テチテチテチ…ペコリ
「どうもですぅ。天野唯ですっ。今日は作者の犬さんが皆様の反響に驚いちゃって小屋から出てこないので代理で来ましたぁ…んと…犬さんからの伝言ですぅ。」
「えと…『本作は「ゼオラ○マー」っポイですが、まったく関係ありません。けれど「ゼオラ○マー」フアンの方や思い入れのある方は読まない方が無難です。ホントもう色々とすんません(土下座)』ってことですぅ…。まったく何やってるんでしょうねぇ…。…とにかく私からもお願いしますぅ。では本編でお会いしましょう!」
ペコリ…テチテチテチ…ベチッ(はうっ!)…
第2話 「『亀甲龍』の恐怖」
「ふん…貴様のような裏切り者などに名乗る必要も無いが…わが名は『風』!!横島忠夫…いや!『天』の横島っ!!貴様に天誅を加えるっ!覚悟するがいいっ!!」
『風』と名乗ったその男はそう言うなり着ていたマントを宙に放り投げた。
思わずそのマントに横島たちの目が奪われた瞬間を逃さず『風』が疾る!!
「くらえ!!『疾風!』」
「きやっ!」
「え?唯ちゃん!!」
驚いて振り返った横島が見たものは、まさに疾風の速さで唯の横を駆け抜けた『風』の姿と、その際に捲り上げられた唯のスカート!!
白いお子様パンツが日に映える。
タリ…
横島の鼻から垂れる一筋の鮮血…。
「ふははははは!無様だな『天』の横島!!貴様に我が動きは捉えられん!!」
横島は手の甲で一筋流れた鼻血を拭うと『風』に向き直る。
その目に映るは、フルフェイスのヘルメットにスカイブルーのライダースーツ。
背中には金属のランドセルのようなものを背負い足にはやたらとメカっポイ、インラインスケートを装備した『風』の姿。
「色々と聞きたいことがあるが…まず…『天』ってなんじゃぁぁ!!」
「ふん!とぼける気か?」
「本当に知らん!!」
「ならば冥土の土産に教えてやる。我らはあの『練○変態クラブ』の流れを汲む秘密組織…その名も『亀甲龍』!!」
「まて!『練○変態クラブ』って何やぁぁ!!」
「あ、私、聞いたことありますぅ」
「本当?唯ちゃん?」
「はいっ!何でも昔あった変態さんの集まりでぇ…当時の警察さんと色々と戦ったそうですが、最後は日本初の小学生警察官の人と野良犬に壊滅させられたと五郎さんが言ってましたぁ。」
「その通り!だが…彼らの遺志はわれらに受け継がれ地下で脈々と逝き続けてきた…。
そして長い雌伏の時を経てやっと力を得たのだ。この私『風』、そして『土』、『火』、『水』、『月』、『山』、『雷』…そして横島!!貴様の『天』が揃えば我ら八卦衆はかっての栄光を取り戻すはずだった……だが!!こともあろうに我ら最強の称号を持つ貴様『天』が裏切ったのだっ!!」
「待てやぁぁ!!そもそも『天』ってなんじゃああ!!」
「ふん…知れたこと…。貴様…覗きのプロだろうが!!」
「な…何のことかな?ボクわかんない…」
汗をかきつつとぼけようとするが『風』に遮られる。
「とぼけるな!!オナゴの裸体を観賞するために風呂屋の天窓やプールの天窓を自在に渡り歩いていたこと…我らが知らんとでも思ったかっ!!」
「うおっ!」
痛いところをつかれて踏鞴を踏む。
心なしか少女たちの視線が冷たくなった気がしてきた。
「さらに…上司の入浴シーンを拝むためにいかなる高所も恐れずに天を駆るその姿……まさに『天』の横島!と言うにふさわしいだろうがっ!!」
「ぐぬぬぬぬぬ…」
「しかもだ…どれほど発覚して追い回されても、一度たりとも官憲の世話になってはおらんっ!!まさに最強!!」
「まて!!一回は世話になっているぞっ!!」
「ふん!あれは上司の乳を揉んでそのまま突き出されただけではないかっ!!」
