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▽レス始

「夕焼け・25(GS)」

義王 (2004-12-30 12:46/2004-12-30 13:07)
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横島が倒れる数分前・・・

「オラアアアアアアアア!!」

ドブ!!

「う・・・・が・・・・」

雪之丞が陰念を倒した。

「ぜえ、ぜえ、ぜえ、ぜえ・・・・」

シュン

雪之丞が魔装術をとく。

「くそ・・・大分手こずったぜ・・・」

結構余裕そうに言う雪之丞だが、右腕の骨はありえない方向に曲がり、太ももから大量の血。
それ以外にも、アバラも数本折れてたり、ところどころ出血があったりと・・実のところかなりボロボロの雪之丞だった。

「ぐう!!しかたねえ・・・」

雪之丞は無理やり折れている右腕をポケットに入れて文珠を取り出し、

『治』

『治』

『治』

文珠発動。(雪之丞は文珠を一つずつしか発動できない)

雪之丞の体の怪我が治る。だが・・

「チッ!!やっぱ霊力と体力は無理か・・・それに・・・」

バタン!!

雪之丞が倒れた。

「流した血が多すぎたな・・・あ〜血がたりねえ・・・・」

もうこのまま眠ってしまいたい・・・・そう思った雪之丞だが・・・・

ゾク!!

急に悪寒が走る!!

「な!?・・・横島!?」

雪之丞は感じる。
弓に危険が迫ってるわけじゃない。
ピートでもない。

ただ横島が危険だと・・・。

「くそ!!倒れてる場合じゃねえ!!」

雪之丞はフラフラになりながらも立ち上がる。

「待ってろ横島・・・今・・行く・・・」

目がかすむ。
体がダルイ。
気分も最悪だ。
だが・・・

「くそ!!・・・横島!!」

それでも雪之丞は横島の元へと急ぐ・・・。


一方・・

ピートは・・・


「水野さん!!ご無事でしたか!!」
「ピートさん!?」

アリスの捕らわれている部屋の前にいた。
弓同様にバンパイアミストでアリスを部屋から出す。

「それじゃあ逃げましょう水野さん!!」

だが・・・

「あの・・・忠夫さんは大丈夫なんですか?」

アリスは、ピートが助けに来た事が、不満なわけじゃない。
ただアリスは確信していた。
自分が攫われた事を知ったら横島が助けに来ることを・・。
ただ単純に横島の安否を心配したのだ。

「・・・・横島さんとは・・・途中で別れました・・・多分、美神さんの所に行ってます・・・。」

だが、アリスの言葉はピートには・・・痛かった。

(本当は・・・横島さんに・・・助けられたいですんね・・・)

横島は来ていない  そう言いたかったが、ピートはそんな真似はしない。

「そうですか・・・それじゃあ逃げましょうピートさん・・・」
「そうですね・・・」

美神の名前に反応したが、アリスに落胆の色はない。が、ピートの表情が曇っている。だが、

「あ、それと・・・・助けていただいてありがとうございます・・・ピートさん。」

笑顔でそう言うアリスに・・・

「いえ、いいんですよ・・・(貴方の笑顔が見れた・・・それだけで・・・)」

ピートはそう言って、笑顔を返した。


そしてバンパイアミストで今来た道を戻る途中、


ゾク!!
ゾク!!

「な!?」
「え!?」

2人に悪寒が走る。

「横島さん!?」
「忠夫さん!?」

横島が危険だと2人の第6感が告げる。

「ピートさん!!逃げるのは後にして忠夫さんの「ダメです!!」!?」

霧状態で会話する2人。

「横島さんが危険なのはわかってます!!しかし、貴方が行ってどうするんですか!?」
「そ、それは・・・」
「横島さんが危険な状態ということは敵はかなりの強さです!!多分、貴方が行っても足手まといでしょう・・」

