注意:この出来事が本編のいつの時期にあったのかわかりません。
「はぁ〜どうすりゃ、あの体を楽に堪能できるんや!!」
横島はどうすれば合法的に美神のナイスバディーを拝めるかを考えた。
いつも覗きをしては殴られそのまま二階から地面に落ちる日々も悪くはないが自分は
マゾではない。たまには楽をしたいというものだ。
「何かねえかな〜。」
いくら考えてもそう簡単に思いつくものではない。
全然いい案が浮かばずマンガでも見て気分転換をしている時であった。
”ロン!!・・・ドサ○これで終わりだな。”
「坊や○か〜。俺もこれぐらい麻雀がうまけりゃクラスのヤツやタイガーから楽に金を
巻き上げられるんだけどな〜。」
どうやら横島、賭け麻雀をしているようである。(注:違法です。
その後、横島は自分が強ければ美神に脱衣麻雀で挑むのにと嘆いているようであった。
そのままマンガを読み続ける煩悩魔人であったがここで何かを閃く。
「・・・そういえば坊や○って確か。」
横島は部屋の中で不気味に笑いをあげ始める。
「ふっふっふ、美神さん。覚悟していてくださいよ。」
――心眼は眠らない 外伝・横島死すとも脱衣麻雀は死なず(前編)――
「美神さんって賢いんですよね?」
「はっ?いきなり何言い出すのよ。」
現在美神はオフィスで書類整理の真っ最中であった。
オキヌもそんな美神の手伝いをしている。
美神は横島の突然の質問に困惑しながらも手は休めていない。
「いや、美神さんって本当に賢いのかな〜って思い―――」
バシッ
「・・・アンタ喧嘩売ってんの?」
「ぐぉぉぉぉぉ!?」
美神は傍にあった辞典を横島の顔面にぶつける。
そして床にのた打ち回る横島であった。まぁすぐに回復したが。
「ふっ、美神さん。だったら今から俺と勝負しませんか?」
「何で私がアンタと意味もなく勝負しないといけないのよ。」
簡単な挑発に美神が乗ることなど横島も思っていない。
今のはただのきっかけである。横島は本題に入ろうとする。
「もし俺に勝ったら文珠っていうのはどうっすか?」
「乗った!!」
即決する美神。実はこれには悠闇が大きく関係していた。
悠闇は文珠の希少価値等をよく分かっていたので他人に簡単に渡すなと横島に再三に
わたって注意していたのだ。それは例え美神であっても例外ではなかった。
もちろん除霊などに出かける時は《護》といった文珠を配る時はあったが。
以前美神は横島から文珠をくすねようとしたが、その時はあやうく悠闇に邪眼を食らい
そうになったものだ。いくら雇用関係にあろうともこういった事はしっかりすべきだ
という事らしい。悠闇としては横島を文珠製造機と勘違いしてもらいたくないという思い
があったようだ。
そんな悠闇は現在、日光に旅行中であった。(ということで今回出番無し。
鬼の居ぬ間に何とやらというヤツらしい。しかも今回は横島から言い出したのだ。
後でバレても怒られるのは横島である。
「で、何をするのよ?」
「今回は賢さを決める必要もあると思うんでこれなんてどうですか?」
何処から取り出したのか、雀卓と牌をテーブルに置く横島。
「麻雀?へ〜私に麻雀で勝つ気なんだ。」
ミス・ギャンブラー美神。もちろん麻雀もかなり?の腕前である。
しかも今回は文珠が掛かっているのだ。一戦と言わず何度でもやってやる気である。
「でも面子が足りないわね。どうせなら四人でやりたいところだし・・・」
美神は少し考えた所、西条に電話しようとした時、
「あの〜私も出来ますよ。」
「「えっ!?」」
控え気味にオキヌが麻雀経験者である事を告げる。
もちろん横島と美神はビックリである。
話を聞くとどうやら氷室家に居た時に早苗から教えてもらったらしい。
どうやら早苗は山田先輩から教わり今では学校一の玄人で二番目が山田先輩らしい。
(オッオキヌちゃんも・・・ぐふっふっふっふ・・・)
にやけそうになる顔を必死に抑えて美神に自分の考えをバレないようにする。
普段は勘の鋭い美神であったが、文珠が掛かっていたため気付く事はできなかったようだ。
「じゃっ、後は西条さんを呼べばそろうわね。」
美神が電話をかけようとしたとき屋根裏に居候中のシロが降りてくる。
