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!警告!バイオレンス、壊れキャラ有り

「除霊委員の強化合宿 第8話 (GS+オリキャラ)」

犬雀 (2005-01-24 16:17)
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第8話   「妖虫死すべし」


「で、肝心のタイガーは何が映るんだ?」

「ワ、ワッシですか?」

「そうですね。ではタイガーさん覗いて見てください。」

「わ…わかりもうした…」

恐る恐ると鏡を覗き込むタイガー。やがて蒼白な顔を小竜姫に向ける。

「し、小竜姫様が映ったんジャガ…」

「私ですか…でしたらあのコースで良いですね。」

「あのコースと言うと俺や雪乃丞がやった三人抜きですか?」

「そうなりますね。」

「それはどんなんですかいノー…?」

「ん?ああ、順番に剛練武とか禍刀羅守って奴らと戦って最後に小竜姫様と戦うんだ。で…」

「で…?」

「負けたら死ぬ…そんだけだ。」

「し、死ぬんですかいノー!!!」

「そうなりますね。止めますか?一度戦い始めたら途中では止められませんよ?」

「けど…ワッシは…」

「まあ待てタイガー。とりあえずあの二人の問題を片付けよう。それまでに良く考えておけよ?」

体育座りしている唯とアリエスをツンツンとつついているパピリオ。とりあえず近寄ってよく見ると二人とも鼻から魂が飛び出していてパピリオはそれを箸でつついていたらしい。
箸に対してピャーピャーと抗議する魂たち。
横島はとりあえず両方の魂に目潰しをかましてみる。

ピャピャッ!!と悲鳴をあげて魂がそれぞれの鼻に戻ったところで二人は正気に戻った。

「えう〜えう〜目がぁぁぁ!!」

「痛いような気がしますわぁぁぁ!!」

「ヨコチマ…こいつら面白い芸を持っているでしゅね。」

「ん…ああ…面白いだろ。」

「パピ飼ってもいいでちゅか?」

「飼うって何ですかぁ!」

「お子様にそういうプレイはお勧めできませんわっ!」

何やら混乱する二人をまあまあと宥めてよしよしと頭を撫でてやる。
嬉しいやら誤魔化されたようで悔しいやら微妙な表情を浮かべる二人の少女。

「で、タイガーの修行の前に二人の戦いを決着つけんとなぁ…虫とだけど…」

「「あうぅぅぅぅぅ」」

横島は苦笑いしながら小竜姫に聞いてみた。

「あの…どこでやりますか?」

「そうですねぇ…相手が虫ですからやはり外でしょうか?」

了解と頷くと二人の少女の手をそれぞれ持って立たせてやる。
かすかに頬を染める少女達。

「まあ心配するな。いくら唯ちゃんやアリエスちゃんだって虫に負けたりしないさ…」

「へうぅ…」

「そうですわね…」

意を決しコクリと頷く少女たち。
その様子を愛子は微笑みとともに見つめるのだった。


妙神山修行場の庭先。
そこに立つ二人の少女。
観戦するのはタイガー、愛子、パピリオ、そして横島。

「まずはどちらから行きますか?」といつもの胴着に着替えた小竜姫に「私が行きますぅ」と唯。
口には出さないが「何でこんなことに…」と言うやるせなさが背中に現れている。
体操着姿にも先ほどの輝きはない。むしろ煤けて見えた。

