だんだんと自分が嫌いになってくる・・・・・・
「どうしようもなかった・・・」
もっと早く気付いていれば・・・助けれたかもしれない・・・・
「仕方ない・・・襲ってきたのは向こうだ・・・」
それは理性を失っていたからだ・・・・
理由はわからないが・・・猿の前は普通の人間の子供だったんだ・・・
早く気付いていれば・・・・人間に戻せたはずだ・・・
「そうかな?」
そうだ・・・最後にあの子は、「死にたくない」って、俺を見た。
理性が戻っていたんだ・・・。
俺は何も救えない・・・・・・そんな俺が・・・・許せない・・・・・・・
鷹条グループの依頼から数日たった日曜日のこと
公園
「ここで・・・・いいだろ?」
「そう・・・ですね・・・」
時間は午後1時ごろ。
横島とアリスは2人っきりで公園に来ていた。
いつもは子供が遊んでいる公園だが、ナゼか今は誰もいない。
お互いベンチに腰掛け、見詰め合う2人はまるでカップル
「忠夫さん・・・・」
「アリス・・・・・俺・・・・・」
いや・・・別にラブシーンじゃないっすよ?
「俺・・・・これの使い道知らんのだが・・・・なんだろうこれ?」
「私も・・・わからないです・・・」
夕月 蛍 から横島宛に送られてきた壊れ物のシールの貼られた箱。
中には、手紙と謎の装置?みたいなのが入っていた。
で、手紙には、『使い方はアリスが知っているはずだから♪あと、初めて使う時はなるべく広いところで使ってね♪』なんて書かれていた。
で、装置はまるで・・・・少し大きめのジョイスティック?
そんなわけで、アリスを呼び出したのだが・・・・
「へ?知らないの?」
「はい・・・以前に蛍が作ったものとは・・・別物みたいですし・・・というより・・・・もう操作したくない?」
「いや・・俺に聞かれても・・・・」
「まあそんなわけで・・・私もこれの扱い方は分かりません・・・」
「そ、そうか・・・・(以前何があったんだ!?)」
でだ。本人に聞くことにした。(アリスの携帯)
プルルルルルルルルルル ガチャ
「あ、蛍・・・うん・・・届いたけど・・・」
「え!?でも・・・それやって前に爆発したじゃない!?」
(ば、爆発!??)
「え・・・今度は対丈夫って・・・それ何度目よ・・・」
(何度目!??)
「で、使い方は・・・・」
(なんか・・・使いたくないぞ・・・)
「うん・・・先端に文珠入れる場所があるからそこに何もない文珠を入れて・・・・」
アリスが復唱するので横島は用意し始める。
(これか?)
コロン
横島が、丸い突起物に開いてる穴に文珠を入れた。
「で・・・・スタートボタンとセレクトボタンとL1L2R1R2の同時押し・・・」
ガチャ!!
ウイ〜〜〜〜〜ン
どうやら電源が入ったらしい
「で、そのあと・・・突起物を上、上、下、下、と倒して・・・・」
(上、上、下、下・・・・・)
「L1、R1、L1、R1の順に押して・・・」
(L1、R1、L1、R1・・・・・)
「×、○っと押す・・・・・」
(B、A・・・じゃなくって・・・×、○・・・っと・・・)
ポチっとな♪
シュン!!!
「は〜い♪ヨコシマ♪」
押した瞬間、目の前に、携帯もったルシオラが現れた。
「ななななななな!?」
「って蛍!?」
「どう?私の新発明!!その名も『どこでも呼び出し君』よ♪」
まるで悪戯の成功したような子供っぽい笑みを浮かべるルシオラ。
「で、それの使い方はおいおい説明するとして・・・はい、おみあげ♪」
そう言ってルシオラが、横島と蛍に赤、青、黄色のテープ三つを渡す。
「テープ?」
「どうするのこれ?」
「ふっふっふっふ♪実はそれ・・・ただのテープじゃないのよ〜♪」
ルシオラは初めて自分の作った物が上手くいってテンション高め♪
「こうやって〜〜〜♪」
そう言ってルシオラが、公園にある象さんの形をした滑り台に、白のテープで円を作る。
すると・・・・
ブン!
「ほら♪」
「なにーーーー!!??」
「すっごーーーい!!」
なんと、テープでできた円の中に入ってしまった!!