「先生、おはようでござる!!・・・これは麻雀ではないでござるか!!」
「「「なっ!?」」」
シロの口から麻雀という単語が出てきたものすごく驚く三人。
よっぽど意外であったらしい。シロはそんな三人の様子に憤慨する。
「これでも拙者は里でも五本の指に入るつわものでござるよ!!やるというのなら
拙者も参加したいでござる!!」
人狼の里では麻雀は結構有名らしい。ちなみにシロが五本の指に比べてシロガネと犬飼は
里でカモと称されていたらしい。
「じゃ、美神さん。面子もそろった所だし早速始めしょうよ。」
「後で後悔するんじゃないわよ。」
これから横島の闘争が始める。
ジャラジャラジャラ
四人はテーブルで雀卓を囲い牌のセットをする。
次にサイコロを振って親を決めたところ、
「拙者でござるな、ではいくでござるよ。」
シロの親から始まり皆は牌をもらっていき準備完了。
――東一局・開始――
「・・・しかし何で麻雀なの?」
美神は牌を切りながら横島が何故麻雀を提案してきたのか今更疑問に思う。
「別に大した理由はありませんよ。」
そういいながら横島は牌を切る。
「あっそれロンね。はい満貫、8000点ね。」
美神は横島が捨てた牌で上がり宣言をする。
ここで横島はニヤリとするが美神は気付かない。
「あちゃ〜流石美神さんっすね。」
「何言ってるのよ、当たり前じゃない。」
横島はわざとらしく美神を褒めながらいつも着ているジージャンを脱ぐ。
「ああ、そうそう美神さん。この勝負美神さんが勝ったら文珠を渡す約束ですけど、
これだけだと不公平じゃないっすか?そういうことで振り込んだら着ているもの
一枚ずつ脱ぐ――――」
バシィィィィィィンッ
「ぎゃーーーーー!!!」
「何下らない事言ってるのよ!!そういう事ならこの勝負はおしまいね。は〜こんな事
だとおもったわよ。」
強烈な右ストレートが顔面に入り絶叫する横島であったがそんな事は予想済みである。
美神が仕事に戻ろうとするが、
「やっぱりっすね。」
「はっ?」
第一段階、とりあえず意味深な事を言って再び美神に興味を引かせる。
「いえ別に美神さんって実は勝負弱いんだな〜って思ってませんよ。」
「・・・アンタはもう一発しばかれたいようね。」
第二段階、”勝負”という単語を入れて美神を挑発する。勝負事の好きな美神は
勝負弱いといわれて黙っていることはまずない。少なくとも冷静さはなくなる。
「だって今だって逃げたじゃないっすか。本当に美神さんが勝負に強いなら逃げる
必要なんかないんじゃないんですか?」
「へ〜中々うまく言ってくれるじゃない。でも私がその程度の挑発に乗ると思う?」
言葉こそ冷静だが普段美神をよく知る者からすれば美神が大分冷静じゃなくなっている
のがよく分かる。根っからのギャンブラーである美神が賭け事で逃げてると言われている
のだ。オキヌもシロもいつ美神が爆発するかとビクビクしていた。
「文珠二つでどうっすか?」
「ぐっ!!」
第三段階、勝負に勝った時のメリットをさらに良くする。間違いなく美神は迷いが
生じるはずである。
(文珠が二つ、これは確かにおいしいわ。それにさっきの横島クンの打ち方を見た
ところ確実に素人。いや待ちなさい、あの顔を見れば何かあるのは間違いないわ。)
葛藤する美神。それほどまでに文珠には価値があるということだろう。しかしまだ
踏ん切りが付かない。混乱する美神に横島は止めの一言を放つ。
「じゃ文珠三つで。」
「やってやろうじゃないの!!・・・あ。」
最終段階、止めの文珠上乗せ、交渉の基本は如何に始めは安く行くかという事である。
文珠三つ、相場でいけば10億近くなるかもしれない値段に美神は本能で返事をして
しまった。横島は美神がごねる前に交渉を終わらせる。
「まさか美神さんともあろうお方が今更嫌なんて・・・ね。」
「ぐっ!!・・・いいわよ。それで行きましょう!!(いざとなったらイカサマも
あるしね。)」
内心では中々の事を考えている美神である。
横島は美神が了承した瞬間―――
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
―――バックに炎が見えるのは気のせいか?
