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▽レス始

「許せない自分を5(GS)」

義王 (2005-01-21 23:15)
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知らない相手に声をかけるのは、今の少女にとって、とても勇気のいる事だった。
だけど・・・彼女は知りたくて声をかける。

笑うにはどうすればいいかを・・・・

それはとても簡単な事、そしてとても大事な事。
この姿になり、おじいちゃんが死んで、少女がずうっと忘れていた事。

この姿になる前は・・・おじいちゃんが死ぬ前は・・・よく自分が笑っていた事を、思い出す。

思い出したい・・・・笑いたい・・・・・

その想いが、彼女に勇気を与えた・・・・。


「あの・・・・・・」


ルシオラの発明品『天狗の抜場』を使い、公園に戻ってきた横島、ルシオラ、アリスの3人。

ブン×3

「さてと・・・いきますか・・・」
「はい♪」
「あ、これ剥がさなきゃ・・・」

ぺリぺリぺリ・・・

「さ、行きましょ♪」

3人が美神除霊事務所を目指して公園を出ようとした時・・・・

「あの・・・・・」

何処から聞こえたかは分からないが、自分達を呼び止める声が聞こえた。

「ん・・・なんか言ったか?」

横島が後にいる2人に聞くが、アリスとルシオラは、顔を横に振る。

「あの・・・・すみません・・・」

「???」

その声の主は、3人には見えないが、声は確かに聞こえた。

「・・・ヨコシマの隣から聞こえた気が・・・・」
「はい・・・私も・・・」
「ああ・・・俺もそう思うんだけど・・・」

横島は、自分の両隣を見るが・・・・誰もいない・・・。
普通は、「幽霊?」なんて思うんだろうが・・・この3人は違う。


「・・・誰かいるのね?」

ルシオラが、声のした横島の隣の空間を見ながら言う。

「あ、ご、ごめんなさい・・・」

そう聞こえたあと・・・

「あの・・・これで見えます・・・よね?」

突如として横島の隣に、銀髪で黒い羽を付けた美しい少女が、音もなく現れた。

「おわ!?」
「え!?」
「あ!?」

ビク!

「あ・・・ごめんなさい・・・」

驚いた3人に謝る仕草はとても・・・・


「可愛い・・・」
「キャーーー♪可愛いいーーーーー!!!」
「あ、次私・・・」

とっても可愛かった・・。

抱き抱き♪

キューー♪

「え、あ、え?」
「ああ~可愛いわ~♪」
「ああ・・・蛍・・・ずるい・・・」
(うわ~・・・お、俺も・・・・って!?違う!!俺は!俺はロリやない!!ロリやないんや!!!た、ただ単純に可愛いと思っただけで・・・!!」
「ああ~なんかお人形さんみたい♪」
「え、え、え、?」
「蛍・・・私も(怒)

横島・・・自分の新たな趣味に苦悩、ルシオラ暴走、アリス怒り、少女戸惑い(その姿にルシオラさらに暴走)


「俺は・・・俺は・・・そうやったんか?」(滝涙)
「あう・・あ、あの、その・・・」(汗汗・・)
「ああ~可愛い~♪」(抱き抱き♪満足♪)
「蛍・・・怒るわよ・・・}(怒り)


数分後・・・・


「ふふふふ・・・俺は・・・俺は・・・」(ナゼか悟った顔)
「あうあううううう・・・・」(焦り&顔赤)
「ああ~~~いいわ~~♪」(さらに暴走!!)
「・・・・・・・蛍・・・」(いつものアリスであらず)