言い方はキツイが、ピートの言う事は尤もだった。だがアリスは諦めない。

「でも!!」
「だめです・・・気持ちはわかりますが、わかってください・・・これは横島さんのためでもあるんです。」
「忠夫さんの?」
「もし、貴方が助けに行って、貴方が危険な目にあったら横島さんは命をかけて貴方を助けようとするでしょう。しかし今、横島さんは、多分美神さんを助けるために戦っています。・・・・貴方が行けば・・・横島さんの負担になる・・・」
「そんな・・・」

ピートの言葉にショックを受けるアリス。

だがピートはなんとしても諦めさせねばと思っていた。
自分が嫌われても・・・彼女を行かせるわけには行かない・・・と・・・・

「大丈夫ですよ・・・水野さんを外に出したら、僕が急いで横島さんの所に行きますから・・・」
「・・・・・」
「それに僕と横島さん以外にももう1人、雪之丞が着てますから・・・多分、彼も横島さんの所に向かっているでしょう・・」
「・・・・・」
「アリスさん・・・貴方には外に出てから、もう1人女性がいます。彼女と一緒に僕達が出てくるのを待っててください・・・。」
「・・・・・わかりました。」

そうこうしているうちに外に出た2人。

「ピートさん!!とりあえずおキヌちゃんに伝えましたわ!!でもこの場所がわからないんです!!」

出てきたピートに弓が言う。
どうやら『伝』の文珠を使いおキヌに連絡したらしい。

「あ!!場所はこれに書いてます!!あと彼女をお願いします!!」

ピートは弓に手紙を渡し、アリスを預けた。

「僕はまた地下に行きますんで!!」

地下に向かうピートに

「ピートさん!!」

アリスが声をかける

「忠夫さんを助けてください!!あとピートさんと雪之丞さんも無事に戻ってきてください!!」
「・・・わかりました!!それじゃあ!!」

アリスの声を聞いて元気よく地下へと下りていくピート。

残された弓とアリスは・・・

「あ!氷室さん!!場所がわかりましたわ!!」

弓は『伝』の文珠でおキヌに連絡し、

「どうか・・・3人が無事に戻ってきますように・・・」

アリスは3人の無事を神に祈った。


だがアリスの願いは届かない・・・・


横島が・・・死んだ・・・

「ふうん・・・結構もったわね・・・予想以上よ・・・」

フッ

ルシオラが消える。
そして美神達を囲んでいた結界も消えた。

「う、うううう・・・横島クン・・・・・」

うつむいて

泣いている美神。

「どうしたの?美神令子?」

分かっていながら聞く須狩に・・・

「返してよ・・・」

美神がキレた・・。

「私の横島返せ!!!このくそ女!!!絶対に殺してやる!!!絶対に!!!絶対に!!!殺してやる!!!」

美神の霊力が通常の何倍も上がり、美神が普段では考えられないぐらいに、なりふりかまわず、泣きながら暴れる。だが、美神を縛っているロープは切れない。

「ふ〜ん・・・怒りで霊力アップだなんて・・結構ベタなことするのね・・・・でもそのロープは切れないわ・・・」

美神は暴れる。返せと殺すを繰り返しながら・・・
須狩は暴れる美神を冷静に観察する。

「そのロープにはこのガラスと同じ素材を混ぜてるのよ・・・いくら霊力をあげても意味はないわ・・・それにワイヤーも使ってるから、まず貴方じゃ無理ね・・・」

説明する須狩。
だが美神の耳には届いてない。

「ああああああああああああ!!!!!」

ただ泣きながら叫び暴れる。

「ふう・・・あわれね・・・美神令子・・・」

暴れる美神を無視して須狩が椅子に座り、

ガチャ

銃口を美神に向ける。

「さてと・・・そろそろ五月蝿いから・・・」

須狩の指がトリガーにかかる。

「バイバイ♪美神令子♪」

須狩がトリガーを引−−−−


ザシュ!!

ゴト・・・

「え?」
「あ?」

引けなかった・・・。

「あ〜〜あぶねえ・・・」

須狩の腕が切られて・・落ちた・・・。

プシューーー!!