「そこまで知っていたのかっ!!」
「我ら『亀甲龍』を舐めるなぁぁぁ!!」
「くっ…だ…だが…『裏切り者』とはどういう意味だ…俺はお前らなど知らんっ!!」
「ふん!愚かな…。貴様のような変態、いつかはきっと我らの下にはせ参じてくれると待つこと幾千秋…だが…なんだ貴様はっ!!」
「色々と待ていっ!!」
流石に変態扱いされて抗議の声を上げる横島だったがあっさりと黙殺される。
「貴様が我らの同志になった時のために『天』の称号も用意した…関連グッズも作った…それを…それを…昨今の貴様の姿はどうだと言うのだぁぁあ!!」
「うおっ!!逆ギレ?!」
「貴様の周りを見てみろっ!!美人ナイスバディイケイケ上司・美少女獣っ娘ズ・巫女服美少女…しかも今とて…」
そう言ってビシッと小鳩を指差す。
「童顔巨乳美少女!」
「え?」
次に愛子。
「清純派委員長系美少女!」
「わ…私?」
止めに唯。
「パーフェクトロリっ娘!!」
「待ってくだせぇぇぇぇぇ!!!」
「なんだ?ロリっ娘」
「わ…私のどこがロリっ娘ですかぁぁぁぁ!!」
「とこが…と言われれば…特に『胸』?」
「乳なんて飾りですっ!!エロい人にはそれがわからんのですうっ!!」
「それはともかく…だ。横島!!貴様一人でこれほどの美少女を回りにはべらして…これを裏切りと言わずになんというのだっ!!」
「逆恨みやんかぁぁぁぁぁ!!」
「逆恨みのどこが悪いっ!!」
「さすが変態…普通の思考が通じないわねぇ…」
「へうぅぅぅう。無視されたぁぁぁぁぁ」と泣く唯を「よしよし」とあやしながら呆れたように愛子が呟く。
「よもや貴様に我らとともに逝こうとは言わん!かわりに我らが天誅を受けて潔く散れっ!!」
「アホかぁぁぁ!!たかがスカートめくりで何で散らなきゃならんのやぁ!!」
「ふっ!そんな戯言はこれを受けてから言えっ!!くらえっ!!『疾風!』」
背中のランドセルが火を噴くとまさに疾風の速度で横島に迫る『風』!
横島は咄嗟に身構えるが、『風』は彼の寸前で急に方向を変えると愛子に襲い掛かった。
「しまった!!愛子っ!!」
「きゃあっ!!」
愛子のセーラー服がまくれ上がり、露になる白い太股と今は「あの肉」と同じぐらい伝説になった赤いリボンの白いパンティ!!
「ぐはぁっ!!」
鼻から鮮血を噴き出す横島!!がっくりと膝をつく。
「ふはははははは!!無様だな『天』よっ!!」
「く…くそっ…恐ろしい攻撃だ…」
「ふん…ただスカートを捲るだけでこの俺が『風』の称号を得たとでも思うか?」
「な…何いっ!!」
「この特殊スーツには各所にカメラが仕込んである。よって当然のごとくお宝映像を撮影しているっ!!」
「え…ちょっとぉっ!!待ちなさいよっ!!」
「そうですうっ!!待ってくださいっ!!」
撮影していたと言われ当然の抗議の声をあげる愛子と唯だか『風』に一喝される。
「女子供の出る幕ではないっ!!」
「子供って誰のことですかっ!!じゃなくって…タダオくんっ!!」
「え?俺?」
「そうですっ!!私のときと愛子ちゃんの時とでどーしてそんなにリアクションに差があるんですかぁっ!!」
「いや…だって…お子様パンツであれ以上のリアクションはちょっと…」
「そ…んなっ…」
背後に「スーパーでマグロの解体実演販売をしている鉢巻のおじさん」と言うわけの解らない心理描写を背負いながらまたまた崩れ落ちる唯。
「ふふん。それだけの出血なればまともに体も動くまい…貴様は我が最大の技で葬ってくれる…」
「く…くそっ…」
「くらえっ!!『風』最大の技…『暴風っっっっ!!』」
背中のバーニアをフル点火して襲い来る『風』!!