なんかもう無茶苦茶である。
だが・・・

「う、ううう・・・・うわわわわわわわわあああん!!」

少女が急に泣き出してしまったため、

「お、俺は!!・・・・って・・え?」
「あ、あ、あ、や、やりすぎたかしら!?」
「あ、あ、あ、、ごめんね!!ごめんね!!」

危ない悟りをひらきそうだった横島も、暴走してたルシオラも、怒りが爆発寸前だったアリスも、少女が泣き出した事により、自分を取り戻す。


「あああ・・・ごめんね!!ごめんね!!!」

3人の中で、一番少女に危害?を加えたと思われるルシオラが一生延命少女に謝るが・・・

「うわわわわわん!!」

少女は泣き止まない・・・。

「・・・・蛍・・・やりすぎ・・・」
「・・・ううう・・・だって・・・こんなに可愛んだもん・・・」
「うわああああああん!!」

アリスの言葉にルシオラまでもが泣きそうな顔する。

「ああ・・・ごめんな・・・おのお姉ちゃんも悪気はなかったんだけど・・・」

そう言って横島が、視線を少女にあわせ、少女の頭を撫でながら、慰めようとする。
すると・・・・

「ぐずん・・・違うの・・・お姉ちゃんは・・・悪くないの・・・」

そう言って泣き止んだ・・・。

(な・・なんでヨコシマだと泣き止むの?)←横島だからです。
(忠夫さん・・・いい旦那様になりますね・・・)ぽっ

「ん?お姉ちゃんは・・・悪くないの?」
「うん・・・・悪くないの・・・・グズン・・・」


この人たちは・・・美姫を変な目で見なかった・・・・・
可愛いって言って・・・・抱きしめてくれた・・・・・・・・


「そうか・・・・じゃあ・・なんで泣いてたか教えてくれないか?」
「あのね、あのね・・・嬉しかったの・・・

おじいちゃん以外で、今の美姫を可愛いって言ってくれた人は・・・初めてだったから・・・」

「そうか・・・・・」
「うん・・・」

横島は少女の頭を撫でながらジッと少女の目を見つめる。
そして少女も横島の目を見つめ返した。

なんとなく想像付いてたけど・・・・くそ!この子のまわりの大人はなにしとんのじゃ!!!

この子・・・・よっぽど・・・・辛い目にあったのね・・・・

なんでこんな可愛い子を・・・・

横島、ルシオラ、アリスの3人は、少女の言葉で瞬時に理解した。

染めたわけじゃないだろうと思われる綺麗な銀色の髪
夜の闇にとけこみそうなくらいに綺麗な黒い羽
急に横島の隣に現れた何かしらの能力
そして、少女の言葉

これだけあれば、少女に何があったか、想像できる。
彼女は間違いなく人間だ。悪魔や妖怪のような独得な感じがない。
だが、その姿は・・・通常の人間のものではない。
自分達はそういう事には慣れてるし、元々横島はそんな事気にしない性質だが、他の人間は違う。


迫害  興味  異端者  悪魔  恐怖  


様々な目線と扱いを受け、そして・・・・

一人ぼっち  仲間はずれ

最後に


孤独


横島は、なぜ彼女が自分達に声をかけてきたは分からなかったが、辛い思いをしてきたと思われる彼女を


ぐにょ~~~~~~~~ん♪


とりあえず笑わすことにした♪
自分の顔を両手で引っ張ったりして、変な顔にする。
急な横島の行動に呆然とする少女。
開いた口がふさがらないアリスとルシオラ。

「・・・・・・・・・・」
「・・・く、これならどうだ!!」

『顔』『変』

パシュ!!

変なちょんまげ、太い眉毛、赤い口びる、真っ白な顔♪

あのお殿様の顔に変わる横島の顔

「アイ~~~~ン」
「・・・・・・・」

呆然・・・・。
笑わない・・・だが!われらが横島は諦めない!!


「・・こうなったら!!」

『連』『続』『顔』『変』

「ダッフンだ!!」
「よこちゃんっぺ♪」
「八時だよ!!」
「キャイーーン!」
「なんだばかやろう!!」
「マイケ~ル♪」
「どなやっちゅうねん!?」
「間違いない!」

様々なお笑いの方々の顔になり、少女を笑わせようとする・・・が、しかし!!

「ちょ・・・ちょっとヨコシマ・・・」
「笑わせたいのはわかるけど・・・・・」
「「ネタ古い(わよ)(です)」」

ガーーーーーーーーン!!

あ・・・固まった・・・


「八時だよって・・・何年前よそれ・・・」
「多分この子にはわからないんじゃ・・・」
「キャイーンも最近言わなくなったし・・・」
「マイケルなんて・・・マイナーすぎてわからないんじゃ・・・」
「どないやっちゅうねんって・・・私達っが生まれる前に死んだ人じゃない・・・」
「この子が知ってるわけないと思いますけど・・・・」

グサ!グサ!!グサササ!!!!

