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▽レス始

「許せない自分を3(GS)」

義王 (2005-01-17 17:17/2005-01-17 18:36)
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医薬会社にて

「・・・わかりました・・・お引き受けいたします。」
「ありがとうございます・・・研究所までは、ヘリでお送りいたしますんで・・・。」

横島が事務所に来たために、今日の依頼主の所へ赴いた美神達。
依頼主は鷹条グループ社長こと鷹条 春樹(35)
社長というには、ちと若すぎる。

依頼内容は、自分の所の研究所内に悪魔?(素人目では判断無理)かなんかが現れ、そこの研究者達を数名殺害したのち、その研究所に居座っているから退治して欲しいとのこと。

ギャラは口止め料込みで、依頼達成後に4億。
現場までの送り迎えは、ヘリでやってくれるとのこと。

鷹条グループ

かなりでかい組織で、最初は普通の医薬会社だったのだが、新しい社長に代わったとたんに、様々な事業に手を出し、様々の分野に組織を広げつつある。
近年、新しく海底テーマパーク レミュ○  を作るとかなんとか・・・。


ヘリ内にて

「今回は悪魔退治っすか?」
「う〜ん・・・聞いた話によると悪魔みたいなものって話しだけど・・・」
「それじゃ悪魔じゃないかもしれないんですね?」
「行って見ないと分からないわ・・・妖怪かも知れないし・・・魔族かもしれない・・・」

そういって美神が横島達に写真を見せた。
監視カメラの映像写真だ。
今回の相手がバッチリ写っている。

血だらけの廊下に、ポツンっと佇む「何か」
毛むくじゃらの人間に、猿のような尻尾(かなり長め)を付け、鋭い歯をした「何か」が写っていた。
そして極めつけはこれ・・・・なんと腹?の部分に大きな口が開いているのだ。


「なんか相手したくないでござるな・・・」
「・・・あの口に食われなければいいけど・・・」
「なんっすかねコイツ?」
「わかんないわ・・・こんな妖怪や悪魔が出るような文献や話なんて、聞いたことないもの・・・」

大体の妖怪や悪魔、神には、良くも悪くも伝説やらなんやらがあるのだが、(例:タマモ→傾国の怪物)
今回の敵にはそれがない。つまり・・・・

「相手がなんなのか・・・全然わからん・・・・と?」
「なんか、いきなり不安的中?」
「的中して欲しくなかったでござる・・・」
「大丈夫でしょうか・・・」

口々に不満タラタラな横島達

「大体、普通はちゃんと前調べしとくもんじゃないっすか?」
「な!あんたよこ・・「無理よ・・・・「ギャラが億単位だー!!」ってはしゃいで何にもしなかったんだから・・・」」

横島の言葉に文句を言おうとしたが、タマモがさえぎった。

「タマモ!!あんた余計な・・「仕方ないでござる・・・美神殿はお金が絡んだら周りが見えなくなるでござるから・・」」


今度はシロがさえぎった。


ブチ

そして何かが切れた。


「うるさーーーーーーーーーい!!!相手がなんだろうとぶっ倒せばいいのよ!!!!わかった!!!???」


「「「は、はい(でござる)」」」


先が思いやられる美神達であった・・・。


(・・・・なんか違和感あんだよな・・・・この写真・・・・)


・・・・・バババババババババババ


「何か」が徘徊する研究所

屋上

「それじゃあ、帰りは連絡ください!!」

ババババババババババババ・・・・・・・・・・

こうして屋上に降ろされた美神達。

「さあ、気合入れて行くわよみんな!!」
「はい!!」
「まかせるでこざる!!」
「まあ、油揚げのために、ちったあ気合いれるわよ」
「・・・・・・・」

美神が声を上げて、士気を高めようとするが・・・

「横島クン!!聞いてるの!?」

横島だけが、写真をジッと見て、声を上げなかった・・・。

「あ、はい!!すんません!!!」
「たく・・・」


「何か」が徘徊する研究所内

六階
シロ&タマモの嗅覚を頼りに進む美神達一行。

クンクン・・・
クンクン・・・

「匂いはこの下からでござるな・・・」
「そうね・・・多分この階にはいないわ・・・」
「荒らされた様子も無いですし・・・」
「六階には来てないようね・・」
「・・・・・・・(なんなんだこの違和感は・・・どっかおかしいぞこの写真)」