その速度もさることながら、バーニアの巻き起こす乱流とともに砂塵を巻き上げて迫り来る姿はまさに『暴風』。
その標的は童顔巨乳美少女の小鳩!!
「くっ!逃げろ小鳩ちゃんっ!!」
出血のため動きの鈍い横島が必死に叫ぶが、足がすくんだ小鳩は動けない…。
そして…運命の瞬間…。
猛り来る『暴風』は小鳩のワンピースを臍まで捲くり上げ、風の圧力に耐え切れなかった小鳩に尻餅をつかせた!!
「きゃぁぁぁぁ!!!」
「小鳩ちゃんっ!!!ぐばぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ブッシュュュュュュュュュュュュュゥ!!!!
断末魔の悲鳴とともに鼻と言わず耳やコメカミから盛大に血飛沫を上げる横島…。
ゆらりとふらつくと「タ…タワシ…?」と謎の一言を残して自ら作り出した血溜まりの中に倒れた…。
「よ…横島さんっ!!」
血に海の中でピクピクと小刻みに痙攣する瀕死の横島の姿にワンピースを直しもせずに小鳩が叫ぶ。
「こ…小鳩ちゃん…」
呆然とした愛子の声に続く唯の声…。
「は…履いてないですぅ…」
「え?」
慌てて下を見れば、当然あるはずの布が無かった。
代りに夏の日差しにさらされているのは乙女の若草。
「き…きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ヒューマン・エラーという言葉がある。日常の動作を不意に中断された時に発生するあれだ。まさに小鳩はそのエラーに囚われていた。
(み…見られた…見られた…見られた…なんかもう奥のほうまで?!)
恥ずかしさと衝撃でジワリと小鳩の目に涙が滲む…。
駆け寄ってくる愛子。
「小鳩ちゃん!とにかく隠してっ!!」
愛子の言葉も耳に入らず呆然としたままの小鳩。
「唯ちゃんも手伝ってっ!!…って何パンツを脱ごうとしとるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
絶叫するなり落ちていた石を唯に投げる!
ゴン!
「あ゛うっ!」
頭に直撃を受けスカートに手を突っ込んだまま倒れる唯に愛子の絶叫が届く!
「この非常時に何やってんのっ!!あんたはぁぁぁぁ!!」
「…え…いや…小鳩ちゃんに貸そうかとぉ…」
「いらないわよっ!!貧乳がうつるっ!!」
「あきょっ!!ひ…ひどいですぅぅぅぅぅぅ」
「いいから手伝いなさいっ!!!しまいには祟るわよっ!!」
「い、いえっさ!!」
テチテチと小鳩に近づいてきてとりあえずワンピースを下ろす唯と呆然と座り込んだままの小鳩に声をかけ続ける愛子。小鳩の目に滲んでいた涙が一つ、また一つと流れ出す。
「しっかりして…小鳩ちゃん!!帰ってきてよう…」
その時、自分もダメージを受けたのか公園の端っこで後頭部をトントンと叩いていた『風』が我に返った。
『風』の歓喜の叫びが公園に響き渡る。
「ふはははははは!!やった!やりましたぞ、お館様!!ついに裏切り者の『天』を倒しましたぞぉぉぉ!!」
哄笑を続ける『風』を愛子が睨みつけた。
「何よっ!『天』なんてあんた達が勝手に言っているだけじゃないっ!!」
「そーですぅ!!」
「黙れいっ!!そいつは紛れも無い「覗き男」だったのだっ!!いわば我らの同類!」
『風』が叩きつける様に怒声を飛ばすが愛子たちはひるまない。
「横島君はね。いくら覗きしても女の子が泣くようなことは絶対にしなかったわよっ!!なのにあんたはどうなのっ?!」
そう言って愛子が指差すのは蒼白な顔色のまま大粒の涙を流し続ける小鳩の姿。
「女の子をこんな目にあわせて勝ち誇るなんて…あんたは紛れも無い変態よっ!!横島君と一緒にしないでっ!!」
いつしか愛子の目にも涙が光る。
「ぬう…言わせておけば…もはや容赦せん!!もう一度『暴風』を食らわせて服まで引き裂いてくれるっ!!」
再びバーニアに点火する『風』。
小鳩を背後にかばい襲い来る『暴風』から守ろうとする愛子だったがその前にスッと立ちはだかる唯の背中。
「唯ちゃん?」
「愛子ちゃんの言うとおりです…。タダオくんは女の子を泣かすようなことはしません…。だから…」
「え?唯ちゃん何する気?!」
「ここは…私が守りますっ!!」
そして淡く光る唯の体…愛子はその光景に見覚えがあった。
「駄目よ!!唯ちゃん!その力はっ!!!」
「大丈夫ですっ!」
振り向きもせずに答える唯。しかし愛子には唯の覚悟がはっきりと伝わって来た。
「ふん…貴様のようなロリっ娘に何が出来るかっ!!いくぞ『暴風っっつつ!!』」
「あなたを…逮捕しますっ!!」
「馬鹿め…はじけ飛ぶがいいっ!!」
再び砂塵とともに迫り来る圧倒的な悪意!
