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▽レス始

「心眼は眠らない その21(GS)」

hanlucky (2005-01-06 09:08)
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昨夜、横島クンと別れた私はすぐに事務所に戻り西条さんに連絡を入れ、
何か新しい情報がはいっていないか問いただしていた。
その結果は犬飼は網にはかかっておらず、何処に逃げたのか分からずじまいであった。

しばらくの時間、オフィスで溜まっていた書類を処理していると、
横島クンが肩から血を流しながらも重傷であったシロを連れてきた。

「どうしたの!?大丈夫、横島クン!!」

私は思わず取り乱してしまった。今の横島クンは間違いなく強い。
その彼をここまで追い詰めるなんて余程の使い手だと推測される。

肝心の横島クンはここまで全力で逃げてきて疲労困憊らしくなかなか話に入れない。
というより霊力も切れている状態であったため急いでオキヌちゃんと救急処置を行う。

私は事態が落ち着くと心眼から話を聞き、帰宅途中で犬飼と遭遇した事を知った。

「失敗したな〜。」

横島クンが疲労しきっていたのは分かっていたのに。

ある程度の治療を終えた後、横島クンとシロを客室に寝かせておいたのだけど、

さぁここで問題発生。

何で?

朝早くから、せっかく私に様子を見に来たって言うのに、


人の気持ちも知らないで、何でコイツは見たこともない少女と抱き合って寝てんのよ!!


目の前では誰かの面影がある少女とこのバカで変態がベッドの中で抱き合って寝ていた。
ちなみにこの少女服が小さいのか所々破けていた。

まるで横島が何かしちゃったみたいに。

「うっう〜ん」
「キャン♪」

少女のまだ幼い胸に顔を埋める横島。そのまま顔を動かす。
思わず少女から甘ったるい声が聞こえる。


プチッ


「このど変態がーーーー!!」
「ブゲシッ!?」


――心眼は眠らない その21――


怪我人?はぁっ何それ?

そんな感じに横島を蹴り飛ばす美神。

「己というヤツはとうとうそんな道に走ったかーーー!!」
「ギブッギブッ、なんでやーーー!!

そんな道ってどんな道?というのはひとまず置いておこう。

「いやーーーー殺されるーーーー!!!」

美神はその細腕になんでそんな力があるんだといわんばかりに横島の首を掴んで
振り回す。対する横島はワケがわからずこの理不尽?な暴力によって違う世界に
行きかけていた。

「美神さん、どうしたんですか?って横島さん!!」

オキヌの仲裁が入りようやく落ち着き始める一同。
美神も落ち着きを少しは取り戻して横島とこの騒動で未だに眠っている少女を見つめる。

「で、横島クン。説明してもらえるかしら?何故この子と抱き合って寝ていたの?」
「あの〜美神さん、もしかしてこの子シロちゃんじゃ。」
「へっ!?・・・あっ。」

オキヌの言葉により絶対零度の気配を保っていた美神の雰囲気が和らぐ。

(・・・つまり何か?俺はシロと抱き合っていたという事になるんか?
 ・・・・ポッ・・・・・はっ!!違うんや!!俺はロリやないんやーーー!!)

己のうちで何か物凄い葛藤中の横島であった。
実はシロガネは我が子とは言っていたが一言も娘とは言っていなかったのだ。

そんなわけで本来ならシロが女であった事に驚く所なのだが、シロを寝ぼけていたとはいえ
一晩中抱きしめていたは本人としてはかなりショックであったのだろう。

ドシッドシッ

現在、必死に壁に頭突きをかましている横島であった。

横島が周りから見たら意味不明としかいえない行動を取っている間に美神は
眠っているシロを起こそうとする。

「うっう〜ん、・・・あれ、何で、拙者大きくなっているのよーな?」
「・・・これってもしかして。」

自分でもワケが分かっていないシロ。
美神はやっと落ち着いたのか冷静にこの現象を考察する。

「美神どの、拙者、お腹がすいたでござる。」

とりあえずは朝食を取る事に決定したようだ。

シロが急激に成長したのは超回復という現象であった。
怪我から回復しようとする人狼の力と横島のヒーリングが相乗効果を生み出した
らしい。

『美神どの、今回の件で犬飼はかなりの霊力を吸収した。アヤツの狙いが狼王の復活
 なら次の満月が勝負になるだろう。』
「狼王?・・・それってフェンリルの事?」

人狼族の皆はフェンリルの魔力を受け継いでいる。
犬飼は人間を生贄にすることによってその力を取り戻すつもりであった。
もし犬飼の目論見が成功すれば犬飼の目的がどうであれ人間に多大な被害が及ぶだろう。

