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▽レス始

「夕焼け・24(GS)」

義王 (2004-12-29 17:29/2004-12-29 20:48)
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人が尤も悲しむ事・・・


それは・・・・


3人それぞれの道に行く事になった横島達。

「じゃあ・・・」
「はい・・またあとで・・・」
「死ぬんじゃねえぞ?」
「「わかってる(ます)。」」

そう言って横島達は別れた。


ガシャン!!!

「・・・はあ〜〜お約束だな・・・・。」

横島が煩悩と書かれた張り紙が貼ってある扉を開けて通ると、扉が勝手に閉まって鍵がかかる。
後には戻れない。


「でなさい・・・美神令子・・・」

チャキ

ガチャン!!


須狩が美神に拳銃を構えてから檻の鍵を開ける。

「な!?あんたは須狩!?」
「余計なおしゃべりしてると・・・・殺すわよ?」

そう言う須狩の声はとても冷たく、美神は脅しじゃない事を悟った。
美神が檻から出てくると、須狩が美神の後頭部に銃を突きつける。

「さあ・・・行くわよ美神令子・・・」

銃を持つ反対の手で美神を引っ張り、歩かせる。

「く!・・・・」

今の美神に成すすべは・・・・ない。


「ここは・・・どっかで似たような場所を見たような気が・・・?」

横島は進んでいるいるうちに丸みのある部屋に出た。

「・・・・な〜んか・・・嫌な予感・・・」

部屋の天井は高い。
そして壁の上の方にガラスの窓。

「あ・・・・思い出した・・・・」

「ここは・・・『霊動実験室よ・・・横島忠夫』・・あ、やっぱり・・」

ガラスの向こうに、須狩と美神が見える。
美神は縛られて、口にガムーテープ、拳銃を頭に突きつけられていた。

「美神さん!?てめーーー須狩!!」
「悪いけど彼女には喋らせないわ・・・五月蝿いから・・・」
「・・・・・・・・」(横島クン!!)

須狩は美神に伝えてある・・・「騒いだら・・・殺す」・・・と、


敵の作戦2 美神と横島のコンタクトを妨害  成功


横島は、

『美』『神』『召』『喚』を念じるが・・・

(出来ない!?)

美神の隣に転移も試すが・・・

(チッ!!やっぱり・・・)
「先に言っとくわ・・・今、私達の周りは結界が張られているの・・・だから召喚や転移なんかは無理よ・・・」

敵の作戦3 横島の能力 転移と召喚の妨害  成功

(なら・・・!!)

横島はガラスの前に転移して・・

「はあ!!」

ガラスに霊波刀を振り下ろす・・・だが・・

バチン!!

弾かれた・・。

「なに!?」
「このガラスには、霊的攻撃を跳ね返す素材を使っているのよ・・・貴方の攻撃は効かないわ・・・」

昔、香港でメードーサが、石のケルベロスに使っていたのと同じだ。
その素材を防弾ガラスに混ぜたのだ。

「・・・もっとも・・貴方がその指輪を外して本気になれば・・・5秒も持たないわ・・・・でも・・」

須狩はそう言うと美神に向けている銃ののげき鉄を引いた。

「私がこの女を殺すには・・・1秒あれば十分よ・・・」
「くそ!!」

敵の作戦4 本気になった横島の1秒以上の時間稼ぎ  成功

「貴方は 攻撃 防御 移動 全てを行ってはいけない・・・もし何かすれば・・・」

須狩が美神の方を向く。

「彼女を・・・殺すわ・・・」

敵の作戦5 横島の行動を美神を使って封じる  成功

「!?」
(!?)

「そして・・・・貴方のにとどめを刺すのは・・・」

須狩が片手でコンピューターのボタンを押す。


「彼女よ・・・」


ズビュウウウウウ!!


バイザー  

ショウトカットの髪

2本の触角

どっかのコスプレした店員のような格好

横島の記憶どおりの彼女が・・・

横島の前に現れた・・・。

「ルシオラ・・・・・」

だが、その目に・・・・意思はない。

敵の作戦6 万が一の場合、横島が攻撃を出来ない相手を横島の敵に  成功

「さあ・・・はじめましょ・・・復讐を・・・」


人が尤も悲しむ事・・・


それは・・・・


愛する者が目の前で殺される事・・・

愛する者に殺される事・・・

愛する者を殺す事・・・


須狩の作戦は・・

完璧で最低だった・・・。


さて・・こちらは雪之丞。
横島&ピートと別れた後、下に下りる長い階段があり、その階段を下りていくと・・・

「雪之丞!!!!」

小学校の体育館ぐらいのだだっ広い部屋に出て、いきなり陰念が襲ってきた。

シュン!!
ズガーーーン!!