皆が五階に移動する際、横島はいまだに写真と睨めっこしていた。

五階


クンクン・・・
クンクン・・・

「匂いが強くなってきたでござるけど・・・」
「多分この階ではないわね・・・」


四階

クンクン・・・
クンクン・・・

「ここでもないでござる・・・」
「そうね・・・でも少し血の匂いと死臭が強くなってきてるわ・・・」


三階

「多分この階でござる」

シロが三階でストップした。

「・・・多分、人を殺したのは一階か二階で、その後三階に登ってきたようね・・・」

二階から三階に上る階段に血の足跡が付いており、それがそのまま三階の奥まで続いていた。
その足跡を辿って進む。

ちなみに配置は、

美神

横島、おキヌ、タマモ 壁

シロ

の順番。

これなら前、後、横から敵が襲ってきても、すぐに横島が動ける配置だ。


足跡を辿って進む美神達は、一つの部屋の前まで来た。


「何か」が徘徊する研究所

資料室前にて

「・・この先ね・・・・」

扉の向こうから、禍々しい妖気をを感じた美神が、神通根を構える。
シロ&タマモは手に霊波を軽くこめ、いつでも霊波刀&狐火を出せるよう構え、おキヌもネクロマンサーの笛を構えた。


ここで配置変え

横島、シロ

美神

タマモ、おキヌ

「それじゃあ横島クン・・・開けてみて・・・」
「わ、わかりました・・・・(やっぱり俺の役目なのねー!!)」

ドキドキドキドキドキ・・・・

ガチャ・・

キィーーーー・・・

「あれね・・・・」


部屋の中は荒らされており、床に様々な資料と思われる紙や本などが散らばっており、赤く染まり、机、椅子などが倒れている。
そして丁度部屋の真ん中に、写真でみた「何か」が・・・丁度、美神達を背にしてあぐらをかいて座っていた。

「猿のような尻尾・・・・猿の変化かしら?」
「・・・・・・やっぱりなんか変なような気が・・・・」

突然「何か」が立ち上がり、こちらを向く。

身長は150ぐらいで、人型。
体毛の色が黒く、尻尾がかなり長いし、腹に大きな口が付いているが・・・・

「猿?」
「猿よね?」
「猿でござるな。」
「猿ですね・・・」
「猿・・か・・・」

その姿は猿そのものだった・・・。

ホギャアアアアアアアアア!!!!!!!!!!

ダン!!!

猿が叫び、前衛の横島に襲い掛かってくる。

(速い!!!)

ガチ!!

猿が横島に噛み付こうとした瞬間に、避けきれないと判断した横島がサイキック・ソーサーで猿の顔を受け止める。

(あれ?やっぱり変だ・・・)
バチン!!

猿がはじかれ、バランスを崩した瞬間に、

「うおおおおおおおお!!!」
「狐火!!!」
「はあ!!!」

シロ&タマモが左右から霊波刀と狐火で攻撃し、横島の頭上を飛び越え美神が神通根(鞭状)で攻撃する。

ブン!!

ボウ!!

バシ!!

だが、猿は尻尾の力で後に飛び、三つの攻撃をよけた。

で、ここで問題発生!!

「こらーーー!!危ないでござるよ!!!」
「し、仕方ないでしょ!!」

シロは霊波刀で突っ込み、美神&タマモは遠隔攻撃をしたのだ。
猿が避けたとなると、当然シロに当たりそうになる。

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!!おキヌちゃんネクロマンサーの笛!!」
「はい!!!」

ピィーーーーーーーー!!

「ウガ!?」

おキヌの能力で猿の動きを鈍らせ、

「うおおおおお!!」
「てい!!」

ガチ!!!

「うおっと!?」
(・・・わかんねえ!!でもどっか変だぞこいつ!!)