「しかし次の満月までもう十日ほどしかないわね。まぁ敵の正体が分かっているなら
 倒す方法はあるわね。・・・・・・・・どうすれば倒せるの?」

美神のボケに横島を中心にこける。
いや正確には横島だけだが。

『・・・美神どの、所詮フェンリルといえど紛い物、ならこちらも紛い物で十分
 である事を思い知らせてやろうではないか』

悩む美神に心眼が策を伝える。

「・・・なるほどね。確かにそれなら可能性がないわけじゃないけど・・・・
 でも何かむかつくわね!!」

その策に何かご立腹の美神であったが、特に他の案が浮かばずそれに賛同する事に
なった。横島とシロはそれまでの間少しでも実力を伸ばす事を迫られ、
美神は策のため準備に取り掛かろうとする。

「私はとりあえず、今日はあの女の所にいってくるわ。それから西条さんとも
 打ち合わせね。オキヌちゃんは私に同行して。」
「じゃ、俺とシロは特訓っすか。」

ちなみに西条は事態の深刻さを感じたのか犬飼を退治できたら自腹で一億円を
報酬を美神に約束していた。でなけりゃ美神は動きません。


というわけで特訓開始。

「いいかシロ!!俺の経験上、次がある限り負けじゃないんだ!!
 やばくやったらすぐ逃げる、避ける、これ常識!!」
「先生、それは卑怯ではござらぬか?」

現在、横島たちがいる場所は普段横島が修行に使っている所である。
そこで横島はシロに戦いのイロハを教えている最中であった。

先ほどまで霊波刀を使用した実戦を行っていたが、現在は戦い方をレクチャーしている
ようであった。横島の主な指導内容は始めこそ霊波刀の扱いについてであったが、
今は自分の如何に傷つかない戦いをすればいいか語っていた。
基本的に横島の戦闘スタイルは遠距離攻撃やカウンターである。
サイキックモード時の場合のみ自ら接近戦を行うへたれっぷりであった。

それに対して根っからの武士道を持つシロは少し反論する。
それでも横島を尊敬するのは父親を助けてもらったり、デミアン、ジーク、猿神
での横島の戦いを見ているからであろう。

あまり納得のいかないシロに心眼がフォローを入れる。

『武士道、それも結構だが自分の道を貫きたいというのなら強くなることだな。』
「大先生!!わかったでござる、拙者はわが道を貫けるぐらい強くなるでござる!!」

シロから見たら心眼は横島の師匠っぽいので大先生扱いされていた。
そのため横島ほど懐かれていないが、心眼も尊敬の対象であった。
確かに心眼の言うとおりだとシロはヤル気を取り戻す。

「んじゃシロ、もういっちょやっとくか?」
「はいっ!!先生!!」

シロは右手に霊波刀、横島は霊波刀とサイキックソーサーのスタイルをとる。

互いに距離を取っていたがシロが一気に詰めてくる。

「うおおおぉぉぉ」
『うむ、良い気迫だ!!』

その俊敏な動きは普通の人間ならあっさり翻弄されるが、


ヒョイ


GS界一の回避力を持つ横島、逃げに集中すればなんだってかわす。

『少しは真面目に戦ってやらぬか!!』
「え〜ってうぉ!!危ねえ!!」

ようやく横島を捕まえるシロ。
二つの霊波刀が交差する。

シロは先ほどまで常に直線的な動きしか行わなかったがここに来て初めて
緩急を付けた。

「捕まえたでござるよ、先生!!」
「・・・シロ、甘いな甘すぎる、俺にはこの必殺技があるのだ!!」

いちいちカッコつける横島。決まっていないのが本人にはわからないのだろう。


ぱぁぁぁん


「奥義、サイキック猫だまし!!」
「うわっ!?」

人より遥かに優れている感覚がこの時ばかりは仇となる。
というかいつの間にか奥義に格上げされたらしい。

すかさず横島はシロの後ろを取り霊波刀を首につける。

「まっ参った。」
「まだまだだな、我が弟子よ」

シロに完勝して有頂天の横島。ノリノリで話す。
実は横島、シロと剣の修行という割には一度も剣術で打ち勝っているわけではない。
あくまで守備に徹してシロの隙を待っていたり、サイキックソーサーの爆発を
目隠し代わりにしたりして勝利しているのだ。