「ほら来て二人とも!!あ、靴は脱いでね♪」
ブン!!×2
そう言ってルシオラが、2人を引っ張り、円の奥へと入っていった。
で、でた先が・・・・・
ブン!!!×3
「ここは・・・どこ?」
「ここって・・・」
「そう!!私の部屋よ!!!」
可愛らしい・・・・くないルシオラの部屋。
なにやらわからん機械やらなんやらで埋め尽くされ、何台ものパソコンが置かれ、座れる場所っていったら、ベットの上ぐらいだった。
ドアには、さっきと同じようなテープが円になって貼られている。そっから出てきたようだ。
「これぞ新発明!!『天狗の抜け穴場』よ!!」
そう言って意気揚々と、テープを掲げるルシオラは目がキラキラと光ってた。
スーパーテンション状態のルシオラ。
だが、横島とアリスはあまりにもの部屋の汚さに絶句状態
「うわ〜・・・・(女の子っぽくねーぞおい!!)」
「あ、あいかわらず・・・なんていうか・・・(変わってないわね)」
「ちょ、・・・今日はたまたまよ・・・たまたま・・・(部屋、汚れてるの忘れてたわ・・・)」
「そうか?お前逆天号の時も、えらく汚い部屋を掃除させてなかったか?(実際の部屋の広さがわからんぞ?)」
「うっ・・・」
「蛍って・・・前世からこうだったのね・・・」
「あう・・・・」
2人の言葉にいじけたルシオラは、部屋?のすみにわざわざスペースをあけて、いじけてしまった。
テンションダウン!!
「ううう・・・どうせ・・・私なんか・・・・」
「・・・とりあえず片付けるか・・・(いったいドコの汚宅だこれ?)」
「・・・そうですね・・・」
「って!!無視しないでよ!!!」
てなわけで・・・お片づけ開始!
がさゴソがさゴソ・・・
「なあ・・・これ燃えんのか?」
「あ、それはダメ!!後で使うから!!」
ガさゴソガサゴサ・・・
「これって・・・どうするの蛍?・・」
「あ、それ?・・・ただの爆弾よ♪」
「ふ〜ん・・・ってえ!?」
「いや〜なんか作ってるうちに出来ちゃって・・♪」
「・・・・これって燃えるゴミ?」
「そうじゃない?」
ガさゴソガサゴサゴッソ・・・
「これは?」
「あ、それは・・・なんだけ?」
「・・・・捨てるぞ?」
「・・・うん。」
ガさサササ・・・ゴソ・・・
「これは・・・なに?」
「それは・・・・確か、コロッケ大好きなロボットの欠片だったような・・・」
「こっちは?」
「それは、どら焼き大好きなロボットの尻尾だった奴よ・・・」
「「捨てていい?」」
「・・・う〜ん・・・もう使わないし・・・いいわよ。」
ガさゴソガサゴサザさざ・・・
「コントローラ?」
「あ、それ触ったらダメ!!原子の力で動いてる巨大ロボットが動いちゃうから!!」
「あ・・・そう・・・」
「これは・・・なんなんだ?」
「それS2機関っていうの・・・何かの役にたつかな〜って思って作ったんだけど・・・」
「捨てるぞこれ・・・・」
「・・・そうね・・・」
ごっそっごっそ・・・
「こ、これって・・・・」
「あ、それ♪すごいでしょ♪超合金Zで出来てるの♪」
「・・・使えるの?」
「うん♪・・・だからとっといて♪」
ゴッソッソッソ・・・
「こ、これは!?」
「あ・・・それは・・・・北海道あたりで手に入れた最終兵器に改造されちゃった子の部品の一部よ♪」
「ああ〜・・・あの一番最初の腕からはえてた機関銃みたいなの・・」
「そう、それよ♪」
「・・・・どうすんだこれ?」
「そうね・・・・・」 キラン!
「な、なに蛍?」
「最終兵器になってみる気ない、アリス?」
「無いです・・・」
掃除終了!!!!
「ふう・・・これで大分マシになったな・・・・(俺の部屋より広かったのかここ・・・)」
「な、なんか途中で、出てきてはいけない物があったような・・・(しかも燃えるゴミに出したのもあるし)」
「ま、まあ・・・気にすんな!」
「そ、そうよ・・・気にしたら負けよアリス♪」
「そ、そうですね・・・(逃げなきゃダメ!逃げなきゃダメ!!逃げなきゃダメ!!!)」
「「「あははははははははは・・・・ふう・・・」」」
カラ笑いの後にため息・・・お約束♪
「私・・・飲み物持ってくるわ・・なにがいい?」
「あ、俺コーヒー・・・」
「私は・・・お茶を・・」
「わかった・・・・」
その後、横島達は軽く談笑し・・・
夕方
「あ、俺バイトがあるんだ・・・」
「バイトって・・・やっぱり美神さんの所?」
「ああ・・・まだ美神さんの所でバイトしてるけど?」
「ふ〜ん・・・じゃあ私も行くわ♪」
「へ?」
「久しぶりに会いたいし・・・ね♪(敵を知り、己を知れば、百戦危うからず・・・てね♪)」
「え・・ああ・・まあいいけど・・・(そういえば・・・ルシオラの事言ってなかったな・・・)」
ルシオラは敵情視察のつもりなんだが・・・横島がそんな事に気付くはずもなく・・・
なおかつ黙っていた(忘れていた)ことで、一悶着起こることを予想できるわけなく・・・・・
「あ・・・私も・・・美神さんに会いたい・・・・です。」
「???」
「あ、わ、私も・・いちおGS目指してますから・・・できればお話聞きたいんですけど・・・。(私だって!!)」
「あ・・まあ・・アリスなら美神さんも知ってるし・・・機嫌がよければ色々と話聞かせてもらえるかもしれんな〜。」
アリスが妙に気合が入ってる事も見抜けるわけもなく・・・・
「それじゃあ、行くか?」
「うん♪」
「はい♪」
結局3人で行く事になりました♪
???サイド
お腹すいた・・・・
彼女の生活は悲惨だった。
もう・・・盗みたくない・・・・・でも・・・・
限界まで我慢して、お腹がすいたらその能力を使って、近所のスーパーなので少量の盗みをして飢えを凌ぎ・・・・
誰かに見つかったら・・・・
それ以外の時は、その能力で姿を隠し、公園の滑り台の下で夜露を凌いだ。
もう・・・死ぬまでこうしてなきゃいけないのかな?
