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「霊光波動拳継承者・横島・教師編(2部3話)(GS+幽遊白書)」

柿の種 (2005-01-16 00:25/2005-01-16 22:38)
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GSにしてみせる!!・・・・・・・っと、言ったはいいが、霊力そのものに関してはどうやってあげていいかわからない横島、いや、まったく知らない訳ではないが、基本的な上達方法に関しては狭霧は既に実践している。そこで、横島は幻海に聞きに言ってみること下・・・・・・・・が、

「阿呆、そんな事自分で考えな。自分の引き受けた事ぐらい自分で考えなよ。」

っと、言われた。その後、横島は根強く説得するが彼女はまったく聞く耳を持ってくれなかった。しかし、横島が諦めて帰ろうとした時だった。

「まあ、これでも持ってきな。」

そう言って、蔵馬特製の薬草(毒草)(横島達に食わせたものよりも大分弱いもの)を持たせてくれた。


「と、いう訳でこれを毎日ご飯にかけて食べれば強くなれると思うよ。・・・・・・すっごくまずいと思うけど・・・・・。」

「頑張ります!!」

横島が冷や汗を流しながら渡すそれを狭霧は笑顔で受け取る。真っ直ぐな少女である。

「それから、もし、これで駄目なようなら妙神山に行ってみようか?」

「みょ、妙神山ですか・・・・。」

狭霧の声に緊張が混じる。無理も無い妙神山といえば一流のGSのみが修業する神のいる聖域なのだから。

「うん、あそこなら多分確実に霊力があげられると思うし。・・・・・まあ、生き残ればの話だけど。俺ももうちょっと他にいい方法が無いか考えてみるから、後、1年位修業して駄目そうなら行ってみよう。」

「で、でも、私なんかがあそこで修業させてもらえるんでしょうか・・・。」

不安そうな顔。横島は割とほいほい受けているがあそこは本来なら選ばれたごく一部の人間のみが修業を許される所なのである。

「まあ、推薦状は俺が書くし、テストの鬼門との勝負は何とか勝てるように俺が方策を考えて見るから。とりあえず、今は頑張ってみようよ。」

「は、はい!!」

元気よく頷く狭霧と、それを微笑ましそうにみる横島。こうして、彼等の師弟関係は始まった。


「んじゃ、俺なりの霊力のあげ方を教えてみるよ。」

今までに教わった事、自分の経験、そして自分なりに色々と調べて勉強した知識をもとに横島は狭霧の訓練メニューを考え出していた。

「は、はい!!先生!!」

返事をする狭霧。授業を終えた後、仕事の無い日はなるべく狭霧の訓練に付き合うようにしている横島。これに関して美神やおキヌ等が嫉妬しているので御機嫌取りの為にも土日は毎週デートである。

「霊力をあげる修業ってのは大雑把に言って二つに分けられる。最終的な限界をひき挙げる為の修業と今の限界をその限界に近づける為の修業。で、狭霧ちゃんが普段している修行ってのは後者の方だ。ただ、霊的成長期によく鍛えると最終的な限界値も少し上がるらしい。でっ、これから教えるのは最終的な限界を挙げる方法。」

「ど、どうするんですか?」

期待を込めて尋ね返してくる狭霧。そして、横島は言った。

「感情の爆発。それが限界を引き上げる一番の方法らしい。っと、いう訳で怒ってみて。」

「お、怒れって言われましても・・・・・。」

戸惑った表情をする狭霧。それも無理の無いことだろう。いきなり、怒れなどと言われても怒れる訳もない。

「うーん、じゃあ。」

サワサワッ

「きゃあ!!」

狭霧の尻を触る横島。彼女は驚き悲鳴をあげる。

「何をするんですか!!」

頬を膨らませ怒る彼女。しかし、まったく怖くない。

「あ、やっぱこの程度じゃ駄目か。霊力全くあがってないなあ。」

「当たり前です!!この程度で強くなれるなら苦労しません!!」

「ごめん、ごめん、他の方法考えて見るから。」

怒る彼女をなだめる横島。その後、あの手この手で霊力をあげる方法を色々と模索するが、その日は結局霊力は上がらなかった。


無論の事だが横島は狭霧にだけ教授していれば良いわけではない。生徒達に講義を行なう横島。ただ、今日の彼の話題はいつもと少し違っていた。

「んー、今日は心構えを教えておこうかな。強くなる為には正道と邪道の両方を極める事だ。」

「正道と邪道を極めることですか?」

一人の生徒が疑問を発する。横島はそれに頷いた。

「よく正々堂々とした戦いを求める人がいる。別にその考え方を俺は否定しないけれど、それだけじゃあ、自分より強い相手や自分と同じ位の強さで、卑怯な手を使ってくる相手と遭遇した時、負ける可能性が高い。かといって、邪道だけでもだめだ。卑怯な手にしか頼れない奴ってのは結局は負ける。何だかんだって言ったって正道ってのは強い。それは最良を追求した道だからね。正道を極めつつ、裏技も使う。そういうのが一番強くて怖い。代表的なのが美神さんだ。あの人は正面から戦っても強いけど、その上で裏技を使う。だからこそあの人は世界最高のGSと呼ばれてるんだと思うよ。」

皆、横島の話を真剣に聞いている。とくに美神のファンに関してはその評価に満足気な顔をしている。ただ、一部の生徒に関しては“裏技を使う”という部分に不服気な表情をしているが。

「それから正攻法を使う事には実はもう一つ利点がある。よく“勝つためにはどんな手を使ってもいい”そういう人がいるけど、それは正しくて間違いだ。確かに死んだら何にもならないから生き残る為に卑怯な手を使う事は間違っていない。けど、あまりに限度を超えた行動を取れば信頼を失う。歴史上あまりに非道な事をした奴は大概最後は失敗してるだろ?それは、つまりそういう事。それとは逆に正攻法で強い人ってのはそれだけで一種のカリスマ性を持つんだ。だからと言ってさっきも言ったように正攻法だけってのも駄目だけどね。みんなもこの辺バランスよく身に着けて欲しい。」

そこでチャイムが鳴った。そして、その話を聞いていた生徒達は皆、横島の凄さの秘密がわかった気がした。彼は実践しているのだ。正道と邪道を極めた強さを。


そして、その日の実技講習を無難に終えた。そして、今日は仕事があるので、狭霧に対する訓練も休みにして帰ろうとしてきた時だった。

「横島先生!!」

「あれ?栄華さん?」

栄華彰子が横島を訪ねてきたのだ。そして爆弾発言を投下した。

「私を弟子にしてください!!」


(後書き)
教師編2部は次でラストです。

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