「今回は後少しでござったのに・・・」
「まぁなんだ動きも良くなっているし、次頑張れ。」

シロにとっては横島との修行はこの先かけがえのないものになるだろう。
横島の変則スタイルは里でシロガネと稽古していては決して味わえないものである。
そのためシロは自らが気付かないうちに飛躍的に進歩を遂げていた。


修行も終わり現在、一同は事務所で食事中。

「で、協力は得られたんすか?」
「ええ、何とかね。」

美神はその時の事を思い出したのか不機嫌になりながらも横島の質問に答える。
オキヌもその時に仲裁役であったのか大分疲労しているようであった。

「まあアンタ達はこれからも修行を続けておきなさい。明日はちょっとシロの里に
 行ってくるから。その後は西条さんとまた打ち合わせとかしないといけないし。」
「ちきしょうーーー!!あの西条め!!美神さん、西条に何かされたらいってください!!
 俺が必ずあの野郎を仕留めますから!!」
「・・・今のアンタがいったらシャレになりそうにないから怖いわね。」

基本的に西条との打ち合わせ、しいてはGメンとの打ち合わせは如何に民間に被害が
でないように犬飼を仕留めるかである。つまり戦場をどうやって人気のない場所に
するかが主であった。もう一つはある人物の協力を得るためでもあったが。

「ま、これがうまくいったら数千万の儲けだし頑張るか!!」
「でも俺の時給は、1000円なんすよね。」

実はロンドンの事件、横島が見事怨霊を仕留めた事もあって美神は約束どおり
時給を上げてくれたのであった。その時も凄まじい交渉が展開されたとか。
それでも今回は美神に軍配があがり、80円の上昇で終了した。

「何かいった!?人並み以上の時給なんだから感謝しなさいよ。」

確かに高校生の時給としては大したものではあるが、GSとしてはどうだろう。
横島にはそこらへんが分かっていないのか納得して終了してしまう。
心眼が何か言っていたがこの際置いておこう。

「それじゃ明日も修行か〜。」
「先生!!その前に散歩もお願いするでござるよ!!」

シロの尻尾は横島と対照的で元気にゆれていた。


―――数日後


横島とシロがいつものように修行を行っている最中、事件は起きた。
ちなみに現在はオキヌが二人の修行風景を観察していた。

「うぉぉぉぉぉ!!」
「はえっ!?こらシロ、もう少し手加減というものを!!」

瞬く間に実力を伸ばしていったシロの攻勢にすでに横島も必死であった。
元々、横島は正攻法タイプとは対極に位置しており奇策を主とする先方を取る。
純粋な正攻法タイプであるシロの攻撃に今もなお付いていけるのは、
心眼の修行の賜物であろう。

もちろんシロが味方ではなく敵であったらどんな状況でも美神仕込みの反則技で
自分のペースに持ち込むことが出来るが、それもすると下手するとシロが重傷を
負ってしまう危険があり、しかたなくシロに合わせているのであった。
それほどまでに接近戦だけであったらシロの実力はかなりものになっていた。

ここで横島が異変に気付く。

「!!!待てシロッ!!この霊気は!!」
「ほ〜拙者に気付くとはな。」

「「犬飼っ!!」」

修行に集中していたせいかここまで接近を許してしまった。

『くっ不覚!!』
「この短期間でよくそこまで腕を上げると上出来だ。それにその姿見違えたぞ。」

満月まで時間があると思っていた横島たちはかなり虚をつかれたようであった。
いきなりの犬飼の出現に動揺する三人。

「シロよ、お前には見所がある。拙者のところに来い!!」
「な・・・コイツ、ロリコンやったんかーーー!!

横島の的外れたツッコミに犬飼は思わずこけてしまう。

シロは犬飼のセリフに切れて突撃しようとするが―――


「ふざけるなーーーー!!」
「待てシロ!!」


モミュ♪


「キャン♪」


―――シロを止めようと横島が誤って胸を掴んでしまう。

下手に反応速度が上昇していたためシロの行動を止めてしまった。
心眼に鍛えられていたことがここにきて仇となってしまった?横島である。


モミモミ


「せっせんせ〜」

何故か揉んでしまう横島。
それに反応してしまうシロであった。

「(ん〜んなかなかな感触、将来有望と・・・)って違うぞ!?違うんや!! そうオキヌちゃん!!これは事故なんやーー!!だからそんな目で見ないでーーー!! 俺 は ロ リ コ ン や な い ん やーーーーー!!