進み出るアリエスに頷いた小竜姫が鏡を唯の前の地面に向けると鏡から一条の光が放たれた。

やがてブブブという羽音ともに鏡が照らす地面に降り立ったのは紛れもなく体の光沢といい角の立派さといい鎧武者の風格を漂わせる一匹のカブトムシ。

「へぅ〜。あれを捕まえればいいんですか?」

「そうですね。倒すか参ったと言わせれば唯さんの勝ちですよ。」

「ねえ?横島君?カブトムシが参ったって言えるかしら…」

「わたしが通訳するでちゅよ。」

「できるんか?」

「もちろんでちゅ!」

まあ元々は蝶だしなぁ…と横島の考えを中断するように小竜姫の号令がかけられた。

「はじめっ!」

「えう…カブトムシさんごめんねぇ…おごっ!…」

やる気なさげにカブトムシに近づく唯に目をキラリと光らせて突撃をかますカブトムシ。

「なっ?!」

「早いっ!」

みぞおちに一撃食らってケホケホと咳き込む唯の前でブブブブと空中停止しているカブトムシ。見れば前足をチッチッチッとばかりに顔の前で振っている。

「えと…通訳しまちゅね…『虫ごときと油断したな人間の子供よ。私は幼虫の時からこの妙神山で修行してきたのだ』…だそうでちゅ。」

「修行ってなんなんジャァァァ!!」

「あ〜言われて見れば霊気纏っているな。小竜姫様、カブトムシにも修行を?」

「い…いえ…そんな覚えは無いのですが…おそらくここに住むうちに霊気を身に着けたのではないかと…」


※以下、カブトムシとの会話はパピリオの同時通訳で行われます。

『その通り。人間にも「門前の小僧習わぬ経を読む」との言葉もあるだろう。私はそうやってこの地で一匹で修行してきたのだ。』

「うーむ。虫ながらあなどれない奴。」

感心する横島に頷く一同。

「えう…ならば私も手加減しないですぅ!」

『面白い。ならば行くぞ!人の子供よっ!!』

「子供じゃっ!おうっ!…うきょっ!…あだっ!…げふっ!」

抗議しようとする唯に対し四方八方から攻撃を仕掛けるカブトムシ。
スピードの乗った甲殻の体当たりを受けてなすすべもなくコロコロと転げまわる唯にタイガーは焦る。

「よ、横島さんっ!もう止めた方がっ!!」

「落ち着けタイガー…」

「じゃがっ!」

「なんで唯ちゃんが負けると決め付ける?」

「そうよ。タイガー君。それは唯ちゃんをバカにしてるってことよ。」

「ワッシはそんなつもりじゃ…」

「それにな…あのカブトムシの攻撃は見た目ほど効いてないぞ。」

「そうなんでちゅか?」

「ああ、一見派手に吹っ飛んでいるけどな…あれは自分から飛んでいる。おそらくカブトムシもほとんど手ごたえは感じてないだろうな。」

「唯様そんなことが出来たんですか?」

「多分…みんなの突っ込みを受けまくっているうちに自然に身についたのねぇ…」

「元々頑丈だしな。象が踏んでも壊れなかったし…それに見ろ。」

横島に言われて戦いに目を戻せば、あちこち破けた体操着ながら未だに立っている唯とは対照的にカブトムシは大きく肩?で息をしている。

『やるな…娘…私のスタミナ切れを待つつもりか…』

「へう。そうかも知れませんね。あなたに私を一撃で倒す技が無いならば…」

『ふふふ…面白いっ!面白いぞっ!!私は今、最高に燃えているっ!!ならばこの想いを力に変えてこの私最大の技で決着をつけようっ!!』

「来いっ!ですぅ!!」

『行くぞ!!』

掛け声とともに天高く舞い上がると唯をジロリと睨みつけ大声で叫んだ。

『ビィィトルゥゥゥ・シャァァァイン!!』


カブトムシの内部で膨れ上がっていく霊圧により纏う霊気の輝きがどんどん高まっていく。

そして今や天に輝く小さな日輪と化したカブトムシはその角を唯に向けると高速で突っ込んできた。

『シャァァァインッッ・スパァァァク!!!』


霊気の塊となって天空からに猛スピードで突入してくるカブトムシは地面近くでその方向を急激に変え速度と輝きに対応できないのか、ただ立ち尽くす唯の胸めがけて突進してくる。

『もらった!』とカブトムシが確信した瞬間、彼の目の前から彼女の姿がかき消えた!

