

振り返るとテヘ♪と舌を出す愛子。しかしその目にある悲しみの光を横島は見逃さない。

無意識にその体を抱きしめる。

「ちょ!横島君…」

「あ、ああ。すまん。なんかこうした方がいい気がして…」

顔を赤く染めながら驚いた表情を浮かべた愛子はそのまま横島の胸に顔を埋めて呟いた。

「なんでもないわ…ちょっと昔のことを思い出しただけよ…でも、もう少しこうしてていいかな?」

「ん…わかった。」


勝利の喜びに沸き立つ艦内でそこだけは別の空間にあるかのようだった…。


「へうぅぅぅぅぅ。わ、私のこと忘れてませんかぁぁ!早く降ろしてくださいぃぃぃぃ!!」


訂正しよう。もう一箇所で放置され忘れられていた別の空間が存在していた。


幕間話   「唯、覚えてますかぁ?」

おしまい


後書き

ども。犬雀です。
あああ。とんでもないもん書いてしまったぁぁ。
前にカッパ城出したときに主砲発射が見たいとおっしゃっておられました方、前話でカッパとバスの戦いが見たいとおっしゃられた方。こんなのになっちゃいました。
ごめんなさいです。

さすがにこれはGSとは言えないような気が…。
冷や汗かきつつ犬、逃亡いたしますです。

ではでは。

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