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「夕焼け・26(GS)」

義王 (2004-12-30 18:21/2004-12-30 18:23)
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さて、事務所に戻ってきた横島達。
そこには、・・・

「誰もいませんね・・・」
「そうね・・・どこ行ったのかしら?」

不思議そうにする横島と美神。

「あ!?そういえば私が氷室さんに連絡したんでした!!」
「つーことは・・・」
「多分、さっきの場所に向かってるんじゃないですか?」

ってなわけで・・・

「あ、おキヌちゃん?あ・・・うん・・・ごめんね心配かけて・・・」

おキヌに美神が帰ってきてる事を連絡して・・・


数分後・・・


バババババ!!←ヘリの音

バン!!

「美神さん!?横島さん!!」
「せんせーーーい!!」
「横島!!」

勢いよく、部屋に入ってくる、おキヌ、シロ、タマモの三名。
おキヌは安心して泣き出すわ、シロとタマモは横島に抱きつくは急に慌しくなる。
しかも・・・

「令子ちゃん無事だったか!」
「令子!!」

おキヌ達の後から入ってくるGSの西条と美智恵に・・

「横島さん・無事・マリア・嬉しいです」
「ほう・・・無事だったか小僧・・・」
「横島サン!!ワッシは・・・」
「たく・・・シブトイわけ!!」
「令子ちゃんが無事で〜冥子うれしい〜」
(以下略)

その他色々とアシュタロス戦の時のメンバーが集まったわけで・・・
どうやらおキヌから美智恵と連絡が行き、このメンバーが集まったらしい。
で、いざヘリを回して現場に行く途中で美神からの連絡。
現場検証やらは、西条の部下に任せたらしい。

で、色々騒いで・・・とりあえず今回の事件の話へと・・・
部屋にいるのは集まったメンバー全員。
どうやら今後、そんなことがないように話を聞いていくつもりらしい。


「で?敵の狙いは結局なんだったの?」

美智恵の質問に答えるは・・・

「多分、美神さんと俺に対する復讐だと思うっスよ・・・」

横島だった・・。
まあ美神達のさらわれ組は急に攫われたので全体が見渡せていない。
ピートと雪之丞は須狩の事を知らない。
ここは横島が一番だろう。

「じゃあなんで弓まで攫われたんだ?」

美神達に対する復讐なら弓を攫う狙いが分からない。雪之丞がそう言うと・・

「お前の相手は陰念だったんだろ?多分、陰念は利用されたんだろうな・・」
「どういうことだ?」
「う〜ん・・・陰念は俺と雪之丞とピートに怨みがあったろ?で、弓さんとアリスは結構簡単に助けれたに対して、美神さんは手こずった。つまり、須狩には弓さんとアリスには興味がないわけだ・・。陰念が扱いやすいように弓さんとアリスを攫ったんだろうよ。それに、陰念を使えばお前の足止めになるし・・」
「それなら陰念なんかと手を組まないほうが、良かったんじゃねえのか?弓と水野を攫う手間も省けるし・・・」
「そのへんはわかんねえよ・・・なんか理由があったんじゃねえの?」

横島が一通り説明をする。

「ねえ・・横島クン?」

さっきから黙っていた美神が横島に聞く。

「なんすか?」
「私を助けた時・・・どうやったの?」

美神は気になってしょうがない。
さっきから嫌な予感が離れないのだ。

「あ〜〜・・・そのことなんですけど・・・」

ピリリリリリリリリ!!

横島が説明しようとすると、西条の携帯が鳴った。

「おっと、失礼・・・」

そう言うと西条は部屋を出た。
そんな西条を横島は黙って見ていた・・。

「で?どうやったの?」
「・・・・・多分、その答えはもうすぐ西条が持ってきますよ・・・」
「西条さんが?」

そうこうしているうちに西条が戻ってきた・・・
青い顔して・・・

「・・・・今・・・現場検証している部下から連絡がありました・・・」
「どうしたの西条君!?顔色が悪いわよ!?」

美智恵が西条の顔色の悪さを心配するが・・・

「現場では一名の人間の男性の死体と一体の魔族の死体。あと今回の犯人と思われる女性が気絶している状態で発見されました。」
「ちょ、ちょっとまて!?魔族は俺が倒した陰念だがもう1人の人間の死体って!?」