『何?!…ごはあっっっっっ!!!!』

標的を見失って思わず空中で止まったカブトムシに唯が下から渾身のバネを込めて放ったアッパーカットが炸裂した。

キラキラと光るものを撒き散らしながら宙に舞い上がったカブトムシはそのままゆっくりと地面に落ちて動かなくなった。

「えう…いくらあなたが早くて私が鈍くても同じタイミングで仕掛けてくれば避けれますぅ。あなたの敗因は今まで人間と戦ったことがないことですぅ…」

寂しげな唯の呟きを聞いたのかヨロヨロと起き上がるカブトムシ…どういうわけか後足だけでフラフラ立っていたりする。

『そうか…私の完敗だ。人の娘よ…』

「違いますぅ。私の胸があと10cm大きければ結果は逆でした…ぐすっ…」

『卑下するものではない…私は全力をつくした。お前も私を虫とは思わずに本気で相手をしてくれた…最期にお前と戦えて…うれしかったぞ…ゴフッ』

「カブトムシさんっ!!」

『来るなっ!!』

ヨロリとよろけて吐血するカブトムシは近寄ろうとする唯に手のひら?を向けて制止した。

「えうぅぅ。でもでもぉ…」

『悲しむことは無い…どれほど修行を積もうとも、どうせ我が命はひと夏だけのもの…しかし例えこの身が滅しても…我が魂はお前とともにある…そして…これほどの戦いで逝けるならば…私は満足だ…』

そして器用にもフラフラと後足だけで二・三歩歩くと天に向けてその拳?を高々と掲げた。

「カブトムシさぁぁぁぁん!!」

『我が生涯に一片の悔いなしっ!!』


ピカッと雷光が光り天空から轟音とともに紫電がカブトムシに落ちる。
その光に思わず目をつぶる一同。

彼らが目を開けた時、そこにはカブトムシの姿はなかった。
ただ彼が居た場所に青白く光る光の球があるばかり。

そしてその球は唯のところに飛んでくると二、三度彼女の周りを回転して唯の胸に飛びこみ一瞬明るく明滅して消えていった。

「カブトムシ…立派だったぞ…」

カブトムシのために目を閉じ鎮魂の祈りを捧げる横島にエグエグとべそをかきながら唯が近づいてきた。

「ぐすっ…タダオくん…カブトムシさんがぁ…」

「気にするなよ。唯ちゃん…カブトムシは満足して逝った。唯ちゃんは戦士に礼をつくしたんだ…」

「えう…は、はい…ですう…」

べそをかき続ける唯を優しく胸に抱き頭を撫でてやった横島はタイガーにも視線を向けた。

「タイガーもそう思うだろ?」

「ワッシは…」

何かを考え込むタイガーを何となく横島の意図を察して黙ってみている小竜姫だったが、いつの間にか泣き止んでゴロニャンと横島にすがり付いている唯に気がつくとコメカミに井桁を浮かべつつも次の戦いの段取りを始めた。

「コホン…では、次はアリエスさんの番ですね。準備は宜しいですか?」

「もちろんですわ小竜姫様。わたくしも勝って忠夫様の抱擁ゲットを狙いますから…」

「何か動機が不純な気もしますが…とりあえず次の相手を呼びましょう…」

そして再び鏡が照らした場に飛んできたのは一匹のクワガタムシだったが…。

「でかいですノー…」

「そ、そうね…30cm以上あるんじゃないかしら…」

「色も変ですぅ…灰色なんて…」

何かを伝える目で横島はアリエスの方を見た。その視線にいつになく真剣な表情で頷くアリエス。そしてゆっくりとクワガタムシの前に歩み出る。

「では始めっ!!」

「水仙鞭丈!!」

小竜姫の号令とともにアリエスの魔法が発動した。
地から湧き出た激流がクワガタムシに襲い掛かる。
しかしクワガタムシは羽を広げ垂直に飛び上がると地を流れていく激流をかわし凄まじいスピードでアリエスに襲い掛かった。

「「「アリエスちゃん!!」」」

すれ違いざまにその大顎で切り裂かれた体操着の胸元。
かなり深く切られたのか真っ白な体操服がどんどん血に染まっていく。

「ギギギ…よくかわせたな…その胸そぎ落としてやるつもりだったのだが…」

ギギギと顎を動かして人語を話すクワガタムシ。
だかそんな異常な事態の中、アリエスは切られた胸を押さえながらもその顔に笑みを浮かべていた。

「やはりあなたも先ほどのカブトムシ様と同じようにここの神気の影響を受けていましたのね…」

「ギギギ…俺をあんな腑抜けと一緒にするな…」

「でしょうね…あなたからは霊気をさほど感じません。変わりに感じるのは妖気…あなた、力に飲まれましたね…」

「…強いものが弱いものを狩るのは自然の理だろうが…ギギギ」

「食べるため、身を守るため、そして大切な何かを守るためですわ。本来は木の汁を吸うあなたがそれほどの力を身につける必然がありますの?」

「馬鹿馬鹿しい…木の汁ごときでこの力が維持できるか…ひと夏で終わる命なんぞに意味はない…故に俺はこの力のために生き血を啜る…特に生きたままの獲物から引き抜いた舌は極上の味がするぞ…」