ワレにかえり焦り始める横島。オキヌの目線がよっぽど厳しかったのだろう。
人には譲りたくないものがあるように横島にもある。これだけは譲れないと
言わんばかり、必死に否定していた。
ちなみに手は離していない。

”じゃあ何で揉んでるんですか?”

”HAHAHA、そこに胸があるからじゃないか!!”

と強敵を目の前で漫才を始めてしまった横島とオキヌ。
犬飼もどういったらいいのかわからず終わるのを待つしかなかった。
ちなみに横島はまだ手を離していない。


(しばらくお待ちください。)


ようやく手も離れて一息つく一同。
シロの顔が赤かったのが気になるが今は強敵が目の前にいる、この際無視だ。

「・・・そろそろいいか?」
「悪い、待ってもらって。」

ご丁寧に了解のサインを取る犬飼。
礼には礼を、横島もそれに対してちゃんとした対応を取る。

「こほん!!・・・拙者の仲間にならぬと言うなら残念だ!!」

犬飼は八房に手をかける。
一刻も早くシリアスな雰囲気に持って行きたいようだ。

『来るぞ!!』

ザザザザザザ

「前より早いじゃねえか!!」

当然である。犬飼は横島を斬ってから味をしめたのか、
それからは霊力が少しでも高い者を斬ってきた。
そしてその強さはすでに復活が近い事を予言していた。

「シロッ!!」
「はいっ先生!!」

横島はシロと協力してなんとか第一波の八房を防ぐ事に成功する。

犬飼は多少感心したような顔をするが、再び八房を振るう。

「何度も同じ手食うかよ!!」

それよりも先に横島がサイキックブレットを放つ。

「ふん、拙者を舐めるな!!」
「んな!!」

サイキックブレットを八房で相殺する犬飼。
いくら高速なサイキックブレットといえ、正面から撃ってはあまり効果が上がらない。
それを初めて横島が実感させられた。

動揺するも新たな八房が迫ってくるで気が抜けない。
一瞬呆然とした横島であったが心眼の一声で我に返り必死に防ぐ。

「心眼、文珠使っていいか!?」
『ならん!!ここで無駄に使ってしまっては策がうまくいかなくなるのは分かるだろう。
 もしここで倒せず、文珠も失ってしまったら終わりだぞ!!』

現在の横島の文珠の生成ペースは約二日に一個の割合である。
そのため満月までには5,6個の生成が可能であった。
ここで犬飼を倒そうにも現在の文珠は2個、味方はシロのみ。
もしここで雪之丞と鬼道が居れば話は別であっただろう。
今の犬飼はそれほどまで強かった。

心眼としてはここでリスクを犯さずなんとか予定通りに事を進めたかったのだろう。

「でも予定だと4つで済むんじゃねえか!?」

横島の言うとおり心眼の策を実行するために必要な文珠は最低4個。
一つか二つ余る計算になる。

『・・・一つだけだ、それ以上はまかりならん。』

渋る心眼であったが流石に文珠無しでこの状況を覆すのは難しいと判断したようだ。
了承を取り横島もほっとする。

「くらえーーー!!」
「何っ!?」

横島は何らかの念を籠めた後、あさっての方向に文珠を投げる。


《肉》


文珠を放り投げた場所に物凄くうまそうな骨付き肉が現れる。

「「あれはっ!!」」
『・・・』

それに反応してしまう馬鹿犬2匹。
犬飼の場合、特に最近は人しか斬っていなかったので空腹状態であった。
吸収した霊力で多少はまかなっていたが、それでも目の前に豪華な食事を出されたら
反応してしまう。そのため思わず、肉の方に集中してしまう。

ちなみにこんな事は予測の範疇を大きく超えていたのか心眼は唖然としている。


――サイキックモード発動――


横島はある事をした後、すかさず犬飼に接近し栄光の手を伸ばす。

犬飼は栄光の手が伸びてくるとは思っていなかったのか虚を付かれ
脇腹にもらってしまう。


「ぐっ!!貴様ーーー!!」


犬飼が横島に八房を振りかざした瞬間―――


ザシュッ


―――サイキックソーサーが犬飼の頭上から落ちてくる。


「ぐぉぉぉぉお!?」

横島は犬飼に迫る瞬間、頭上に誰にも気付かれないようにサイキックソーサーを
ゆっくり空中に投げた。犬飼としては気付いた時は横島の栄光の手が迫っていたので、
空中を漂っていたサイキックソーサーに気付けない。