石になり、その上でナイフで刺された横島は・・・

ガッシャーン・・・

崩れてしまった・・。


「・・・・・・ぷっ・・・く・・ふふふふ・・・」

ただ・・・そんなやり取りを見て・・・

「ふふふふふ・・・あははははははははは♪」

少女が笑ったから・・横島は嬉しかった・・・。

(・・・やっぱ・・・女の子は・・・笑ってなきゃな・・・)


だが、

「あははははは・・・ははは・・・・・・・・・・」

楽しそうに笑っていた少女の顔から、急に血の気が引きはじめ・・・


バタ

「お、おいどうしたんだ!?」

横島に向かって倒れた。
少女が倒れたことに驚いたアリスとルシオラが、ちょうど横島の肩の上にある少女の顔を覗きこむ。

青みのかかった顔して苦しそうな顔して気を失っている少女。

「大変!!この子かなり衰弱してるわ!!」
「は、はやく何とかしないと!!」

この季節(秋です)夜は寒いし、少女は、いつも限界まで我慢して、どうしても我慢できなくなったら、能力を使い、少量の盗みをして飢えを凌いでいたのだ。
弱って当然だ。
だが、この子を病院に連れて行くわけにはいかない。


「はああ!!」

横島が少女を抱きしめ、体全体でヒーリングをする。霊力を100パーセントコントロールできる横島ならではの能力。
余談だが・・これが美人の大人の女性なら、なおさら回復するという。

「あ!少し顔色よくなったわ!!」

青白い少女の顔に少し赤みが増す。

「はあはあはあ・・・これでも足りんのか!?」

通常のヒーリングでさえ、普通は疲れるものなのに、横島の行ったことは、全身ヒーリング
かなりの疲労が横島を襲うが・・・

ポイ

「はああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

横島は指輪を外し、またも全身ヒーリングをする

「す、すごい・・・」
「こ、これが忠夫さんの本当の霊力・・・」

どこかあたたかく、そして強い光が、横島と少女の間から漏れる。

「はああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
「ちょ、ヨコシマ!?それ以上無理したら!!」
「た、忠夫さん!!」

少女の顔色は良くなるにつれて、横島の顔色が悪くなり始める。
だが、横島は全身ヒーリングを止めようとしない。

「お、俺は大丈夫だから・・・」

少女を抱きしめたまま、横島がルシオラとアリスに微笑みかける。

『完』『全』『回』『復』

『満』『腹』

『温』


体力を回復させ、すかした腹を満腹にし、冷えた心と体を温めるように、

『幸』『夢』

今は、幸せな夢が見れるように、

横島は少女を抱きしめて、少女の頭を撫でる。


「も、もう大丈夫よ!!だからヨコシマもうやめて!!」
「忠夫さん!!この子はもう大丈夫ですから!!」

横島がルシオラとアリスの言葉を聞いて、全身ヒーリングをやめる。

「ぜえ~~ぜえ~~ぜえ~~~~」
「すーーー・・・」

疲れきって息の荒い横島に抱きかかえられ、少女は静かな寝息を立てていた。

「ふう・・・とりあえずヒーリングしたけど・・・飢え事態は誤魔化しただけだからな・・・」

なにか食べさせな・・・と言う横島。

「私の部屋に戻る!?」
「い、いや・・・それよりも・・・もっといい場所がある・・・・」
「どこですそれ?」
「魔法のレストラン・・・『魔鈴』だ・・・」


横島が美少女美姫と会話中、同時刻

Gメンオフィス

「く・・・まだ見つからないのか・・・・」

西条はいまだに少女を探していた。
自分の今ある力を全てを使い、自分も動いて全力で探したが、目撃情報すら無いのだ。
こうまで見つからないと、少女のために、諦めはしないが・・・イラついてくる。
西条がイライラして、今日何本目になるかわからない煙草を口にくわえて火をつけた瞬間、


ゾク!!