「そういうことになるとオキヌちゃんとシロは棄権でいいかしら。」
「そっそうですね。流石に―――」
美神に提案にシロは特にでオキヌは恥ずかしがりながら賛同しようとするが、
「ああ、オキヌちゃんとシロが俺に最終的に勝ったら何でも言う事三つ聞くでどう?」
「美神さん!!私、がんばります!!」
「美神どの!!拙者やるでござるよ!!」
横島独立愚連隊 VS 美神・オキヌ・シロ連合軍
正に異色の対決の始まりであった。
一対三、幾らなんでも横島不利かと思われたが、
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
「この勝負、絶対負けん。」
勝負の鬼が居た。
この静けさは嵐の前の何とやらか。
横島の後ろには仁王が見える。
「くっ、オキヌちゃん、シロ!!絶対勝つわよ!!」
「「はいっ!!」」
――東二局・開始――
ジャラジャラジャラ
牌が転がる音がやけに大きく聞こえる。
今、卓を囲んでいる四人の集中力はあのフェンリル戦、死津喪比女戦を遥かに超える。
牌を混ぜるのが終わりセットした後、牌を配っていく。
「次は俺が親っすね。」
牌を切る横島。皆はスルーして次はオキヌが牌を切る。
「ポン!!」
「えっ!?」
オキヌの牌をポンする横島。基本的にポンをすれば得点は下がってしまうのだが
横島の目的は早上がりで皆を脱がす事。
「セコイこと考えるじゃない。」
美神は横島にとって得点が低い事は好都合であるのだと考える。
横島は美神の言葉に返答せず牌を捨てる。
次は再びオキヌが牌を切る。
「ポン!!」
「え、またですか!?」
再び横島はオキヌの捨て牌を使って着々と役を揃えていく。
ちなみに横島が二回のポンで手に入れた牌は『南』『東』であった。
美神は横島の役を読もうとするがまだまだ序盤、そう簡単に読めるものではない。
横島が牌を捨て、オキヌも牌を捨てる。
そしてようやく美神にも出番が回ってくる。
(横島クンがどんな手でいくか知らないけど、とりあえず安全牌を切るか・・・)
麻雀は自分が捨てた牌ではロンをしてはいけないルールであった。
美神は横島が捨てた牌を切る。もちろん横島は動かない。
「次は拙者でござるか・・・う〜ん違うでござるな〜。」
シロは牌がうまくそろわず困惑顔であった。
そして次は注目の横島である。
牌を取る横島。
ニヤリ
「ツモ―――」
「―――小四喜。」
「「「え〜〜〜〜〜!?」」」
小四喜、役満で麻雀では最高の役の内の一つである。
しかも今の横島は親で1.5倍の配当。皆から16000点ずつもらえることが出来る。
驚きに満ちる美神。横島の事だからかならずチマチマ攻めてくると思ったらいきなり
大技で来たのだから。
「何驚いているんか?当たり前っすけど点棒なくなったらもちろん真っ裸になってもら
いますよ。」
素敵な笑顔で物凄い事を言ってくれる横島。
何故横島がここまで強いのか?
それは横島のポケットには輝く五つの文珠が原因である。
《雀》《聖》《化》
《幸》《運》
そう、今の横島は雀聖である。
――心眼は眠らない 外伝・横島死すとも脱衣麻雀は死なず(前編)・完――
あとがき
なんとなくGSで脱衣麻雀ネタってあんまり聞いたことないな〜と思って書いてしまい
ました。(被っていたらごめんなさい。
ちなみに五文字同時制御ってわけじゃないですよ。
自分もそこまで麻雀が詳しいわけではないので間違いがあったら笑って許してください。
打つことはしますが点数の数え方とかは友達任せなもんで。
逆にいえばあまり麻雀知らなくても楽しめる程度の知識で書いたつもりです。
もちろん間違いがあったらご指摘してもらえるとありがたいです。
・・・外伝書いてないで本編書けよって感じですね。
ネタは出来ているので書き始めたら1,2日で完成すると思います。
ちなみに意外な歴史上の人物が現れます。(ちょっとネタバレ。
それでは、
1、本編
2、外伝
どっちが見たいですか?
レス返しは学校あるので夕方にさせてもらいます。(では
・・・自分がアホだとちょっと思ってしまいました。(XXXXさん本当に感謝です。
ご指摘があったのでかなりの後に’?’をつけました。