「唯ちゃん!駄目えぇぇぇぇぇ!!」
(助けてよう…横島君…)
公園に光が満ちた……
後書きかな?
どうも~。前書きに続き犬さんの代理の天野唯ですっ!
なんか…私、このまま、またまた退場しちゃうんでしょうかぁ?ヒドイですぅぅぅ。
そういえば犬さんも「そろそろ新キャラかなぁ?」とか言ってましたしぃ…。
しかも最近は私の扱い悪いと思いませんかっ!!貧乳とかナイチチとかぁ。えうえう…。
ケフン…とりあえず気を取り直して次回予告を犬さんから預かってますので読みますねっ!
んと…あれ?…題名だけですね…。
えと…では次回「『天』覚醒?!」でお会いしましょう。またですぅ~。
おっとっと…レスにお返事忘れてましたぁ…
>飛顎将様
冥王計画とはなんの関係もないそうですぅ。
犬さんはMX以外のシリーズもやっていたそうですよっ。
>イヌカイ様
タダオくんは大丈夫でしょうかねぇ…なんか致死量超えている気がしますぅ。
>法師陰陽師様
へうぅぅ。相変わらずですぅ。謎の組織は変態さんたちでしたぁ。
>nacky様
なんか古くからある変態さんの集まりだったみたいですぅ。
>黒川様
ええっ先輩も「黄金バスト」使っているんですかぁぁ!(ニヤリ)
私のは没収されちゃいましたぁ…えうう。
>紫苑様
た、たまにはシリアスになりますよぅ…(エグエグ)
>通りすがりキャラ様
そーなんですっ!!履いてなかったんですっ!バレバレみたいだったようでけどぉ…。
>ムギワラ梟様
一応、犬さんには後3話くらいのストックがあるみたいですぅ。
そのうちの二本はシリアスっぽいって言ってましたぁ。
>Dan様
タダオくんって最近手加減無いんですぅ…。
モゲモゲ♪
>某悪魔様
正解ですぅ。
>nao様
そうですっ!!小鳩ちゃんを泣かせたんですから許しませんっ!
>ムゲンドラエモン様
犬さんが言うには元ネタの元ネタはあのシリーズから取っているそうですぅ。
>九尾様
実は凄く苦しかったですぅ…。でも「無」ってのはひどいと思いませんかっ!
>梶木まぐ郎様
赤城さんには後で検査においでって言われてましたぁ…もしかして実験台?!
>wataame様
勝手に『天』とか言っていたらしいですぅ。ひどいですよねっ!
>柳野雫様
えう…私やっぱり命かかってたんでしょうかぁ…。
小鳩ちゃんは私から見ても可愛いと思いますぅ(ワキワキ)
>極楽鳥様
えうぅぅぅぅ(泣)いじめて君ですかぁ…私ぃ~。
頑張って虐められないようにしますぅ…。
>wata様
はーいですぅ。犬さんに頑張るように伝えますねぇ。
なんかキャラ出したいとは言ってましたけどぉ…雀の頭の犬さんのことですからぁ…。
ではでは…(ペコリ)