切られた腕から血が噴出す。

「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あああああああ!!」

須狩は突然腕が無くなったの事にパニックに落ちて・・・

「今、助けますからね♪」

シュ!!

「あ・・・・」

美神は霊波刀で自分を縛ってたロープを簡単に切った男

「横島クン・・・?」

横島の出現に驚いた。

「言ったでしょ?大丈夫ですって♪」
「え?うん・・・」

美神の頭は急な展開に付いていけてない様子。
そんな美神をほうっておいて横島は、

「とりあえず・・・」

横島は落ちた須狩の腕を拾い・・・

「あああああああああああああああああ!!」

いまだにパニくってる須狩に近づいた。

「ふう・・・まあ助けるあれもないけど・・・・」

そう言うと横島は須狩の頭に手を置き、

と念じた。

グラ

バタン!!

倒れる須狩。切られた腕からは大量の血が流れている。

横島は倒れた須狩の切れた方の腕を掴み、落ちた腕と引っ付けて、

接合

と念じた。
すると、

シュン!!

切れた須狩の腕が繋がった。

「あとは・・・・」

横島は文珠を2つ作り出し・・・

『血』『増』

の文珠を須狩に使った。

「これでよしっと・・・」

そう言って横島は再度、美神に近づく。

「美神さんはどっか痛いとこないっすか?」
「え?・・・うん・・私は大丈夫よ・・・」
「そうっっスか・・・それじゃあ行きましょう美神さん♪後は西条でも呼べばいいんですし♪」

そう言って横島は、美神を抱き寄せ、外に転移した。

美神は抱き寄せられた時にドキ!!としたが、

(・・・・え?・・・・)

横島に違和感を感じた。


シュン!!

「あ!横島さん!?」
「忠夫さん!?無事だったんですね!!!」

「お?弓さんにアリス!!無事だったか!!」

外に出た横島と美神を待っていたのはアリスと弓だった。
アリスは、突然現れた横島に驚くも無事だったことに安堵する。
少し太陽が出てきていて、うっすらと辺りが明るい。

「あれ?雪之丞とピートは?」
「あ・・・2人ならまだ中に・・・」
「あ、そうなの?じゃあ・・・」

そう言うと横島は、

『雪』『之』『丞』『召』『喚』
『ピ』『ー』『ト』『召』『喚』

をした。

シュン!!
シュン!!


「あれ!?ここは!?」
「うお!?」

急に場所が変わった事に驚く2人。

「お!!横島!!無事だったか!?」
「横島さん!?無事でしたか!?」

「あ、ああ〜、まあな・・・」
「「????」」

歯切れの悪い横島に首をかしげる2人。

「ま、まあ、とりあえず帰ろうや・・・他にも心配している人がいるだろうし・・・・」
「そ、そうね・・・おキヌちゃん心配してるだろうし・・・」
「そうだな・・・」
「そうですね・・・」
「あ、お父さんに連絡しなきゃ・・」
「あ、私もお父様に連絡しなきゃですわ・・・」
「それじゃあ・・・帰りますか・・・」

そう言って横島の転移を使い、事務所に戻る横島達。

だが弓を除く4人は、いまだに不安が取れていなかった・・・。


横島達が転移で消えたあと・・・

「ふ、ふ、ふ、貴重な文珠が9つも手に入ったわい・・・」

古い着物を着た男が9つの文珠を握って笑っていた。


{あとがき}

もうすぐ終了・・・義王です。

前回、にもさんに 足がふっ飛ぶじゃん? みたいなレスをもらったのでレス返し♪

これは知人(ソッチ系のオタク)に聞いたのでよく分からないのですが・・・
どうも相手を殺すための銃じゃないそうです。
相手を麻酔銃やらなんやらで行動不能にして捕まえるための銃らしいので足がふっ飛ぶなんてことはない・・・と思います。
まあ、納得いかなかったら弾に、原作でユニコーンを捕獲しようとした時の弾を使ったということで・・・。

次回、なんでもありの悪

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