某月某日。ドクター・カオス来日――
「ふっ…日本か…空港というところにそっくりじゃな」
マジなのか、そうでないのか非常に微妙な発言をカマしつつ日本の土を踏む――
Pi−Pi−Pi−Pi−
「ぬ?なんじゃ?」
「あ〜、そちらのお嬢さんの方ですねー。ちょっとこちらへお願いしまーす」
「ん?なんだこりゃ?人間じゃないぞ?」
「ふっ、よく見抜いたな。驚くがいい!マリアは天才たるこのワシの作ったアンドロイドじゃ!」
「え?でもこのパスポート…」
「無論偽造に決まっておる!」
「…まさかとは思うが、武器とか内蔵してたりは…」
「当たり前じゃ!ロケットパンチは勿論、遠距離用の狙撃プログラムから近・中距離用の射撃プログラムまで搭載した内蔵アームガン、なんとオプションには…」
「うんうん、解った。解ったから……とりあえず逮捕な」
「し……しまったぁぁー!?巧みな話術についいらん事までペラペラとっ!?」
土を踏む――一歩手前で、逮捕。強制送還の憂き目に会ったのだった。
この時証拠として押収されたカオスの持ち物の中に、マリアの設計図があった。それが某企業の目に触れた事で、アンドロイドに対する研究が革命的に進み、数年後にはミソッカスなるアンドロイドが誕生するのだが…
当然ながら、そんな事は彼らには全く関係がなかった。
「失敗を〜分かち合える友達が傍にいて嬉しいわ〜」
「私が好きでここにいるとでも思うの!?」
「な…なぜ私まで…」
旅は道連れ(謎)
「美神くん…友達にだ。本音で物を言える友達にだよ!楽な方向にいつでも逃げられると言うスタンスで!実際にたまに逃げながら物を言っていて……それで冥子くんの精神に何を残すと言うのだね!?」
「そ、それは…」
「彼女に責任感がないのは――全部………………君のせいだ!!」
「それだけは違います!!!」
「あぁ〜二人とも〜私のために争わないで〜」
「「違うわぁぁあ!!アンタの『せい』で争そっとるんだぁっ!?」」
「あぁぁ、怒っちゃ、や〜」
どこの誰とは述べないが、そんなやり取りをする彼らとは別に、順調に仕事をこなしている人達もいる。
「ヘンリー!ジョー!ボビー!」
「「「トライアングル・フォーメーション!!」」」
……恥ずかしながら説明しよう。トライ(以下略)とは、彼らの上司が必殺技を放つまでのガードを4人で四方を担当して行っていたのが1人やめてしまったため、三角形で囲むようにした。ただそれだけのシロモノである!
本来ヘンリーらは、上司の女性がとある少年と守銭奴霊能者に関わってしまったがため、再起不能となっていたはずだった。だがその少年が運良く(?)強欲霊能者とすれ違っただけで済んだためその事件も起こらず、こうして今も現役で頑張っているのだ!
………………まぁ、そのお陰で影が薄いどころか、出番が永久に来なくなったっぽい大男もいないではないが。
今回も、やっぱり色々変わってしまったけれども。
銀河の歴史がまた1ぺぇじ。
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