ギギギと大顎を開くクワガタムシ。
その真ん中から毒針のように突き出されるはまさに動物の血肉を啜るために変化したのか禍々しい牙の生えた口吻である。

「わたくしの舌はおいそれとは差し上げるわけにはいきませんわ…これは忠夫様にご奉仕するためにも必要ですのよ。」

「ギギ…人の肉を食うのは初めてでな…この機会を逃すつもりはない…」

「交渉決裂ですわね…」

「ギギギ…その腹を貫いてその舌引っこ抜いてくれる!!」

フッとクワガタムシの姿がぶれる。
咄嗟に横に飛んだアリエスだったが今度はその太股がざっくりと裂け血飛沫があがる。

「横島さんっ!!」

「何だ?…タイガー…」

「今度は本当にまずいんじゃないですかいノーー!!」

「何が?」

「オナゴがあんなに傷ついて…血も…」

「アリエスちゃんが止めると言ったか?それとも口が利けなくなったか?」

「それは…」

「だったら余計なお節介やくな…彼女だって勝機が無いのに戦いを続けるほど無謀じゃない。」

タイガーの方に視線を向けずに真っ直ぐアリエスとクワガタムシの戦いを睨みつけながら淡々と語る横島の台詞に苦い思いを感じて沈黙するタイガー。

「アリエスさん!!頑張るですう!!」

唯の声援に片手を振って答えるアリエスを再度クワガタムシが襲った。

「魚手烈闘!」

呪文とともに地面から吹き上がる一筋の水流をクワガタムシは慣性を無視したような動きで回避し彼女に迫る。

今度は肩を切り裂かれ膝をつくアリエス。

「ギギギ…俺の羽を濡らして飛べなくするつもりか?…甘いぞ…小娘」

「さすがに簡単には当たってくれませんですわね…」

激しい出血のせいかアリエスの言葉には力が無い。だが、ゆっくりと立ち上がると再びクワガタムシに対峙しようとするも、ヨロリとよろけ後ろにある木に背中を預けてもたれかかる。

「横島さんっ!」

「黙って見ていろっ!!」

「じゃがっ!あんなに傷だらけでっ!!」

「五月蝿いですわよ!タニシ男!一度戦いを決意したからには傷など当たり前!!男も女もないですわっ!!どこまで女をバカにすれば気がすむんですのっ!!」

アリエスはクワガタムシを睨みつけながらもタイガーを怒鳴りつけると、その手を半ば引き裂かれた体操服にかけ一気に破り捨てた。

こぼれ出た豊乳は血に塗れ、特に右の乳房は半分ほど横に裂かれ白い皮下脂肪がのぞいていた。

噛み締めた自分の唇が血を流していることにも気づかない横島。
凄惨なアリエスの姿に密かに用意していた文珠を手の中に握り締める。

「ギギギ…次で貴様をバラバラに引き裂いてやる…ギギギギギ」

空中で体を震わせ醜悪な笑い声を上げるクワガタムシ。
アリエスはクワガタムシを睨みつけ口の中で小さく呪文を唱えた。

「魚手烈闘…」

「ギギ…また地からの水流か?そんなものいくらでもかわせるわ…」

『貫!!』


「ギ?!グギイィィィ!!」

アリエスの呪文の発動と同時に地からの水撃を見極めようとしたクワガタムシを彼女がもたれた木から放たれた水流が直撃した。

まったく無警戒のところから放たれた水流に貫かれるクワガタムシ。
水流は彼のチャクラを貫いたらしく空中で串刺しのまま固定される。

「まったく…わたくしがいつ地面からしか水は放てないと言いましたかしら…?木にも水の通り道はありますわよ…あなたそんなことも忘れてしまったんですの?」

「凄いわね…」

「へう…お尻を洗う術じゃなかったんですねぇ…」

驚く愛子とマヌケな意見を放つ唯。

「ギ…ギ…騙したな…」

「人聞きの悪い言い方をしないで下さいませんか?わたくしは騙してませんわ。この「魚手烈闘」にはバリエーションがありますのよ。それに一本しか出せないとも言いませんでしたわ…」