理由はわからない。
でも、あそこに戻ったら、酷いことされる。
戻りたくない・・・・戻れない・・・・
人に見られたら・・・あそこに戻される・・・・
誰にも会えず、否、誰かに会ったら、あそこに戻される。
そんな恐怖が彼女に付きまとう・・・。
飢え、寂しさ、恐怖・・・様々な負が・・彼女を襲う。
だが・・・・
お腹・・・すい・・「ななななななな!?」・・・へ?
「って蛍!?」
「どう?私の新発明!!その名も『どこでも呼び出し君』よ♪」
それも・・・今日でおしまいだった・・・。
なに・・・あれ?
「で、それの使い方はおいおい説明するとして・・・はい、おみあげ♪」
今・・・急に現れたような気が・・・
「テープ?」
「どうするのこれ?」
「ふっふっふっふ♪実はそれ・・・ただのテープじゃないのよ〜♪」
ショウトカットの女性が、滑り台に近づいてくる。
見つかった!?
「こうやって〜〜〜♪」
ブン!
「ほら♪」
「なにーーーー!!??」
「すっごーーーい!!」
・・・・壁の向こうから・・・顔が出てる!?!?
「ほら来て二人とも!!あ、靴は脱いでね♪」
ブン!!×2
そういって、金髪の女性と、バンダナをした少年が。テープで出来た穴の中に入っていった。
・・・・・・・凄〜い!!!
なんだろあれ!?手品!!??
久しぶりに笑う少女。
背中に黒き羽を生やそうと、髪の色が銀色だろうと、その笑みは、まさに天使。
久しぶりに笑った。
本当に久しぶりに・・・
いつの間にか来ていたバンダナの少年と金髪の女性。
突如として現れたショウトカットの女性のおかげで・・・・。
そして思い出す・・・死んだおじいちゃんから最後に貰った言葉
「ワシは・・・美姫(みき)の笑った顔が・・・大好きじゃよ・・・」
大好きだったおじいちゃんが最後に言った・・・言葉
死ぬ間際、背中から羽が生え、髪の色が銀色になっても、何かわらず接してくれたおじいちゃんの言葉
笑わなきゃ・・・・
彼女は決心する
笑わなきゃ・・・おじいちゃんが・・・・悲しむから・・・
でも・・・
どうやったら笑えるの?
そして・・・
あのお兄ちゃん達・・・
久しぶりに笑わせてくれた、見知らぬお兄ちゃん達
あのお兄ちゃんに・・・・聞いてみよう・・・・
確かに、恐怖の視線で見られるかもしれない・・・・でも・・・
そうなっても・・・私は笑うよ・・・
これから先・・・どんな目で見られても・・・・笑える場所を・・・
探そう・・・笑える場所を・・・・
{あとがき}
義王っす!!
ルシオラについて
え〜苗字決定!!!
みなさまありがとうございます!!!!
で、色々考えて、考えて、考えぬいた結果、通りすわり様から頂いた、
夕月 蛍 に決定しました!!!!
髪型
ショウトカットと書いてますが・・・原作のルシオラと一緒です。
で、あれってなんていう髪型か分からなかったため(女性の髪形に詳しくないんっす)、ショウトカットって書いた次第です・・・はい・・・。
鷹条 美姫 について
銀髪のウェーブのかかった長い髪。背中から黒い羽(ワルキューレみたいなの)+スクールラン○ルの塚○ 姉妹を、足して2で割った様な子です。
現在小学校3年生ぐらいで、そのわりには小さめの女の子 身長 120センチぐらい。体重 秘密 趣味 ピアノ 元お嬢様です。
性格
しっかりしているが、たまに天然入ってます♪
次回!!
幸せについて
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