西条の報告に驚いて、雪之丞とピートと顔をあわせる。

「僕は結局だれとも戦ってませんよ!?」
「じゃあ横島?お前が殺ったのか!?」
「・・・・・・・・・」

横島は答えない。西条の報告は続く。

「人間の死体の特徴は・・・


GパンにGジャンあとバンダナを頭に巻いた10代ぐらいの少年・・・・だ、そうだ・・・」

西条の報告に驚くメンバー。
全員の目が横島を見る。

「それって・・・」
「先生・・?」
「・・・・横島の事・・・じゃない・・・」

皆が注目する中横島は・・・・

「・・・ごめん皆・・・・俺、死んだんだわ・・・・」

横島は真正面に座る美神を見つめながらそう言った・・・

「ほら・・・・」

横島の周りに火の玉が浮かぶ・・。

「うそ・・・」
「うそじゃないよおキヌちゃん・・・驚かせたくなかったから隠してたけど・・・今の俺ならこれくらい出来るし・・・」

横島はそう言うと・・・

フワ

っと浮かびあがった。

「まあ、生前でもこれくらいは出来たけど・・・ほら・・・この通り・・・」

横島が天井に向けて壁抜けをして、顔だけ出した。

「ほらね♪」

驚く皆を上から見下ろしながら悪戯が成功したような笑顔を見せる横島。

「っで、なんで俺が死んでも成仏してないかというと・・・・でっかい後悔があったからなんすよ・・・」
「後悔・・・?」
「はい・・・幽霊や悪霊になる理由って何かしらの後悔や恨みなんかがある人が死んだらなるじゃないですか・。」

横島が天井から下りてきてさっきまで座っていた椅子に座る。

「俺の場合は・・・美神さんを助けれなかったこと・・・だったんスよ・・・」

そこまで言って全員が気付く。

「それじゃあ先生は!?」
「ああ・・・・もうすぐ成仏・・・だな・・・」
「そんな・・・・」

横島は幽霊になって美神を助けた・・・。
もう・・・後悔は・・・無い・・・・・・。

もう横島に会えなくなる・・・。

「嫌よ!!あんたは私の丁稚でしょ!?なに勝手に成仏しようとしてんのよ!!」

美神が泣きながら横島に叫ぶ。

「なんでですか!?私の時みたいに生き返ったりできないんですか!?」

おキヌも泣きなが叫ぶ。
そんな2人に横島は・・・悲しい笑みを浮かべながら黙って見つめた。

「だいたいルシオラさんはどうするんですか!?」

タブーとされていたルシオラの名前を言うおキヌ。

「娘として幸せにするって、言ったじゃないですか!?」
「あ〜そのことなんでけど・・・・・このまま俺が成仏すればルシオラはちゃんと転生できるらしいんだよ・・・」
「え!?」
「元々ルシオラの霊気構造が足りないのは俺の中にあるからだけど・・・俺が成仏したら、その霊気構造も一緒に成仏するだろ?そしたらルシオラの霊気構造は足りて、ちゃんとした転生が出来るんだ・・。むしろ・・・・・・」

そこまで言って横島が言いよどむ。

「足りないのは・・・小僧の霊気構造・・・というわけじゃな・・・」
「カオス・・・・」

代わりにカオスが言った。

「つまり横島君は・・・転生できないってこと!?」
「そうなんっスよ・・・」

美智恵の言葉にあっさりと肯定する横島。

「そんな!?」
「じゃあ横島さんとは・・・」

来世でも会えない・・・・・

「まあこれはいつか死ぬ運命なんすから・・・そうなるだろうとは思いましたけど・・・・・」

横島は気付いていた・・。
自分の元々の霊気構造が足りず、次の転生は無理だということを・・・。

「さてと・・・そろそろこっちに留まってるのもキツイんで・・・・そろそろ行きますね?」

横島がそう言って天井にゆっくり上がる。


「え!?ちょっと待ってよ!!」
「待ってください!!」
「行かないでほしいでござる!!」
「待ちなさいよ!!」

泣きながら叫ぶ美神、おキヌ、シロ、タマモの横島の家族といっても差し支えないメンバー。

「横島さん!!」
「横島!!てめー俺との決着はどうすんだよコラ!!」
「横島サン!!ワッシは!!」

ピート、雪之丞、タイガーの横島の悪友達。

「行かないでください忠夫さん!!」

許嫁のアリス。

「横島君!!」
「横島くん!!行くのが早すぎやしないか!!」
「このまま決着をつけずに終わるのか君は!!」

美智恵、唐巣、西条。

「横島さん!!私の店に来てくれるって約束したじゃないですか!!」
「ノーー・横島さん・行っては・ダメ!!」

魔鈴、マリア。

みんなが涙しながら横島の事を止めたいと・・叫ぶ。

「横島くん・・・行っちゃダメよ〜!!」
「あんた!!なに勝手に成仏しようとしてるワケ!!呪うわよ!?」
「小僧・・・行くのが早すぎやせんか?」

カオス、冥子、エミの3人も止めたいと願い、声を出す。

だが・・・


「それじゃあ皆・・・・さよなら・・・・」

横島は・・・天井を過ぎて・・・消えた・・・。

横島を呼ぶたくさんの声が・・・・事務所内に響いた・・・・。


「わり・・・・みんな・・・・幸せに・・・・なってくれ・・・・・」


{あとがき}

あかん・・・義王です。
最近恐れ多くもSSを書くなんて無謀な真似せんどきゃよかったな・・・なんて思ってす。

すんません

前回の予告と全然違うものになってしもうた!!

次回、横島の体

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