ポロ・・・

「な!ってあっちーーーーーーーーーーー!!」

かなり強い霊波を感じ、驚いて煙草を自分の手に落としてしまった。

「フーー!フーーー!!・・・これほどの霊波・・・雪之丞君・・・・・横島君!?」

彼の知る中で、こんなにも強い霊力を出すのは、この2人しかいない。(知る中でというよりも、人間でありながらのほうが正しい)
横島と雪之丞のどちらかだ。
で、どちらにしても、これだけの霊力を出すろいうことは、ただ事ではないだろう。

「・・・どちらかは知らないけど・・余計な仕事を増やさないでくれよ・・・・」

とりあえず西条は霊力の発信源へと向かう。(煙草の火を消して)
そこに自分探している少女がいるとも知らずに・・・。
手に火傷を負って。


同時刻

美神除霊事務所


ゾク!!×4

「なにこの霊波!?」
「美神さん!?」
「こ、これは・・・・」
「ヨコシマね・・・・」

事務所内のソファーに座り、夜の仕事に向けてのんびりしていた美神達は、強い霊波を感じて驚いた。

「こ、これが横島クンの霊力っていうの!?」
「間違いないでござる!!」
「・・・この霊力・・・妖怪を惹き付ける感じ・・・・間違いないわ・・・」

シロ&タマモの犬神コンビは、すぐに横島の霊波だとわかった。

「こ、これが横島さん!?」
「ちょ、ちょっとまってよ!!これが本当に横島クンだっていうの!?」

ちなみに美神&おキヌは横島の本気を知らない。
美神が攫われた時は、結局指輪を外さずに殺されてしまったし、いつもの除霊の時も横島は指輪を外さなかった。

「だから間違いないでござる!!この霊波は先生でござるよ!!!」
「まあ・・・信じれないのも無理ないわ・・・いつもヨコシマ、力を抑えてたし・・・」

タマモの言葉にさらに驚く美神とおキヌ。
指輪を外さなくても美神より霊力が強かったのだ。
それでも抑えていたと聞いたら驚きもする。
どうやらタマモ&シロは往来の勘のよさで、横島が隠してた事を見抜いていたらしい。


(あ、あれで抑えていたんですか!?)
(横島クン・・・・私に修行の成果・・・隠してたわね!?)

訂正、おキヌは驚き、美神は怒った。


教えたら・・・コキ使われそうだし・・・・

「な・・・なんか今、先生の声が聞こえたような気がするでござる・・・」
「わ、私も・・・」
「わ、私も聞こえたわ・・・」


・・・・・・・・・

「と、とりあえず行くわよ!!(あの馬鹿!またなんか厄介事に巻き込まれてるわね!!)」

美神達は向かう。
そこに横島が言い忘れていた女性がいるとも知らずに・・・。


レストラン『魔鈴』


カランカラン♪

「いらっしゃいませ・・・て横島さん!?」
「こ、こんちわ~~す・・・・魔鈴さん・・・」

疲れきった顔した横島が、銀髪で黒い羽を生やした少女を背負い、金髪の女性とショートカットの女性に支えられながら店に入ってきたのを見て魔鈴は驚いた。

「ど、どうしたんですかいったい!?」
「あ・・・その・・・この子を寝かせる場所と・・・あと起きたら霊力と体力が付くものを食べさせてあげてほしいんですけど・・・」
「そ、それはいいんですけど・・・横島さんは大丈夫なんですか!?」

横島は、指輪を外しての全身ヒーリングでかなり疲れきった顔していた。

「お、俺は大丈夫で・・・・」

ガク

「忠夫さん!?」
「ヨコシマ!?」
「横島さん!?」

喋ってる途中で気を失いそうになったのか、横島の膝が落ちそうになった。

「あ、やべ・・・・わりけど・・・この子持ってくれるか・・・俺だと落としそうなんだ・・・」
「無茶するからよ・・・」

そう言って背負ってる少女をルシオラに預けた

「すんません魔鈴さん・・・俺も休ませてもらっていいですか?」
「当たり前です!!帰ると言い出しても帰させるつもりありませんでしたから・・・」

こっちですと言って魔鈴が横島達を店の奥に誘導する。

「すんません・・・」
「いいんですよ・・・・ネコさん、後お願いね?」
「任せるニャ!」

お店を黒猫に任せて、魔鈴は横島達を誘導する。
横島はアリスに支えられ、少女はルシオラに抱えられながら、奥へと進んだ・・・。


{あとがき}

ちょっと中途半端だけど・・・長くなりそうなんで切ります 義王です

少女について

名前 鷹条 美姫 (たかじょう みき)

某ゲームに出てくる猫少女とは関係ありません。


全身ヒーリング かなり疲れます。さすがの横島もダウンします。

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