「いきなり不意打ちとは悪役の王道だな陰念!!」

雪之丞は魔装術を纏い、防御した。

「貴様を殺してやる!!」

ガアアアアアアアアアアアア!!

陰念の姿が魔族に変わる。いや本性を出したと言ったほうがいい。
弓を襲った時にすでに陰念は魔族になっていたのだ。
今まではワルキューレが春桐魔奈美に変装するのと同じで人間だったころの陰念の姿をしていたのだ。

「上等だコラ!!」
「ガアアアア!!」

雪之丞が指輪を外す。

ゴオオオオオオ!!

雪之丞の霊力が上がる。だが・・


「があああああああああ!!」

陰念の魔力も上がった。

「な!?なに!?」
「ウガアアアアア!!」

驚いてる雪之丞に陰念が殴りかかる。

「早い!?」

雪之丞はクロスガードで防ぐが後ろにふっ飛ばされた。

「ぐは!!」

壁に打ち付けられた雪之丞に更なる陰念の攻撃。

連続霊波砲

ズドドドドドドドド

数十発の霊波砲が雪之丞を襲う。

「くそったれが!!」

雪之丞が横に飛んでギリギリかわす。

「どうなってんだ!?」

雪之丞が霊力を上げると陰念も魔力を上げる。しかも同等ぐらいに・・・。

少し距離を離して考えようとするが・・・

「があああ!!」

陰念がそれを許さない。

「くそ!!考える暇なしかよ!!」

雪之丞も負けじと陰念に攻撃をくりだす。

陰念が右パンチすれば雪之丞が避けてカウンターパンチ。
だが陰念はカウンターを避けて右回し蹴り、その蹴りに足を乗せて天井ギリギリまで飛ぶ雪之丞。そしてそこから霊波砲。
陰念も霊波砲を放ち雪之丞の霊波砲を相殺する。

「ちい!!どういう理由かしんねーが俺と同じ強さになるらしいな!!」

つまり・・・

「気負いしたほうが負ける!!」
「ウガがガがガがガ!!!」


敵の作戦7 陰念の力を雪之丞と同等にする 成功

ちなみに、雪之丞とピートに恨みがあるのは陰念だけだ。
須狩達には、雪之丞&ピートに興味はない。

陰念の役割

雪之丞の足止め

ただそれだけだった・・。

須狩達から見れば、勝っても負けてもどうでもいい。
負けるにしても雪之丞と同等の力を持ってるなら、雪之丞をかなり弱らせる事が出来るだろう。
それが狙いだ。
しかも雪之丞と陰念は特別な力はない。
単純に身体能力アップと霊波砲だけだ。
須狩達の狙いどおりに、雪之丞対陰念の戦いは、単純な殴り合いや霊波砲の打ち合いで長引いた。


一方ピートは・・・


「・・ぐぞ!!」

ニンニクくさい階段を飛んで下りていた。

「うぐぐぐぐぐぐぐぐ!!」

それもそのはず、階段にはすり潰されたニンニクが敷き詰められている。

「ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!!」

息を止めて飛ぶピート。
息苦しいのか、ニンニクのせいなのか顔が青い。


やっと階段が終わり、扉が現れた。

ガチャン!!
バタン!!

すぐさま扉を開けて閉める。

「はあ、はあ、はあ、はあ・・・・・・・ふう」

息が落ち着いたピート。

「誰かそこにいますの?」
「その声は・・・・弓さん!?」
「ピートさん!?」

ピートから見て、まっすぐに廊下が続き、その両側に扉が3つずつ並んでいた。
その一つの扉についている窓から弓が顔を覗かしている。

「バンパイアミスト!!」

ピートは弓をバンパイアミストを使って廊下に出した。

「ありがとうございますピートさん。」
「いえいいですよ・・・それより美神さんともう1人、水野アリスって女性が攫われているんですが・・・」
「お姉さまが!?」
「その様子だと・・居場所は・・・知らないんですね?」
「はい・・・」

そこでピートは考える。

1 このまま弓と一緒に探しにいく。  弓は足を怪我している。 言っちゃ悪いが足手まとい。
2 弓を1人で外に出てもらい、自分1人で探す。 弓が危険。しかも足に怪我してる。 
3 弓をいったん外に出す あのニンニク階段を通る&時間がかかる。

考える余地なし

3に決定。

「しかたない・・・とりあえず弓さんを外に出しますよ?」
「・・・わかりましたわ・・・この怪我じゃ足手まといですし・・・」

ピートはバンパイアミストを使い、ニンニク階段を上がり、通ってきた道を戻った。


「とりあえずこれを渡しときます・・・それを使って他の人に連絡をお願いします。」

ピートは自分の貰ってた文珠を全て弓に渡した。(三つ)

「わかりましたわ・・・」
「それじゃあ僕はこれで!!」

ピートはまた霧になって戻っていった。

「くそ!!水野さんはどこにいるんだ!?」


ズガーーーン!!