横島は栄光の手が刺さった瞬間にサイキックソーサーに意識を持っていき
コントロールしたのだ。正にサイキックモードならではの技である。

犬飼は動物的直感で何とか致命傷は避けたがそれでも肩に大きな傷ができてしまった。

それでも戦闘に集中して八房を振るい横島を後退させる。

「ふっ、この土壇場にしてこのアイデア、正に天才じゃーーー!!」
『・・・前半はえらく情けないアイデアであったがな。』

呆れながらもツッコミはかかさない心眼。
犬飼は今の攻撃が大きかったのか八房を振るってこない。
対する横島もサイキックモードの使用でかなり疲労している。
シロは肉と犬飼を交互に見ている。そこまで腹が減っているようだ。

『犬飼よ、今回はここで引け。』
「何だと!?」

ここで心眼が休戦を申し入れる。
以外な一言に犬飼も驚く。

『何もここで決着をつける必要もなかろう。次の満月の夜、我らは万全を期して
 おぬしに挑もう。それとも何か?自身がないのか?』

心眼は犬飼に対して見え見えの挑発を繰り出す。
今までの犬飼のセリフからかなりプライドが高いと踏んでの行動であった。

「ふっいいだろう今日のは不意打ちであったな。満月の夜、今度こそ貴様らを
 倒してやる。狼は誇り高い、それを忘れるな。」
『願わくば、人気のないところで存分にやり合いところだな。』

ここでうまく犬飼を人気のないところに誘導しようとする。
犬飼もその事をわかっていながらも了承し何処に去っていく。

「・・・先生。」
「何だシロ?」

しばらく犬飼が居た方向を見つめているとシロから声がかかる。

「あの肉、食べていいでござるか?」
「・・・いいんじゃねえか?」
「何で疑問系なんですか?」


横島が必死に?戦っている時、空港にて、

「ふぅ、久しぶりの日本ですね♪・・・あっお久しぶりです!!」
「やぁ、待っていたよ。」
「へぇ〜この女があの・・・」

現在ここに、美神と西条、そして一人の女性が対面していた。
美神にとってはこれが最後の用事らしい。
何故か美神からは黒いオーラが飛び出ていたが。
西条はそのオーラにビビリながらも女性の自己紹介をする。


「れっ令子ちゃん、紹介するよ彼女とは大学のオカルトゼミで一緒だったんだ。」
「魔鈴めぐみです。専門は中世魔法技術でした。」


―――現代の魔女、日本上陸。


――心眼は眠らない その21・完――


おまけ


「うぉぉぉぉぉぉ!!」
「うるさいワケ、少し黙りなさい!!」

とある事務所で一匹のトラが吼えていた。

「わっしにもついに出番がーーーーー!!」

ゲシッ

「あぁーー!!エミさんの愛が痛いじゃけん!!」

よっぽど出番がきたことがうれしいようだ。


もう一個おまけ


「・・・なぁ伊達はん。もしかして横島はんと一緒にいたほうが犬飼と遭遇できたんと
 ちゃうか?」
「・・・それをいうな。」

忘れられた二人、雪之丞と鬼道だが結局犬飼を見つけられていなかった。

「横島はんとこ・・・戻るか?」
「・・・そうだな。」

二人の背中には哀愁が漂っていた。


あとがき

今作はなんかシロフィーバーになったような気がします。
今回は横島らしい戦いになっちゃいましたが次回は・・・

それにしても冬休みも今日で終わりっすか。
さぁこの更新速度いつまで守れるか。(レポート発表もあるし

さてここで突然ですが、

”皆で創ろう、心眼計画・第3弾予備調査”(多分忘れている人も多いだろう
テーマは名前、

《闇》(ヤミ、アン)が付く名前募集しています。振り仮名つきでお願いします。

”○闇”や”闇○”や”○闇○”等

基本的、闇属性だから安直に闇を入れようかな〜って浅はかな考えです。
自分も一個だけ考え付いてるんですけど、何かこれでいいのかな〜と思ってしまい。

皆様のお知恵をお貸しください。

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