横島&シロによるダブル霊波刀攻撃をしかけたが、猿は横島のほうを避け、シロの攻撃を尻尾で受け止めた。そして・・・・

「がああああ!!」

パリーーン

かなりの勢いで、窓を突き破って逃げた・・・・。
研究所の回りは、海と森。
猿は森のほうに逃げていった。


「に、逃げた!?」
「へ!?」

シロの攻撃を受けたと同時に、狐火&神通根で攻撃しようとした二人の攻撃が出る前に、逃げた猿。

「横島クン、シロ、タマモ、追って!!(あんなの逃したらヤバイ!!)」
「はい!!これ持っててください!!」
「承知!!」
「わかった!!」

美神除霊事務所の最速メンバーが、突き破った窓から飛び出し猿を追う。

「ちっ・・・私も追いたいけど・・・私の足じゃ無理ね・・・」
「私も・・・・」

横島から貰った文珠を手の中で遊ばせながら、美神とおキヌは、猿のわった窓から、森を眺めた。


ちなみに事務所メンバー足の速さランキングは、以下のとおり、

1位  シロ  人狼   (人狼だし・・・・)
2位  横島  規格外 (指輪を外せば1位)
3位  タマモ 妖狐   (空を飛べばシロと同列)

で、大分差があって、

4位  美神  守銭奴  (それでも結構速いです)
5位  おキヌ 清純派ヒロイン  (ちとトロイ)

の順番です。


ザザザザザザ・・・タン・・・タタン・・・・

猿が逃げる。

途中で、木に飛び移ったりして・・・・横島達から逃げる。

ガシ!!   バクン!!!

途中で、空を飛ぶ蝙蝠や、木の実を掴み、自分の腹にある口に放り込んだりしながら・・・逃げる。


なぜ自分が襲われているのか・・・・わからない・・・・・
なぜ自分がなんな所にいたのか・・・・わからない・・・・・・
なぜあの人達が自分を襲ったのか・・・わからない・・・・・・・
なぜ自分が蝙蝠や木の実を食べているのか・・・わからない・・・・
なぜ自分がこんなことできるか・・・・・・・・わからない・・・・・・


でも


・・・・もう無理・・・走れないよ・・・・・僕・・・・


彼の意識はここで途絶えた。


タン!タン!!タン!!!

タタタタタタタタ!!

バッサバッサ!!

横島は木から木へと、飛び移りながら猿を追い、(一度やってみたかったー!!)
シロは、木を避けながら地を走り猿を追い、(先生・・・本当に人間でござるか?)
タマモは、手を羽に変化させ、木より高く飛んで猿を追った。(横島が猿に見えるんだけど・・・)

5分ぐらいたった時・・・・急に猿が逃げるのをやめた。


「ん?・・・・諦めたでござるか?」
「かもしれんが・・・・油断すんなよ・・・・タマモ!!また逃げるかもしれないから上から見ててくれ!!!」
「わかった!!」


トン

横島は、木から降り、シロと並び、猿の、でかたを待つ。

森の中、対峙する猿と横島&シロ。

(ちッ・・・足場がわりい・・・・ちとヤバイ・・・かな?)

横島がそんな事考えていると・・・・

「ホギャアアアアアアアアアア!!!!!」


ダン!!!

猿が2人に襲い掛かってきた。
狙いは・・・シロ。

「がは!?」(天狗殿よりはやいでござる!!)


かなりの速さでシロの両肩を掴み、そのまま頭を噛み付こうとする猿。
その速さは人狼のシロですら、見えなかった。

「させるかーーーーー!!!!」

ブン!!

ドコ!!!

ズシャ!!!

横島が、シロに噛み付こうとする猿の顔を、栄光の手(棒状態)で、ぶん殴り、シロから離す。
が、離れる瞬間に猿が尻尾でシロの腹を切り裂いた。

「ホギャアアアアアアアア!!!!!!!」

「うわっと!?」

いったん離した猿が、切られたせいで体勢の崩れたシロを、尻尾で攻撃しようとするが、横島がシロをかかえ、後ろに飛んで回避する。

「ちっ!!こいつシロばっかり狙いやがる!!」

ガキン!!

ブン!!

ブン!!

バシーン!!