アリエスが手を振ると別方向から放たれた数本の水流がクワガタムシを次々と貫いていく。

「ギギィィィィィィィィィ!!」

「あなた先ほどわたくしをバラバラに引き裂くとかおっしゃってましたわね…でも…引き裂かれるのはあなたですわ!!」

「や…止めろォォォォ!!!!」

『斬』

アリエスの言葉に従ってクワガタムシを貫いていた水流はそれぞれ別方向に動き、固定されていた妖虫をバラバラに切断した。

地に落ちドロリと褐色の液体になり泡だって消えていくクワガタムシの残骸を確認したアリエスは木にもたれたままズルズルと崩れ落ちる。

「「「アリエスちゃん(さん)!!!」」」

飛びだしてきた横島に抱き起こされるアリエス。
その二人を包む光。

「忠夫様…わたくし…頑張りましたわ…最期にわたくしのお願いを聞いていただけますか?…」

「ああ。アリエスちゃんは頑張ったよ。だから最期のお願いとか言うな!」

「いえ…カッパ液では自分の傷は治せないのです…ですから…最期にこの書類にサインを…」

そう言ってどうやってしまっていたのか胸の谷間から一枚の紙片を取り出すと横島に手渡す。
その書類を横島の後ろから泣きながら覗き込んだ唯が驚きの声をあげた。

「えうぅぅぅ。アリエスさんしっかりぃぃぃ!!……って…これは何ですか?…婚姻届えっ!!!」

「「「アリエスさんっ!!!」」」

「ああっ…もう痛みも感じなくなってしまいましたわ…忠夫様…死にゆく乙女の願いかなえてくださいまし…」

「なんつーか…ごめんアリエスちゃん…実はもう治しちゃった…」

「え?あれ?そういえば痛みがないですわね…」

「えーと…すまん。さっき文珠で…」

…………

「………それはそれとしてこの書類にサインを…」

「「「「させませんっ(でちゅっ)!!!」」」」

「あ…あの…皆様…暴力はよくないと思うんですのよ…その拳はどう使うおつもりですか…それに私は怪我人で…」

「「「いいからっ!!その乳をしまいなさいっ!!!」」」

「にゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

パピリオも交えていつものバカ騒ぎに戻る煩悩少年と少女たち。


タイガーは黙ったままそんな彼らを見つめていた。


後書き

ども。犬雀です。
今回は虫さんとおポンチ娘ズたちの戦いとなっちゃいました。
ついでに唯嬢のレベルアップ。その名も「突っ込み慣れ」!!
多少の打撃は無効化しちゃいます…。
アリエス嬢は攻撃魔法のバージョンアップ。ていうかいきなり強すぎなんで制限は考えてありますけどね。本気にならないと使えないとか…でも彼女が本気になるのはめったに無いんで。(あればもっと人望が…)


さて次回はいよいよ影の薄いタイガー君対小竜姫戦。

「ジャングルの虎」でお会いしましょう。

では…

>斧様
カブトムシはの正体は漢虫でした。逆天号も考えたんですけど強すぎなんで…。

>紫苑様
実はタダの虫ではなかったわけで…。こういうのって反則ですよね(苦笑)
二人で戦うと今ならアリエスが勝っちゃいます。

>ぬーくりあ様
犬もワッハマンは好きです。多少意識はしております。
安永先生とかも好きですね。骸骨の元は「黄金バット」です。
犬…古すぎですね。

>法師陰陽師様
今回は対虫さん編になりました。
さてこの戦いがタイガーに何をもたらすんでしょうか?

>MAGIふぁ様
解説ありがとうございます。
「説明しよう!」…なんか昔の「ヤッターマン」を思い出しましたw

>Dan様
ムシキング…実は最初はそれにしようかとか考えてました。
でも温泉ゲームはいいアイディアですね。も〜らいっと。

>梶木まぐ郎様
虫といってもこういう虫でしたのでタイガーの相手はやはりあの三人になります。多分…きっと…なればいいな…。

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