「ーーーーー!!」(横島クン!!)
「ぐ・・・・・は!!」

横島は壁に叩きつけられ、口から血が吐き出される。

「どう?美神令子・・あなたのパートナーがいたぶられている光景は?」

須狩が隣にいる美神に話かける。

「ーーーーーー!!」(この!!くそ女!!)

美神が須狩を睨む。
その目は怒りと横島がやられている事にたいする悲しみ、そして何も出来ない悔しさで涙が溢れていた。

ズガ!

ズガ!!

ドガ!!!

倒れた横島の髪を引っ張り上げて横島を殴るルシオラ。

「ル・・・シ・・・・ドゴン!!

攻撃 防御 避ける どの行動もとれない横島はなすすべなく・・・

「があ  グフ!!」

ただただ血を吐くのみ・・

すでに腕は両方折れて、アバラが折れて肺に突き刺さっている。右足の骨も折れて普通は立てない状態だ。
生きてるのが奇跡に近い。
だが横島は立ち上がる。

「ほら♪彼が死ぬ前になにか言いたいことはないの♪」

須狩が美神の口をふさぐガムテープをはがした。

「このくそ女!!あんた絶対に殺してやるわ!!」

ガムテープが取れた瞬間に叫ぶ美神。

「絶対に殺してやる!!いえ、生きながらこの世の地獄を見せてやるわ!!」
「ふ〜ん・・そう・・それは楽しみね・・」

須狩は余裕の笑みでそう言った。
美神はそれを見て悔しそうに涙を流す。

美神が須狩に叫ぶ間にもルシオラの攻撃は止まない。

ドガ!!

ドス!!

ズドン!!

ボグ!!

ズサ!!

殴り、蹴り、霊波砲、さまざまの攻撃を繰り返すルシオラ。

「横島クン!!!」

全ての攻撃を、防御もせず、避けもせずにただ受ける横島。

(俺が・・・・死んだら・・・・美神さんが・・・・死ぬ・・・)

ただそれだけを考えて横島は立ち上がる。
そして・・ルシオラの攻撃をただ受ける。

「もういい・・・」

そんな横島を見て美神が叫ぶ。

「私はいいから!!横島クン逃げて!!」

叫ぶ。

「逃げて横島クン!!」

叫ぶ。

「逃げなさい横島ーーーーーー!!」

泣きながら・・・叫ぶ・・。

「逃げてよーーー!!横島−−−−−!!」

その声に横島は・・

(また・・・俺にむちゃ言うんだもんな・・・美神さんは・・・・)

勇気付けられ・・・立ち上がり・・・。

「だ・・・だい・・・・じょうぶ・・・っスよ・・・・美神・・・・さん・・・」

そう言った・・。

絶対に・・・貴方のそばへ・・・・・戻りますから・・・・


ドゴーーーン!!

ルシオラの霊波砲が横島を襲う。

ドガ!!

バタン!

壁に叩きつけられて、横島が倒れた。

「ん?死んだのかしら?」

横島が立ち上がらない・・・

「嘘よ・・嘘よ・・・起きてよ・・・起きなさいよ・・・・横島クン・・・・・」

起きない・・。

「起きてよねえ!!起きなさいよ横島!!」

起きない・・・。

「起きてよ!!お願いだから!!」

起きない・・・・。

「横島クン!!起きてーーーーーーー!!」

美神が叫んだ・・・。


{あとがき}

どうしよう・・・儀王です

陰念のパワーについて

秘密です

前回、一キロ先からの射撃は無理!!みたいなレスを貰いましたのでレス返し

出来ます。マジで。え〜とですね・・説明すると長くなるのですが、確かに一般的と言うのも変ですが、競技に使われたりする銃じゃ、無理ですが、そうじゃない、とある銃のとあるカスタムをされた銃なら可能なんですよ。これが・・。この銃を使うと玄人でも正確に撃てます。

ニンニク階段について

ただの嫌がらせです。
深い意味はありません。


次回

いつだって貴方のそばに!!

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