噛み付き、殴り、蹴り、尻尾と、猿がシロ一点狙いで攻撃をするが、横島が脇にシロをかかえて、かわす。
反撃しようにもシロを抱えてるため、できない横島。

「せ、先生・・・拙者大丈夫でござるから・・・・おろしてくだされ・・・酔ってきたでござる・・・」

シロは、腹に尻尾を食らったが、動けないわけじゃない。服の腹の部分が横一文字に切られて、血が出ているが傷はかなり浅い。
だが・・・・

「すまん・・・無理・・・・」
「なぜでござる?」
「多分降ろした瞬間にやられるから・・・・」

シロを降ろそうにも、猿がそうさせない。

「た、タマモ!!頼む!!」

上空で待機中のタマモに、援護を頼む横島。

「OK!!」


ゴオオオオオオオオ!!!!

「ホギャ!?」

狐火が猿を襲い、猿はシロにたいする攻撃を止め、その炎を振り払う。その隙に・・・

「「ダブル霊波刀!!(でござる)」」

子弟そろっての霊波刀攻撃!!

ズシャアア!!!!

横島の霊波刀は、尻尾を切り落とし、シロの霊波刀は、猿の右肩部分を切りつけた。

「ガアアアアアアウ!!」
「こ、これでやっかいな尻尾の心配は無くなったな・・・・」
「うううう・・・・気分悪いでござる・・・・」
「んなこと言ってる場合か!!」

いやまあ・・・そうなんだが・・・こればっかりはしょうがないと思う。
作者自身も、これのせいで、大事な試合を落としたことがある。


「と、とりあえず止めさすぞ!!」
「は、はいでござる!!」

気合で酔いをごまかし、猿に切りかかる横島&シロの2人。
猿のほうは、切られた痛みと、狐火の熱さで混乱中だ。

「どりゃああああああ!!」

ズシャアア!!!


「ギャアアアアアア!!!!!!」

まず横島が、横に切りつけ・・・

(な?こいつ・・・・そうか!!)


「シロ!!ストッ「はあああああああ!!」」

ズシャアアアアアアアア!!!

「ウガ・・・・ガアアア・・・ア」

シロが縦に切りつけた。

猿・・・・・死亡。

「どうでござる!!先生との二人技!!十文字切りでござる!!」
「・・・・・・・・・・」

シロは敵を倒したことによりガッツポーズで喜んだが、横島は、顔色が悪い。

バサ!!

「おつかれ・・・ってどうしたの?顔色悪いわよ?」

空から降りてきたタマモが、顔色の悪い横島を心配そうに覗き込む。

「ん・・いや・・なんでもない・・・少し疲れただけだ・・・」

そう言って横島は、少し笑い、猿の死体に手をおいた。

(くそ・・・・やっぱりそうか・・・・)

「どうしたのヨコシマ?」
「いや・・・なんでもない・・・美神さんの所に戻ろう・・・」
「う、うん・・」

そういって横島は、近づいてくるタマモを、猿の死体から離すようにとうざけた。

(臭いでばれたらいかんからな・・・


猿の正体が・・・・・・ただの普通の人間の子供だったなんて・・・・・)

猿に切りつけた時、横島と猿の目が合った・・・。
猿の目は・・・・人間の子供の目をしていた事に・・・横島は気付いたのだった。

(俺達は・・・・子供を追っかけまわして・・・・殺した・・・・)


{あとがき}

なんか・・・組織ぐるみの悪って好きだな〜・・・義王です

猿について

腹についてる口・・・・ここで食ったものはすぐに栄養になる。
尻尾・・・・・・硬くて長い。
速さ・・・・・・天狗より速いけど・・・・横島なら目で追える。

最初にシロに切りつけられた時、理性を取り戻したが、怖くて逃げた。
ラストに横島に切りつけられた時、もう一度理性を取り戻したけど・・・・シロに・・・。

もう死んじまったけど・・・・いちおという意味で・・。

横島の強さについて

結構あいまいです。
指輪を外したら、霊力、体力共に、大幅アップしますが、動体視力とかは、指輪を外さなくても凄いです。

鷹条グループについて

でっかい組織です。元々は医薬会社でしたが、今じゃ、さまざまな分野にからんで商売しています。
こんど、海底テーマパーク レミュ○を作ります。

ぼやき

ギャグ書きてーーーーけどなんでかギャグにならねえーーーー!!!!!!

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